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12-2. 歴史・史料
年代は少数の基準を持ち、史料は発信者・成立時期・目的を区別して読む。実際の設問で与えられた資料を優先し、単一の原因だけで歴史変化を説明しない。
参照:R-MONEY, R-NEWYEN
[GE010] 年代整序の基準事件
年代順は基準を少数置くと復元しやすい。日本近代なら明治維新1868年、大日本帝国憲法発布1889年、日清戦争1894年、日露戦争1904年、第一次大戦1914年、敗戦1945年を骨格にする。開始年・終結年・公布年・施行年の違いに注意する。
[GE011] 史料語句からの時期特定
制度名は時代を限定する。「太政官」「守護・地頭」「参勤交代」「徴兵令」のように、それぞれ律令・中世武家・江戸幕府・近代国家の文脈を結び付ける。後世の回想史料なら、書かれた時代と記述対象の時代を分ける。
[GE012] 植民地支配と民族運動の対応
支配国・地域・運動を組にする。例はイギリス―インド―ガンディー、フランス―ベトナム―ホー・チ・ミン、オランダ―インドネシア―スカルノである。植民地支配の成立と独立の時期を混同しない。
[GE013] 米国拡大史の因果鎖
アメリカは独立1776年、ルイジアナ購入1803年、米墨戦争1846〜1848年、南北戦争1861〜1865年という順を押さえる。新領土を奴隷州にするか自由州にするかが政治対立を強め、領土拡大と奴隷制問題が結び付いた。
[GE014] 日本金融史の政策目的
日本は1871年新貨条例、1882年日本銀行開業、1897年金本位制確立、1930年金輸出解禁、1931年金輸出再禁止という順で読む。1946年の預金封鎖・新円切替は戦後インフレへの対応であり、金本位制復帰とは異なる。
[GE015] 政策演説の時代手掛かり
演説の政策語を時代へ結び付ける。例は池田内閣の所得倍増計画1960年、田中内閣期の日本列島改造論1972年、橋本内閣期の行政改革と2001年中央省庁再編である。構想の公表・法成立・施行を同じ年にしない。
[GE239] 史料の成立時期推定
史料中の最も新しい制度・出来事は、成立時期の下限を与えることがある。例えば廃止済みの制度への回想が含まれていても、史料自体がその制度の時代に書かれたとは限らない。原本・写本・後代の編纂物を区別する。
[GE240] 史料作成目的の推定
誰が誰に何のために書いたかを確かめる。政府の布告、私人の日記、戦後の回想は、同じ事件でも強調点や省略が異なる。目的がある史料を全否定するのではなく、その立場から何を証言できるかを読む。
[GE241] 地域横断の同時代比較
異なる地域を共通の年表へ置く。例えば明治維新1868年、ドイツ統一1871年は19世紀後半、ロシア革命1917年は第一次大戦期である。地域ごとの時代区分の名称だけで同時代か判断しない。
[GE242] 制度導入の課題対応
制度導入を直前の課題へ結び付ける。地租改正は土地所有・租税制度の整備と政府収入の安定、社会保険制度は疾病・失業等の生活リスクへの対応として理解できる。掲げられた目的と実際の結果は別に検証する。
[GE243] 歴史変化と継続の分離
政権が変わっても、官僚・法制度・社会関係の一部は継続し得る。変化した主体、制度、運用と、残ったものを分ける。時代区分の境界を、すべてが一度に入れ替わった点と考えない。
[GE244] 交易経路図からの結節点判定
交易網では生産地と消費地の間の港・海峡・隊商都市が結節点になる。例えばマラッカ海峡はインド洋と東アジアをつなぐ。地図で経路を追い、運賃・安全・支配権の影響を考える。
12-3. 地理・産業・人口配置
地図は位置と流れ、統計は分母と時点を最初に確かめる。現在の国別順位・比率は変わるので、固定的な暗記へ広げず資料の条件を使う。
[GE016] 国際河川の流路判定
河川は水源から河口への順で読む。ライン川はアルプス方面からドイツ・オランダを経て北海、ドナウ川はドイツから中東欧を経て黒海、メコン川は中国から東南アジアを経て南シナ海へ向かう。上流・下流を国の東西だけで決めない。
[GE017] 一次産業統計の長期方向
統計では総生産量、単位面積当たり収量、従事者数、生産額を区別する。農業従事者が減っても機械化で生産量は維持され得る。増減の具体的数値は資料の地域・対象期間に従い、世界の傾向を日本へそのまま移さない。
[GE018] 発電構成と自然条件
水力は落差・流量、風力は風況、太陽光は日射、火力は燃料調達、原子力は設備・政策の影響を受ける。同じ国でも年次で構成は変わるので、国別比率の固定暗記より、提示された年の構成を条件と結び付ける。
[GE245] 地図縮尺による実距離換算
縮尺1:25,000の地図で4cmは、実距離100,000cm=1kmである。面積は縮尺の2乗で換算する。地図上の距離が水平距離であることと、起伏を含む実際の移動距離を区別する。
[GE246] 自然条件からの土地利用推定
水稲は十分な水と温暖な生育期、地中海式農業は夏の乾燥に適応するオリーブ・ブドウ等が典型である。ただし灌漑・技術・市場によって土地利用は変わるため、気候だけで唯一の産業を決めない。
[GE247] 人口構成からの地域段階判定
人口ピラミッドの広い底は若年人口の多さ、細い底は低出生等を示す。都市中心部から郊外への移動と、都市圏全体の人口増減は別である。出生・死亡による自然増減と転出入による社会増減を分ける。
12-4. 国語・古文・文学・思想
主張と根拠、語り手と人物、思想の中心命題を分ける。文章の意味は本文に戻り、作者や思想家についての外部知識だけで内容一致を決めない。
[GE019] 評論文の主張一致
内容一致では、誰について、どの範囲で、どれほど強く述べたかを本文と合わせる。「一部にある」を「全てにある」、「可能」を「必然」に変えた肢は過大である。自分の知識ではなく本文の主張を答える。
[GE020] 空所前後の論理接続
空所の前後を、原因と結果、反対、具体例、言換えに分類する。「しかし」は対比、「したがって」は帰結、「例えば」は具体化が基本である。接続語の語感だけでなく、両文の意味がその関係になっているか確認する。
[GE021] 古典和歌の詞書利用
詞書は歌が詠まれた場所・相手・事情を示す。恋、別離、旅、季節等の場面を先に置き、歌の語句がどの感情や対象を表すか読む。歌だけから自由に物語を補わない。
[GE022] 哲学概念と立場の対応
デカルトの心身二元論は心と身体を異なる実体として捉える。サルトルの実存主義は、人間には先に固定的本質がありそれに従うだけだとはせず、選択と責任を重視する。思想名を人物名だけでなく中心命題と結び付ける。
[GE023] 論証の前提と結論
論証は前提から結論を支持する構造である。「道路が濡れている。雨なら道路が濡れる。だから雨だ」は、散水等の別原因があり結論を保証しない。理由の文と主張の文を分けてから、つながりが妥当かを見る。
[GE249] 文学作品の時代様式照合
万葉集は奈良時代、古今和歌集は平安前期、源氏物語は平安中期、徒然草は鎌倉末期、奥の細道は江戸時代という骨格を置く。近代文学では写実主義・自然主義・浪漫主義等の特徴と本文の描写を照合する。
[GE250] 語り手と焦点人物の区別
語り手は文章を語る主体、焦点人物は誰の知覚・理解を通して場面が示されるかの中心である。三人称の文でも、一人の人物が知らないことは語られない場合がある。語り手の評価を作者本人の意見と即断しない。
[GE251] 古典文の主語補充
古文の主語は敬語の方向から絞る。尊敬語は動作主体を高め、謙譲語は通常、動作の向かう先を高める。直前の主語をそのまま引き継がず、会話の内外や助詞、動作の受け手を確認する。
[GE252] 詩歌の修辞機能判定
掛詞は一つの音に複数の意味を重ね、縁語は関連する語を連ねる。対句は構造をそろえて対比・対応を強め、反復は強調やリズムを作る。修辞名を答えるだけでなく何が多義化・強調されたかを読む。
[GE253] 認識論上の根拠比較
経験論は知識の形成で経験を重視し、合理論は理性による原理・推論を重視する。カントは経験を可能にする認識の形式を問う。経験論が理性を全く使わない、合理論が経験を一切認めないという極端化は避ける。
[GE256] 文化表現の時代様式判定
ロマネスクは厚い壁・半円アーチ、ゴシックは尖頭アーチ・飛梁・大きなステンドグラス、ルネサンスは古典古代への参照や均整等が代表的特徴である。地域差があるため、一つの装飾だけで時代を断定しない。
[GE257] 語義の文脈限定
多義語は文脈の主語・目的語・対比で意味を決める。例えば「結構」は構造、十分、不要等の意味を持ち得る。辞書の第一義を機械的に入れず、その文での役割を確認する。
12-5. 政治制度・国際関係
誰が選び、誰に責任を負い、どの権限で決めるかを整理する。多数決、熟議、権力分立、国際機構の表決は異なる問いである。
参照:R-UN, R-CON
[GE026] 比較政治機関の主体識別
議会・首相・大統領等について、誰が選び誰に責任を負うかを区別する。日本の首相は国会が指名し、米国大統領は議会の信任で存立する制度ではない。国ごとの制度を、名称だけで同一視しない。
[GE027] 熟議民主主義の判定軸
熟議民主主義は、参加者が理由を示し合い、他者の意見を検討して判断を形成する点を重視する。投票数を数えるだけでも、参加者が多いだけでも熟議の実質があるとは限らない。
[GE028] 選挙方式の逐次集計
単純最多得票制では最多票者、決選投票制では所定の上位候補による再投票の結果で決まる。順位投票等は問題文の集計規則に従い、別制度のルールを混ぜない。同じ選好でも方式により勝者は変わり得る。
[GE029] 人口規模を除く比率化
国の規模が異なるときは、議員数そのものと人口当たり議員数を分ける。例えば議員100人・人口1000万人なら人口10万人当たり1人である。人口のべき乗で補正する関係は普遍的な法則ではなく、問題が示したモデルとしてのみ使う。
[GE030] 政治行政改革の時系列
1994年の政治改革関連法、1996年衆院選での小選挙区比例代表並立制、2000年地方分権一括法施行、2001年中央省庁再編を順に置く。制度を決めた年と初めて実施した年を区別する。
[GE258] 議院内閣制と大統領制の比較
議院内閣制は内閣が議会の信任に依存し、不信任・総辞職・解散等の関係を持つ。大統領制は行政府の長に議会と別の選出基盤・任期を与え、通常の不信任で失職させる関係ではない。混合型もある。
[GE259] 権力分立上の統制関係
立法は法を作り、行政は法に基づき政策を執行し、司法は具体的紛争を裁くという分担が基本である。予算の議決、違憲審査、任命への関与等が相互統制となる。権限を完全に無関係に分離する制度ではない。
[GE260] 選挙制度の比例性比較
小選挙区制は一選挙区の最多得票者へ議席が集中し、得票率と議席率が大きくずれることがある。比例代表は政党等の得票に近い議席配分を目指すが、定数・阻止条項・配分方式でずれは残る。
[GE261] 中央地方間の権限配分
地方自治は事務の決定権だけでなく、財源、法令の拘束、国の関与と合わせて見る。地方が実施していても、基準や財源を国が決める場合がある。連邦制の構成国・州と単一国家の地方団体も区別する。
[GE262] 政策過程の段階識別
政策過程は課題の認識・議題化、案の設計、決定、実施、結果の評価という段階で整理する。実施中の問題が次の立案へ戻ることもあるので、必ず一方向の直線過程とは限らない。
[GE263] 国際機構の権限範囲判定
国際機構の権限は設立条約等に基づき、加盟国に対して何でも命令できるわけではない。国連総会の一般的な勧告と、憲章に基づく安保理の拘束力ある決定等を区別する。機関の目的と個別の措置の根拠を合わせて見る。
[GE264] 国際機構の表決方式計算
国連安保理は15理事国で、手続事項は9か国以上の賛成を要する。非手続事項は9か国以上の賛成に加え常任理事国の拒否権が問題になり、常任理事国の棄権は実務上、反対による拒否権と同じではない。棄権を賛成票にも数えない。
[GE265] 同盟と勢力均衡の効果判定
勢力均衡は強い国に対抗して他国が協力し、力の偏りを抑えようとする関係である。強い側に追随するバンドワゴニングとは異なる。同盟は抑止を高め得る一方、相手の警戒や軍備拡大を招くこともある。
[GE266] 国際関係理論の説明変数識別
現実主義は権力・安全保障・国家間の競争、自由主義は制度・相互依存・国内政治、構成主義は規範・アイデンティティ等を重視する。特定現象がどの変数で説明されているかを読み、理論名を一語だけで決めない。
12-6. 社会・統計の読み方・心理
概念の定義と測定方法を先に置く。集団の平均や比率を、各個人の性質又は因果関係へそのまま読み替えない。
参照:R-LABOUR
[GE031] 調査指標の分母確認
割合は「何を何で割ったか」が内容である。正社員比率でも、全人口、就業者、雇用者のどれを分母にするかで値が変わる。異なる分母の比率を、そのまま大小比較しない。
[GE032] 労働指標の定義判定
労働力人口は就業者と完全失業者の和。労働力率は労働力人口÷15歳以上人口、就業率は就業者÷15歳以上人口、完全失業率は完全失業者÷労働力人口である。仕事を探していない人が全員失業者になるわけではない。
[GE033] コミュニケーション要素の識別
情報伝達は送り手、符号化、媒体、受け手、解読、雑音等に分けられる。雑音は音声の騒音だけでなく、文字化けや語の意味の食い違いも含めて考えられる。媒体が変われば受け取り方も変わる。
[GE034] 犯罪統計の率と件数
認知件数は警察等が把握した件数で、発生した犯罪総数と同じとは限らない。人口当たり率は件数÷人口で比較するため、人口変動の影響を受ける。届出・記録方法の変化でも数字は動き得る。
[GE118] 標本抽出の偏り判定
標本数が多くても、回答しやすい人だけを集めれば偏りは残る。無作為抽出は抽出の偏りを減らし、無作為割付けは処置群間の比較を改善する別の手続である。回答しなかった人の偏りも考える。
[GE119] 図表の軸と単位の先読みによる読取
図を見る前に軸、単位、範囲、ゼロの省略、対数目盛を確認する。対数軸では同じ距離が同じ差ではなく同じ比を表す。人数と割合、年間量と累計量も区別する。
[GE120] 割合差とポイント差の区別
20%から30%は10パーセントポイントの上昇で、相対的には(30−20)/20=50%増である。どちらも正しいが別の量なので、設問の表現に合わせる。
[GE282] 社会学概念の定義照合
ウェーバーの官僚制は規則・職務分担・階層・専門性等、デュルケームのアノミーは規範の弱まり、マルクスの階級は生産関係との結び付きが基本である。日常語の「官僚的」「混乱」だけで理論概念を決めない。
[GE283] 社会化と逸脱の機制識別
社会化は家族・学校・仲間等を通じて規範や役割を学ぶ過程である。逸脱は規範から外れる行為だが、何を逸脱とするかは社会・時代で変わる。ラベリング論は他者からの逸脱者という定義付けの影響にも注目する。
[GE284] 階層移動表の方向読取
階層移動表は親の階層と本人の階層の行列を確認する。同じ出身階層からどこへ進んだかは出身階層の合計を分母にし、ある到達階層へどこから来たかは到達階層の合計を分母にする。
[GE285] 家族役割の制度文脈判定
家族内の家事・育児・就労分担は、法制度、賃金、雇用慣行、文化的規範等の影響を受ける。観察された役割分担を、そのまま生得的な能力差の証拠としない。時代・地域・階層による差を区別する。
[GE286] 世論調査の質問効果判定
「危険な政策に賛成か」と「改革に賛成か」では同じ対象でも回答が変わり得る。質問の順序、選択肢の有無、調査員の存在も影響する。誘導の少ない表現と、同じ条件での比較が必要である。
[GE287] 心理変数の操作的定義
操作的定義は抽象概念を測れる手順へ置き換えること。記憶力を10分後の再生語数で測るなどの例がある。測定が安定する信頼性と、測りたい概念を捉える妥当性を分ける。
[GE288] 学習記憶課題の過程判定
記憶は情報を取り込む符号化、保つ保持、取り出す検索に分けられる。手掛かりで成績が回復するなら、完全な保持喪失だけでなく検索困難も考えられる。強化は行動後の結果がその行動の出現を増やす関係をいう。
[GE289] 文化相対主義による記述分離
文化相対主義は、慣行をその文化の意味・文脈から理解し、自文化の基準だけで即断することを避ける立場である。理解することと、あらゆる慣行を倫理的に承認することは同じではない。
[GE290] 親族名称からの関係復元
親族関係は基準人物から父母、兄弟姉妹、子、婚姻を順にたどる。母の兄弟と父の兄弟等を文化によって別の名称で分類する場合がある。名称を日本語の親族分類へ機械的に一対一対応させない。
[GE291] 参与観察記録の視点識別
参与観察は現場の活動に参加しながら行動・語り・関係を記録する方法である。観察した事実、当事者自身の説明、観察者の解釈を区別する。観察者の参加そのものが場に与える影響も考える。
[GE292] 人口転換段階の判定
人口転換は一般に、多産多死から死亡率が先に低下する人口増加期を経て、出生率も下がる少産少死へ進む過程をいう。少産少死でも人口構成や移動によって人口は増減する。率の水準と総人口の増減を分ける。
12-7. 経済
ミクロは追加便益と費用、マクロは所得・物価・雇用の集計量を扱う。恒等式と因果関係、名目と実質、短期と長期を区別する。
参照:R-LABOUR
[GE036] 上限価格による不足
市場の均衡価格より低い上限価格を強制すると、その価格では買いたい量が売りたい量を上回り、超過需要が生じる。均衡価格より高い上限なら通常は拘束力がなく、供給不足を生むとは限らない。
[GE037] 外部性の当事者外効果
外部不経済は工場の排煙のように、取引外の人へ対価なしに費用を及ぼすこと。外部経済は周辺へ便益を及ぼすことをいう。負の外部性を価格へ反映させる課税等は、私的費用と社会的費用のずれを縮める。
[GE038] 価格弾力性による数量変化
需要の価格弾力性を正の絶対値で表す通常の定義では、需要量の変化率はおおむね「−弾力性×価格変化率」である。弾力性2で価格が1%上がると、需要量は約2%下がる。大きな変化では局所的近似かどうかに注意する。
[GE040] マクロ恒等式の項目配置
閉鎖経済の支出面の恒等式はY=C+I+Gで、開放経済では純輸出X−Mを加える。国民貯蓄S=Y−C−Gなので閉鎖経済ではS=Iとなる。恒等式だけから、政策の因果的効果までは決まらない。
[GE121] 名目値の実質化
物価指数の基準年を100とすると、実質値=名目値÷物価指数×100となる。名目110、指数110なら実質100である。価格が上がっただけの増加を、数量や購買力の増加と混同しない。
[GE267] 機会費用による比較優位判定
比較優位は絶対的な生産能力ではなく機会費用で決まる。Aが布1に対し麦2を諦め、Bが麦3を諦めるなら布の比較優位はAにある。一国が両財を絶対的に効率よく作れても、比較優位による分業の余地はある。
[GE268] 租税負担の弾力性判定
税負担は、価格が変わっても数量を変えにくい側、つまり弾力性の小さい側がより多く負担する傾向がある。法律上の納税者と、価格変化を通じて実際に負担する側は一致しない場合がある。
[GE269] 政策による余剰損失の算定
通常の競争市場に従量税を課して取引量が減ると、実現しなくなった取引の便益が死荷重になる。直線の需要・供給なら面積はおおむね税額×減少数量/2。外部性の是正などがある場合は、課税が必ず厚生を下げるとは限らない。
[GE270] 限界量による最適点判定
内点の最適候補は限界便益=限界費用で求める。追加便益が費用より大きければ増やし、小さければ減らす方向が基本である。等式を満たす点だけでなく、端点や最大・最小の別も確認する。
[GE271] 市場構造の識別
完全競争は多数の企業・同質財・自由参入等を仮定し、各社は価格受容者となる。独占は一社、寡占は少数社、独占的競争は多数社による差別化が特徴。企業数だけでなく参入障壁等も確認する。
[GE272] 公共財の性質判定
非競合性は一人の利用で他人の利用可能量が減らないこと、非排除性は対価を払わない人を利用から締め出しにくいこと。両方を持つ純粋公共財はただ乗り問題が生じやすい。共有資源は排除困難でも競合的である。
[GE273] 情報の非対称性の型判定
逆選択は契約前の品質・属性に関する情報格差で取引相手の構成が悪化する問題。モラルハザードは契約後の観察しにくい行動が変わる問題である。保証、シグナル、自己負担等の対策が何に効くかを分ける。
[GE274] 最適反応からの均衡探索
ナッシュ均衡は、他者の戦略を固定したとき誰も自分だけ変更して利益を増やせない組合せである。各人の最適反応の交点を探す。均衡が社会全体に最も望ましいとは限らず、囚人のジレンマが代表例となる。
[GE275] 期待効用によるリスク選択
期待効用は各結果の効用×確率の和で比べる。期待金額が同じでも、効用が金額に対して凹なら確実な結果を好む危険回避が現れる。確率が同じというだけで各結果の効用を同じにしない。
[GE276] 名目GDPと実質GDPの分離
名目GDPは当年価格、実質GDPは価格変動を除いた生産量の尺度である。名目GDP÷実質GDP×100がGDPデフレーターの基本形。名目成長が高くても、物価上昇だけなら実質成長は小さいことがある。
[GE277] 物価と失業指標の定義適用
消費者物価指数は家計が購入する財・サービスの価格変化を測り、GDPデフレーターは国内生産に対応するため対象が異なる。完全失業率の分母は総人口ではなく労働力人口である。指標名だけでなく対象範囲を見る。
[GE278] 財政金融政策の波及方向
政府支出増・減税は通常総需要を増やす方向、利下げは借入費用を下げ投資・消費を促す方向に働く。ただし供給制約、期待、為替、金利の下限等で効果は変わる。方向の説明と効果の大きさの保証を分ける。
[GE279] 為替変化の収支効果判定
自国通貨安は、他条件一定なら外国から見た輸出価格を下げ、輸入品の自国通貨価格を上げる。貿易収支が改善するかは数量反応の弾力性や契約・時間差による。通貨安なら直ちに必ず黒字化するとはいえない。
12-8. 論理・場合の数・確率・統計
記号は具体的な文や例へ戻して読む。確率では条件を与えた後の分母、統計では平均・ばらつき・標本の作り方を確認する。
[GE025] 量化命題の否定
「全ての学生が出席した」の否定は「出席しなかった学生が少なくとも一人いる」である。「誰も出席しなかった」まで強めない。否定は元の命題が成り立たない最小限の条件を述べる。
[GE065] 正規分布の標準化
正規分布Xの平均をμ、標準偏差をσとすると、Z=(X−μ)/σで標準化する。正規分布では平均±1σに約68%、±2σに約95%が入る。平均50・標準偏差10の70点はZ=2である。
[GE089] 命題の真理値表
pかつqは両方真のときだけ真、pまたはqは少なくとも一方が真なら真である。pならばqが偽になるのはpが真でqが偽のときだけで、それ以外は真となる。真理値表はこの定義を全組合せへ適用する。
[GE094] ド・モルガン変換
「AかつBである」の否定は「Aでない、またはBでない」。「AまたはBである」の否定は「AでもBでもない」となる。例えば入場に会員証と予約が必要なら、どちらか一つ欠ければ条件を満たさない。
[GE095] 存在命題の否定
「少なくとも一人が合格した」の否定は「誰も合格しなかった」である。存在を否定すると全称の否定形に変わる。「少なくとも一人が不合格」は別の命題である。
[GE096] 量化記号の順序保持
「各学生に得意科目がある」は学生ごとに別の科目でよい。「ある一つの科目が全学生の得意科目である」は共通の科目が必要で、前者より強い。量化の順序を入れ替えると意味が変わる。
[GE097] 要素と部分集合の区別
1∈{1,2}は1が要素であること、{1}⊆{1,2}は部分集合であることを表す。集合自体が要素になる場合もあるので、波括弧の有無を区別する。空集合はすべての集合の部分集合である。
[GE098] 集合式の領域化
A∪BはA又はBに属する部分、A∩Bは両方に属する部分、Aの補集合は定めた全体集合の中でA以外の部分である。補集合は全体集合を何としたかで変わる。
[GE099] 包除原理による重複控除
2集合は|A∪B|=|A|+|B|−|A∩B|。3集合は各人数の和から各2集合の重複を引き、3重重複を足す。例えばAが30人、Bが20人、両方10人なら少なくとも一方は40人となる。
[GE100] 暗黙前提の補充
「この政策は費用が小さい。だから採用すべきだ」には、便益や他の不利益が同程度なら費用の小さい案を選ぶ等の前提が必要である。結論をそのまま言い直す文ではなく、前提と結論の間をつなぐ条件を探す。
[GE101] 論証の反モデル作成
論証を崩すには、前提を全部真にしたまま結論が偽となる例を一つ示す。「全ての猫は動物、犬は動物、ゆえに犬は猫」は、猫と犬が異なる動物である世界が反モデルとなる。
[GE102] 順序制約の有向化
AがBより前、BがCより前ならAもCより前となる。順序制約を一つずつ結び、先行者のいない候補から配置する。循環A→B→C→Aがあれば、厳密な先後関係としては矛盾する。
[GE103] 正直者問題の仮定分岐
正直者と嘘つきの問題は、一人を正直と仮定して他の発言の真偽を連鎖させ、矛盾が出たら仮定を捨てる。発言内容の真偽と、その人の属性を別々に記録する。
[GE104] 隣接制約の配置表
隣接条件は位置の表を作ると整理しやすい。「AとBが隣」はAB又はBAを一塊として扱い、端に置けない者等から埋める。円形配置では左右の端がつながるため、直線配置と区別する。
[GE105] 有限場合分けの尽くし方
場合分けは重複せず漏れないことが必要である。整数の偶奇なら偶数・奇数で全体を尽くすが、正・負だけでは0が漏れる。結論を出した後に、最初の分岐の網羅性を確認する。
[GE106] 加法原理と乗法原理の選択
A方式で3通り又はB方式で4通りを選ぶなら、重複がなければ7通り。上着3種と靴4種を組み合わせるなら12通りとなる。各段階の選択肢数が前の選択で変わる場合は、その枝ごとに計算する。
[GE107] 順列と組合せの選択
n個から異なるr個を順序付きで選ぶ数はnPr=n!/(n−r)!、順序なしはnCr=n!/[r!(n−r)!]である。5人から委員2人は10通り、委員長と副委員長は20通りとなる。
[GE108] 重複対象を含む配列数
A,A,B,B,Bの配列は5!/(2!3!)=10通りである。いったん全部を区別して数え、同じ文字同士の入替えで重複した分を割る。円順列や鏡像を同一視する条件は別に処理する。
[GE110] 状態遷移による漸化式
直前の状態によって次の選択が変わるなら、状態別に数える。0と1で連続する1を禁止する列なら、末尾0の数は前段階の全数、末尾1の数は前段階の末尾0の数となる。状態を足して全体の漸化式へ戻す。
[GE111] 条件付き確率の標本空間更新
条件付き確率はP(A|B)=P(A∩B)/P(B)で、P(B)>0を要する。さいころで偶数と分かった後に6である確率は、{2,4,6}の中の1つなので1/3。元の1/6のままではない。
[GE112] ベイズ更新
ベイズの定理はP(A|B)=P(B|A)P(A)/P(B)。原因Aの事前確率と、Aなら観測Bが出る確率を掛け、全原因での同様の和で割る。珍しい原因では、観測が典型的でも事後確率が必ず高いとは限らない。
[GE113] 独立事象の積判定
独立ならP(A∩B)=P(A)P(B)である。互いに排他的な正の確率の事象は同時に起きないため、独立ではない。別々のさいころの出目は通常独立だが、同じさいころの「偶数」と「6」は独立でない。
[GE114] 期待値の加重和
期待値はΣxP(X=x)である。公平なさいころの期待値は(1+2+3+4+5+6)/6=3.5で、実際に3.5の目が出る意味ではない。期待値の加法性は独立でなくても成り立つ。
[GE115] 分散と標準偏差の換算
分散は平均からのずれの二乗の平均で、Var(X)=E[X²]−E[X]²。標準偏差はその平方根で元の変数と同じ単位になる。Xを2倍すると標準偏差は2倍、分散は4倍となる。
[GE116] 共分散の符号解釈
共分散はE[(X−平均X)(Y−平均Y)]で、同方向のずれが優勢なら正、逆方向なら負になる。相関係数は共分散を両標準偏差の積で割ったもの。相関0は一般には独立を意味しない。
[GE117] 二項確率の項選択
成功確率pの独立な試行n回で成功がk回の確率はnCk p^k(1−p)^(n−k)。公平なコイン3回で表2回は3×(1/2)^3=3/8となる。各試行の確率が同じか、独立かを確認する。
12-9. 数式・関数・線形代数
公式の使用条件と定義域を一緒に覚える。計算が専門的すぎる問題は、選択科目の一問として必要時間と得点見込みを比較する。
[GE066] 接線の微分係数
y=f(x)のx=aでの接線はy−f(a)=f'(a)(x−a)である。y=x²のx=2なら傾き4、接線はy=4x−4となる。接する点と傾きをセットで用いる。
[GE067] 行列の非正則判定
2×2行列[[a,b],[c,d]]の行列式はad−bcで、これが0なら逆行列がない。幾何的には面積を0につぶす変換となる。行列式が0というだけで、方程式が常に解なしとは限らず、無数の解の場合もある。
[GE068] 基底変換による表現行列
新基底を旧座標で列に並べた行列をPとすると、新基底での表現はP⁻¹APである。各新基底ベクトルを変換し、その像を新基底で表した座標を各列に置いても求められる。PとP⁻¹の向きを取り違えない。
[GE069] 漸化式の自由度
a(n+2)=p a(n+1)+q a(n)のような非退化の二階線形漸化式は、初めの2項で後の項が決まる。同次式の解は2次元の線形空間になるが、非同次式の解集合は一般に特解を加えたアフィンな集合である。どんな二階式でも無条件に2次元とはしない。
[GE070] 帰納法の更新差
数学的帰納法は最初の値で成立することを示し、nでの成立を仮定してn+1へ進める。和1+…+n=n(n+1)/2なら、次のn+1を加えて(n+1)(n+2)/2となることを確かめる。
[GE071] 制約式の変数置換
例えばx+y=10、x,y≥0でxyを最大にするなら、y=10−xを代入してx(10−x)を考える。最大はx=5、y=5で25となる。端点や定義域を除外せず、微分で得た候補と比較する。
[GE122] 一次方程式の未知量分離
一次方程式ax+b=cは、a≠0ならx=(c−b)/a。a=0なら、残る等式が真か偽かで無数の解又は解なしとなる。未知数を含む式で割るときは、その式が0の場合を落とさない。
[GE123] 連立方程式の消去
連立式x+y=5、2x−y=1なら、加えて3x=6、x=2、y=3となる。係数をそろえて一変数を消すのが消去法である。式が実質的に同じなら解が一意に決まらない。
[GE124] 二次方程式の解候補
ax²+bx+c=0の解はa≠0で[-b±√(b²−4ac)]/(2a)。判別式が負なら実数解はなく、0なら重解となる。長さ・人数など元の条件で不適切な根を除く。
[GE125] 絶対値不等式の場合分け
|x−a|は数直線でaからの距離。r≥0なら|x−a|≤rはa−r≤x≤a+r、|x−a|≥rは外側の範囲となる。複数の絶対値は中身が0になる点で区間を分ける。
[GE126] 指数と対数の相互変換
a^x=bとlog_a b=xは同じ内容で、a>0、a≠1、b>0を要する。log(ab)=log a+log b、log(a^k)=k log aを使う。底が0と1の間なら大小関係の向きに注意する。
[GE127] 数列型の判別
等差数列はa_n=a_1+(n−1)d、和はn(a_1+a_n)/2。等比数列はa_n=a_1 r^(n−1)、r≠1で和はa_1(1−r^n)/(1−r)。差が一定か比が一定かを先に調べる。
[GE129] 関数グラフの平行移動
y=f(x−a)+bは元のグラフを右へa、上へbだけ動かす。括弧の中の符号と移動方向が逆に見える点に注意する。y=(x−2)²+3の頂点は(2,3)である。
[GE130] 三角比による辺角変換
直角三角形ではsinθ=対辺/斜辺、cosθ=隣辺/斜辺、tanθ=対辺/隣辺。sin²θ+cos²θ=1を使う。単位円に戻せば90度を超える角の符号も判断できる。
[GE131] 座標化による幾何条件処理
2点間距離は√[(x2−x1)²+(y2−y1)²]、中点は座標の平均となる。軸を対称性や既知の辺に沿わせると計算が簡単になる。座標化しても長さや角の条件を落とさない。
[GE132] 相似比から面積比への変換
相似比が2対3なら面積比は4対9、体積比は8対27となる。面積や体積を長さの比と同じにしない。逆に面積比から長さを求めるなら平方根を取る。
[GE133] ベクトル積による関係判定
ベクトルaとbの内積は|a||b|cosθで、非零ベクトル同士では0なら直交する。2次元で(a1b2−a2b1)=0なら平行。零ベクトルを含むと角度や方向が定まらないことに注意する。
[GE135] 導関数の符号による極値判定
導関数が正なら増加、負なら減少する。正から負へ変わる点は極大、負から正は極小である。f'(a)=0だけでは極値といえず、x³の0のように単調増加の途中の場合もある。
[GE136] 定積分による累積量計算
定積分は符号付きの累積量である。速度を時間で積分すると変位、速さを積分すると移動距離になる。曲線と横軸に囲まれる面積を求めるなら、負の部分は符号を反転する等の処理が必要である。
[GE137] 行列積と連立式の対応
行列積ABの(i,j)成分はAの第i行とBの第j列の積の和である。掛ける順序で結果が変わり、一般にAB=BAではない。Ax=bは各行が一本の一次方程式を表す。
[GE138] 階数による一次独立判定
階数は独立な列又は行の最大本数で、行基本変形の主成分の数から求める。n列の階数がnなら列ベクトルは一次独立。連立式の可解性は係数行列と拡大係数行列の階数を比べる。
[GE139] 固有値の特性方程式
固有値λは、0でないベクトルvについてAv=λvとなる倍率である。det(A−λI)=0を解いて候補を得る。固有ベクトルは各λで(A−λI)v=0を解いて求める。
[GE140] 合同式による剰余計算
a≡b(mod m)はaとbをmで割った余りが同じという意味である。足し算・掛け算の途中で余りへ置換できる。例えば2^3≡1(mod 7)なので2^100≡2(mod 7)となる。
[GE141] 近似誤差の上界確認
小数第k位まで四捨五入した値の誤差は通常0.5×10^(−k)以下である。近似計算の誤差範囲が複数の肢にまたがるなら、さらに精度を上げる。丸めた数を繰り返し計算すると誤差が拡大し得る。
12-10. 物理
単位、保存則、力の向きを先に押さえる。記号はmが質量、vが速度、gが重力加速度など、各設問の定義を優先する。数式は仮定の範囲で使う。
参照:R-SI
[GE041] SI基本単位への分解
SI基本単位はm、kg、s、A、K、mol、cdである。力N=kg・m/s²、エネルギーJ=kg・m²/s²、圧力Pa=kg/(m・s²)と分解できる。単位をそろえると式の誤りを発見しやすい。
[GE042] 次元による式の排除
同じ式で足し引きする量と、等号の左右の量は次元がそろう必要がある。距離の式に速度×時間は使えるが、速度+時間は使えない。次元一致は必要条件であり、数値係数や物理的正しさまでは保証しない。
[GE043] 力学的エネルギー保存
摩擦等の非保存力による仕事がなければ、運動エネルギーmv²/2と位置エネルギーmghの和が保存する。高さhから静かに落とすとv²=2ghとなる。摩擦があるなら失われた力学的エネルギーを熱等へ計上する。
[GE044] 転がり加速度と慣性モーメント
斜面を滑らず転がる物体の加速度はa=g sinθ/(1+I/(mr²))である。比較するのは慣性モーメントIだけでなく無次元比I/(mr²)であり、質量分布が外側にあるほど通常は加速が小さい。滑る場合にはこの式をそのまま使わない。
[GE045] 表面重力の比
球対称な天体の表面重力はg=GM/R²である。質量が2倍、半径が2倍なら重力は1/2倍になる。密度が等しい場合は質量が半径の3乗に比例する。密度ρも異なるならM=(4/3)πρR³を使う。
[GE046] レンツの法則による向き
誘導電流は磁束の変化を妨げる向きに流れる。磁場が増すとそれを減らす向き、磁場が減るとそれを補う向きの磁場を作る。元の磁場そのものに必ず逆向き、ではない。
[GE047] 磁場中の円運動半径
速度が磁場に垂直なら、|q|vB=mv²/rよりr=mv/(|q|B)である。磁気力は速度に垂直なので仕事をせず、速さを変えずに進行方向を変える。磁場に平行な速度成分があればらせん運動となる。
[GE048] 光路差と干渉条件
二光線の位相差は、光路差に加えて反射時の位相反転も含めて決める。低屈折率側から高屈折率側での反射は位相がπ反転する。片方だけ反転するなら、光路差が整数波長の条件が強め合い・弱め合いで入れ替わる。
[GE049] 断熱混合の内部エネルギー保存
外部との熱交換も外部への仕事もない同種理想気体の混合では、内部エネルギーの総和が保存する。同じ定積モル熱容量なら平衡温度は(n1T1+n2T2)/(n1+n2)である。断熱という条件だけで、外部への仕事もゼロと決めない。
[GE050] 実在気体の理想気体近似
理想気体は分子の体積と相互作用を無視する近似である。一般に高温・低圧で近付き、低温・高圧や液化付近ではずれが大きい。状態方程式はpV=nRTを使う。
[GE060] フーコー振子の緯度依存
緯度φでのフーコー振子の振動面の回転角速度はΩ sinφである。極ではほぼ1恒星日で一周し、赤道ではこの回転は現れない。回転方向は南北半球で逆になる。
[GE142] 運動方程式による位置速度更新
一定加速度ではv=v0+at、x=x0+v0t+at²/2、v²−v0²=2a(x−x0)を使う。重力下の鉛直運動は上向きを正ならa=−gである。速度と速さを区別し、向きの符号を途中で変えない。
[GE143] 自由物体図からの運動方程式
運動方程式は各方向の合力=質量×加速度である。重力、垂直抗力、張力、摩擦等を対象物に働く力だけとして挙げる。作用反作用の二力は別の物体に働くため、一つの物体の力の図で打ち消さない。
[GE144] 運動量保存による衝突処理
外力の力積が無視できれば、系全体の運動量Σmvは保存する。完全非弾性衝突では物体が一体化し、運動エネルギーは一般に保存しない。弾性衝突では運動量と運動エネルギーの両方が保存する。
[GE145] 力のモーメントの釣合い
力のモーメントの大きさは力×支点から作用線までの垂直距離である。静止には合力0と合モーメント0の両方が必要。てこは支点を選ぶと支点反力のモーメントを0にできる。
[GE146] 角運動量保存の適用
外力のモーメントが0なら角運動量が保存する。回転軸まわりでL=Iωなので、腕を縮めIが小さくなると角速度ωは大きくなる。回転運動エネルギーが必ず一定という意味ではない。
[GE147] 単振動の周期同定
ばねの復元力F=−kxなら周期T=2π√(m/k)。質量が4倍なら周期は2倍になる。小振幅の単振り子ではT≈2π√(長さ/g)で、質量に依存しない。
[GE148] 万有引力と円軌道の等置
円軌道ではGMm/r²=mv²/rよりv=√(GM/r)、周期T=2π√(r³/GM)。同じ中心天体の周りならT²はr³に比例する。高い軌道ほど一般に速さは小さく周期は長い。
[GE149] 浮力と排除流体量
浮力は流体の密度ρ×押しのけた体積V×g。浮いて静止すると浮力と重力が等しい。沈んだ体積だけを用い、物体全体の体積を常に代入しない。
[GE150] 相変化を含む熱収支
温度変化の熱量はmcΔT、相変化の熱量はmLである。氷を加熱するなら、氷の昇温、融解、水の昇温を別々に計算する。融解中は熱を加えても、一定圧力下の純物質の温度は基本的に一定となる。
[GE151] 気体過程の状態量追跡
理想気体はpV=nRT。物質量一定で等温ならpV一定、等圧ならV/T一定、定積ならp/T一定となる。温度には絶対温度Kを使い、摂氏のまま比を取らない。
[GE152] 熱力学第一法則の符号管理
系が受け取る熱をQ、系が外へする仕事をWとするとΔU=Q−W。気体が膨張して外へ仕事をすれば、その分内部エネルギーを使う。別の符号規約もあるので、問題の定義に合わせて一貫させる。
[GE153] 波の速度周波数波長関係
波の速さv=周波数f×波長λである。静止した媒質境界で同じ波が透過すると、通常は周波数が変わらず、速さに応じて波長が変わる。波の運ぶエネルギーと媒質粒子そのものの移動を混同しない。
[GE154] ドップラー効果の接近離反判定
音源と観測者が近付くと一般に観測周波数は高く、遠ざかると低くなる。音源が動く場合は波面の間隔が変わり、観測者が動く場合は波面に出会う頻度が変わる。媒質に対する速度を基準に式を立てる。
[GE155] 光線図による像の位置判定
凸レンズでは主軸に平行な光が焦点へ向かい、中心を通る光は近似的に直進する。光線が実際に交われば実像、延長が交われば虚像。物体が焦点の内側なら正立・拡大の虚像となる。
[GE156] 屈折率による進路判定
屈折はn1 sinθ1=n2 sinθ2で、角度は境界面ではなく法線から測る。低屈折率から高屈折率へ進む光は法線側へ曲がる。高い側から低い側では、臨界角を超えると全反射する。
[GE157] 電場と電位差の使い分け
電場E中の電荷qへの力はF=qE。電位差ΔVに対応する位置エネルギー変化はqΔVである。正電荷は電場方向へ力を受け、負電荷は逆向きに力を受ける。
[GE158] コンデンサーの直並列合成
コンデンサーの並列はC=C1+C2、直列は1/C=1/C1+1/C2。並列では電圧が共通、直列では各コンデンサーに蓄えられる電荷の大きさが共通になる。抵抗の合成式と逆になる点を押さえる。
[GE159] 直流回路の電流電圧計算
抵抗はV=IR。接点では流入電流と流出電流が等しく、閉回路では電位差の総和が0となる。直列抵抗は和、並列抵抗は逆数の和で合成する。
[GE160] 磁束変化率からの誘導起電力
誘導起電力はε=−N dΦ/dtで、磁束Φは一様磁場ならBA cosθ。磁場の強さ、面積、向きのいずれを変えても磁束が変わり得る。負号は変化を妨げる向きというレンツの法則を表す。
[GE161] 交流の実効値による電力計算
正弦波では実効電圧は最大電圧/√2、実効電流も同様である。平均電力はV実効 I実効 cosφで、φは電圧と電流の位相差。純抵抗ならφ=0で、単純に両実効値の積となる。
[GE162] 光子エネルギーと仕事関数
光電効果では光子のエネルギーhfから仕事関数Wを引いたKmax=hf−Wが最大運動エネルギーとなる。周波数がしきい値未満なら、光を強くしても電子は放出されない。強度は主に光子数に関わる。
[GE163] 半減期から残存比への変換
残存量はN=N0(1/2)^(t/T)で、Tは半減期。3半減期後は初めの1/8となる。一定時間ごとに同じ量が減るのではなく、同じ割合が減る。
[GE164] 熱機関効率の上限判定
熱機関の効率は取り出した仕事÷高温熱源から受け取る熱量。高低温熱源の温度がTH、TCなら、可逆機関の上限は1−TC/THである。温度はKで使い、実機は通常この上限を下回る。
12-11. 化学
物質量と反応式の係数比を軸に、酸塩基・酸化還元・平衡・分子構造を整理する。原子数、電荷、電子数の収支を検算に使う。
参照:R-SI
[GE061] 物質量への単位変換
物質量n=質量m÷モル質量M、粒子数N=nNAである。水18gは約1molで、水分子は約6.02×10²³個となる。分子数か原子数かを区別し、水1分子には水素原子が2個ある。
[GE062] 完全燃焼の元素収支
完全燃焼では炭素原子1molからCO2が1mol、水素原子2molからH2Oが1molできる。生成したCO2・H2OからC・Hの量を逆算し、酸素を含む試料なら全質量との差等でOを求める。
[GE063] pHと水素イオン濃度
薄い水溶液の基本計算ではpH≈−log10[H+]とする。水素イオン濃度が10倍ならpHは1下がる。25℃の希薄水溶液ではpH+pOH≈14だが、この数値は温度等の条件を持つ。
[GE064] 一次電池と二次電池
一次電池は原則として使い切り、二次電池は充電で反応を戻して繰り返し使える。マンガン・アルカリ乾電池は一次、鉛蓄電池・リチウムイオン電池は二次の代表例である。形や電圧だけで分類しない。
[GE165] 電子配置からの価電子判定
中性原子の電子数は原子番号に等しく、電子は低いエネルギー準位から入る。典型元素では最外殻電子が結合や性質の判断に重要である。陽イオンなら失った分を減らし、陰イオンなら得た分を加える。
[GE166] 周期表傾向の方向判定
典型元素では同一周期を右へ進むと原子半径が小さくなり、イオン化エネルギーや電気陰性度が概して大きくなる。同族では下へ進むと原子半径が大きくなる。ただし電子配置に由来する例外があるので「必ず単調」とはしない。
[GE167] ルイス構造の電子数監査
ルイス構造は価電子を点や結合線で表す。陰イオンは負電荷の数だけ電子を加え、陽イオンは減らす。結合電子対も含めた総電子数が最初の計数と一致するか確認する。
[GE168] 電子対配置からの分子形判定
中心原子の周りの電子領域は互いに離れるよう配置する。CO2は直線、CH4は正四面体、NH3は三角錐、H2Oは折れ線形が基本例。非共有電子対を分子の形の頂点として数えず、電子対配置と原子配置を分ける。
[GE169] 分子間力による物性比較
分散力は全分子にあり、大きく分極しやすい分子で強くなりやすい。極性分子には双極子相互作用、O・N・Fと結び付いたH等には水素結合が重要になる。分子量だけで沸点を一律に決めない。
[GE170] 反応式係数による量論比
2H2+O2→2H2Oなら、物質量比は2対1対2となる。係数は分子数・molの比を表し、質量比は各モル質量を掛けて求める。反応式の添字を変えて係数調整しない。
[GE171] 限界反応物の特定
2H2+O2→2H2OでH2が3mol、O2が2molなら、係数で割った値は1.5と2なのでH2が限界反応物。水は3molでき、O2が0.5mol残る。全部の反応物を使い切るとは限らない。
[GE172] 希釈前後の溶質量保存
溶質が反応・損失しない希釈ではc1V1=c2V2。1mol/Lを100mL取って全量500mLにすれば0.2mol/Lとなる。加えた水の体積と最終溶液体積を取り違えない。
[GE173] 中和当量の等置
中和は酸の放出可能なH+量と塩基の受け取る量を合わせる。H2SO4を完全中和するNaOHはmol比1対2が基本である。濃度×体積に価数を掛け、反応段階や当量点の条件を確認する。
[GE175] 酸化数による酸化還元判定
酸化は電子を失い酸化数が増えること、還元は電子を受け取り酸化数が減ること。酸化剤自身は還元され、還元剤自身は酸化される。酸素が直接登場しない反応にも適用できる。
[GE176] 電子数を合わせる半反応式法
半反応式は原子数と電荷数をそろえ、失う電子と受け取る電子を同数にして加える。酸性条件ではH+とH2Oを使い、塩基性条件ではOH−を使う処理へ直す。電子が最終反応式に残らないか確認する。
[GE177] 電池の電極反応判定
電池では酸化が負極、還元が正極で起こり、電子は外部回路を負極から正極へ流れる。電気分解でも酸化・還元の対応は同じだが、電極の正負との関係は異なる。電流の向きは電子と逆である。
[GE178] 電気分解の生成量計算
電気量Q=It、電子のmol数=Q/Fで、Fは約9.65×10⁴C/mol。Cu2++2e−→Cuなら、銅のmol数は電子の半分となる。電流効率等が与えられればその分を掛ける。
[GE179] 反応商と平衡定数の比較
反応商Qは現在の濃度・分圧から、平衡定数Kと同じ形で作る。Q<Kなら生成物側へ、Q>Kなら反応物側へ進み、Q=Kなら平衡である。純固体や純液体を通常の希薄系の濃度式へそのまま入れない。
[GE180] 平衡移動の外乱判定
平衡は加えた変化を和らげる方向へ移る。発熱反応では温度上昇により逆反応側、体積を圧縮して圧力を上げると気体mol数の少ない側が有利になる。触媒は平衡到達を速めるが、同じ温度の平衡定数を変えない。
[GE181] ヘスの法則による反応熱合成
反応エンタルピーは状態量なので、複数の反応式を足して目標反応を作れば、その熱量も足せる。反応式を逆向きにすれば符号を反転し、係数を2倍にすれば熱量も2倍にする。
[GE182] 官能基からの有機物分類
アルコールは−OH、カルボン酸は−COOH、アルデヒドは−CHO、ケトンは炭素間の>C=O、エステルは−COO−を持つ。官能基から酸性・酸化されやすさ・加水分解等の反応候補を絞る。
[GE183] 有機反応の結合変化追跡
付加は二重結合等へ原子団が加わる反応、置換は一部の原子団の入替え、脱離は小分子等が外れて不飽和結合が生じる反応である。名称を暗記するだけでなく、前後の結合の増減を見る。
[GE184] 構造異性体の重複除去列挙
構造異性体は分子式が同じで結合のつながりが異なる。C4H10なら直鎖のブタンと分枝した2-メチルプロパンがある。図を回しただけ、左右を反転しただけで同じつながりになるものを重複計数しない。
[GE185] 立体配置の同一性判定
鏡像異性体は鏡像同士が重ね合わさらない関係で、典型例は異なる4置換基を持つ不斉炭素である。二重結合では回転が制限され、置換基配置により幾何異性体が生じる。単結合の回転で一致する配座とは区別する。
[GE186] 単量体と重合型の対応
エチレンのC=Cが開いてつながるポリエチレンは付加重合、二官能性分子から水等を脱離してつながるナイロン等は縮合重合の例である。開環重合や重付加もあるため、小分子脱離がない高分子をすべて付加重合と断定しない。
[GE187] 定性反応からの物質同定
CO2は石灰水を白濁させ、酸素は燃焼を助け、アンモニアは水溶液が塩基性を示す等の特徴を組み合わせる。沈殿の色や溶解性も手掛かりになる。実物の気体を直接嗅ぐことではなく、試験資料の観察結果を読む。
[GE188] 同位体比による平均原子量
平均原子量は各同位体の質量×存在比の和である。質量35が75%、37が25%なら平均は35.5となる。単純平均になるのは存在比が等しいときだけである。
12-12. 生物
細胞・遺伝・代謝・恒常性・生態の階層を分ける。実験では操作した条件と対照を比較し、観察された差から言える範囲を限定する。
参照:R-GENE
[GE051] 生物定義による病原体分類
細菌は細胞を持つ原核生物、真菌は真核生物である。ウイルスは細胞構造や独立した代謝を持たず、宿主を利用して増えるため、生物と非生物の境界として扱われる。病原体という名称自体は生物分類ではない。
[GE052] 消化と吸収の器官対応
デンプンは唾液・膵液等のアミラーゼで分解され、最終的に単糖として主に小腸で吸収される。タンパク質は胃・小腸等で分解され、脂肪は胆汁で乳化されリパーゼで分解される。大腸は水分等の吸収に関わるが、栄養吸収の主役は小腸である。
[GE053] DNA半保存的複製
半保存的複製では親DNAの2本の鎖がそれぞれ鋳型となり、新しい相補鎖が作られる。複製後の各分子は親鎖1本と新生鎖1本を持つ。「親分子が丸ごと残り、別の新分子ができる」という保存的複製とは違う。
[GE054] 細胞内シグナルの増幅
受容体の刺激が酵素を活性化し、その酵素が多数の次段階の分子を活性化すると信号が増幅される。ホルモン1分子が細胞内で1分子だけに作用して終わるわけではない。停止・分解・負帰還も応答の大きさを調節する。
[GE055] 系統樹の共有派生形質
系統樹の近縁性は、より新しい共通祖先を共有するかで読む。枝先が紙面で隣り合うか、見た目が似るかだけでは決まらない。相同な共有派生形質と、別系統で似た形になる収斂を区別する。
[GE056] 濃度の恒常性判定
一定の濃度は流入と流出が釣り合う定常状態で維持され得る。産生・摂取が排出・消費を上回れば量は増えるが、濃度は体液量にも左右される。「一定だから反応していない」とは限らない。
[GE057] 地球史事象の相対順序
地球形成約46億年前、初期生命、光合成生物の発展、大気中酸素の増加、真核生物、多細胞生物という大枠の順を押さえる。生物の最初の出現年代には研究上の幅があるので、細かな年代を固定するより資料の前後関係を使う。
[GE189] 原核細胞と真核細胞の識別
原核細胞は核膜で囲まれた核を持たず、細菌・古細菌が属する。真核細胞は核やミトコンドリア等の膜小器官を基本的に持つ。リボソームは原核にも真核にもあり、細胞壁があるかだけでは分類できない。
[GE190] 細胞小器官と機能の対応
ミトコンドリアは呼吸によるATP産生、葉緑体は光合成、リボソームはタンパク質合成、ゴルジ体は修飾・仕分け、小胞体は合成・輸送等に関わる。すべての細胞が全種類の小器官を持つわけではない。
[GE191] 膜輸送の濃度勾配判定
受動輸送は濃度差・電気化学的勾配に沿って起こり、能動輸送はエネルギーを使って勾配に逆らうことができる。チャネルや担体を使う促進拡散も受動輸送である。タンパク質を使うかだけで区別しない。
[GE192] 酵素反応の飽和判定
酵素量一定で基質を増やすと、初めは反応速度が増えるが活性部位が埋まると上限へ近付く。温度を上げれば常に速くなるわけではなく、変性で活性を失うこともある。酵素は反応の平衡自体を変えない。
[GE193] ATP収支による代謝経路判定
細胞呼吸は解糖系、クエン酸回路、電子伝達系等を通じ、有機物のエネルギーをATPへ移す。光合成の明反応は光でATP等を作り、炭素固定に使う。ATPの総収量は条件・モデルで異なるので、資料の前提を使う。
[GE194] 細胞周期段階のDNA量判定
体細胞周期ではG1の後、S期にDNAが複製され、G2では複製前の2倍のDNA量を持つ。分裂で娘細胞へ配られると通常は元の量へ戻る。DNA量が2倍になっても、染色体の数え方が直ちに2倍になるとは限らない。
[GE195] 減数分裂での分離追跡
減数第一分裂で相同染色体が分かれ、第二分裂で姉妹染色分体が分かれる。通常はDNA複製1回に対し分裂2回で、配偶子の染色体数は半分になる。交差により父母由来の遺伝子の組合せが変わり得る。
[GE196] セントラルドグマの向き
転写はDNA配列からRNAを作ること、翻訳はmRNAのコドンに従ってリボソームでタンパク質を作ること。RNAからDNAへの逆転写も存在するが、タンパク質の配列情報を通常そのままDNAへ戻す過程とは異なる。
[GE197] メンデル遺伝の配偶子表
Aa同士の交配なら配偶子A・aが各1/2で、子はAA: Aa: aa=1:2:1。完全優性なら表現型は3:1になる。独立の二遺伝子座か連鎖しているか、致死等の条件があるかを確認する。
[GE198] 伴性遺伝の性別分離
X連鎖遺伝では、父のXは娘へ、Yは息子へ渡る。母が保因者で父が正常な典型的X連鎖劣性では、息子の半分が該当する対立遺伝子を受ける。全子の割合と息子だけの割合を分ける。
[GE199] ハーディ・ワインベルグ頻度計算
対立遺伝子頻度p+q=1なら、無作為交配等の条件下で遺伝子型頻度はp²、2pq、q²となる。劣性表現型頻度が0.01ならq=0.1、保因者頻度は2×0.9×0.1=0.18。選択・移住等があると前提が崩れる。
[GE200] PCR一周期の操作順
PCRは高温で二本鎖DNAを分離し、温度を下げてプライマーを結合させ、耐熱性DNAポリメラーゼで伸長する周期を繰り返す。理想的には一周期ごとに標的が約2倍になるが、実際には効率と上限がある。
[GE201] 電気泳動バンドの判定
DNAは通常負に帯電し、ゲル電気泳動で正極側へ移動する。同じ条件・形状なら短い断片ほど遠くまで移動する。サイズ標準のバンドと比較し、バンドの濃さは主に量の手掛かりとする。
[GE202] 塩基置換からのアミノ酸変化判定
塩基置換で同じアミノ酸なら同義、別のアミノ酸ならミスセンス、終止コドンになればナンセンス変異である。1塩基挿入・欠失は読み枠をずらすことがあり、単なる置換と異なる。
[GE204] 栄養段階のエネルギー移行
食物連鎖の各段階で呼吸・熱・排出等へエネルギーが散逸し、次段階へ渡る量は減る。よって高次消費者を支えるには下位の生産が必要になる。移行効率を普遍的に必ず10%と固定せず、問題の値を使う。
[GE205] 遷移段階の環境対応
裸地から始まる一次遷移と、土壌等が残る撹乱後の二次遷移を区別する。森林が成立する気候では先駆植物から耐陰性の高い種へ変化する例があるが、全地域が最後に陰樹林になるわけではない。気候・土壌・撹乱に左右される。
[GE206] 標識再捕獲による個体数推定
初回にM個体を標識し、2回目にn個体を捕獲してm個体が標識付きなら、総数N≈Mn/mと推定する。閉鎖個体群、標識の消失なし、十分な混合、捕まりやすさが同程度等の前提が必要である。
[GE207] 内分泌の負帰還判定
負帰還では結果の増加が上流の働きを抑える。例えば甲状腺ホルモンが増えると、視床下部・下垂体への抑制を通じて分泌刺激が弱まる。上流の障害か下流の障害かでホルモン濃度の組合せが変わる。
[GE208] 活動電位とシナプス伝達の順序
活動電位は膜の脱分極等として軸索を伝わり、末端でCa2+流入が神経伝達物質の放出を促す。伝達物質が次の細胞の受容体へ結合し応答を生む。典型的な化学シナプスの流れと、電気シナプスを区別する。
[GE209] 抗原抗体対応の判定
抗体は特定の抗原部位へ結合し、B細胞由来の形質細胞が産生する。初回応答より再度の抗原への応答が速く強いのは、記憶細胞等の働きによる。自然免疫と獲得免疫を分ける。
[GE210] 酸素運搬曲線の移動判定
ヘモグロビンの酸素解離曲線は、CO2増加・pH低下・温度上昇等で一般に右へ移り、同じ酸素分圧でも酸素を放しやすくなる。活動組織へ酸素を渡しやすくする関係である。左方移動は親和性増加を意味する。
[GE211] 腎臓での濾過再吸収収支
尿中排出量=糸球体での濾過量−尿細管での再吸収量+尿細管への分泌量である。分泌は血液側から尿細管側へ加えるので足す。原文の「分泌も差し引く」は逆であり、ここを訂正する。
[GE212] 植物ホルモンと応答方向
オーキシンは茎では一般に伸長を促進し、光の当たらない側で伸長が大きいと光側へ曲がる。根は感受性が異なり、高い濃度で伸長が抑えられるなど茎と同じ向きに扱えない。器官と濃度を合わせて見る。
[GE213] 発生遺伝子の位置情報解釈
調節遺伝子は他の遺伝子の発現を制御し、発生時の位置や器官の性質に関わる。欠失で器官がなくなる場合と、異所発現で別の場所に現れる場合を比べる。発現の相関だけでは、その遺伝子が唯一の原因とはいえない。
[GE214] 血縁度を含む包括適応度判定
包括適応度の基本条件はハミルトン則rB>Cで、血縁度r×受益者の利益Bが行動者の費用Cを上回ると、条件下で利他的形質が広がり得る。意識的に計算して行動するという意味ではない。
[GE215] 病原体の伝播経路判定
感染経路は接触、飛沫、空気、経口、血液、媒介動物等を区別する。病原体名や増殖部位だけで一つへ固定せず、排出・侵入の経路と接触状況を見る。一つの病原体に複数の伝播経路がある場合もある。
[GE216] 対照実験による遺伝子機能推定
遺伝子を欠失させた群と対照群の差から機能を推定する。欠失による変化が遺伝子を戻す操作で回復すれば、因果関係をより強く支持する。背景遺伝子や環境条件の違いをできるだけそろえる。
12-13. 地学・宇宙
地層や地球内部は証拠から推定し、大気・天体は位置とエネルギー収支を使う。相対順序、物理的な条件、観測量と実体の違いを押さえる。
参照:R-EARTH, R-ENSO
[GE058] 恒星光度の半径温度則
恒星を黒体に近似すると光度L=4πR²σT⁴である。半径が2倍なら光度4倍、温度が2倍なら16倍になる。地球から見た明るさはさらに距離の2乗に反比例する。
[GE059] 恒星寿命の概算
主系列星の寿命は、おおむね核融合に使える燃料量÷光度で見積もる。大質量星は燃料が多い一方で消費も非常に速く、一般に小質量星より短命である。質量が大きいほど必ず長寿命、とはならない。
[GE217] 地震波からの地球内部推定
P波は縦波で固体・液体等を伝わり、S波は横波で液体を伝わらない。外核にS波が伝わらないこと等から外核は液体と判断される。P波があるから固体、と一律に結論しない。
[GE218] プレート境界と地学現象の対応
発散境界は海嶺等で新しい地殻ができ、収束境界は沈み込み・衝突に伴う海溝・山脈等を作る。横ずれ境界はプレートがすれ違う。地震は各型に起こり得るが、火山活動は全境界に一様ではない。
[GE219] 鉱物性質からの岩石分類
火成岩はマグマの冷却、堆積岩は堆積物の固結等、変成岩は既存岩石の熱・圧力等による変化でできる。急冷した火山岩とゆっくり冷えた深成岩は結晶の大きさ等が異なる。
[GE220] 地層の切断関係による新旧判定
乱されていない地層は基本的に下が古く上が新しい。断層や貫入岩は、それが切っている地層より新しい。不整合は堆積の中断・侵食等を示し、地層が連続していない期間を考える。
[GE221] 放射年代の半減期換算
放射性親核種が初期量の1/4なら2半減期、1/8なら3半減期が経過した。初期娘核種の量や、その後の元素の出入りを考慮する。岩石の年代と化石生物の生存期間を無条件に同一視しない。
[GE222] 応力と断層型の対応
伸張では上盤が下がる正断層、圧縮では上盤が上がる逆断層、横方向のせん断では横ずれ断層が基本である。上盤は断層面の上側の岩体で、地図の北側という意味ではない。
[GE223] 地震ハザード図の条件読解
地震ハザード図の色は、一定期間内に一定以上の揺れを受ける確率等、凡例が定める量を表す。低い色でも地震が起こらない保証ではない。期間・震度・確率が違う図同士をそのまま比較しない。
[GE224] 火山噴火型とマグマ性質の対応
粘性が高いマグマはガスが抜けにくく、爆発的噴火につながりやすい。低粘性なら溶岩が流れやすいが、噴火の様式は揮発成分等にも依存する。火砕流、溶岩流、降灰、火山泥流を区別する。
[GE225] 断熱変化による大気安定判定
上昇する空気塊は膨張して冷える。乾燥断熱減率は約9.8℃/kmで、湿潤時は凝結熱のため一般にそれより小さい。周囲の気温が高度とともにより急に下がれば、上昇気塊が相対的に暖かくなり不安定になりやすい。
[GE226] 気圧傾度とコリオリ力の釣合い
気圧傾度力は高圧から低圧へ働き、北半球のコリオリ力は運動方向の右、南半球は左へ働く。上空で両者が釣り合う地衡風は等圧線にほぼ平行。地表付近では摩擦により低圧側へ横切る成分が生じる。
[GE227] 飽和水蒸気量からの雲形成判定
相対湿度は、その温度の飽和水蒸気量に対する実際の水蒸気量の比である。水蒸気量一定で冷えると相対湿度が上がり、露点で飽和する。さらに冷却すると凝結して雲粒等ができる。
[GE228] 前線断面からの天気推定
温暖前線では暖気が寒気の上を緩く上がり広い範囲の雲・雨を生じやすい。寒冷前線では寒気が暖気の下へ進み、比較的急な上昇から積乱雲等ができやすい。実際の天気は湿度・安定度等にも左右される。
[GE229] 海洋偏差からのENSO判定
エルニーニョは赤道太平洋中部〜東部の海面水温が平年より高い状態、ラニーニャは低い状態が続く現象である。前者では貿易風が弱まり、後者では強まる傾向がある。日本の天候への影響は確率的な傾向で、毎回同一ではない。
[GE230] 放射強制の符号判定
温室効果気体の増加は一般に地球からの赤外線放出を妨げ、正の放射強制力をもたらす。反射率の増加は吸収する太陽光を減らして冷却側へ働く。要因を一つずつ受熱と放熱の収支へ置く。
[GE231] 流水作用からの地形判定
河川は流速が速いほど大きな粒を運びやすく、流れが弱まると堆積しやすい。山地出口では扇状地、河口では三角州ができる例がある。蛇行では外側の侵食、内側の堆積が基本となる。
[GE232] 自転公転からの季節判定
季節の主要因は地軸の傾きで、北半球が太陽側へ傾く時期は北半球の夏となる。太陽高度と昼の長さが増える。地球が太陽に近付くから世界全体が同時に夏になるわけではない。
[GE233] 会合周期の相対角速度計算
同方向の公転の会合周期Sは1/S=|1/T1−1/T2|。地球と惑星の相対角速度が一周分を追い付く時間である。自転周期や公転周期そのものと取り違えない。
[GE234] 月の位置からの満ち欠け判定
月は常に太陽側の半分が照らされ、地球から見える割合が変わって満ち欠けする。地球と太陽の間付近が新月、太陽と反対側付近が満月。月食は満ち欠けの通常の原因ではない。
[GE235] 等級差からの明るさ比換算
等級差5は明るさ100倍に対応し、等級の小さい方が明るい。見かけの等級は受け取る光の量を比べ、絶対等級は距離を10パーセクにそろえた比較である。距離の違いを含む見かけの明るさと恒星自体の光度を区別する。
[GE236] 恒星進化段階の質量依存判定
太陽程度の星は主系列後に赤色巨星を経て白色矮星へ向かう。大質量星では超新星等を経て中性子星・ブラックホールとなる経路がある。詳細は質量・質量放出等の条件に依存し、全恒星が同じ最終状態になるわけではない。
[GE237] 地質図からの断面復元
走向は地層面と水平面の交線の方向、傾斜はそれに直角方向の傾きである。地質図の露頭線と地形の高さを合わせて地下へ延長する。地図上で広い帯が出ることを、地層が必ず厚いと即断しない。
[GE238] 惑星の性質比較
水星・金星・地球・火星は岩石質で比較的小さく高密度、木星・土星は巨大ガス惑星、天王星・海王星は巨大氷惑星に分類される。衛星数の最新値を固定暗記するより、密度・組成・大きさの特徴を使う。
12-14. 英語
まず主語と動詞を取り、修飾・否定・限定の範囲を確定する。設問の内容一致は文法だけでなく、主張の強さと対象範囲が本文に合うかで判定する。
[GE072] 段落主題文の特定
英文の主題文は具体例や説明をまとめる中心命題である。必ず最初の文にあるとは限らず、段落末のまとめや逆接後に置かれることもある。例の一つだけを段落全体の主張にしない。
[GE073] 英文の主節抽出
長文でも主節の主語と定形動詞を先に押さえる。The book that I bought yesterday is useful.なら主節はThe book is usefulで、that以下はbookを修飾する。挿入句の中の動詞を主節の述語にしない。
[GE075] 代名詞の先行詞
代名詞の先行詞は数・人称・意味・談話のつながりで決め、直前の名詞と機械的に結び付けない。thisやthatが直前の文全体の内容を指す場合もある。候補を代入して意味が通るか確認する。
[GE076] 文脈コロケーション
コロケーションは語の自然な組合せで、make a decision、take responsibility等が例である。候補の日本語訳が近くても、前置詞や目的語との結合が合わなければ除く。最後に文脈の意味も確認する。
[GE077] 品詞による候補限定
冠詞の後には名詞を中心とする句、be動詞の補語には形容詞や名詞等が来る。副詞は動詞・形容詞・文全体等を修飾する。例えばsuccess、successful、successfullyは意味の系列が同じでも品詞が異なる。
[GE078] 言換え選択肢の照合
同義語への置換だけでなく、主語や範囲が同じかを確認する。someをall、mayをmustへ変えた肢は通常は言換えにならない。本文にない因果関係を追加した選択肢も避ける。
[GE080] 否定の作用域
not allは「全てがそうというわけではない」で、noneとは異なる。only A did Bでは誰が行ったかを限定するが、A only did Bでは文脈により行為を限定する。否定・限定が掛かる部分を構文で確かめる。
[GE081] 空所候補の再挿入
空所補充は候補を文へ戻し、文法、指示語、論理関係の三つを確認する。前文の反例なのか、説明の続きなのかによって必要な文は変わる。一文だけ自然でも段落全体を切断するものは避ける。
[GE293] 接辞による語義品詞推定
un-、in-等は否定、re-は再び、-nessや-tionは名詞、-lyは副詞等を作る例が多い。unhappy→unhappinessのように語を分解すると推測できる。ただし綴りが似るだけの語や例外もあるので文脈で確認する。
[GE294] 主語と動詞の数一致
主語と動詞の数は、間に入る名詞ではなく主語の中心語に合わせる。The list of items is long.ではitemsが複数でも主語はlistで単数。関係節や挿入句を外して主節を見る。
[GE295] 時制と相の基準時設定
過去形は過去の出来事、現在完了は過去から現在とのつながり、過去完了は過去の基準時より前を表すのが基本である。進行形は進行中等の相を表す。時制の名称だけでなく、基準時と出来事の前後を置く。
[GE296] 能動受動の項対応
受動態はbe+過去分詞が基本で、目的語だった対象を主語へ移す。The law was passed.は法が可決されたのであり、法が何かを可決した意味ではない。by以下がなくても動作主の存在を推定できることがある。
[GE297] 関係節の先行詞特定
関係代名詞は節内で主語・目的語等の役割を持つ。the book that I readならreadの目的語が欠け、その位置にbookが入る。関係副詞where等は場所等の副詞的役割で、欠けた文要素の種類から分ける。
[GE298] 準動詞の意味上の主語判定
分詞構文では原則として主節の主語が分詞の意味上の主語となる。Walking home, I saw a dog.は私が歩いている。不定詞ではfor him to doのように主体が明示される場合もあり、直前名詞だけで決めない。
[GE299] 条件文の事実性判定
If it rains, I will stay home.は現実的な条件。If I were rich, I would travel.は現在の反事実的な想定、If I had known, I would have helped.は過去の反事実を表す。過去形が必ず過去の時間を指すわけではない。
[GE300] 比較構文の比較対象統一
比較は同じ種類の対象を比べる。The population of A is larger than that of B.では人口同士を比較し、都市と人口を混ぜない。than以下の省略を補い、何を基準に大きい・多いとするかを確認する。
[GE301] 並列要素の構文統一
and、or等で並ぶ要素は同じ文法階層かを確認する。reading and writingのように形式がそろい、句全体と語一つを誤って結ばない。not only A but also Bでも対応する範囲をそろえる。
[GE302] 英文の文順復元
文順整序は、最初の導入、this・such等が指す既出情報、具体例、逆接、結論の順を手掛かりにする。指示語が指す内容をまだ提示していない順序は不自然になりやすい。
[GE303] 筆者態度の強度判定
mayは可能性、probablyはかなりの見込み、mustは強い推論等を表すが、文脈により義務の意味もある。筆者が慎重に示した可能性を「確実だ」と強めない。引用された他者の評価と筆者自身の態度を区別する。
[GE304] 要約肢の範囲一致
要約は文章全体の中心主張を保ち、例示の細部に狭め過ぎない。反対に、特定条件の主張を人類一般へ広げるものも不適切である。主要な対比や結論が残っているか確認する。
[GE305] 未知語の文脈推定
未知語は直後の言換え、such as以下の例、but以下の反対概念等から範囲を絞る。正確な辞書訳が分からなくても、肯定的か否定的か、原因か結果かが分かれば解ける場合がある。
[GE306] 文の修辞的役割判定
一文の役割は内容だけでなく前後との関係で決まる。具体例は前の主張を示し、譲歩は相手の一部を認め、反論はその結論を制限する。引用文がそのまま筆者の結論だとは限らない。
[GE079] 法助動詞の確信度
法助動詞は義務・許可・能力と、推論上の確信を区別する。You must leave.は義務、He must be tired.は強い推論の例。mayは許可にも可能性にもなり、単語一つへ固定した訳を置かない。
[GE082] 推論と明記の区別
本文に明記された内容と、複数の記述を結んで推論する内容を分ける。推論問題でも常識を無制限に足してよいわけではない。本文の条件をすべて保ったときに支持されるかを確認する。
[GE248] 立地要因による産業配置判定
原料の重量が加工で大きく減る産業は原料地、市場へ運ぶと傷みやすい製品等は消費地に近付きやすい。輸送費だけでなく労働力、集積、技術、用地も影響する。立地を一要因だけで断定しない。
[GE254] 規範倫理の評価基準識別
功利主義は結果としての幸福・福利、義務論は守るべき規則や人格の尊重、徳倫理は行為者の徳やよく生きることを重視する。結果を考える議論が全て功利主義とは限らず、何を最終基準にするかを見る。
[GE255] 政治思想の正当化原理識別
ロックは自然権の保護と統治への同意、ホッブズは自然状態の不安から強い主権、ルソーは一般意志による自己統治を論じる。自由や服従を何によって正当化するかを区別し、社会契約という共通語だけで同一視しない。
[GE281] 実験の交絡統制
処置群と対照群で年齢等も違うと、結果差が処置か別要因か判別しにくい。無作為割付け、条件の統一、統計調整等で交絡を抑える。単に処置後に改善したことだけでは処置の因果効果といえない。
[EXT-GE-001] 慣性と急減速時の乗員の運動
車が急減速しても、乗員の身体は外力を受けるまでは元の速度を保とうとする。車体に対して前へ動くように見えるのは慣性による。乗員が前へ押される新たな実在の力を必要とせず、シートベルト等の力が身体を減速させる。
[EXT-GE-002] イギリス産業革命の構造的要因
イギリスの産業革命は、石炭、技術、労働・資本、市場、金融・制度等の複数条件から説明する。高賃金と安いエネルギーが省力的機械の採用を促したという説明は有力な仮説の一つで、唯一確定した原因ではない。発明があることと広く採用される採算条件を分ける。
[EXT-GE-004] 多数決の限界と少数者の権利
多数決は集団の意思を決める方法だが、多数の意思だけで少数者の基本的人権を無制限に奪えるわけではない。憲法上の権利、権力分立、司法審査等が決定権を制約する。多数決の手続的正当性と内容の適法性を分ける。
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。



