西園寺様
いつもお世話になっております。●●と申します。
数ヶ月前に「CMOになるためのマーケティング」を購入させていただきましたが、大変素晴らしい内容で感銘を受けました。実は購入直後に転職し、新たなポジションで一定の事業成果を任される立場となりましたが、そこで本教材の考え方が非常に役立っています。
『CMOになるためのマーケティング』に記載されていた商材特性に応じたマーケティング手法の違いに深く納得しました。さらに、事業拡大を目指すM&Aの成功率や、売上拡大に向けた具体的な目標数値と施策の効果について詳しく解説されており、その実践性には感服しました。これほど現場に直結する内容は他では見たことがありません。また、これまで断片的に得てきた知識が体系化され、目的に応じて手法を使い分ける指針が明確になりました。タレントキャスティングの相場感も非常に参考になり、日々、業務の中でそっと内容を振り返りながら活用させていただいております。
新しい市場への進出の必要性に触れられた際に紹介されていた「累積認知」に関する考え方には、大きな衝撃を受けました。この手法を活用すれば、リブランディングにおいても定量的な指針を得られる可能性があると感じ、現在の業務に早速応用しています。さらに、役員や社長にも提案・働きかけを行い、実現に向けて動いている最中です。従来のマーケティングが認知やリーチ拡大、あるいは広告の費用対効果に焦点を当てる傾向がある中で、西園寺様のアプローチは次元が異なり、認知を基盤にブランディングやコンセプトの方向性を見出す点が非常に実践的であると感じました。また、「他社の広告費を活用する」という独自の視点は、西園寺様が時折、異色な分野や人物に触れられる理由を理解する上でも重要な示唆となりました。この点については個人的に以前から気になっていたため、大変興味深く拝読しました。西園寺様のようにコアで深いファンを抱えている方は、ライトなファンと深いファンの違いをどのようにもたらしているのかも合点がいきました。
また、センスのあるマーケターとそうでないマーケターの違いを象徴するパン屋の例は、非常に印象深いものでした。前職のマーケティング部でも、西園寺様が指摘されるような「センスのないタイプ」の発想に固執する方が多く、説得に苦労した経験があります(苦笑)。特に、事業がうまくいかない局面では、すぐに「別ラインを作ろう」「高級路線で行こう」「よりオーガニックな商品を」といった、浅い議論に終始することが少なくありませんでした。
筋の良いマーケティングとは何か、その本質やセンスについて明確に理解でき、自信を深めるきっかけとなった部分でした。
さて、現在「五冠王」の購入を検討しております。私の預貯金は500万円ほどあり、金融資産も多少保有しています。また、独身で大きな出費がないため、購入自体は問題ない状況です。今年30歳を迎え、キャリアにおいて重要な局面に差し掛かっているため、一層の成長を目指したいと考えています。
私自身の志向としては、「負けられない戦い」のような局面で最適な事業戦略を導き出し、会社に勝利をもたらすビジネスビルダーとしての個性を磨き上げ、市場での価値を一層高めていきたいと考えています。
今回の転職で年収が1000万円の大台を超え、さらにnoteやブログ、SNSを活用した副業収入でも年間500万円ほどを得られるようになり、生活にかなり余裕が生まれました。冗談ではなく、この収入の半分は西園寺様のお力によるものだと確信しています。これからもぜひご指導いただけますと幸いです。
直近で購入がなかった理由として、転職の節目に少し休息を取りたいという思いから、海外で長期バケーションを過ごしており、一時的に仕事から離れていたことが挙げられます。また、海外で少し散財してしまい(笑)、貯金が減ったことに不安を感じていたのも一因です。改めてお詫び申し上げます。これからは心機一転、精力的に働きながら、独自企画の購入にも積極的に取り組んでまいります!
そこで、「五冠王」の内容についていくつか質問させてください。私は現在、DRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)型手法を一部採用可能なものの、主にSaaS型ビジネスに従事しています。このため、アドオンセールス(非計画購買)を主軸に伸ばすことが難しい環境にあります。西園寺様が以前ご指摘されていた通り、競合間のシェア争いにとどまらず、新しい市場を開拓することが重要だと考えており、これをどう実現するかが課題となっています。
特に、喫緊の需要がない市場に対し、DRM以外の手法でアプローチする方法についてアドバイスをいただけると幸いです。現時点では、オムニチャネル型のマーケティングに可能性を感じていますが、「五冠王」からこのような課題に対して具体的な示唆を得ることは可能でしょうか?また、西園寺様であれば、どのような視点でこのような課題に取り組まれるでしょうか?
お忙しい中恐縮ですが、ご教示いただけると幸いです。
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●●様
お世話になっております、西園寺です。
まず、この度は「五冠王」についてのご購入のご意向を賜り、誠にありがとうございます。また、再度ご登録いただければ幸いです。
加えて、「CMOになるためのマーケティング」をご購入いただいたこと、重ねて御礼申し上げます。また、非常に丁寧かつ詳細なご感想までいただき、大変励みになります!また、購入後にどのようなご活用をなされているのか、まるで絵が浮かぶような状況報告までいただいて、私としても該当商材の制作活動中を振り返って感慨深いです(「こんなマニアックなことを書いても需要はないのではないか」という不安は常に付き纏っています汗)。
年収、実績、それからご年齢を考えても素晴らしいですよね、私としてもこういった方にご購入いただけたことは大変嬉しく思いますし、身が引き締まる思いです。また、「ハイレベルな内容を出してもオーバースペックなのでは?」「もっとライトな内容を取り扱わないとダメなのでは?」という日頃の悩みを吹っ切れさせてくれるような力強いコメントの数々で本当に嬉しい限りです!
お褒めの言葉をいただき恐縮ですが、間違いなく●●様のお力あってのことで、現在のポジションもご自身で勝ち取られたものですから、●●様がお考えになる事業プラン、方向性を力強く推進していただきたいです。
せっかくご質問をいただいたので、私の考えをお伝えさせていただきます。
SaaSビジネスについてですが、これはご指摘の点はごもっともだと思います。創業された時点でドメインが決まっていると申しますか、絵が出来上がっていて、アドオンで別の販売機会を狙うだとか、メーカープロダクトのように新しいプロダクトを追加的に立ち上げる・販売するということが、やりにくいものだと思います。一種のプラットフォーム性も抱えていて、ユーザーが増えれば触れるほど外部ネットワーク性が働いたり実績の積み上げとそれによる新規ユーザーからの信頼獲得効果も高くなります。一方で、PMFしていないとなかなか伸び切らずにどこかで引っ掛かりを覚えてしまい、これを打破するためには例えば市販のマーケ書籍に羅列されているような小手先の手法は使えない、使いにくい、ということですよね。
おそらくPPCを出して反応を取る、といったものにもフィットしないと。
単純にメディアアプローチとしては、1つのメディアに広告費を投じるより、例えば複数のメディアに散らせて同タイミングで一定期間アプローチすることで祭り感を出したり、あるいは需要が高まるようなイベントを見つけてそれにぶつけることを意識し逆算して段階的なマーケティングプランを組んでいく、というのも一つの例です。例えばクリスマスは12/24、12/25ですが、大抵のシーズンイベント、ライトアップなどは1ヶ月前から醸成されていきます。
ただ、こういったドライバー的な要因も大事ですが、私であれば、
「読む」
ことに力を入れると思います。
自社のビジネス、その需要と関係がある具体的かつ定量的な数値を見つけて、その読解に力を入れると思います。
自分がオーナーとして活動できるビジネスは好き勝手やれば良いですが、周りを巻き込んで、さらに上申して動かさないといけない立場になる程、「読む」の方に力を入れます。
これは「五冠王」の内容としても触れているのですが、実は「インターネット・マーケティング、webマーケティング」の本質は、意識の指標化です。人々の意識が、検索行動に表れます。そのため、この視点から人々の意識や社会現象に関する数量的な動きを探りやすいのです。
2000年代は「起業」「アフィリエイト」などの検索需要が高かったのですが、これがだんだん落ち込んでいき、今は「副業」「転職」「NISA」などの検索需要が上がっています。これは、社会的に転職をしてキャリアアップしながら副業で稼いでいく、さらにキャリアが強いために入金力があり資産運用がしやすいという「エリートタイプ・キャリア強者タイプ」が跋扈する時代となっていることを意味しています。●●さんなどはその筆頭格だと思います。ネットで売れている情報商材コンテンツなどもnote界隈を中心にその毛色が変わってきました。
「タイミー」などもそうですが、人手不足は大きなトレンドです。人手不足をDXで補いながらも、一方で人を欲する・奪い合うという構図が続いています。
子持ち世帯の親の年収がどんどん上がり、稼いでいる人だけが家庭を作り、貧困の血筋は絶えていく・・・という流れの中で都心集中と地方の没落が進んでいます。今、地方は田舎の方からどんどん多様性が失われています。マーケット規模が無いと商売は独自性は出せません。マクドナルドとサイゼ以外はどんどん潰れる、みたいなことが起こっているのが地方です。
この構図の中で都心の進学率、所得は上がり、転職マーケットが活性化してうまく転職すれば年収が上がりやすい、というような構図にあります。この動きと三大都市圏未満の地方・田舎は切り離されておりもはや別の国です。
当然、こういった流れに沿って、流行るビジネス、廃るビジネスが出てきます。そのため、自社のビジネスが、どの主要なトレンドを捕まえているのか、あるいは一緒に落下しているのか、そういったことを把握しないといけません。これはやはり大枠の部分です。
この文脈を読み解けば、「何をどうすべきか」というのが自ずと見えてきます。五冠王にはそういった詳しい記述があります。
大抵の場合、どの業界・ビジネスでも、
「もっともらしい仮説」
は間違っていて、粘り強く丁寧に分析すると、意外な相関指標が見えます。
この定量的な観点と、定性的な観点としての「なぜ買うのか?」という部分をすり合わせながら考えると質の高いリサーチとなり、その洞察が鋭いほどに良いコンセプトが生まれます。
イメージ、この読みが丁寧であるほど、
「ちょっとツボを押すだけ」
で事業成績に大きな変化が出ます。
一方で読みが雑だと、あちこちのボタンを全力で押しまくって疲弊する、コストもかなり使うという感じになります。
メディアアプローチにおいても、ここのベースをしっかりとして
「何を知らせるのか」
を考えないといけません。
さらに、「ブランドとは何か」ということも、おそらく類書には一切ない視点での説明があります。CMOになるためのマーケティングではそれこそ、ご指摘の累積認知の視点からの言及があったかと思いますが、五冠王では、各種の実験で明らかになったブランド力が高いブランドが持つ
「論理的矛盾」
からブランドの持つ距離を再定義しています。
エリアマーケティングであれば当然、距離が近い店舗に人は行きますよね。コンテンツも同じで自分と近い・似ていると感じているものを好みます。ダイレクトマーケも反応させて注文を取るまでが近いです。
SaaS系ではよく、内部のちょっとマーケティングをわかってる人が、
“「●●といえば○◯」という立ち位置を目指しています!”
といったような第一想起を取りに行くという発想をしていたりしますが、この手の発想は、「そのカテゴリーを意識して想起した人」の世界でしか通用しません。意味がありません。
「探されなければ見つけてもらえない」
というのは当然のことだと思いますが、基本的に、全く探されない部類のものというのは放置していれば探されないわけです。
物理的に近い、物理的にすぐそばにあるものであっても、意識の範疇外にあればやはり探されません。
実は、五冠王は、単にオムニチャネル・多メディアマーケの教科書ではありません。
マーケティングは主にメディアの名前をとって「●●マーケティング」とされることが多いのですが、それらを主要な括りで括って、相対化することによって、マーケティングの真実の姿が浮かび上がってくるというものです。
五冠王でコンテンツマーケティングとエリアマーケティングを対比させてるのですが、コンテンツマーケティングの特徴として「消えやすい」「移ろいやすい」「取って変わられやすい」という問題があります。そこで、エリアマーケティングを対比軸として「競争優位の固定」という観点から再定義しています。実際、リクルートなどは、紙媒体・ネット媒体が主軸ですが、何よりオフラインでの営業が強い会社で、今もスーモカウンターなどオフラインでの窓口・タッチポイントも設けています。
コンセプト的には、
「外資系ECLMシリーズ」
の方がセールスレターも含めて面白いと思ってくださる方が多く、リーチする範囲の広さもあって、実は人気で言えばそちらの方が人気なのですが、
「内容のマニアックさ」
で言えば五冠王の方が圧倒的で、個人的にも
「力を入れすぎた」
「価格設定を間違えた」
ぐらいに思っているので、おすすめできる内容です。
私が●●さんと同じ状況に置かれたら、
(1)読む
(2)発見する
(3)打ち手を考える
ということになります。
いわゆるKPIは、ほとんどの場合、「内生変数」です。
そうではなくて、外部です。
外部の方の指標・数字に洞察が無いと、結局、「自分の尻尾を追いかけ回している犬」みたいな感じで、狭いところでクルクル回ってしまいがちです。
もう少し、
突っ込んで具体的に聞きたい、
という点があればご質問いただければお答えします!
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。