official髭男dismのpretenderがなぜ凄いのかをマーケターがマーケティング的に解説する

 

official髭男dismのpretenderという名曲があります。

apple musicのダウンロードランキングもずっとトップランカーです。

 

 

大好きすぎていつも聴いているのですが、この曲はマーケティング的に見てもかなり凄いです。

・・・・・・なぜ凄いのか?

それをズバッとここで結論を示すことができますけれども、あえて、焦らします。

私がこれまでに見てきた、pretenderを巡る様々な人間との出来事を紹介しますので、「一体どこがどう凄いのか」を当ててみてください。

 

それではLet’s get started!!

 

 

1:「綺麗だ」、と言われているようで嬉しい25歳OL

 

私の知人の25歳OLが、こんなことを言っていました。

「どこに行ってもpretenderが聴こえるけれど、『綺麗だ』というパートのところでなんか嬉しい」

のだそうです。

なるほど。

綺麗になるために命削ってますからね、womenは。

 

 

2:SNS社会でなんでも吊し上げられるようになって人目を気にするようになり、中二病と言われることを恐れるようになったヤング・メンズたち

 

SNS社会でなんでもかんでも吊し上げられるようになりました。

そうすると、特にヤングなジェネレーションほど、人目を気にするわけです。女子たちが何でもかんでも、裏でツイートしてるのではないかと勘ぐるわけです。

中二病みたいなこと。クサイこと。こういうことが、なかなか出来なくなりました。

意外と、この辺りは30代〜40代以上の女性の方が割と恋愛マナーを「わかってる」感がありますが、ヤングなジェネレーションほど「いいね」に対する承認欲求が強く、常にパラレルでマッチングアプリやチャットアプリをいじくり回しているわけですし、自身の承認欲求の充足のためにプライベートの出来事を何でもかんでもSNSでシェアしちゃうわけです。つまり、プライベートの出来事をパブリック化してしまう。

当然、このご時世の空気感に、萎縮してる男子達がいるでしょう。気恥ずかしいことがしづらかったり、「からかわれるかも」とか考える人たちがいてもおかしくない。そして、まともに倫理観や精神が成熟していない世代にスマホとSNSという狂気が与えられているのですから、恋愛で心を醸成させるという経験が上の世代ほど若い世代はできてない可能性がある。

 

そんな中で、流行りのミュージシャンが素朴なメッセージを叫んでいるのです。

若い世代には「そうそう」と代弁効果があるのかもしれません。

 

気恥ずかしいことを叫べない時代になりました。

 

 

3:台湾人 → PVが台湾で嬉しい

 

知人の台湾人が言っていました。PVが台湾で嬉しい、と。

 

 

4:自称汚れた女 → 「私、汚れちゃった」

 

この前、なんか、とある女の子が、この曲を聴いて「切ない」と漏らすと同時に、「私は汚れてしまった」と言っていました。そして、彼女はこうも言っていました。「男子もこんなことを思うんだね」と。まるでそれは、世の中に対して絶望しているのに、一筋の蜘蛛の糸を見つけたかのような、そんな感じ。

そう、意外とこの曲、歌詞の内容が

「好きだけど、自分はふさわしくないから身を引く」

みたいな感じの内容であるため、かなりDirtyな層にも響いているのです。なんというか、擦れてしまった人たちです。

わかりますか。

アングラ界隈もビンビンに反応しているのです。

わかりますか。

パパ活だのなんだの言われる時代に、心がコールドになって割り切ってた人たちがこの曲を聴いてジンジン来てたりするのです。

 

 

5:運命を悟り、恋愛を自制する、が色んな層に刺さりまくる

 

運命や先行きを悟り、恋愛を自ら自制する、身を引く

という楽曲の内容が、色んな層に刺さりまくっています。

そもそも、ウブでなかなか自分からいけないピュアな10代にはグサグサ刺さりまくります。そして、結婚したいけどうまく事が運ばないという人たち、恋愛結婚が周囲の状況に邪魔されている人たちにもグサグサ刺さります。加えて、Dirtyになった人たちにもグサグサ刺さります。そして、男性に辟易している女性達や、純愛に憧れている人たちにもグサグサ刺さります。恋愛に自信が無い人たちにもグサグサ刺さります。恋愛に自信があって突っ切ったけど振られて「なんでだろう?」と悲しんでいる人たちが失って初めていなくなった人の気持ちを想像した時に逆サイドがもしかしたらこの楽曲の内容かもしれない、と考えてグサグサ刺さります。

 

・・・・・・天才ですね。

 

 

6:「藤原君は元地銀営業マンだったらしいよ」

 

藤原君の「元銀行マン(地銀法人営業)」というプロフィールが結構、社会人に響いています。堅い仕事をしていたのね、と思う人もいれば、勉強たくさんしたのね、と思う人もいれば、俺も地銀辞めてーと思う人もいれば、まぁ、このプロフに色々と反応している人たちがいます。

そもそも、文系なら大体営業マンにぶっこまれますよね。だから、全国の営業マンが反応します。

そして、全国の銀行マンも反応します。

なんなら世の中のほとんど全ての企業は銀行と取引がありますから、「元法人営業マンだと!?」という感じで反応します。

 

 

7:純愛してる人たち 「切ない・・・Goodbyeしたくない・・・」

 

カップルでイチャコラして、幸せ全開ムードにある人たちは、カップルでこの曲を聴きながら「切ないね・・・」みたいな風に共感しつつ、「私たちはGoodbyeしないようにしようね♡」みたいな感情的連帯を強めているかもしれません。あるいは、そういう不幸な恋愛の曲を聴いて、相対的に自分たちの幸せを感じているかもしれません。あるいは、

この曲の歌詞にあるような絶妙な心理で引くこともある

ということが、特に言語化能力の低い人たちの間で音楽をシェアすることで意味を共有し、それが悲しい別れの歯止めになるかもしれません。

 

 

8:古参ファン

 

当然、古参ファンもついていきますよね

 

 

9:AKB、LDH、ジャニーズに辟易してた層

 

やっとJ-popが蘇ったか!!

 

 

10:世の中のほとんどの恋愛、片思い、好意は失敗に終わる

 

世の中のほとんどの恋愛は失敗に終わります。必ず終わり、別れが来るからです。

また、ほとんどの人が一方的な好意や片思いを経験しているでしょう。

失恋ソングは刺さる。

 

 

11:This song is so sweet

 

I especially… ah

When I was teenager I listened to a lot of j-pop music….

this song is so sweet and sentimental and emotional…

 

 

 

結論:まぁ、要するに・・・・・・

 

結論です。

まぁ要するに、

ほとんど全方位的にウケている

ということなのです。

いろんな層に刺さりまくっているのです。見事にです。

 

恋愛でいい気分してる人たちも悪い気分してる人たちも、恋愛フェーズが終わった人たちも、その手のことを捨ててDirtyになった人たちも皆ビンビンに反応しているのです。

 

しかも、歌っている人たちがクセがなくて、いい人そうというか、マイルドでしょう。気品がありますよね。

 

世の中のマーケティング関係者や、恋愛に迷う人たちなどは、

自分のことがわかってくれる人が残れば良い

わかる人にわかれば良い

特定の人に好かれれば良い

などと考えて実行している人たちは多いでしょう。また、ビジネスのセオリーはターゲットを明確化して絞ることです。総花的になると、訴求力が弱くなります。

しかし、Pretenderは見事にあちこちの層に刺しまくってるのです。それが上手にできるようになっている妙が見て取れるのです。

 

なかなかできることじゃありません。

しかも綺麗事とか、頭フワフワした楽観的楽曲でも無いのです。

 

うーん、スゴイ( ^∀^)

 

マキシマムザホルモンみたいに誰もついてこれない音楽に結果的に色んな層が反応するパターンも凄いですが、みんなが「わかるわかる」と反応するのも凄い、ということですね。

 


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。