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ギャンブラーと偽物が跋扈する広告業界の仕方ない構造

  広告枠の販売 : 目に触れる総数=広告価値。しかし、目に触れる総数=広告効果ではない デザイナー : 広告枠を埋めるデザインを考えるが、ビジネス効果は知らない・考えない・わからない 営業 : ある種の斡旋、マージンビジネス。スポンサーと媒体を結ぶ。   どれもこれも、広告の価値が不透明だったから。ギャンブルだったから。ブラックボックスだったから。   しかしそれを (さらに…)

マーケティングで人を動かそうという発想が、そもそも間違っている。シャープかコトラーか、みたいなのもくだらない。

  マーケティングで人を動かそうという発想が、そもそも間違っている。マーケティングの歴史的な経緯を無視している。 スペシャリティキャリアシリーズ 「マーケター」   作れば売れる時代は、工場ドリブンだった。だから作ればよかった。経営とはほとんど生産マネジメントのことであった。しかし、段々物余りが出てくる。すると、余ってきたものを売らないといけない。そこで、セールスが出てくる。ね (さらに…)

都市に人を集めた方が広告効率が高いという論理で動く日本と、ダイレクトマーケ型の米国

  都市に人を集めた方が、広告効率が良いという論理で日本の都市は動いている。地方ですらも、イオンモールが人を牛耳ってしまっている。 これとは違い、各家々が離れて点在しているアメリカは、移動こそ車がメインで、ダイレクトマーケ型。   要するに日本の都市集中は、広告業界と電鉄の利権が大きい。都市から人が離れると都市開発をした側が損をする。あと不動産デベロッパー。デベ、広告、官庁がズ (さらに…)

ダイレクト広告 VS ブランド広告

ブランドイメージ向上が売上に与える影響を定量化するのは難しいですが、既存の研究をもとにおおよその範囲を推定することは可能です。 1. 広告の売上弾力性を参考にする 広告の効果に関するメタアナリシスを活用すると、広告投資が売上に与える影響はおおむね次のようになります。 広告の売上弾力性(Sethuraman et al., 2011) 平均 0.12(広告費を10%増やすと売上は1.2%増加) ただ (さらに…)

ダンケネディが否定するブランド広告への投資価値はある?

1. ブランド価値と財務指標の因果関係 日経リサーチの分析によれば、ブランド価値の向上が財務指標の改善に与える影響は大きいことが示唆されています。 ​日経リサーチ 広告宣伝費の効果:​売上高の約5.6%程度の広告宣伝費投入が、ROA(総資産利益率)を最大化するとの結果が出ています。​ただし、過剰な広告・宣伝活動は効果の減衰や逆効果をもたらす「摩耗効果」が見られることも指摘されています。​日経リサー (さらに…)

ブランドイメージとブランドエクイティの怪しすぎるエビデンス

ブランドイメージが売上に影響を与えるエビデンスは多くの研究で示されています。代表的なものをいくつか挙げます。 1. 価格プレミアム(Price Premium) ブランドの強さが、同等の製品でも高い価格で売れる要因になることが示されています。たとえば、Interbrand の「Best Global Brands」レポートでは、ブランド価値が高い企業ほど価格プレミアムを享受しているとされています。 (さらに…)

ブランドイメージの怪しすぎるエビデンス

1. Think Differentキャンペーンは効果がなかった? Appleの1997年「Think Different」キャンペーンは、ブランドイメージ向上を目的としたものですが、直接的に売上を伸ばした証拠はありません。 実際、Appleの売上回復は、スティーブ・ジョブズの復帰、新しい製品ライン(iMacなど)、事業整理など他の要因が大きかったと言われています。 データ: 1997年9月「Th (さらに…)