都会の喧騒を、私は、包み込むことができない。
要は、キャパが持たなかった。
包み込まれるしかない。
田舎に無いものが都会にあるとしたら。
それは高さだ。
狭いはずの土地をさらに狭く。
空中すらも開発していく。
その世界の中にいれば、自分の五体を、
何かに包み込まれているような不思議な錯覚を覚える。
大いなる意志に働かされている操り人形。
パントマイムの人生。
高さはもしかすると物理的なものに限らないのかもしれない。
田舎に比べれば、都会は、高みが雲にかかってその先が見えないかのようだ。
RPGゲームで出てきそうだろう。
魔王の住む、天空に突き抜け頂上の見えない城。
なんとなく、そんなものだらけな気がした。
とにかく、自分が砂浜の中の砂つぶでいるような感覚。
これは、足元が歪んでいくような、不思議な新体験だった。
急速に虚しくなる。
足りない、いろんなものが足りない。
うずうずした。
何が足りないのかわからなかった。
横をフェラーリが爆音で駆け抜けていく。
足りないのは車か。
いや、そーゆーことではない。
自分探しくんの中身は空っぽだとしたら、
その空っぽな中身が
いつか、強烈に疼く瞬間が必ずやってくる。
真空の自分が、
自分をペシャンコにしてしまいそうな
圧力を感じてしまう。
20歳そこそこの身体を巡る違和感。
人は、自分の内圧と、外の外圧に差が生じたとき、自分の形を留めてられないような苦しさを感じる。
自分の小ささを視覚的に見せつけてくる世界では、シャケが逆流に抗って飛び跳ねるかのごとく、
生きるため
生きた証を残すため
謎の本能が疼く。
必死に泳がなきゃ、という気分にさせられる。
いつも思う。
感受性が豊かなうちに、全ての人間はメガロポリスのど真ん中で広大な宇宙を感じる体験をすべきだ。
私みたいな小さな人間にとって、
それは宇宙旅行をするのに等しかった。
自分の小ささが、圧倒的な身体性を伴う実感で得られると、落ち着かなくなる。
ガガーリンは地球は青かったと言ったけど、
私は黒くて深くて、
そして綺麗だと思った。
目の前に映る資本主義のアーキテクト、
その点集合に、
底なしの黒が見えた。
ブラックホールである。
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。