自由人が考えるべきことは、
________
「信用を最大化する」
のではなく、
「必要な信用だけを、なるべく安く買う」
________
という発想です。
これ、
ものすごく重要です。
普通は、
信用というものを、
多ければ多いほど良い、
と思います。
大企業勤務。
正社員。
役職者。
持ち家。
勤続10年。
法人経営。
社員を雇っている。
立派なオフィス。
年収1000万円。
こういうものを、
一つずつ積み上げていけば、
社会的信用は確かに上がります。
でも、
その信用は、
タダではありません。
例えば、
住宅ローンを組みやすくするために、
正社員で居続ける。
これは、
住宅ローンという信用を得るために、
勤務先への拘束を支払っています。
法人として大企業と取引するために、
会社を維持する。
これは、
法人信用を得るために、
経理、税務、社会保険、登記、
その他の維持コストを支払っています。
高い役職について、
社会的地位を得る。
これは、
その地位と引き換えに、
責任、
拘束時間、
人間関係、
意思決定責任、
組織政治、
場合によっては転勤や単身赴任まで引き受けています。
つまり、
「信用」というものにも、
値段がある。
しかも、
現金だけで支払っているわけではありません。
時間。
自由。
移動可能性。
精神的余白。
撤退可能性。
人間関係。
将来の選択肢。
こういうものを、
信用の代金として払っています。
だったら、
考えないといけない。
________
その信用、
本当にそんなに必要ですか?
________
例えば、
住宅ローンを組まないのであれば、
正社員という信用の価値は、
少し下がります。
大企業と大型契約を結ぶ必要がないのであれば、
立派な法人を維持する必要性も下がる。
社員を何十人も抱える必要がないのであれば、
大きな事務所もいらない。
世間体を気にしないのであれば、
立派な肩書きもいらない。
そして、
ここから面白いことが起きます。
必要な信用を減らせば、
必要な拘束も減る。
例えば、
「5000万円の家を買いたい」
となれば、
かなり強い信用が必要です。
ところが、
そもそも、
「住宅を所有しない」
という選択をすれば、
住宅ローン信用そのものがいらなくなる。
「会社を大きくしたい」
と思えば、
銀行、
投資家、
社員、
取引先、
採用市場、
すべてから信用される必要があります。
しかし、
一人で年間1000万円稼げればいい、
となれば、
必要な信用の種類はかなり減ります。
つまり、
欲望を小さくしろ、
という話ではありません。
________
欲しいものによって、
必要な信用の種類が違う
________
という話です。
だから、
先に、
「どう見られたいか」
を考えるのではなく、
「何を実現したいか」
を考える。
そのあとで、
それを実現するために必要な信用だけ取得する。
これが、
かなり合理的です。
例えば、
年間300万円で生活でき、
仕事もオンラインで完結し、
賃貸住宅で問題なく、
社員も雇わず、
大型融資も必要ない。
こういう人が、
世間体のためだけに、
会社を大きくして、
社員を雇って、
オフィスを借り、
管理職を作り、
銀行借入まで増やしたら、
ほとんど自分から不自由を買っているようなものです。
もちろん、
それが好きならいい。
会社を大きくしたい。
組織を作りたい。
社会に大きなインパクトを与えたい。
何百人もの人間を動かしたい。
それも、
一つの人生です。
ただ、
「自由になりたい」
という人が、
世間で成功とされるものを、
何も考えず全部取りに行くと、
かなり高い確率で矛盾します。
自由になりたいのに、
社員を増やす。
自由になりたいのに、
借金を増やす。
自由になりたいのに、
家を買う。
自由になりたいのに、
固定費を増やす。
自由になりたいのに、
社会的責任の大きな肩書きを取る。
自由になりたいのに、
他人からの評価が必要な世界へ入る。
これ、
全部逆方向です。
だから、
自由を求める人ほど、
「何を増やすか」
より、
________
「何を持たないか」
________
を考えた方がいい。
これは、
ミニマリストになれ、
という話でもありません。
単純に、
固定化されるものを持つと、
未来の自分の選択肢を食う、
という話です。
家。
会社。
借金。
社員。
役職。
顧客。
契約。
資格。
コミュニティ。
人間関係。
全部そうです。
一度持つと、
維持費が発生するものがあります。
金銭的な維持費だけではありません。
連絡しないといけない。
更新しないといけない。
面倒を見ないといけない。
期待に応えないといけない。
管理しないといけない。
責任を取らないといけない。
所有すると、
「未来の労働」
が発生します。
だから、
物を買うというのは、
その物の購入代金だけではなく、
未来の自分の時間も買われている。
会社を持つというのも、
まさにそうです。
法人を設立するのは、
数日でできます。
しかし、
法人を維持するのは、
何年も続きます。
社員を採用するのも、
面接して、
契約して、
給料を払えばできます。
でも、
その人の人生に対して、
ある程度の責任が発生する。
だから、
参入より、
退出の方が難しい。
これ、
人生のかなり多くの領域でそうです。
結婚するより、
離婚する方が面倒。
会社に入るより、
キャリア途中で辞める方が難しい。
法人を作るより、
会社を畳む方が面倒。
社員を雇うより、
辞めてもらう方が難しい。
ローンを組むより、
債務から抜ける方が難しい。
顧客を増やすより、
不採算顧客を切る方が難しい。
つまり、
人生には、
「入るのは簡単だが、出るのが難しいもの」
がたくさんあります。
だから、
何かを始めるとき、
メリットだけを見てはいけない。
________
「これ、どうやってやめるんだ?」
________
まで、
最初に見ておいた方がいい。
私は、
この視点を持つようになってから、
「参入条件」より、
「撤退条件」
を見るようになりました。
会社を作るなら、
どう畳むのか。
社員を雇うなら、
売上が落ちたときどうするのか。
事務所を借りるなら、
解約条件はどうなっているのか。
サービスを契約するなら、
最低利用期間はあるのか。
仕事を受けるなら、
どこまでやれば契約終了なのか。
会社に入るなら、
辞めたあと何が残るのか。
資格を取るなら、
その資格は、
会社を離れても使えるのか。
こういうことです。
実は、
「自由度が高い人生」
というのは、
何でも好き勝手できる人生というより、
________
退出コストの低い状態を、
たくさん持っている人生
________
なのかもしれません。
そう考えると、
収入の見え方も変わります。
年収1000万円の正社員と、
年収700万円の個人事業主。
数字だけ見れば、
1000万円の方が上です。
しかし、
1000万円の仕事を維持するために、
週60時間働き、
東京から動けず、
上司の評価を受け、
社内政治に付き合い、
転職すると年収が半減するなら、
その1000万円は、
かなり多くの条件が付いた1000万円です。
一方、
700万円でも、
週20時間で、
場所を選ばず、
顧客を切れて、
半年休んでも再開でき、
固定費も小さいなら、
性質がまったく違う。
同じ1円ではありません。
金額だけでは、
人生に対する価値は測れません。
そのお金を得るために、
何を固定されているのか。
これを見る必要があります。
そして、
この話は、
「仕事」
だけではありません。
例えば、
人間関係もそうでしょう。
大きなコミュニティに属すると、
人脈が増えます。
しかし、
そのコミュニティで評判を失うコストも増える。
業界内で有名になると、
仕事は増える。
しかし、
変なことをすると、
一気に評判が回る。
SNSでフォロワーが増えると、
影響力は増える。
しかし、
発言できる範囲が狭くなる。
つまり、
________
信用を蓄積すると、
失うものも増える
________
のです。
これは、
結構おもしろい逆説です。
信用がゼロの人間は、
失う信用もありません。
だから、
ある意味、
無敵です。
しかし、
信用がないので、
社会から受けられる便益も少ない。
逆に、
信用が巨大な人間は、
その信用によって、
大量の便益を得られます。
しかし、
一回の失敗で、
失うものも巨大になります。
有名人、
政治家、
大企業の社長、
医師、
弁護士、
大学教授、
上場企業社員。
立場が上がるほど、
「そんなことをする人だとは思わなかった」
が効いてくる。
社会的信用という資産を持っているから、
社会的信用という資産を失うリスクも生まれる。
つまり、
ここでも、
自由と信用は、
綺麗には両立しません。
だからこそ、
私は、
________
信用を持つこと
と
信用に依存すること
________
は、
分けた方がいいと思っています。
信用は持っていていい。
しかし、
それを失った瞬間に、
人生が終わるような設計にしない。
会社員でも、
会社を辞めた瞬間、
何の収入源も、
何のスキルも、
何の人脈も残らない状態にしない。
経営者でも、
会社が潰れた瞬間、
借金だけ残る状態にしない。
専門家でも、
資格を失った瞬間、
何もできなくなる状態にしない。
インフルエンサーでも、
アカウントBANされた瞬間、
売上ゼロになる状態にしない。
投資家でも、
相場が崩れた瞬間、
生活そのものが崩れる状態にしない。
一つの制度、
一つの肩書き、
一つの会社、
一つの取引先、
一つのプラットフォームに、
人生を全部乗せない。
信用は利用する。
でも、
信用に人質に取られない。
これくらいの距離感が、
一番いいのではないかと思います。
考えてみれば、
昔の私は、
「自由になりたい」
と思いながら、
自由になるために、
会社を大きくしようとしていました。
今考えると、
かなり矛盾しています。
自由になるために、
固定費を増やす。
自由になるために、
法人を作る。
自由になるために、
社員を増やす。
自由になるために、
責任を増やす。
自由になるために、
売上目標を増やす。
当然、
途中から、
苦しくなります。
なぜなら、
売上を増やすこと自体が、
自由を増やすとは限らないからです。
売上1000万円で、
自分の生活費が300万円、
固定費100万円なら、
かなり余裕があります。
売上1億円でも、
固定費8000万円、
返済1000万円、
税金、
人件費、
その他諸々、
となれば、
売上を止められない。
どちらが自由かは、
売上の桁では決まりません。
むしろ、
________
「止めても死なないか」
________
の方が、
自由度を測るうえでは重要かもしれません。
一ヶ月働かなくても大丈夫か。
半年仕事を減らしても大丈夫か。
嫌な顧客を切っても大丈夫か。
嫌な会社を辞めても大丈夫か。
住んでいる場所を変えても大丈夫か。
業界そのものから離れても大丈夫か。
これらに、
「はい」
と言える数が多いほど、
たぶん自由です。
自由というのは、
豪華な生活をしていることではありません。
選択肢が残っていることです。
そして、
その選択肢を守るためには、
信用を増やすことより、
固定化を避けることの方が重要な場面があります。
この辺りまで見えてくると、
「起業すれば自由」
「正社員なら安定」
「法人なら信用」
「年収が高ければ成功」
という単純な図式は、
かなり崩れてきます。
全部、
条件付きなのです。
正社員でも、
自由な人はいます。
個人事業主でも、
顧客一社に完全依存して、
実質的には会社員以上に不自由な人もいます。
法人経営者でも、
一人会社で、
固定費を抑え、
自由にやっている人もいる。
フリーランスでも、
毎月売上を作らなければ即死するなら、
会社員より精神的には拘束されている。
だから、
肩書きではわからない。
「正社員」
「フリーランス」
「経営者」
「無職」
という分類だけでは、
その人が自由かどうかは判断できない。
見るべきなのは、
その人の生活を支えている、
「依存関係」です。
誰から金をもらっているのか。
何を失ったら生活が崩れるのか。
毎月いくら固定費があるのか。
誰に命令されるのか。
誰の評価が必要なのか。
どこから退出できないのか。
何に違反すると、
何を失うのか。
これを全部書き出すと、
その人が、
実際には何に縛られているのかが見えてくる。
逆にいえば、
自由になりたいなら、
一気に全部を捨てる必要はありません。
一つずつ、
依存関係を弱くしていけばいい。
会社への依存を、
100から80へ。
一社顧客への依存を、
100から50へ。
住宅費を下げる。
借金を減らす。
固定費を減らす。
複数の収入源を持つ。
どこでも使える技能を持つ。
必要以上の肩書きを持たない。
いつでも縮小できる事業構造にする。
そうやって、
少しずつ、
「NOと言える範囲」
を増やしていく。
結局、
自由というものを、
ものすごく乱暴に言うなら、
________
「NO」と言っても、
人生が壊れない状態
________
なのかもしれません。
上司にNOと言う。
嫌な顧客にNOと言う。
無茶な仕事にNOと言う。
嫌な土地にNOと言う。
嫌な人間関係にNOと言う。
無意味な慣習にNOと言う。
そして、
NOと言ったあとも、
飯が食える。
これほど強いことは、
あまりありません。
だから、
「自由になりたい」
という人が、
最初にやるべきなのは、
派手な起業でも、
会社設立でも、
FIREでもないのかもしれません。
まず、
________
自分は、
何に対して、
NOと言えないのか
________
を調べること。
その原因を、
一個ずつ剥がしていく。
金なのか。
住居なのか。
信用なのか。
家族なのか。
資格なのか。
会社なのか。
世間体なのか。
単なる思い込みなのか。
ここを間違えると、
会社を辞めたのに不自由だったり、
法人化したのに苦しくなったり、
稼ぎが増えたのに逃げられなくなったりします。
逆に、
ここが見えていると、
年収が多少低くても、
驚くほど身軽に生きられることがあります。
世間で言われる、
「勝ち組」
「負け組」
という分類とは、
まったく別の軸です。
そして、
この軸を知ってしまうと、
人生設計の見方は、
かなり変わってくると思います。
この先はさらに、「じゃあ具体的に、自由度の高い仕事・事業・生活をどう設計するか」という実務パートまで落とせます。
===
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。



