ホワイトカラーから技能職へ転職して失敗する人――「手に職なら安泰」の落とし穴 ホワイトカラー再考論・職業資本再配置、転職・キャリア西園寺 貴文 AIでホワイトカラーの仕事が変わる。 事務職は減るかもしれない。 現場では人が足りない。 だったら、30代・40代のうちに「手に職」をつけた方がいい。 この考え方には合理的な部分がある。 電気工事、設備保守、施工、整備などには、AIだけでは供給できない物理作業がある。資格や実務経験が参入障壁になる仕事もある。 しかし、 「技能職の市場が強い」ことと、「ホワイトカラーから技能職へ移った人が成功する」 (さらに…)
電工・設備・物流・介護は本当にホワイトカラーより有望か――AI時代の現場職転換を検証する ホワイトカラー再考論・職業資本再配置、転職・キャリア西園寺 貴文 AI時代になると、こんな話をよく聞く。 「これからはホワイトカラーよりブルーカラーだ」 確かに理屈はある。 文章を書く。資料を作る。データを整理する。問い合わせに答える。プログラムを書く。 こうしたデジタル空間の仕事には生成AIが急速に入り込んでいる。 一方で、 電気工事をする。 空調設備を修理する。 トラックで荷物を運ぶ。 高齢者の身体を介助する。 という仕事は、ChatGPTを導入しただけでは (さらに…)
「AIに代替されにくい仕事」ではなく「供給をコピーできない仕事」を選べ ホワイトカラー再考論・職業資本再配置、転職・キャリア西園寺 貴文 AI時代の職業選びでは、よくこう聞かれる。 「AIに代替されにくい仕事は何ですか?」 医師。看護師。介護士。営業。管理職。電気工事士。弁護士。教師。 さまざまな職業名が挙げられる。 しかし、この問いには弱点がある。 仕事がAIに完全代替されなくても、その仕事で稼ぐ人間の数や報酬は減る可能性があるからだ。 たとえば、ある仕事の70%をAIが処理できるようになったが、最後の30%には人間が必要だったと (さらに…)
年収700万円を捨てて職種転換してよい条件――高年収会社員のキャリア再配置 ホワイトカラー再考論・職業資本再配置、転職・キャリア西園寺 貴文 年収700万円の会社員が、「AIでこの仕事は危ないかもしれない」と考えたとする。 そこで調べてみると、 「電気工事士は人手不足」 「介護は2040年まで需要が増える」 「国家資格はAIに強い」 「物流はなくならない」 といった情報が出てくる。 では、年収700万円を捨て、年収400万円の未経験職へ移るべきなのか。 ここで多くのキャリア論が間違える。 将来有望な職業を見つけることと、今の職業を捨てて (さらに…)
AI時代、ホワイトカラーに残るべき人・転職すべき人 ホワイトカラー再考論・職業資本再配置、転職・キャリア西園寺 貴文 厚生労働省の職業情報サイトで「電気工事士」を調べると、関連する職業分類の年収として628.1万円が表示される。一方、同じページに掲載されているハローワークの求人賃金は月額28.4万円だ。前者は2025年の賃金調査、後者は2025年度の求人統計に基づいている。 この数字を見て、「電気工事士に転職すれば600万円以上稼げる」と考えるのも、「月額28.4万円だから大して稼げない」と考えるのも早い。働いて (さらに…)
AI時代は資格を取るべき?AIスキルと国家資格、10年後の期待値を比較 ホワイトカラー再考論・職業資本再配置、転職・キャリア西園寺 貴文 AI武装と資格取得、10年後の期待値はどちらが高いか 「これからはAIを使える人が勝つ」 一方では、 「AI時代だからこそ国家資格を取った方がいい」 とも言われる。 では、30代の会社員がこれから500時間、1000時間、2000時間という時間を使うなら、ChatGPTや生成AIを徹底的に使いこなせるようになるべきなのか。それとも、司法書士、電気工事士、看護師、社会保険労務士、宅建士など、何らかの (さらに…)
ホワイトカラーに残るべき人、出るべき人。判断基準は「今の年収」ではなく、10年後の職業資本だ 転職・キャリア西園寺 貴文 「AIでホワイトカラーは終わる。今すぐ会社を辞めて、ブルーカラーへ行け」 そんな単純な話ではありません。 反対に、 「AIは人間を補助するだけだから、今までどおり会社員を続けていればいい」 という話でもありません。 重要なのは、ホワイトカラー全体が消えるかどうかではない。 あなたが現在持っている職業資本が、AI・人口減少・人手不足の中で値上がりするのか、値下がりするのか。 見るべきなのはここです。 (さらに…)
東京からホワイトカラーは消えない。むしろ、ますます選抜が加速する。ただし、リーマンショックみたいなことがホワイトカラーで起こる。 転職・キャリア西園寺 貴文 上澄みホワイトカラーは東京へさらに集中する可能性がある。 2025年にも東京圏は12万3,534人の転入超過、東京都単体でも6万5,219人の国内転入超過。東京圏は日本人について30年連続転入超過です。さらに2025年国勢調査では東京圏だけで全国人口の30.1%を占めています。 だから将来像は、 東京ホワイトカラー → 消滅 ではなく、 東京のホワイトカラーの「選抜」が厳しくなる の方が近いと思う (さらに…)
中小出版社編集者の女性が、風俗で働く時代が来ると思う 転職・キャリア西園寺 貴文 税務署署員の女性が、風俗で働いてました 学校の先生が、風俗で働いてました みたいなニュースがある。 今度は、中小出版社編集者の女性だと思う。 東京で編集者をやって、雑誌の仕事をする。そんな仕事に憧れて、田舎から上京して食らいついている30代以上の女性はちらほらいる。 でも、今後は辛い。 なぜなら、生活コストは東京価格なのに、自分 (さらに…)
年収が上がったのではない。「逃げられなくなった代金」をもらっているだけかもしれない 転職・キャリア西園寺 貴文 昇進した。 年収が上がった。 1000万円。 1500万円。 2000万円。 普通は、 自分の市場価値が上がった と考えます。 もちろん、本当にそういう場合もあります。 しかし、 高所得会社員を見ていると、 別の現象も起きています。 年収が上がるにつれて、 なぜか、 会社を辞めにくくなっている。 20代の頃は、 会社が嫌なら辞めればよかった。 独身。 家賃も安い。 肩書きも大したことない。 年収も (さらに…)