再販売価格維持制度と、定価と、転売ヤー。株と不動産はなぜOK?

 

再販売価格維持は独禁法で禁じられている。

卸売・小売に対して定価の縛りがあるのは書籍などの一部の商材に限られていて、これらは決まった価格で売らないといけない代わりに、売れないなら返品・返金ができる。

 

チケット転売に関しては、

喫緊の用事で行けなくなった!

という人が転売することを考えると、公式リセールサイトを設けるべきであろう。

これは正義の転売である。

 

一方で、単なる買い占め・横流しの転売ヤーは、

完全に

  • 供給側に対して : 営業妨害
  • 需要側に対して : 購買妨害

であり、社会的になんら介在価値はないので、法律で規制されるのも致し方ない。

そもそも転売目的なのに自分を消費者であると偽って商品を購入してる時点で契約違反。

転売ヤーは根本的に「不正な手段で自由競争に介入し流通を一時停滞させる」存在でしかないため、「市場の健全性を損なう」という点で自由市場の敵。

キャパが限られていて、サプライヤーとファンの幸せな関係を破壊するものである。

サプライヤーはどの層にどれだけ届けるか、ということまで考えてるのだから。

 

マスクに関しては、コロナの時に買い占めが起こったが、国民生活安定緊急措置法に基づき規制。同法26条1項は、「物価が著しく高騰又は高騰するおそれがある場合」で「生活関連物資等の供給が著しく不足、かつ、需給の均衡を回復することが極めて困難」なために「国民生活の安定に重大な支障が生じる」などの場合に、政令で対象品目を指定することにより、政府が「譲渡・譲受の制限又は禁止」を行えると定める。

 

 

じゃあ、株はなぜ転売がOK?

それは、株は、企業が資金調達のために発行するもので、

転売できないと株の所有者が株の所有者という立場を降りられないため、

最初から転売ありきで制度設計されている。

転売できるから、株を買ってくれる人がいる。

また、株は買えなくても誰も困らない。

 

 

書籍の転売、せどりは?

まず、新品がある場合、それ以上の価格で売れない。

つまり、新品を買って高く売ることはできない。安く売れば損するだけ。

せどりは古本屋で買ったものをちょっと高くして売っているだけである。

また、売れるものは新刊がある。

売れないものが、出版停止になる。

でも、出版停止になったものの中で、一部、マニアに欲されているものがプレミアとして高騰する。

大抵は暴落している。

高騰しているものは、大体、出版社に気づかれると再出版される。

しかも出版の場合は刷るだけなのでキャパに限界がない。

暴落している・安いものは売れないからそうなっている。

売れないものは新品を出しても売れない。

そして著者と出版社は売れていた時期に、本を刷った瞬間にそれである程度儲けている。

 

 

トレーディングカードの転売は、

供給側がマーケット時代に価値を保つために許容している。

そういう話題性が市場活況につながるという考え方。

そもそも、トレーディングカードのレアカードは別になくても困らない。

骨董品や腕時計、高級車も似たような原理である。投資目的で買っている人がいる。

 

 

 

問題は、不動産である。

不動産転売ヤーは、はっきり言って、迷惑と言えば迷惑である。

仲介して、吊り上げて、ピンハネしている。

不動産は希少資源である。

 

不動産の場合、仲介手数料は宅建業法でパーセンテージが決まっている。つまり介在する業者が暴利をとることはできない。

問題は成約価格である。

 

買った人間が、再度、販売してキャピタルゲインを得るつもりの場合。

例えば今の日本、東京の地価の跳ね上がり方はどうなのか。

 

実は、売られている不動産によっては転売禁止の特約があるケースもある。

 

それから、

日本では現在、2022年9月20日施行の「重要土地等調査規制法」で指定された自衛隊の基地や原子力発電所などの重要拠点周辺を除き、外国人が自由に日本の土地を売買できる状態。これには94年のWTOの協定が関係。ほとんどの諸外国で「外国人は条件付きでのみ土地取引ができる」という内容でGATSの署名をしている中、日本だけは「外国人は無条件で土地取引ができる」という内容で署名してしまっている。

今後、これは規制されるかもしれない。

というか、規制されるだろう。

実際、動きが出ている。

ベトナムのホーチミンでは海外からの投資が相次いだ結果、地価が年平均15%上昇。

ニュージーランド、カナダなんかは土地高騰の政策として外国人への不動産購入規制は始まっている。

 

 

 

それから、

実は、バブルの反省に関する法律がある。

土地基本法の第四条では「土地は、投機的取引の対象とされてはならない」と定められており、バブル期の反省や土地に関しては公共の福祉が優先されるべきであるとの考えから投機的取引は抑制されている。

 

そもそもバブル崩壊が日本を狂わせた=土地転がし・不動産転がしは社会悪

という認識はある。

 

 

まず、現行法では、

税金での締め付けがある。

不動産の短期取引(5年以内)の転売は、税金が倍かかる。

なので、政府がそれを吸い上げる。

これによってバブルの発生を抑制。

 

 

また、反復継続して繰り返す場合は、「業」扱いになるので、

業としての登録が義務付けられる。

事務所を設定して免許を受けないといけない。

(宅建事業者になると転売の税金が下がる)

 

「無免許」は3年以下の懲役、300万円以下の罰金

第七十九条 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
一 不正の手段によつて第三条第一項の免許を受けた者
二 第十二条第一項の規定に違反した者
三 第十三条第一項の規定に違反して他人に宅地建物取引業を営ませた者

 

 

 

 

 

 

 

PS

商売は安く買って高く売るのが基本だよ、と言っている人は勉強不足だお^^

原理としてはそうでも、単純転売はアウトだお^^

 

 


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。