三木谷浩史をどこよりも徹底解説。楽天創業者分析、決定版!

こちらは、東京都世田谷区、二子玉川です。

「二子玉川」と聞くと、どんなイメージがありますか?

2015年から、この二子玉川は楽天の本社が置かれるようになっています。二子玉川ライズは、楽天村になってしまっている。

本社の入り口付近を観察していると、楽天社員と思しき人たちの出入りが観察できます。外国人も結構います。

これが楽天クリムゾンハウスですね〜〜〜。

楽天の社員と思しき人たちが仕事をしている様子が見えます。

 

意外と、そんなに豪華なオフィスビル、という感じでは無いです。

楽天の本社は、

  • 港区愛宕
  • 目黒区祐天寺
  • 目黒区中目黒
  • 六本木ヒルズ
  • 品川

と変遷を経て、二子玉川に辿り着いています。

 

この楽天創業者が、三木谷浩史。

みなさんは、三木谷浩史と聞けば、どんなイメージが湧きますか?

 

最近だとやっぱり、

  • ガーシー
  • パツキン
  • ウクライナ
  • 三木谷ルーム

が思い浮かぶというようになった人は多いかもしれません。

 

https://twitter.com/Daikich39426517/status/1561024217885224960?s=20&t=u_2lf2cVPLXZQ2qqc5KpDQ

 

 

急成長企業、楽天

https://www.zaregoto-gakuen.com/archives/79059940.html

 

日本の歴史を振り返った時、急速な成長を遂げてきた企業として名前が挙がるのは、

  • ソフトバンク
  • サイバーエージェント
  • ダイエー
  • ガリバー
  • ライブドア(ホリエモンが率いていた頃)

あたりではないでしょうか。

楽天もそのうちの一つ。

 

楽天グループ株式会社(らくてんグループ、: Rakuten Group, Inc.)は、東京都世田谷区に本社を置く[4]インターネット関連サービスを中心に展開する日本企業日経平均株価の構成銘柄の一つである[5]

Eコマース通信金融不動産スポーツなど様々な業種の企業を傘下に有しており、これらで構成される企業集団「楽天グループ」の中核会社かつ事実上の持株会社である。また、日本最大級のECサイトである「楽天市場」を社内カンパニーで運営する事業会社でもある[6]

https://ja.wikipedia.org/wiki/楽天グループ

プロ野球東北楽天イーグルス、Jリーグヴィッセル神戸のオーナー企業でもある楽天。FCバルセロナのメインスポンサーの時期もありました。

楽天カードマーン!のCMでもおなじみ。

 

wikipediaによると、

楽天グループは新卒雇用社員の新人研修において、「家族・親族・知人・友人を勧誘してクレジットカードに入会させる」という課題を設定している[31]。この勧誘によって入会した者の個人情報には「紹介者ID」が付記され、新卒の誰を経由して入会したかを社が把握できるようになっている[32][33]

だそうです。

うわー、嫌な会社。wwwwwwwwwwwww

 

ホリエモンの楽天解説

 

同時期にイケイケIT社長として名を馳せたホリエモンの楽天解説もかなり参考になります。

 

楽天はほとんど買収で成り上がってきた

 

楽天は1997年5月に楽天市場のサービスを公開。最初は従業員6名。13店舗からのスタート。

その後2000年4月には早くも株式を公開し、同年からM&Aによる事業拡大をしてきました。

ほとんど、事業は「買ってきた」というのが実態です。

 

買収年月 買収対象 買収額
2000年12月 Infoseek 90億円
2003年9月 旅の窓口 323億円
2003年11月 DLJディレクトSFG証券 約300億円
2004年5月 みんなの就職活動日記
2004年9月 あおぞらカード 74億円
2005年6月 国内信販株式会社 120億円
2005年10月 LinkShare Corporation 464億円
2007年8月 フュージョン・コミュニケーションズ株式会社 6.73億円
2008年9月 結婚情報サービス『O-net』
2009年2月 イーバンク銀行 実質200億円
2009年3月 有料動画配信サービス『ShowTime』 17億円
2010年1月 プリペイド型電子マネー『Edy』 30億円?
2010年5月 リンクシェア・ジャパン
2010年7月 米国『Buy.com』 2億5000万ドル
フランス『PriceMinister』 224億円
2011年6月 ブラジル『Ikeda Internet Software』
2011年7月 ドイツ『Tradoria』
2012年1月 カナダの電子書籍『Kobo』 236億円
2012年6月 スペイン『Wuaki.tv』
ケンコーコム 15億円
2012年10月 アイリオ生命保険
2012年11月 フランス物流事業者『Alpha Direct Services」
2013年2月 アメリカのキュレーション型EC『The Grommet』
2013年6月 米国物流会社『Webgistix』
2013年9月 米国の動画配信サイト『Viki』 200億円
2014年3月 通話アプリ『Viber』 9億ドル
2014年9月 米国購買分析企業『Slice』
2014年10月 北米『Ebates』 1060億円
2015年4月 電子図書館の米国『OverDrive』 500億円
2015年7月 バーチャル試着サービス「Fits.Me」
2016年9月 フリマアプリ『FRIL』 数十億円(推定)
2016年10月 爽快ドラッグ 89億円
2016年11月 教育サービス『ReDucate』

 

楽天は意外と人材企業

 

楽天は実は、結構な起業家・経営者人材を輩出しています。

有名どころだと経沢香保子さんあたりでしょうか。彼女の場合は最初がリクルートですが。

 

GREE 代表取締役 田中良和
ビズリーチ 代表取締役 南壮一郎
メルカリ 代表取締役社長 山田進太郎(※)
Welby 代表取締役社長 比木武
Viibar 代表取締役社長 上坂優太
ユアマイスター 代表取締役社長 星野貴之
グリーベンチャーズ株式会社 代表取締役社長 相川真太郎
Uber Eats(日本) President 武藤友木子
VIP Plaza International Founder & CEO 金泰成(キムテソン)
アスツール 代表取締役社長 加藤雄一
アクトキャット 代表取締役 角幸一郎
アニエル 代表 瀧澤怜奈
アイエント 代表取締役 大森智人
イノーバ 代表取締役社長 CEO 宗像淳
エクスビトット 代表取締役社長 椎名優司
AIトラベル 代表取締役社長 CEO 村田佑介
えそら 代表取締役 上田廣昌
エアークローゼット 代表取締役CEO 天沼聰
エバーグリーン 代表取締役CEO 殿村英嗣
オープンランウェイズ 代表取締役社長 CEO 谷口昌仁
kabuki 代表取締役社長 大城浩司
gamba 代表取締役社長 森田昌宏
きびだんご 代表取締役社長 松崎良太
キラメックス 代表取締役社長 村田雅行
crispy 代表取締役 齊藤壮
GROUND 代表取締役社長 宮田啓友
コマースデザイン 代表 坂本悟史
SearchMan Co-Founder 柴田尚樹
スターフェスティバル 代表取締役 岸田祐介
Style F 代表取締役 中村彩織
スリール 代表取締役 堀江敦子
zLibro 代表取締役 中野浩司
ソラシードスタートアップスタジオ 代表取締役 柴田泰成
タウンWi-Fi 代表取締役 荻田剛大
ダブルループ 代表取締役社長 福田英明
つみき 代表取締役社長 鈴木貴幸
ティルス 代表取締役社長 大冨智弘
Teach For Japan CEO 白田直也
トレンダーズ/キッズライン/カラーズ 代表取締役 経沢香保子
TRILL 代表取締役社長 岡本淳
日本ECサービス 代表取締役社長 清水将平
ノーマディック 代表 津田全泰
Housmart 代表取締役 針山昌幸
ビーアンドエー 代表取締役社長 吉田敬
フェイスブックジャパン 代表取締役 長谷川晋
フェスティボ 代表取締役 佐藤智哉
フルコーポレーション 代表取締役 大越正規
ブレイド 代表取締役 倉橋健太
ブリッジドット 代表取締役社長 CEO 佐藤雄太
プラスアド 代表取締役 小池宏幸
ペイオニアジャパン 代表取締役 フレミングナタリー志織
ホクトシステム 代表取締役社長 杉浦崇之
みらいワークス 代表取締役 佐藤卓也
ユーザーローカル 代表取締役社長 伊藤将雄
ユニイク 代表取締役社長 永井貴博
リンクシェア・ジャパン 代表取締役共同社長 小林司
ログビー 代表取締役社長 CEO 松田敦義
レンティオ 代表取締役社長 CEO 三輪謙二朗
NearMe 代表取締役CEO 高原幸一郎
コマースメディア 代表取締役 井澤孝宏
YAGO 代表取締役 井上貴文
Holiday Jack 代表取締役社長 矢野智之
株式会社トップカルチャー 代表取締役社長 清水大輔
株式会社Maclogic 代表取締役 上田隆太
LR株式会社 代表取締役社長 末永祐馬
Gastroduce Japan株式会社 代表取締役 若松友貴
ゼロイチキャピタル 代表パートナー 種市亮
AVA Intelligence株式会社 代表取締役 宮崎祐一
株式会社MuscleDeli 取締役副社長COO 須藤大輔
SCENTOPIA株式会社 Founder & CEO 山根大輝
ナップワン株式会社 代表取締役社長 柿花隆幸
CAMELORS株式会社 代表取締役社長 田根 靖之
鎌倉新書 代表取締役社長 小林 史生
beepnow systems株式会社 代表取締役社長 Alex Tsai
株式会社CHAKAS 代表取締役 染谷崇裕
株式会社ツーサイドアップ 代表取締役 志水裕貴
サヴァリ株式会社 代表取締役社長 福田泰志
株式会社Fesbase 代表取締役 金田雅人
株式会社アイディエーション 代表取締役社長 白石章兼
DXER株式会社 代表取締役 向井拓真
P2C Studio株式会社 代表取締役社長 重本隆之

 

ホリエモンが率いていた頃のライブドアも、実は結構な人材輩出企業でした。ライブドア出身者は各界で活躍しています。

楽天の教育云々もあるかもしれませんが、単に、勢いがあって若い人材に職責を与える・待遇を与えるベンチャーには、人が集まり、彼らがそれをステップアップにして飛躍していくということでもあるのかもしれません。

 

楽天のビジネスモデル

 

ソニーは既に「金融ビジネス」によって稼ぎ出される収益が、元来のエレクトロニクスでもたらされる収益を追い越してしまいましたが、楽天も同様です。

楽天も金融事業で大半を儲ける会社になってしまいました。

 

早稲田大学IT戦略研究所による、楽天を分析した面白い資料があったのでこちらも参考にすると良いでしょう。

https://www.waseda.jp/prj-riim/pdf/RIIM-CaseNo7_RakutenIchiba.pdf

 

楽天の仕事術とは?

楽天の仕事術とはどういったものでしょうか。

「楽天主義」の根底にあるのが5つの成功のコンセプトで、これらは車内のあちこちに、そして社員証の裏にもプリントされているそうです。

 

楽天流の仕事術で、

有名どころで言うと、

  1. 三木谷曲線
  2. カイゼン
  3. 仕事は趣味

じゃないでしょうか。

 

三木谷曲線

https://twitter.com/tadkiyokawa/status/1521281045517070336?s=20&t=IxuOvB65z7VgsXi7m3VnjA

https://twitter.com/tadkiyokawa/status/1526742301476737024?s=20&t=IxuOvB65z7VgsXi7m3VnjA

三木谷さんは、人が洋服を選ぶとき、手触りは重要だけれど、その手触りの違いというのは本当に0.1mm以下の差でしかない、と言います。

微差が勝負を決定づける。

三木谷曲線はその考え方を図示したもので、たった0.5%の努力の差が結果に大きく違いを生む、というような考え方です。

 

ただ、個人的にはここが三木谷氏・楽天の面白くないところ、なんらイノベーティブなことをやってない原因かな、とも思います。

この会社、結局買収ばかりで成り上がってますし、本元のEコマースもアマゾンと比べるとそんなにディティールのオプティマイゼーションが出来てるように思えない。

 

あと、こういったディティールの追求を求める割に、

「完璧よりはスピードが大事」

ということも言っていたりします。

 

 

カイゼン

三木谷さんの考え方は、トラディショナルな日本企業に共通していて、とにかく地道なカイゼン・カイゼン・カイゼンというタイプです。

日本企業である以上、米国みたいなイノベーション型ではなく、日本人らしい姿勢を貫き通すという考え方。

イノベーション型は才能に左右される、天才が強いが、「カイゼン」型は凡人でも非凡になれるから、だそうです。

 

まぁ、トヨタからパクったのでしょう。

 

1%の改善を365日続けると、元の37倍になる、ということを考えると三木谷さんはワクワクするそうです。

 

 

仕事は趣味

楽天のちょっとブラック気質なところは、トップである三木谷氏が

「仕事は趣味」「仕事が遊び」

みたいなことを言っていることでしょう。おまけに、社員に対してプロフェッショナリズムを要求していて、そのプロフェッショナリズムとは、収入のために働くのではなくてプライドと達成感のために情熱を傾けて働く人を指すのだそうです。

うーん、ちとやばい。

 

彼はこう言います。

在庫確認のような初歩的な業務であっても情熱的に取り組むことができる。その業務をより効果的により短い時間と手間で終わらせるように工夫して工夫を凝らせば自分に課せられた他の業務にもポジティブな影響与えることができる。ある業務で学んだことを他の業務に応用すれば生産性を高められる。あらゆる仕事は情熱的なプロフェッショナルとして取り組む価値があるものなのだ

 

また、面白い仕事なんてあるのではなく、「面白い人がいるだけ」「人が仕事を面白くする」ということも言っています。

 

楽天で大事な言葉はKPI

 

いつもボトルネックと無駄を探し回っている。

 

そんな三木谷氏の口癖はKPI。

参加した政府の会議でも頻繁に発言するものだから、これが安倍総理にも移ったのだそうです。

 

三木谷氏曰く、KPIは、社員個人のミクロな仕事と、会社のマクロな目標をつなぐ架け橋になると良い、この会社で一番大事な略語なんだとか。

直感もすべて、数値化することが大事。

 

どんな目標も因数分解をすることができる。

目標を立てたらその道のりを全部分解してしまう。

 

何事もいつも計測する。計測すれば予測ができる。

 

三木谷氏はこう言っています。

ある日通勤中に読む本を家に忘れてきたとして、そこで突然あなたの頭の中にバス停の前で書店を開くと言うアイディアがひらめいたとする。その瞬間には想像上の書店は大繁盛しているだろう。ひらめきや成功に欠かせない。しかしそれは最初のステップに過ぎない。あなたがバス停でひらめいた書店の夢は、ビジネスプランのファーストドラフトなのだ。まだ細部が描かれていないラフなスケッチだが、ビジネスで重要なのは細部だ。具体的に細部を検討すると予期していなかった障害が浮かび上がってくる。ひらめきだけに頼って詳細を検討しないまま計画を実行するとたいてい失敗する。失敗しないためには自分のひらめきを数字で表すことが必要だ。最初のアイディアを現実の数字で測ると予想される利益がそれほど大きくない場合もある。

 

三木谷氏は、

「数字を読む力を鍛えるためには、数値の変化を追いかけるのが良い」

と言っています。

計測をして、その数値の変化を、時系列で追いかけるのです。

 

努力したことに満足するのではなく、結果にコミットする。

 

Best effort basisではなく、

Get things done.

 

やりきる。コミットする。

 

https://twitter.com/itengineer_suki/status/1577481220815933441?s=20&t=r2KQ4nOzEEDEwwBAH7CLlA

 

社内公用語英語化(englishnization)

 

楽天といえば社内公用語英語化を率先して始めた会社ですよね。

2010年にいきなり始めました。

ちなみに、元日本マイクロソフトの代表だった成毛さんに批判されてますよね。これ。ドメスティック企業なのになんやそれ、と。笑。私もそう思いました。笑

 

ただ、英語化することによって、日本語につきまというコミュニケーションのややこしさ、上下関係表現をフラットにするという思惑もあったそうです。

 

また、ダイレクトなコミュニケーションができる効用も。

三木谷氏はこう言います。

新入社員に「明日は雨?」と日本語で尋ねると「晴れたらいいですね」と言う答えが返ってきた。彼は知りたいことを教えてくれたわけでは無い。確かに言葉を返してきた。しかし問いには返答していない。日本語という言語は特に会話において当事者があいまいで日和見的な立場をとること許す傾向がある。しかしさっきの質問は情報を求めたものだ。したがってこの場合、日本語は有用ではなく、また会社にとっては有用ではない。次に同じことを英語で質問してみた。

「will it rain tommorow?」

すると最初の返答からして違う答えが返ってきたという。英語の文法構成上、新入社員はまず、「yes」「No」「Maybe」のどれかを言わなければならなかった。それでもおそらく正確な天気情報は得られないだろうが、それでも構わない。職場で英語を用いると自然と会話が率直で具体的になる。つまりイエスまたはノーと回答せざるをえない状況作りやすい

 

また、こんなことも言っている。

 

管理職の研修に参加してほしい人物像はすでに固まっていた。そこに新たに英語の能力を課した。ある上級管理職は、活動的で野心的な肉食系の新入社員を採用したいと考えている。彼によれば肉食系の人間はチャレンジ精神が強く、一番乗りを望み、おどおどしたところはない。英語はこういう肉食系人材を集めるのに役に立つと語る。英語が直接的で具体的な言葉である一方、日本は間接的でおとなしく発言に慎重さが求められるのだ。さらに彼は、日本語の特徴は文学や哲学では役に立つが、やはりビジネスはもっと直接的に話す方が良い、と言う。

 

 

全社員に2年以内に、初級管理職はTOEIC650、中級管理職は700、上級管理職には750を求めたそうですから、過渡期の社員は大変だったことでしょう。

2014年からは全社員の昇格要件にTOEIC800を求めているそうです。

 

現在、社員の16%程度が外国人だそうです。つまり、大半は日本人であり、それにもかかわらず、みんな英語を勉強して英語コミュニケーションをとっている。

近年だと新入社員の3割が外国人なんだとか。

 

帝国ではなく連邦

 

国際的な展開をするにあたり、多くの日本企業は参入先の企業を買収してその後に帝国的な振る舞いをする、と三木谷さんは言います。

これに対して、楽天の場合は連邦的な振る舞いをするのだそうです。

海外の企業を乗っ取るのではなく、お互いにエンパワーメントする。

 

中央集権的なメリットは、ブランドコントロールができることで、アップルなんかはこれを採用しているのだそう。デメリットは支社を監督する本社スタッフの負担が重いこと。

 

三木谷氏はこう言います。

海外企業買収する最大の目的は新規顧客の開拓だ。特に日本企業にとって海外における新規顧客の開拓は大きな意味を持つ。なぜならもはや日本国内の市場だけで日本企業の成長させることができないからだ。日本の出生率低下し続けている。市場が成熟してしまっている。 だから国境を越えて新規顧客開拓の道を探る事は充分理にかなった戦略なのだ。買収せずに海外支社を作って新たな市場に売ってればいいと言う考えもあるだろう。しかしそれではスピードが遅すぎるし効率も悪い。買収を成功させれば新しい市場も手に入れられるだけではなく時間の節約もできる。

 

事業撤退の判断基準

 

三木谷氏は、事業に関して、

  1. 収益性が高いこと
  2. コアであること
  3. ミッションクリティカルであること

の3つを大事な基準としています。

コアである、ということは事業の根幹であること。そしてミッションクリティカルであるということは、たとえ儲からなくても、事業全体に良い効果があったりするもの。楽天でいえばこれは会員サービスや球団がこれにあたるそうです。

 

また、起業したときに、

「これだけはやらない」

という分野もしっかり決めているのだそうです。

 

事業撤退などの判断が迫られるとき、どうしても感情的に入れ込んでいたり、コミットメントがあったりして断ち切れない時がある。そういうしがらみから脱するためにはやはり客観的な数値基準が必要。撤退の判断は早ければ早いほど、被害を小さくできる。

 

三木谷仕事術・楽天仕事術が理解できる2冊

三木谷さんが買収先の海外企業の社員に対して、

「この二冊を読んでくるように」

と指定する自著が、「成功のコンセプト」と「成功の法則92か条」のようです。つまり、この二冊に三木谷流仕事術、楽天流仕事術が詰まっているのでしょう。

 

三木谷浩史の思考がわかる父親との対談

三木谷浩史の父親は大学教授ですが、その父親との対談方式で書かれているこの本には三木谷氏の経済全般に対する考え方が披露されています。

 

  • 日本の競争力が落ちたのは官僚主導の規制だらけの社会のせい
  • 解雇規制は緩和して、労働力の流動性を高めるべき
  • ホワイトカラーに対して労働時間の規制適用を免除するホワイトカラー・エグゼンプションを進めるべき
  • 介護や子育てなどの分野では外国人労働者を活用すべき
  • 国レベルで英語公用語化を進めて、外国企業や外国人が入ってきやすいようにすべき
  • アベノミクスは評価すべき点も多いが、役人が選んだ分野に多額の投資を行う国家資本主義的な発想が払拭できなかったのは残念
  • 日本の技術や政策がグローバルスタンダードになることが視野に入ってないのは問題
  • 日本の政治家や官僚、経営者はイノベーションとインベンションを混同している
  • 資源のない日本は人が全て

 

1995年、30歳、三木谷氏、興銀(現みずほフィナンシャルグループ)を辞める

 

楽天は、一橋大学卒業後に興銀に勤めていた三木谷浩史が1997年に起業した会社です。

兵庫県神戸市出身。一橋大学商学部卒業[10]ハーバード大学経営大学院修了[11]

一橋大では金融論が専門の花輪俊哉教授のゼミナールに所属した。卒業論文は「企業の資金調達と資本の最適構成」[12]。卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。1993年にハーバード大でMBAを取得して帰国。1995年に興銀を退社し、楽天を創業し会長に就任した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/三木谷浩史

神戸大学の教授をしている父親の元に1965年に生まれた三木谷氏。

 

興銀に入行から3年目の1991年に社内の海外留学試験に合格し、社員留学生に選ばれます。

 

これは結構有名な話ですが、アメリカに留学した三木谷氏は、

「トップエリートこそ、起業する」

というアメリカの価値観に強い影響を受けたそうです。

 

実際アメリカのエリートは、上から順に、

  1. 起業
  2. 外資コンサル、外資系投資銀行
  3. GAFAM
  4. GE、P&Gなどのエスタブリッシュメントメーカー、コングロマリット
  5. ワシントンなど政府系

に行くとされています。

 

1993年、MBAを取得して日本に帰り、興銀で働いていた三木谷氏は、ソフトバンクの孫正義がジフデービスの出版部門の買収をするという動きの際に、仕事の中でコンタクトを取り、孫正義にも刺激を受けます。

 

起業時に立てた4つの仮説

 

三木谷氏は、起業時に4つの仮説を立てています。

 

  1. インターネットはもっと簡単に、もっと便利になる
  2. インターネットは爆発的に普及する
  3. 日本人はインターネットでモノを買うようになる
  4. インターネットで流通が変わる

 

これは起業当時としては冷笑されるようなものだったと言います。

ひたすら足で稼ぐ営業により、楽天市場に参加していく事業者を増やしていきます。最初は13店舗からのスタート。創業メンバーは6人。初月の売り上げは32万円だったといいます。

2000年には日本証券業協会に株式を店頭登録。

 

現在の三木谷氏の考えとしては、インターネットはすべての知識と情報をデータベース化しインデックスしていく流れにあるが、一方で、無機質な検索はコモディティ化すると考えており、その中でいかに有機的で人間的なサービスを提供できるかが鍵だと考えているそうです。

実際、これはあちこちで彼が述べていることですが、ECをインターネット上の単なる自動販売機として捉えず、「エンターテインメントビジネス」と定義し、ネット上のショッピングを楽しんでもらうということに重心を置いたから楽天は成功したのだとか。

(本当かよ笑)

 

リスクの種類と大きさを見極める

 

三木谷氏は、ビジネスに一定のギャンブル的要素があることは否定しないが、リスクの種類と大きさを見極めることはできる、と言っています。

リスクを見極め、できる限り小さくし、リスクに対処する方法を用意して起業した、とのこと。

 

三木谷氏が起業時に想定していた最悪のリスクは、想像以上にインターネットの普及速度が遅い場合、どうするか、だったそうです。

インターネットの加速度的な成長に賭けていた、という点と金融出身であるという点ではAmazonのジェフベゾスとそっくりです。奇しくも事業領域も被っている。

 

最初に、資本金も会社の規模も小さくして、インターネットの普及速度が万が一遅くなった場合に「待つ」ができる体制を備えていたそうです。また、楽天市場に参加する事業者から徴収する月額使用料を抑える代わりに、数ヶ月分を最初にまとめて受け取る形にしてキャッシュフロー対策をしていたのだそう。

 

結果を後から振り返って分析をすることは簡単。大事なのは、将来を予測して、仮説を複数立ててシナリオを用意し、手立てを構えておくこと。

 

楽天が誇れる、創業時期に根ざす強み

 

楽天が世界に誇れる二つの強みは、

  1. 自社で開発した技術的プラットフォームと
  2. それを運用する管理システム、ノウハウ

だそうです。

創業期は、たった一つのサーバーしかなく、これも三木谷さんが秋葉原に買い付けに行ったものだったそうです。

今となっては至る所にデータセンターを持ち、そこに数千のサーバーが管理されているのだそう。一つのデーターセンターはそれだけでオフィスビル一棟を占拠してしまうほどの大きさなんだとか。

 

現在は会社の研究機関として楽天技術研究所を持ち、技術的な研究開発も行っているそう。

楽天技術研究所(らくてんぎじゅつけんきゅうじょ、英文表記:Rakuten Institute of Technology)は、楽天グループ株式会社の研究開発部門で2005年12月に設立[1]。本部は東京都世田谷区[1]。所長は北川拓也。法人ではなく、楽天社内の一部署としてR&Dを担っている。

研究領域は、同所のウェブページより、自然言語処理データマイニングコンピュータービジョンヒューマンコンピューターインタラクション大規模分散処理ドローンである。大規模分散処理では、オープンソースソフトウェアのROMA、LeoFS[2]がある。研究員にIPA 未踏事業出身者が多いことでも知られる[3]

2007年6月より、プログラミング言語Ruby開発者 まつもとゆきひろが、同研究所のフェローになった[4]。 2017年5月現在、支部としてニューヨーク、ボストン、パリ、シンガポールに支部拠点がある。[5]

https://ja.wikipedia.org/wiki/楽天技術研究所

 

楽天の改悪癖

 

元々、楽天は、楽天市場に出店している人たちに対して、一定の月額使用料を要求していましたが、ある段階から、その料金体系に、「売上の一部を%でもらう」ということを加えました。

これについては当然反発もあったそうです。

比較的最近の例だと、送料を楽天市場参加者に押し付けるような改悪もあったかと思います。

 

楽天経済圏はとにかく色々改悪する癖があって、ゴールドカードの還元が悪くなったとか、楽天銀行の普通金利が改悪されたとか、楽天モバイルが改悪されたとか、改悪ニュースに事欠かず、「楽天 改悪」で検索すると、「まとめ」というサジェストワードが出てくるぐらいです。

 

 

楽天就活攻略

 

https://youtu.be/blL-N4lgCus

 

  • 新卒採用人数 300〜800
  • 採用倍率 約30倍

 

 

◆国公立大学

大阪大学、九州大学、京都大学、神戸大学、東京工業大学、東京大学、東北大学、名古屋大学、一橋大学、北海道大学

◆私立大学

青山学院大学、関西大学、関西学院大学、慶應義塾大学、国際基督教大学、上智大学、専修大学、中央大学、東海大学、東洋大学、同志社大学、日本大学、法政大学、明治大学、立教大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、早稲田大学

◆その他海外大学

 

大学別採用人数ランキングは、早稲田、慶應、明治、上智、青学の順。

社内公用語が英語であるため、入社までにTOEIC800が必要。

 


===

西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。