スマートフォンが学生に悪影響を与えている
この手の言説がまことしやかに囁かれている。
実際、スマートフォンの普及や利用時間に関する変数と、学業成績・勤怠に関する変数の間には「共変関係がある」という。
ここまでの段階では相関関係しか判明していない。そこで、因果を特定するためには変数の前後・先行関係を見極めないといけない。
実際、これに関しては実験が行われていて、スマートフォンを与えることによって成績が確かに悪くなるという。
しかし、これだけでは、サードファクターを除去できていない。
もしかすると、スマートフォンを与えない家庭は、厳格な家庭で、教育熱心かもしれない。
スマホをいじるな
という教えがされるかどうかは、親が厳しいのかもしれない。
スマホをいじらず勉強できる人は自制心があるのかもしれない。
つまり、スマホがなければないなりに他の「邪魔もの」はいくらでもあるわけで、ダメな人間はそれがドラマだったり、ゲームだったり、漫画だったりするだろう。
本当にスマートフォンは、諸悪の根源だろうか?
実は、犯罪に関する研究でも興味深いものがあって、
スマートフォンの普及によって少年犯罪は減っている
という指摘がある。
昔であれば犯罪に走っていた人たちが、スマホの中にコミュニティを見つけて、そこで遊べるようになった、という。
また、こんな指摘がある。
ティーンエイジャーの自殺が過去最高になっていることを受けて、
これはSNS、スマホのせいだ
という指摘だ。
こうやって見ていくと、現代的な若者の行動の全ての中核にスマホがあるように思えてくる。
こうやって見ると、“スマホが悪い”という主張は常に魅力的だ。
何かうまくいかないことの「犯人」を特定したいとき、人間は単一要因(Single Cause)を見出したくなる。
だが、本当にそうだろうか?
スマホは「悪影響を与える装置」なのではなく、“既存の性質(ファクター)を媒介・増幅・可視化しているだけ”かもしれない。
ここで大事なのは、
スマホが〈原因〉なのか、〈媒介〉なのか
という視点である。
スマホが、アクセラレーターとして機能しているケースがある。
■ スマホが〈原因〉である可能性
・依存性を誘発しやすいUX
・報酬系を刺激するアプリ設計
・SNSによる比較・承認欲求/不安
・睡眠の質・生活リズムの阻害
これらは確かに“負の効果”を持つ。
実際、心理学実験の中には、
「スマホを取り上げることで学習時間が増加した」
「通知を遮断すると集中力が改善された」
という結果も存在する。
しかし同時に、媒介のケースもある。
スマホは
「自制心が弱い人の誘惑を増幅する」
「孤独な人のSNS依存を拡張する」
「厳格な家庭では持たせない」
といったように、“既にある性格傾向・家庭環境・友人関係” を可視化しているだけでもある。
つまり、
スマホを禁止しても “別の逃避先” に行くだけかもしれない。漫画でもテレビでも、同じ構造になる。
“スマホがなかった時代の若者は、もっと自制心があったのか?”
そう問うと、むしろ怪しくなる。
因果分析を行う際、変数の性質を明確に区別する必要がある。
スマホは以下のような4つの立場を取り得る:
変数のタイプ 説明 スマホが該当する可能性
- 独立変数 (X) 直接的な原因 「スマホが成績を下げる」という主張
- 従属変数 (Y) 結果変数 例:学業成績、勤怠、集中力
- 媒介変数 (M) 間に介在する機構 例:睡眠障害 → 成績低下
- 調整変数 (Z) 効果の方向性・強度を変える 例:自制心、家庭環境、友人関係
つまり、スマホは「原因そのもの」ではなく、
_______
X → M → Y
X × Z → Y
_______
という構造を持つ 多変量モデルの中間変数 として位置づけられる可能性がある。

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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。



