西園寺の情報商材論 ⑤ マルチ商法は若者に、宗教は年寄りに、アイドルはブスに、「生きる希望と夢」を売っている
やばいホストにハマっている女の子がいて、お金を稼ぐために風俗堕ちしていたとしよう。こういう女の子を止めたり、説教したりして、「世直し」「救済した」と悦に浸ってられるのはあまり人生経験が無いうちだ。
こういう人は、「バタフライエフェクト」という映画を観てほしい。
世の中は本当に複雑な複雑系なのだ。
良かれと思ってやったことが、とんでも無い結果を起こすことがある。
例えば、今の例で言えば、ホストを取り上げられた女の子は生きがいを失って自殺するかもしれない。マジでそういうのはあり得る。というより、更生させるためには「騙されている」という現実を突きつける必要がある。その現実で死ぬかもしれない。
末期癌で苦しむ人間に麻薬を与えることは悪いと思うだろうか?
鋼の錬金術師という漫画で、主人公が悪徳宗教の教祖の嘘を暴いた後、信者の女の子が絶望するシーンがある。
(著者は両サイドを描けるのが天才だな)
世の中にはどうしようもないという人たちがいて、各々が各々の苦労の果てにしがみつくものを見つける。
それを外部から揶揄する、否定する、取り上げるのは、正義に思えて、案外そうじゃないかもしれない。
綺麗な更生をするまでもなく、死ぬかもしれないのだ。
むしろそれぐらい追い詰められている、やばいから、「やばいものにしがみつく」のである。
それを取り上げて、取り上げた後に世話をしないのは、正義ではないかもしれない。
こんな場面というのは、ある程度、大人になったら出くわす。
そりゃそうだ。
君は、いちいち、全国の風俗嬢や、麻薬の運び人や、闇バイトをしている人や、ヤクザ、ニート、引きこもりに説教して説いて回るか?
youtubeにはマルチ商法のセミナーで嘘を暴くとか、主催者を追い詰めるみたいな動画が人気を集めているが、これも、結局は投稿者の動画のネタである。
これをわざわざコメント欄で、「素晴らしい正義」と持ち上げている層が1番情弱である。この手の構図というのは、発信者はあえてわかっていてやっていて、フォロワーがむしろ何もわからずのめり込んでいる。
こういうものを賛美する人たちは、宗教にハマっている人から宗教を取り上げることが正しい、やばいホストにハマっている女性たちを見てホストを法律で禁止するのは正しいと思っている。
生きるというのは大変だ。
普通に生きれているとか、
生きがいがあるとか、
ポジティブである、
キャリアがうまく行っている、
親ガチャに外れなかったという人は良い。
しかし、今この瞬間にも、死にたいと思ってるとか、希望がない、夢がないとか、鬱屈とした気持ちを抱えている人たちがいる。
世の中には全くモテなくて異性と触れ合う経験すらない人たちもいる。そういう人たちが性を売りにする産業にどハマりしていることを止めるのは正しいだろうか?AKBみたいなものにのめり込むのを止めるのは正義か?
マルチ商法は底辺の若者に、
宗教は底辺の年寄りに、
アイドルはブスに、「生きる希望と夢」を売っている。
需要と供給は深淵な法則だ。
だから極力、内容規制をするべきでない。
実際、アイドルは規制されていない。ホストも、マルチ、宗教もそうだ。だが陰で被害者がいる実態がある。ただし、「被害者」という呼び方も外部の決めつけかもしれない。
だから、折衷策で、内容規制ではなく手続規制しているのである。監督官庁への登録を義務付けたり、販売手続きを規制したりする。
「法律でそのものが禁止されていない」ということは、大事にしたほうが良い感覚だ。
需要と供給は、それほどに重い。
最もらしい正論を振りかざすこと、半強制的に誰かを何かから引き剥がすことは、正義のように見えて、実は大問題を起こすことがある。むしろ傷つける、殺す可能性だってある。
度々大量集金したやばいマルチは逮捕されてニュースになる。
でも、実際、大量集金活動をしてみればわかるが、人を集める・金を集めるのは難しい。
だから、グレーであれブラックであれ、大量の人と金を集めた事実は重い。
その背後に何があるかを考えた方が良い。
これだけタイパ主義、コスパ主義と言われるZ世代が、情報に溢れた時代に生きる世代が、手垢のつきまくったマルチに騙されるというのを、ただの情弱と片づけて良いのか。これは闇バイト問題、パパ活問題についても同様だ。
背後に何があるか。
人は何を求めているか。
ガチで良い情報を詰め込んでも、
そこに、
「夢」
「希望」
を感じないと、売れないなんてことはよくある。
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マイルドヤンキーでもなく、意識高い系でもなく、「ハードニート」@西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男
Make you feel, Make you think. SGT&BD.
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-20、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。