教育には術と学と観が要る。
私の「観」は、学生時代に人間社会のリアルを見て形成されたこと。外で働いて形成されたこと。これにプラスして、法学が大きな貢献をしていると思う。
法学は、やってて良かった。
理想と現実の違いを知れた。
法学部1年生みたいな大人、一生パラリーガルみたいなダメな大人を見て自分の解釈能力を誇った。この世界は、弱者なんて救わない。ルサンチマンや万能感、正義への欲望を満たすために権威・権力があるわけじゃ無い。飾り物にしがみつく大人たち。
あぁ、世の中には職務質問をしてきた警官に反発する脳みそ、NHKにキレる脳みそみたいな感じの人で溢れ返っているんだ・・・・・。
どこをどう読んでも、自己責任の原則と、資本主義の原則が貫かれている。キャバクラの経済学と法学はつながっていた。ネオン街と法学は繋がっていた。まぁ、当たり前じゃ無いか。あれだけ、法的にグレーゾーンな三点方式とトルコ風呂に浸ってきたのだから。法学の世界に溢れる無理くりな解釈論は、比較衡量というか、価値の対立のバランスを取るという収まりの良い話には感銘を受けたし、まさかこのクソな国が、建前上でも最上の価値に「個人の尊厳」を置いていることは嬉しかった。一番ビンビン来るフレーズ。自分も最優先の価値を規定しよう。
自分憲法に、「個人の尊厳と自由」がハッキリと明記された。
・・・・サラリーマンは意に反する苦役です。
・・・・サラリーマンの暮らしは僕にとって最低限度の文化的暮らしではありません。
・・・・金稼げない人間に居住の自由も職業選択の自由もありません。
・・・・推定無罪だろうがなんだろうが無知な国民で溢れた世の中でタイーホされたらその時点で社会的には有罪と同等の社会制裁をくらい、不起訴釈放されたとしても社会的な制裁とはまた別問題です。
ルールいらねぇ。
もう金のルールが牛耳ってるじゃねぇか。
マネーに向かうアクセルはさらに踏み込まれた。
私の「学」は会計学がベースになった。そして、経営学と経済学、心理学の使えなさに愛想を尽かした。特に経済学が嘘くさいのはすぐわかった。
「ロバートすげぇ」
本当にあの人の言う通りじゃん、と思いながら。脳みそのシワの形が本当に、B/SとP/Lの形になるのでは無いかというぐらい血肉になった。「貯金」と言えば、大方のパンピーは預金通用の印字された数字を見て興奮するのだろうけど、俺は鼻で笑う。それ、単式簿記だから、って。複式簿記でボッキするほど好きだったわけでは無いけれど、「学」を手にしたと思った。観が見方なら学は考え方。遊ばせているキャッシュがあると、「経営してない!」という判断が頭の中で下される。値下げと貯金はゴミ経営。無能経営。
ただ、問題があった。
いくら観と学があろうとも、これだけでは実利は稼げない。大嫌いなセンコーやキョウジュレベルの人生で良いなら、これだけで講義が開けて飯が食えるんだろうけれど、術がないと実利は得られない。勉強したという証拠と大学ブランドを引っさげて、確立した組織に入ってしまえばなんとかなるんだろうけれど、自分で事業は起こせない。
術が無い、術が無い、術が無い・・・・・。
術が無い、術が無い、術が無い・・・・・。
軽く後悔していた。
大学無駄じゃねーかと思っていた。
ふわっとしたことだけ学んで、頭が良くなったような、世界が広がったような、その知的興奮は良いけれど、一向に現実が前に進まない。
うわぁ、これは起業家志望者として道を間違えたな、そう思った。シェフならフライパンを握ってる、アニメーターならアニメ書いてる、漫画家ならペンを握ってる、・・・・一体何をやるんだ?何をしようとしてる人間なんだ?何を無駄な勉強をしてたんだ?
ここで心が弱い人なら、勉強を無理矢理スキルに変えるために、資格に飛びついたに違いない。ここだけの話をすれば、そういう誘惑に負けそうな気もしてたけれど、先輩経営者のアドバイスのおかげで、道をそれることはなかった。
「資格ある人は買えばいいんだよ」
それな。
これといったスキルが無いまま、時間が過ぎる。
生産ができない。実際に何かを生産することができない。生産者になれない。換金ができない。どうしよう。
ピースが埋まらないまま、時間が過ぎていった。
・・・・・今思えば、どうだろう?
最初から、術を学んでいれば良かったのか?
多分きっと、術から入っていたらめちゃめちゃ早かったと思う。でも、あえて観や学から入ってもらい、長い人生の肥やしにしてもらうのが大学の本来の目的。そういう意味では、「学歴」は貧弱だけれど、「学習歴」としては、世の大学生の90%よりは時間を過ごしたことに間違いない。就職予備校として使わなかったし。
でも、学歴が貧弱な分、事務処理能力が弱いのは認める。
それは間違いない。あと、時間に弱いんだ。
だからこうやって、1日に12時間も寝て、目覚まし時計をかけず、昼からサッカーするような人生になってしまったんだと思う。まぁ、いいんだ。99.96%ぐらいの人間が目指さないような方向性に走ってきた人生だから。世間の営業時間は知らない。社会常識は知らない。エクセルは使えない。ネクタイを締められない。性的な衝動を抑えられない。
これでいいんだと思う。
9と3/4番線に頭から突っ込もうとしている私を見て、「あぁ、あいつヤベェ」と思っていた奴が周りにいたに違いない。
結果的に、私は、魔法の世界の住人になってしまった。
お前たちマグルが知らないだけで、魔法の世界は存在する。
断言しよう。
===
"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。