出席予定者が全員揃ったところで幹事が乾杯の挨拶をした
「今回の異動で松井君が大阪支店へ転出することになった。かわいそうに、松井君にとって最大の庇護者とも言える社長が病気で引退してしまったから、再び本社へ帰ってくる事は無いかもしれないので、みんなそれぞれ大変忙しいと思ったが、松井君を慰め激励するために集まってもらった。時間の許す限り大いに飲み、大いに語ろう。それでは乾杯。」
幹事役は悪気はなかったかもしれないが、私にはカチンときた。乾杯の音頭に合わせてジョッキのビールを一気に飲み干しながら思った。なんだって社長が最大の庇護者だとそんな言い方はないだろう。それでは社長に失礼ではないか。みんな俺が社長賞をもらったのは社長の俺に対するえこひいきと言うのか。とんでもない考えだ。俺はキリンレモンやスプライトを敵に回して正々堂々戦い大戦果を挙げたのであって、誰からもとやかく言われる筋合いは無い。その上、みんなも俺が左遷されたと考えているから、かわいそうだとか、会社を辞めたらそれこそ何を言われるかわからない。会社を絶対にやめるわけにいかない。こうなったら何が何でも本社に帰ってきて、再び松井流マーケティングを駆使して社長賞を取れるような成果を上げてやる。
この時点で私の会社を辞める気は一緒にして吹き飛んだ
偉大なる業績を打ち出す者は、嫌われ者。怖すぎるサラリーマン男社会の嫉妬、泥沼。
良い仕事をしているが、直属の上長や他部門の上長に嫌われ、社長が入れ替わった時点で大阪の支店に飛ばされるスター課長。
これがのちのアサヒスーパードライの生みの親。
斜陽だったアサヒビールを救った男の物語。
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。