「努力が5年以内に報われることはほとんどない」  西園寺帝国大学附属高校講義#1

 

U-20の時に知らなかったこと、知っておきたかったこと、それは何だろうか。

やはり、

5年以内に報われる努力はない

というものだろうか。

 

もう少しいうと、5年以内に報われる努力は、「大したことない」のである。報われたとして大したことない。武器にならない。

 

若いうちは、時間軸の奥行きがない。

だから、1年を大きく見積もってしまう。1年で出来ることや、1年で手の届く場所を高く見積もってしまう。

 

仮に、1〜2年で人生を変えうる代表例として、

  • 公認会計士
  • 弁護士

などの資格を例にとってみよう。

しかし、これも、1〜2年というのは勉強時間であって、会計士はその後に3年間の実務補習・実務経験が必要であるから、結局、「(うまくいって)トータル5年」かかるのである。

 

司法試験も、合格後、1年の司法修習がある。

法科大学院ルートでも合格までに大体6年ほど要して、修習を含めても合計7年はかかる。

 

医師の例で考えてみても、医学部がそもそも6年あり、さらに2年間の研修医期間がある。

 

 

 

つまり、

何かのエキスパートプロの入り口に立つもので5年以内で済むものなどこの世にない

というのが実際のところだ。

 

しかも、

そうやってやっと苦労して

「弁護士になったのに食えない人がいる」

というのも現実なのである。

 

また、弁護士・会計士の平均年収は40歳前後を基準に算出されており、それで1000万円前後である。

 

 

5年以内の努力で報われるケースは、

  • 運が良いだけ
  • 人手不足
  • 時代の追い風が吹いている
  • 元々、過去の蓄積が効いている

というようなケースであり、ほとんどの場合、着手から5年以内で成果を出したり成り上がった人物には「相応の中身」などは存在しない。

 

センス、才覚で成り上がったと思われがちの「令和ロマン」だって、M-1を直ぐ攻略したように見えるが参入し始めてから5年以上は経っているのだ。

 

 

だからこそ、

「5年以内で報われる努力」しか知らなかった若者は、根本的に“時間設計”を間違え

てしまう。

U-20の時にもっとも致命的だったのは、

「2〜3年努力すれば“何かになる”」という幻想を信じていたことだ。

本当は──
土台ができるまでに5年、
武器になるまでに10年、
“名前になる”までに15年。

これがリアルな時間軸である。
では、U-20の時に「本当に知っておきたかったこと」をさらに掘り下げると、こう言える。

5年という時間は、ただ長いのではなく、
___________
「“物事が形になる”ために必要な最小単位」
___________
だということだ。

もっと言えば、
「自分の周囲が“認識できるレベル”に到達するまでの最短時間」
とも言える。

努力や成長には、指数的変化(Exponential Growth)の性質がある。最初の1〜3年はほぼ“ゼロ”に見える。そして、一定の閾値(しきい値)を超えたあたりから、急速に周囲の認知が変わる。つまり、“評価される”という現象が起こる。
しかし、この“認識される”ことが起こる最低ラインが5年である。

これは偶然ではなく、構造的にそうなっている。

なぜか?
________________
①経験の蓄積(Learning Curve)
②信頼の醸成(Trust Formation)
③市場でのポジショニング確立(Positioning)
④人間関係・信用残高の積み上げ
________________

これらは、1〜2年では成立しない。初速の速さやセンスの良し悪しとは無関係に、物理的に時間が要る領域なのである。

例えば、
・プロのピアニスト
・医師
・会計士・弁護士
・起業家
・プロ投資家
・一流の研究者
・独立して食える専門家

これらはまったく異なる領域に見えるが、構造は全て同じ。
「成果が見え始めるのは、最低5年」
「成果が認められ始めるのは、7〜10年」
「その人の“色”が出るのは、10年以降」
というパターンから外れない。
逆に言えば、
__________
3年で結果が出た人は“たまたま”
5年で結果が出た人は“運が良い”
7年で結果が出た人が“正規ルート”
10年で成果が無い人は“戦略が悪い”
__________
これが現実的な評価軸である。

 

 

例外的に、3年間、寝食を忘れて何かに没頭し、結果として1万時間以上を何かに打ち込んだ結果としてすぐ頭角を現す人もいるかもしれないが、基本的に、3年というのはサラリーマンの世界でも

「3年で何がわかる」

と言われるレベルである。

 

 

むしろ、5年以上努力しないなら、最初から

「私には能力はない、私は運で生きるのだ」

みたいな風に割り切って生きていたほうが良いかもしれない。

 

3年以内の努力の打ち切りとホッピングばかりを続けていると、割が合わないことが多いだろう。

 

 

ここで重要なのは、
「5年以内に結果が出たかどうか」は本質ではなく、
___
・その5年間で“何を構築できたか”
・5年後に、継続して“伸びる軌道”に乗れているか
___
である。
なぜなら、“5年で到達した結果”よりも、
________________
「5年の努力がその後も複利で効き続ける構造になっているか」
________________
が、圧倒的に重要だからだ。
例えば、こういう人がいる。
▶ 28歳で弁護士になったが、その後伸びず40歳で年収800万程度に停滞
▶ 34歳で弁護士になったが、40歳で年収2000万を超え、講演・執筆・法人顧問でさらに拡張
違いは「資格の取得速度」ではない。
違いは「5年以上かけて構築した基盤の質」「複利が働く土台作り」にある。
つまり、「早く辿り着いた人」よりも、
________________
“複利のかかる土台を作り終えた人”
________________
が圧倒的に強い。
ここで、重要な補足をしておく。
人は、“受験勉強型の努力”を5年やっても、複利はかからない。
一方で、“信用・経験・資産・知識体系・発信力・ブランド・人脈”などの努力を5年かけて育てると、“複利”がかかる。
大事なのは、「何に5年を使うのか」である。
____________________
① 資格や試験のための努力 → 線形成長(頭打ち)
② 市場での信用・発信・知識構築 → 指数的成長(複利)
____________________
10代・20代前半の最大の勘違いは、
________________
「何をやるか」よりも、
「早く結果が出るもの」を選んでしまうこと
________________
である。
しかし、真実はその逆で、
____________________
“早く結果が出るものは、複利が効かない(伸びない)”
“遅く結果が出るものほど、複利が効く(伸び続ける)”
____________________
という構造を持っている。
だからこそ、U-20で知っておくべきことは、
____________________
・5年では“入口にしか立てない”
・10年で“ようやく有資格者になれる”
・15年で“市場における自分の色ができる”
・20年で“本当の勝負が可能になる”
____________________
という時間軸の感覚だ。
時間は、「長く感じる」か「短く感じる」かではない。
____________
“何を植えて、何が複利するのか”
____________
だけを考えればいい。
そして、それはいつも“5年以上”かかる。
ここを知っているかどうかで、人生の設計そのものが変わる。


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。