あなたがとある病気の検査を受けて、「陽性」と診断されたとしましょう。
その病気は、人口の0.03%がかかるものだとします。
そして、この病気に関する「診断」は、
- 本当に病気にかかっている人を陽性と診断(=正)できる確率99%、誤診断(=「陰性」)の確率1%
- 本当は病気にかかっていない人を陰性と診断(=正)される確率95%、誤診断(=「陽性」)の確率5%
という精度だとしましょう。
この場合、あなたが「陽性」と診断されて、実際に病気である確率はなんと直感に反して56%です。
理由は?
それは簡単です。
人口の0.03%という本当に病気にかかっているマイノリティを検査したとき、陽性という正しい診断を出せる精度は99%でしたよね。
逆に、人口の99.97%という「本当は病気にかかってない」圧倒的な大多数のうち、陽性という誤診断を出してしまう場合は5%あるのです。
つまり、割合(パーセンテージ)は小さくても、母数がめちゃめちゃ多いので、一定数、誤診断の被害を食らう人は出てくるということです。
圧倒的少数のうちの大多数 < 圧倒的大多数のうちの少数
という場合が起こりうる、ということが理解できると、この謎は解けると思います。
わかりやすい例をあげましょう。
あなたがもし、サラリーマンとして出世することを狙っているとしましょう。
世の中のほとんどの人はサラリーマンです。そして、多くの人がサラリーマンとして出世を狙っていることになります。サラリーマンとして、そこそこの待遇を得て、そこそこの役職を得て「それなりの生活ができる」という確率。多くの人は、これを結構高めに見積もっています。
多くの一般人はおそらく、起業で成功する確率は5%、会社員としてそこそこ成功する確率は60%ぐらいに考えていることでしょう。それぐらいの見積もり感覚を持って生きている人は多いです。
でも、もし、会社員として生きるとしても40%の人が失敗するとしたら、
世の中の圧倒的大多数が会社員
であることを考えると、そのうちの40%という「超大多数」のサラリーマンがまさに「オワコン」の人生を送っているわけです。
起業で成功する確率、なんてのは、そもそも、「起業に真面目にチャレンジしている人が果たしてどれだけいるのか?」ということを考慮する必要があります。
ほとんどの日本人は「センター試験」「学歴競争」「就活」といったものには真面目にチャレンジして戦っています。しかしながら、「起業」なんてものに真っ向から向かっている人はあまりいません。しかも、かなりの少数派です。
起業で成功する確率が低いとしても、じゃあ、その母数はどうなのか、と考える発想が必要です。起業というゲームに参加している人のうち、母数としてのその大半が、
- 定年退職後、仕事に困って退職金を全賭けのギャンブルにつぎ込むかのような勢いで起業している起業リテラシーゼロの元公務員おじさん
- 学歴競争、就活競争に漏れに漏れまくった行き場の無い元ヤンキー
- 根拠なく自分のことを相当すごい・有能と感じまくっているお馬鹿ハイパーポジティブタイプ
- 親がすごい金持ちで、簡単に出資してくれるような環境でノリで起業しちゃう人
みたいな人だったらどうするんでしょうか?
また、そもそも起業での成功というものが、「1発目」から当てるのは不可能で、2発目、3発目でようやく学習や経験の結果が現れて実現するものだったらどうするんですか?
(大学受験や就活でも、第一志望に落ちるって普通じゃないですか?)
特に、マジョリティの中でうまいことやってこれなかった社会不適合自覚のある人(=普通の人が当たり前にできることができない)という人は、一般論として持ち出されている確率には注意が必要ですよ。
マジョリティの中で、「社会不適合資質」がある人が大体、10%ぐらいいるとしましょう。
一般人が10人集まれば、残り9人はまともで、自分一人はちょっとおかしい、うまく周りと合わないと感じるから絶望的になりがちでしょう。
しかし、マジョリティの中における10%なんて、総数としてはかなり大した規模です。なので、大きな視点で見れば全然珍しい存在ではありません。
こういう人たちは、普通の人たちが当たり前にこなしているようなことができないと感じるでしょう。
周りとうまく合わないと感じるでしょう。
息苦しいとか、生きづらいとか、人生について難しいと感じるでしょう。
なんで自分はこんなに社会不適合なんだと自責の念に囚われるでしょう。
しかし、そんな人間はザラにいるのです。
こういう人たちは、
「これでうまくいく可能性はそんなに高くない」
と一般的に言われているフィールド、仕事に、しっかりと目を向ける必要があると思います。
確率のマジックに惑わされている人、多すぎです。
お笑い芸人として成功するのは難しい、ユーチューバとして成功するのは難しい、ブロガー・起業家として成功するのは難しい・・・・みたいなことを考えている人は多いです。
しかし、日本人のように保守的かつ寄れば大樹の陰発想、そして安定・安心大好きで、努力マシーンだらけのような社会で、
- 公務員
- 資格
- 出世
- 高学歴
等々を目指せば、たとえそれが「受かりやすい」と高めのパーセンテージが出されていても、大方の人は負けることに気づくべきです。しかも、圧倒的な競争が繰り広げられているということです。
日本人の大半はリスク取らない・リスク取れないわけですから、まず、少しチャレンジしてみただけで、世の中の人たち大半を振るい落とすことが可能です。
たとえ、その中での成功確率が小さかったとしても、案外うまくいくということはあります。なぜなら、そもそも、そこで勝負をしている人たちがあまりいなくて、レベルの低い競争の上での「低い成功確率」が出ているだけかもしれないから、、、、、です。
===
"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。