
このV字回復に見えるグラフは本邦の飲食業界の売上推移である。
リーマンショックで落ち込んだ後、その反動にアベノミクスが加わった。その頃から外国人観光客が激増して、2010年あたりと今を比較して訪日数は倍。インバウンド爆買いのマクロトレンドが始まる中、テーマパークや観光地はその影響をモロに受けている。
民主党政権時代は円高だった。リーマンショックもその頃だ。1ドル70円級の世界である。今はその場合以上。日本全体が、半額以下になっていくトレンドに、三大都市圏大阪のパークが影響を受けないと思うだろうか?しかもLCCのスタートや、橋下徹のインバウンド政策も被っている。
つまりUSJのみならず、ディズニー、はたまたその他の業種まで、2010年前後はV字回復傾向が見られる。あの頃のUSJは、マクロ変動に加えて、2000年代の不祥事や業績不振に伴うゴールドマンサックスによるテコ入れなど長い再建プロセスが関与していた。ある意味で、そこにうまく便乗したのが森岡であろう。もちろん、外資系サラリーマンによく見られる『プロジェクトはジョインしてどうこうするより、ジョインする前の選抜眼が大事、何にバットを振るかが大事』という視点で言えば見事な相場師感覚である。
USJが映画専門路線から、『女と子供に受けない!』と間口を広げようとしたことは森岡が入社する前からゴールドマンサックスと共にUSJが決めていたことであるし、ハリーポッター施設もそもそも本国アメリカのユニバーサルスタジオテーマパークで最初に導入されたものが日本に入ってきただけである。
多様なIPキャラの導入も森岡が入る前のグレンガンペル社長のもと進められていた。森岡が抜けた後、彼が全てのプロジェクトで失敗しているのに対して、USJが業績を伸ばしていることを鑑みても森岡の関与、寄与はほとんど無いといって差し支えないだろう。
DJ法則についてだが、私はこの法則を、
- 森岡
- シャープ・エレンバーグ系
が有名にする前から知っていた。ダブルジョパディに関しては全く別の文脈で触れていた。そして、その文脈でダブルジョパディは、森岡・シャープ系とは真逆の論調で語られていた。
つまり、リピーターが多いからシェアも大きい、というものだ。しかもそれについては数理シミュレーション付きだった。単なる成功事例の統計的サンプリング(ビジョナリーカンパニー、エクセレントカンパニー的な愚ではなく)ではなく、どのような条件で、シミュレーションモデルを走らせるとそうなるか、というものであった。
新規か?リピートか?
という論争は不毛で、どちらも大事なのだが、森岡シャープ系の主張の骨子は『大きなブランドも小さなブランド実はロイヤルティは大差ない』ということが言いたいのだろう。
その正誤判定の前に、そもそも森岡シャープ系は、『客数やシェアなどのスプレッド要素と、ロイヤルティのようなリピート要素をダブルカウント』している。従属している、トートロジー的なのである。どっちが大事かの議論に入る前にそもそも、主張のデータ、論拠からまずおかしい。
そもそも、何を持ってリピートとするかは難しい。例えば、私たちの家賃、水道光熱費のようなサブスクリプションがある。電車のような、実質不可避な出費かつ特定の私鉄が寡占しているマーケットもある。タバコのような中毒性があるものがある。コーラのような無くても生活できる物品かつ、ほぼペプシと寡占で実質コカコーラ独占のカテゴリがある。ティッシュや、洗剤のようにこまめに切れるものもあれば、書籍や衣服のように同じデザインのものは何度も買わないものもある。
コカコーラなんかに関していえば、もはや新規もリピートもクソもない。なぜならほぼ独占であるからだ。
生活用消費財メーカーにも同じことが言えるが、同じような構図になっていたりする。
マーケティングのもぐりでも無ければ、
『キリンビールvsアサヒビール』
のマーケティングケーススタディなど常識のように知っているだろうが、ビールカテゴリは2割のユーザーが8割を消費するというようなかなり偏った市場で、そこにラガービールという『重くて苦い』味の競争で後塵を排していたアサヒブランドは、キレ辛口のスーパードライでシェアを逆転する。この時、スーパードライはノンユーザーを取り込み大きくなったのではない。ビールのカテゴリヘビーユーザーをスイッチさせたのである。
しかもこの逸話は、『ラガーがオウンゴール的に自社客を失った』『スーパードライは利益的な貢献はまた微妙』という注釈がいろいろつくのだが、それはさておき、森岡が主張するような
市場全体を分母としてブランド力を見る
考え方の場合、マーケティングマイアピアから解放される効用はあっても、このビールのケーススタディのような場面では間違った施策を考え出す可能性が高い。そもそも森岡が打ち出している計算式は、狭いマーケットに刺さって購入頻度高めになっている狭く深いブランドに関しても、『薄く広く浸透してるブランド』と同じ土俵で比較されるため(それらのビジネスモデルの性質差を無視・消失させて、いずれも、分母に対する数の比として見る論法)、
結局この法則にあてはまる
と主張されてしまうが、これは何も言っていないに等しい。そもそもサンプリングバイアスがあり、さらに統計のスケールバイアスがあり(人間はいずれ死ぬ、的な極論で共通項を無理やり出してる)、計算式が『何とでも言える形に着陸』させられてる点でおかしい。
いずれにせよ、法則に対する反例は出せるし、計算の仕方がおかしいし、実績として打ち出されているものもだいぶおかしいのである。
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。



