#1 偉大なる借金王 「借金地獄ナニソレ美味しいの?」

断言しよう。

借金について誤解している限り、一生貧乏だ。

 

日本人に「借金についてどう思う?」と聞いたら、そのほとんどが怪訝な顔をする。

女性の中には、「絶対に結婚したくない男の条件」として借金があること、を挙げている人も多い。

 

私が借金に対するイメージを変えたのは、17〜18歳ぐらいに遡る。

簿記だ。簿記に触れたのだ。

その時、はじめて、「ああ、どんな有名な企業も、どんなビッグなビジネスも借金をしているのね」と理解した。

私の言っている意味がわからない人は、「猿でもわかる日商簿記3級」でもなんでも読んで、企業の貸借対照表を見てみれば良い。借金があるというのは当たり前のことなのだ。

 

日本人は、小さいうちから、

  • 何が正義か、悪か?
  • 何が正しいか、間違っているか?
  • 何が美しくて、何が醜いのか?

ということを刷り込まれている。

例えば、スーパーヒーロー物語。ウルトラマンも、戦隊ものも、仮面ライダーも、みんな公務員だったりする。公務員が正義だったりする。

そして、そういう感覚のまま、社会に出て理想と現実のギャップに苦しむのはおきまりのコースだ。

役所の職員は、生活保護課に回されると、「貧困で本当に困っている人」から「生活保護をくすねようとしている人」まで、ありとあらゆる人が窓口にやってきて、それをいかにブロックするのか、という仕事に回されることもある。

少し前は、役所の職員が生活保護を希望している人たちに対して強烈な仕打ちをしていたことが問題になったことが記憶に新しい。

実に泥臭い仕事をさせられることも多いのだ。

 

実際、役所で働いているような人間と友達になって話を聞いてみれば良い。「社会公益の役に立ちたいと思って・・・」という純粋な青臭い心理で飛び込んでいる人たちほど、常に葛藤している。

今、俺がやっていることは市民のためになってないのではないか?と。

 

公的機関で働いていて、公益のために働いているという崇高な理念と、そのための仕事ができているという感覚が味わえないのなら、

  • ただ安い給料で
  • 無能に囲まれ
  • スキルがつかない仕事をさせられ
  • 資本主義感覚が身につかない

という弊害だらけである。

だから、いつのまにか腐っていき、汚職に走ったり、プライベートで暴れる行動に走るという。

一説によると、ももいろクローバーZのライブには公務員が多いという。休みの日に狂って弾けないとやってられない、というわけだ。

 

公務員現場の「ブラック化」も非常に進んでいて、「一人正規を雇うなら3人非正規を雇う」というスタンスで雇用の不安定化が進み、正規は部署によるがガムシャラにブラック労働をさせられ、内部腐敗の現実を見たりする。卑近な例だが、私の知人なんかは、腐ってしまって、平気でデリヘルドライバーの仕事も掛け持ちしている。

ご存知だと思うが公務員は副業禁止である。血税で仕事をしているからこそ、本業に集中できるように、である。別のお金儲けなどに駆動されて仕事がおろそかにならないように、である。

 

最近はyoutubeでもなんでも、元公務員が実情を語る、みたいなコンテンツがいくらでもあるから、そーゆーのを観れば良い。

この前、ニュースで、女警察官が風俗で働いていたことがバレて問題になったことが取り上げられていた。私は警察組織にも知り合いがいるからわかるが、彼ら・彼女らは、公的な機関を頭の中で美化しまくってエントリーし、その内部の現実に落胆している。

むしろ、公的な領域ほど腐敗している・・・・という。

 

公的な機関にクリーンなイメージ、正義のイメージを持っている人間は確実に誤解している。

皇族は昔、財閥と手を組んで日本女性を海外に人身売買して性売春させていたのだから。

 

アメリカは違う。

アメリカの場合はそういう公的なものに対するクリーンなイメージはない。

「日本人はなんでこんなに資格が好きなの?」

とよく言われるが、これもお上信奉発想の延長にあるものだ。

借金を作った日本人は、一生懸命、これをどうにかしようと思って焦って情報を調べる。すると、司法書士だとか、弁護士だとか、いわゆる法律のプロフェッショナル・公的な資格を持つプロの言説に触れ、彼らがやたらと悪どい商売を断罪しているのに感化されて、「あぁ、正義の味方が現れた!」と感激し、無意識レベルで抱えている正義信奉・お上信奉の心がざわついてしまう。

 

最近ネットでよく見る、

「海外のカリスマスピーカーが教える!お客様を洗脳して、集客率を30%上昇させてしまう、激烈集客セミナー」

とかのサイトを見に行けば良い。お客様の声として、

  • 行政書士 ●●さん 「このセミナーに参加して、集客が●%アップしました!!」
  • 社会保険労務士 ●●さん 「これまで激務に追われていたが、お客さんを選べるようになって、休日家族との時間も取れるように・・・収益率の悪いお客さんを手放せるようになりました」
  • 司法書士 ●● さん 「営業の効率が上がり・・・・」

とかなんとか腐るほど書いてあるだろう。

彼らも資本主義のソルジャーでしかないのだ。

Do You understand?

 

アメリカでは、弁護士は「アンビュランスチェイサー」と言われている。直訳すると「救急車を追いかける者」という意味だが、救急車を見つけて、事件の匂いを嗅ぎつけるとそれを走って追いかけるぐらい、仕事に貪欲だという意味である。

実は、弁護士=Money diggerなのである。弁護士=金なのだ。

こんなの、当たり前の常識である。

 

以前、浪人しながら、長年司法試験を頑張り続けている貧乏な受験生のドキュメンタリを見たことがあるけれど、借金を抱えていた。1000万円を超えていたと思う。彼女が試験をパスすることがあったら、高額な借金を抱えて仕事をしていく。独立したらそれなりにそのコストもかかる。

そうやって、プロになって仕事していく。これは医者もパイロットも同じことだ。親が金持ちでない場合は、みんな借金を抱える。

アメリカの学生なら、どんな学部でもそれなりの借金を抱えて社会に出る。

 

彼らも資本主義の土俵に乗っているのだ。

必死になってお金稼ぎに邁進することになる。

 

ハッキリ言って、借金を抱えた人に対して、彼らが正確な救済策を提示しているのかどうかといえば、甚だ疑問である。

 

 

・・・・ところで、金融緩和政策というのをご存知だろうか?

 

アベノミクスが始まって、何度も行われてきたことだ。

「銀行の銀行」こと、中央銀行(日本銀行)が市中の民間銀行に対して働きかけることを金融政策と言う。

主に、短期金利の操作と、銀行が保有している資産の買い入れによる紙幣供給である(その裏側で日銀はお金を刷っていることになる)。

ものすごく簡単にいえば、日銀はお金を刷って、銀行に渡して、世の中の景気を刺激しようとする。

カンフル剤を打とうとする。

 

でも、そのカンフル剤が市場に回るかどうかは、民間市中銀行が決めることだ。そして、それに影響を及ぼすのは、

  • お金を借りたい!というビジネスマン
  • この人に貸していい、この人のプランに乗っていいという銀行の判断

の2つが必要である。

 

日銀の政策によって、銀行は手元にマネーが出てくるけれどこれを借りてくれる人間がいないと、使い道がない。つまり、借金をしてくれる人がいないと回らない。お金の貸し先がいないと、銀行は困るのだ。

結果、今の銀行は貸し手がないから、窓口では変なカードローンを勧めたりしている。それは、ネットでよく見かけるアフィリエイターが作ったサイトのカードローンより借り入れ条件が悪かったりする。

 

アベノミクスで一体何をやっているのか、大衆は理解しているのか?

この国の経済がオワコンすぎるから、一生懸命に税金を使って、そして金融政策をして、景気を刺激しようとしているのである。

でも、うまく回らない。

なぜか?

貴様らが貯金・借金について間違った考えを持っているからである。冷静に考えて見てほしい。みんなが貯金すれば金は回らない。みんなが借金を避けると経済は回らない。

なんとか大臣以下、すべての公的機関の人間は民間が納めた税金で食っているのである。世の中の労働者が仕事を得られるのは経営者が借金して事業を起こすからである。

世の中に、新しいビジネスを起こそうという気概がある人間がいなければ、全てが倒れるようになっている。

 

ちなみに、今の銀行は何をやっているかというと、大幅に国債を受け入れている。国債を買っている。

国債とは、政府が民間に対して行う借金だ。

なんで銀行は国債を買うか?今の金融政策状況では、日銀が国債を買ってくれるからである。

 

つまり、

政府 → 銀行 → 日銀

という流れができ、政府にお金が供給されている状況だ。

 

そうやって政府が太って肥えていくとどうなる?

政府が徴収するお金は資本主義の市場で評価された結果入ってくるものではなくて税という「強制徴収」である。国債発行に関してもそうだ。日銀は政府とは独立しているとはいえ、「大きな特権権力」という括りで見れば「NOT民間」という意味で同じである。日銀が国債を買い入れるという金融政策が行われている中で発行される国債など、事実上の錬金術である。

これが加速すると、

  1. 税金
  2. 国債

の2つで肥え太った政府が、自分たちの保身のための組織を増やしたり、意味のない公金の無駄遣い・汚職を繰り返したり、意味のない経済政策をしたりする。

こうやって、

  • 無駄に公務員機構が増える
  • 謎の官民ファンドが立ち上がってボロボロになって終わる
  • 政府・行政主導のビジネスが大体スベる
  • 政権を支持してくれる層に対して、ズルイお金が流れる動きが加速する

というようになり、どんどん資本主義から乖離して、社会主義的になる。

だから日本は中国は旧ソ連を笑えないのである。

 

そして日銀が買い入れるお金の出所は印刷(money printing)なのである。お金をじゃぶじゃぶ刷っている。すると、国際社会の中における円の価値が下がる。円の価値が下がるというのは日本という国が、世界の中で相対的に小さくなるということだ。

現在、インフレという意味での物価上昇は怒っていないが、円安という意味でも物価上昇が起こっている。つまり、給与は上がらないが生活物資の物価は上がるという状況にあり、エンゲル係数も上がっている。

政府は一生懸命統計数値を改ざんしているが、まず間違いなく、国民生活は苦しくなっている。

 

でもそれは、日本人の根本的なマインドにも原因があるのだ。

 

政治家や行政機構の無駄遣いを指摘しながら、

自分は社畜としてのうのうと働いているのはオカシイ。

 

企業が借金をしても、マスメディアはそれを叩くようなことを書く。しかし、そういった記事を書いている人間も商売をしたことがないに決まっている。

ソフトバンクの孫正義氏は、言わずとしれた「借金王」である。

彼の借金について叩いている人間は、基本的に経営がわかっていない。

孫正義氏も批判を意識してか、決算会見では苦笑しながら「借金王だと思われている」と発言している。

 

借金=悪はファイナンスのど素人だ。

経営のど素人だ。

ビジネスのど素人だ。

金儲けのど素人だ。

 

「お金を働かせましょう〜〜〜」とか言って、キャッシュフロークワドラントの図を持ち出して、証券を買うことを煽っている人間なんてバカだと思っていい。

お金を働かせるということの本質は、

金を使う

である。

金を使う=他力を使うである。

あなたが牛丼屋で金を払う行為は、「ゴミ捨て」「買い出し」「調理」「皿洗い」といった面倒なことを他人にさせていることに等しい。

 

そして、このお金の使い道を探し出して、よそからバーンと借り入れてくるのが経営者的な発想である。

世の中には、「楽して儲けたい」とか「効率よく儲けたい」と考えている連中がいるが、どう考えても「24時間365日という限られた時間と自分の労働力」だけを切り売りしていては限界があると気付くだろう。

 

日本は財政がやばい、

少子化がやばい、

給料が上がらない、

国がやばい、

自分の将来が、

今の会社が、

景気が・・・・

 

と色々言って、わかりやすい攻撃のターゲットとしてわかりやすく目立つ人間を補足し、無知無能が群がって「陰湿な国民性」で連帯して叩き合う。バカな日本人は、バカ同士が群がってみんなで沈んでいる真っ只中と言わざるを得ない。

 

天才が生まれてくる国というのは、その個人もすごいが、その天才を受け入れた市場であったり、その時々の時代性や国民の文化水準・頭脳が素晴らしいということでもある。

子供を育てるのも社会だし、人材を育てるのも社会だ。

 

日本社会で「頭が良い」とされる指標を手に入れて、ピーチクパーチクおしゃべりしている連中は少し、黙った方が良い。

日本の上流がバカなのは、第二次世界大戦の頃から証明されているじゃないか。

 

日本の誇りを取り戻せ!は間違っている。

日本の誇りを捨てろ、から始めなければならない。


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

「人生を変える」にフォーカスしたブランド
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。