「正しさの濫用」の果てにあるもの ポリコレ、プラスサイズモデルが終わり、専業主婦願望、金髪健康エロステレオタイプ白人、年功序列願望が戻ってきた。

 

正しさというのは往々にして濫用されるものである。

 

問題は、人は、自己を否定するようなルール、価値観、制度に対して、「それは正しい」と言えるかどうか、である。自己保存の本能に照らすと全く良くない。しかしそれは理性的には正しかったりする。

 

ポリコレ、プラスサイズモデルの時代が終わった。

ディズニーが、主人公を無理矢理LGBTQや黒人にして、業績が落ちる時代が終わった。カルバンクラインがデブの女を広告に持ち上げる時代が終わった。

 

シドニースウィーニーが、

she has good jeans.

というキャッチコピーと共におっぱい全開。Jeansとgenes(遺伝子)をかけたなんともエロチックな響きがする広告だ。バイデンからトランプに変わった瞬間、180度変わった。人種差別的な発言も平気でするような人間が大統領になることで、ある種、アメリカ社会に「大義」「コンセンサス」ができた。

トランプがはっきり言った。この国には、男か、女かしかいない、と。

こうして社会の空気ができた。

 

北欧では、古きよき専業主婦の生き方に憧れる若い女子の動画投稿がバズった。先進諸国では、

やっぱり男が働き、女は家にいるべきだ

というムーブメントがある。やはり人はSEXをして家庭を作らないと幸せにならない。女性はキャリアで成功しても家庭の悩みは必ず付き纏う。そもそも一家の大黒柱が家庭を回せた時代の方が豊かだった、ということだ。

 

今、日本では、「年功序列を評価する」という再トレンドが起こっている。これがニュースになっている。結局、サラリーマン社会における実力主義など、「アピール主義」だったり、人の手柄を盗むような狡猾な人間、声のでかい人間が蔓延るシステムだとバレてしまったのだ。30代の人間が、50代の人間に職場で殺される事件が直近では2件起こった。法律事務所と、飲食店だ。

年齢秩序を崩壊させることは、治安も悪化する。40、50になって、立場も安定せず、ひと回り下に顎で指示される生活で鬱憤が溜まり、さらに失うものも何もない人間が発生する。

そんな爆弾を抱えた社会は嫌だ、と感じ始めている人たちがいる。

何より、年功序列は、生活が安定する。結局、誰もが40代、50代、居場所を失って不安になる。そんなタイミングで子供の学費が1番かかる。だから年功序列システムが1番良い。サラリーマンはそうあるべきだ。そう考えるようになった。そもそもサラリーマンになるような人種は互助会を期待していた。にもかかわらず、中途半端に「実力主義」を求めた風潮が悪かった。これは、2000年代の外資ブーム、2010年代のIT起業ブームによってゆとり世代の人間が勘違いしたことに起因するかもしれない。

 

 

結局のところ、各々が、各々の主張・願望を通すため、正しさを叫んできた。

それによって社会を動かしてきた。

社会が動くことで、各種の影響が出た。

良いこともあれば悪いこともある。

そんな経験を経て、人は、「一体、何が正しいか」を再考する。

 

 

だが再考の末にたどり着く答えは、驚くほど単純であることが多い。社会の流行や理想、制度の是非を巡る議論は、一時的には重要に見える。しかし、最終的に人間が求めるのは、「生きやすさ」と「安定」である。自己保存の本能と社会的圧力の間で折り合いをつけることが、正しさの本質になっていく。
社会は、常に試行錯誤を繰り返す。ポリコレも、多様性も、実力主義も、そして年功序列も、それぞれが時代の空気や市場の反応の中で浮き沈みする。重要なのは、理想や論理だけではなく、「現実的に機能するかどうか」である。理想が正しいかどうかではなく、結果として社会や個人の安定に寄与するかどうかが、実質的な価値を決める。

この観点で見ると、極端な価値観の押し付けや過剰な改革は、必ず反動を生む。社会の多くの人が無理なく従えるルールや制度こそ、最も強固で「正しい」と言える。正しさとは、単なる理念ではなく、経験と現実の中で生き残った知恵の集合体である。

結局、人は「理想通りに生きること」を求めつつも、「生き残ること」を最優先にする。自己を守り、生活を安定させることこそ、誰もが無意識に追求する正しさの最終形なのだ。

社会の潮流や価値観が変わっても、この本質は揺るがない。正しさの議論は絶えず更新されるが、個々人の求める「安心」と「安定」の追求は、時代を超えて不変である。

 

 

社会が揺らぐのは、社会にある程度の無記憶性があるからだ。

戦争の教訓などは、記憶を残そう・受けつごうという社会的な努力がある。それでも劣化した記憶になるが。

一方、定期的に若い世代が上がってきて、彼ら・彼女らは過去を知らず、だからこそ、与えられた「所与」としての社会・価値観に文句をつける。こうして、いつも新しい時代が作られる。

 

 

結局のところ、正しさとは、社会のコンセンサスの上に立つものであり、個人の理性や倫理だけでは成立しない。制度や価値観が「正しい」とされる瞬間は、必ずしもそれが普遍的に良いわけではないが、社会的安定や共通理解のためには必要な場合もある。

これは経済でも同じだ。かつては「自由競争こそ正義」と言われ、効率や成果を最大化することが重視された。しかし、その結果、富や権力は一部に偏り、社会全体の安定を損ねることがわかった。そこで、最低賃金や社会保障、年功序列のような制度が再評価される。個人としては不満や苛立ちがあっても、全体としては秩序を保つ方が合理的だという判断である。

同様に、文化や価値観のトレンドも、時代の空気によって大きく揺れる。ジェンダーや人種の問題はその典型である。過去10年で、「平等」「多様性」が絶対視された時代があった。しかし、その結果、消費者の心理や文化的共感を無視してしまい、逆に市場や社会の反発を招いた。社会は常にバランスを求める。極端は長続きしない。

この意味で、正しさとは「絶対的なもの」ではなく、「時代の空気と現実の折り合い」の産物である。人間は理性で自分を納得させようとするが、最終的には生物学的本能や社会的圧力に従う部分が大きい。だから、社会が求める「正しい姿」と個人の理想が一致しない場合、必ず摩擦が生まれる。

そして摩擦が生まれる場所こそ、歴史や文化、経済の変化の最前線である。正しさの議論は常に更新され続ける。今日の「正しい」が明日の「間違い」になることも珍しくない。それを理解せず、自分の理性だけで社会を批判することは、往々にして孤立や失敗を招く。

 

 

こうして考えると、正しさとは単なる理念ではなく、社会的機能や個人の生存戦略と密接に結びついたものだとわかる。理想論や道徳的主張だけでは社会は回らないし、個人も安心して生きられない。正しさの本質は、社会の潮流と個人の安定の交差点に存在する。

個人にできることは、自分がどの時代、どの社会に生きているかを理解し、その中で「自分にとっての安全圏」と「最小限のリスク」を見極めることだ。社会の正しさは変わるが、人間の求める安心や生活の安定は変わらない。だから、正しさの議論に振り回されず、自分の立ち位置を冷静に見定めることが、生き残るための最も実践的な知恵である。

一方で、社会の正しさの変動は、新しい可能性や自由も生む。若い世代が挑戦し、既存の価値観を疑うことで、制度や文化は更新される。この動きは摩擦を生むが、同時に社会全体の進化の原動力でもある。摩擦と安定の間で、社会は常に試行錯誤を繰り返している。

最終的に、人間社会における「正しさ」とは、絶対的な理論や倫理ではなく、経験、現実、そして生存戦略が折り重なった結果として現れる現象である。理想や議論は重要だが、最終的に人々を動かすのは、「生きやすさ」と「安定」をもたらす力である。それを理解することが、現代社会を生き抜く鍵である。

社会は揺らぎ続ける。しかし、その揺らぎの中で、自分にとっての安心と安定を確保できる者だけが、長期的に生き残り、繁栄する。正しさの議論は終わらないが、その本質を見極める目を持つことこそ、時代を超えて価値のある知恵なのだ。

 


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。