例えば、中央銀行の金利引き下げが金融機関の貸出増加につながる際の重要なメカニズムは、利鞘の拡大である。金融機関の負債サイドを見ると、主要な資金調達手段は預金や他の金融機関からの借り入れであり、その期間は短期である。他方、資産サイドを見ると、主要な運用手段は貸出や有価証券への投資であり、期間は負債よりも長い。その結果、中央銀行が短期金利を引き下げると利ざやが拡大し、金融機関は貸出や有価証券投資を拡大する。この過程で起こることは資産と負債の期間ミスマッチの拡大である。ーp34〜35
金利を引き下げたり、買いオペで民間金融機関に金を流すのは良いのだけれど、その先で、「儲かるか?」という判断をして金融機関は金を流す。
民間金融機関はあくまで金儲けの民間組織であって、それぞれが各々の判断を下す。だから、金融政策で金を流したところで、その先を決めるのは各々。
でも、あまりにもリスクテイクをしすぎたら、「金融危機の懸念!」とか言って、金融庁に締め付けられる。そもそも、例えば銀行に張り巡らされている「格付けシステム」はバブル崩壊の教訓から張り巡らされたものであって、これで地方の中小企業は金が借りられずに困っている。
つまり、銀行は、
お前らが簡単に金を出すなと言ったのだろう!そしたら今度はなんだ!金を貸し出せってか!貸し倒れが怖いんだこっちは!
とかいう感じでお上に対して思っているわけ。まぁ、金融庁は政府側(締め付け側)で、中央銀行は独立した組織なので別なのですけど。
貸せと言われたり、貸しすぎるなと言われたり、なんやかんや挟み撃ちにされて、八方塞がり。
こんな感じで、ジワリジワリと弱体化させられながら、一体何が起こっているのか。それは、整理再編・統合への促しでもあるし、地方の財務状態・収益状態が悪い企業の締め殺しでもあるかもしれない。でも、そんなことを劇的にやったら、パニックが広まってしまう。だから結局、麻薬的な処方を施したり、締め付けたりしながら、マイルドに経済の健全化を目指している動きにしか見えない。
末期癌の患者に「あなたはもう余命1ヶ月です」なんてハッキリ言ってやる人はいない。「元気になりますよ」とかテキトーなことを言うに決まってる。
八方塞がり、つまり「死しかない」末路のビジネスの場合、「あっちもいけない、こっちもいけない」という感じで見事に四方八方塞がれていたりする。問題は、その船に乗っている人間がすぐに気づけるかどうか。
うちの親戚に、経営とは銀行との付き合いなりって言ってる経営者がいるんだけど、それは「素晴らしいこと」だけど、それとこれとは別で、そのおじさんの会社で働いている若い社員にはこう言ってやりたい。君たちの商品おいしくないよって。つまり、マーケティングが死んでるのにファイナンスを重んじてる経営陣がいる会社ってこと。マーケティングありきのファイナンスなのに。あの高卒のおっさんに経営のけの字もわかってるはずがない。経済拡大路線の日本社会で、底辺から上がっていって役員にまで登りつめたネズミ講の覇者がマーケティングをわかってるとは思えない。若い社員をこき使いすぎてるビジネスは、絶対にマーケティングが死んでる。だから、労働者から搾取する内向きの構造になってるはず。
プレミアムプライシングとかハイリピートに成功していないビジネス、もしくはイノベーションを起こせていないビジネスは、今、量的縮小の経済フェーズの中で確実に死に向かっているといえよう。30年前と比べて、若者世代が半減してるって知ってるのかな?
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。