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オレの人生が、映画より面白くて、抜け出せなくて、本人が一番困っている。
全てのドラマは、終わりがあるから成立する。 人生はあまりにも長すぎるドラマだから、終わりがまるで無いように見えるけれど、確実に、部分的に終わっていくんだ。 いろんなことが。 一生懸命生きたからわかる。 終わっていく中で、一生懸命に生きた、疲労にも、絶望にも、達成感にも似た感情が、 「もう他にやりようがなかった」という諦めにも似た感情だけが、 終わっていく人生の中で、虚しさと戦える。 唯一、握りしめて老いていけるお守りとなる。 そして多分最後は、走馬灯のようにエンドロールが流れて死ぬんだよ、人間は。 この物語の始まりは、あまりにも深いところに根付いていて、あらゆる喜怒哀楽の出来事と絡んでいて、根が深すぎて、もうオレの人生の全てを支配してしまっているのだ。