ウラル山脈より右側のシベリアは、ウクライナ戦争をめぐって、独立したがっている。少数民族を弾圧し、戦争に送り込むから。ここを独立させて、日米陣営に取り組めたら強い。
一方で、それによって憤ったロシアが暴走する可能性もある。また、日本は、アメリカの「対ソ連」の意識によって恩恵を受けてきた国でもある。日米の共通の脅威としてのロシアがなくなれば日本は梯子を外されるのではないか。
1. シベリア独立の可能性と戦略的意義
シベリア、特にウラル山脈以東のロシア極東地域には、指摘されているように、少数民族の居住地が多く、ウクライナ侵攻への徴兵に対する不満や、中央(モスクワ)からの経済的な搾取に対する独立志向が高まる可能性は否定できません。
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戦略的意義(日米陣営にとって):
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資源の獲得: シベリアには世界有数の天然資源(石油、ガス、鉱物)が眠っており、これらが安定供給されることで、日米、ひいては西側陣営のエネルギー安全保障が強化されます。
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ロシアの弱体化: ロシア連邦の国土の約77%を占めるシベリアが独立すれば、ロシアは大国としての地位を大きく失い、極東における軍事的な脅威も大幅に減少します。これは、中国に対しても戦略的な優位性をもたらす可能性があります。
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地政学的な緩衝地帯: シベリアが民主的な国家として独立すれば、日本とロシア・中国の間に広大な緩衝地帯が生まれます。
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2. 懸念されるリスクへの考察
シベリアの独立は大きな利益をもたらしますが、同時にご指摘の通り、重大なリスクを伴います。
A. ロシアの「暴走」の可能性 💣
シベリアの独立は、ロシア連邦の崩壊に直結する事態です。これに対し、ロシア政府が以下の行動に出る可能性があります。
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核兵器の使用: 領土保全を最優先するロシアの核ドクトリンに基づき、「国家存立の危機」と見なせば、戦術核兵器の使用を含む、極端な武力行使に踏み切るリスクがあります。
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周辺国への侵攻: 独立運動を支援したと見なした**周辺国(特にNATO諸国や日本など)**への威嚇や軍事的な挑発をエスカレートさせる可能性があります。
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国内の混乱: 独立運動の武力鎮圧や、それに対する抵抗により、ロシア国内で大規模な内戦が発生し、難民の大量発生など、人道危機につながる恐れもあります。
B. 日米同盟の「梯子外し」の可能性 🇯🇵🇺🇸
日米同盟は冷戦時代、「対ソ連」という共通の脅威を基盤に形成・強化されてきました。もしロシアが弱体化し、共通の脅威としての役割が薄れた場合、日本に対するアメリカの関与が低下する(梯子を外される)可能性も考えられます。
引き続き、シベリア独立の可能性とその影響について、さらに掘り下げて考察します。
3. シベリア独立の実現可能性と課題 🧭
シベリア地域がモスクワから政治的に分離し、独立を達成するには、いくつかの大きな課題を克服する必要があります。
A. 独立運動の現状
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政治的な基盤の弱さ: 現在のところ、シベリア全域を統合し、強力な指導力を持つ統一された独立政党や運動は確認されていません。既存の運動は主に文化的な自治要求や、地域資源の配分改善を求めるものにとどまっています。
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地理的な広大さ: ウラル以東のシベリア・極東地域は、非常に広大で、民族的・文化的な多様性も高いため、単一の国家としてまとまるための強力な共通アイデンティティを形成することが難しい可能性があります。
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軍事的な対抗: 独立の動きが本格化した場合、ロシア中央政府は軍事力をもってこれを徹底的に鎮圧する可能性が極めて高く、独立勢力にはそれを跳ね返すだけの組織的な武装勢力が欠けています。
B. 独立のトリガー(引き金)
独立が現実のものとなるには、ロシア連邦にとって破局的な事態が必要です。
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ウクライナ戦争での決定的な敗北: 戦争での大敗北は、モスクワの威信を失墜させ、軍や治安機関の統制を緩め、地域エリート層の離反を招く最大のトリガーとなり得ます。
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モスクワでの政変/内紛: ロシアの権力中枢で大規模な内紛が発生し、中央政府が地方への関与を一時的に失った場合、地方政府が権限を強化し、事実上の独立を宣言する「チャンスの窓」が開く可能性があります。
4. 日米が取り組むべき外交戦略 🤝
シベリアの独立の可能性に備え、またはそのリスクを管理するために、日米両国は以下の戦略を考慮する必要があります。
A. 対ロシア:分断ではなく、管理された変化の促進
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直接的な支援の回避: ロシアの「暴走」を防ぐため、日米はシベリアの独立運動に直接的に介入したり、武力支援を行ったりすることは避けるべきです。これはロシアに核の使用を含むエスカレーションの口実を与えかねません。
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経済的な吸引力: モスクワへの依存度を下げるため、極東地域の経済発展を促す経済協力や投資を戦略的に進めることが有効です。例えば、資源開発ではなく、再生可能エネルギーやITインフラといった分野での協力を通じて、独立後の国家の経済的安定性を高める道筋を示すことができます。
B. 日米同盟:脅威の変化への適応
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「対中」軸の強化: 前述の通り、日米同盟の重心を「対ロシア」から「対中国」の抑止へと完全にシフトさせ、インド太平洋地域における日本の地政学的・経済的価値を最大化し続けることが重要です。
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日本の「自律的防衛力」強化: 梯子を外される懸念を払拭するためには、日本が単独でも地域紛争のリスクに対応できる能力を持つことが説得力になります。防衛費の増加だけでなく、情報収集・分析能力や長距離打撃能力の整備を進めるべきです。
まとめ
シベリアの独立は、ロシア弱体化と資源の安定供給という大きな戦略的利益を日米にもたらしますが、その実現プロセスはロシアの核兵器使用を含む暴走のリスクを伴います。
日本の安全保障にとって、対ロシアの脅威が薄れても、対中国の共通の脅威が続く限り、日米同盟の基盤は維持されると考えられます。しかし、日本は、国際的な貢献度と自国の防衛力を強化することで、アメリカにとって不可欠なパートナーとしての地位を確固たるものにする必要があります。
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(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。



