TWICEですら、資本主義に疲弊

https://youtu.be/RsEwhWmycIQ

TWICE見てると裏方のマーケティング力が半端無いと思うんだけれど、その分あいみょんみたいなシンガーソングライターとは違って、やっぱりジャニーズ系なんだよね。事務所が強い。事務所力が強い。

やたら新曲出すからなーTWICEはーーすごい、とか、MVすげー、とか思ってたら、案の定、俺の大好きなジョンヨンちゃんが涙の訴え。

働かされすぎてて辛い!

 

うう、、、、。

かわいそう、、、、。

年頃の女の子だから、休んでしたいこともたくさんあるだろうに、、、、。

 

ここで三流の男なら

うちに嫁に来いよ

とか言うんだけど、俺、一流の男だからそんなこと言わないよ。

君は社会の財産なんだ。

ファンがたくさんいるんだ。

頑張れ。もっと働け。そして己の道で死ぬんだ。

 

日本でも、アイドルとして輝きまくった人が逃げるように結婚して主婦になり、しばらく経ってオバさんになり、需要無くなってから再結成したりして未練がましく前の活動に戻ろうとするだろう?

きっと、『若い頃の方が良かったわーーー』ってなるんだよ。

 

、、、、うそうそ。

 

でも多分、TWICEは働かされまくると思う。

そして、だからといってTWICEは、TWICEメンバーだけで独立したらやっていけなくなるというか、これまでの輝きを保つことは出来ないと思う。なぜなら、裏方が設定しているマーケティングをたぶん、自分たちではできないから。ディレクションを間違えてしまうはずだから。

 

長年、成功するマーケティングを担当して成功をマネジメントし続けた裏方にはそれなりのノウハウがある。だから、恋愛禁止にしたりするのにもわけがある。裏方で筋書きを描いている人たちが、ファンはなんやかんや恋心に近いものを描いているだとか、恋愛して俗っぽいものをするとアイドル的な輝きを失うだとか、長年の経験値でわかるのだ。それをもとにマネジメントする。

算盤はじいてシビアに売上を見ているのは事務所である。市場の反応を直視しているのは事務所である。ファンの声は色々あるけれど、もっとも客観視できるマネー指標で現実を見ているのは事務所だ。

バラタレは俗っぽくて良い。

でも、アイドルは、現実世界にいないような人だからこそ、アイドルだ。

そのためには、22歳なのに処女だとか、25歳まで彼氏がいないとか、そーゆー普通じゃないことが重要だ。その特殊な経験値状態が輝きを放つ。そこらにいくらでもいる、たくさん恋愛して疲弊した素直じゃないひねくれ20代女子なんかコモディティが、アイドルになれるわけが無い。舞台の上でチヤホヤされる訳がない。演じるのにも限界がある。

学生の頃、夏休み明けの同級生の女の子を指して、『あいつ、この夏で絶対男を知ったよな』みたいなことを言ってる奴がいたけど、はたから見てそーゆーのはわかるものである。人のオーラ、雰囲気、魅力、発言や振る舞いは経験値に根差す。自然なリアクションもそうだ。そして、どうしても隠しきれない、演じきれないのは細部に出る。

よって、タレント、アイドルの商品価値を守るために大手事務所がプライベートを締め付けたり、スケジュールを埋め尽くしたりするのにはワケがある。芸能人なんて、くすぶったら悲惨だ。脱ぐしかないかもしれないし、一般の仕事には戻りづらいかもしれない。それを防ぐためでもある。

アイドルがきつい。

アイドルをやめたい。

そう思った時に他の仕事は?

もっとクソかもしれない。

もっと稼げないかもしれない。

もともと、韓国はHigh competitiveな社会であって、長幼の序を重んじる儒教文化も日本と共有していて、資源もないところも同じで、自殺率が高いことも似ていて、おまけに日本より厳しい。

激務激務激務。

おまけにバッカスおばさんが社会問題だ。

まず、TWICEを観て、マーケター・プロデューサー的役回りをするキャリアを歩んできた俺は、職業病として、『すげえええ、誰がこの人のたちのコンセプトとか、筋書きを描いてるんだろ!?』と思い事務所を調べたことがある。

SMエンタテインメントかなと思ったけど、JYPなんだよね。所属アーティスト見ても、他にパッとしないというか。TWICEが稼ぎ柱なのはわかる。大当たり案件、ドル箱なのがわかる。多分本当に、サンミュージックにとっての昔のベッキー、昔のエイベックスにとっての浜崎あゆみ、そんなのを遥かに超える稼ぎ頭だと思う。

 

芸能事務所には経営がある。

韓国には強い芸能事務所がむちゃくちゃある。SMエンタテインメントなんかはとにかく強いし日本とのコネクションも強い。

芸能タレントは歳をとるし、給料制なら歳を取っても養わないといけないし、バラエティタレント路線も考えないといけない。そもそも韓国式アイドルは育成までに物凄く時間と金かかる。流行り廃りが激しい世界でもある。ライバルが多く群雄割拠。当然税金もある。

新曲を一個出そうと思ったら、作詞作曲、振り付け、MV作成、それからその曲に関連する人件費そのほかの諸々のコストに売上問題、いろいろ直面する。リリース前に前倒しで仕込んでいかねばならない。

そして、ファンは楽曲を中心にした、パフォーマンスについている。

事務所の考えは、きっとこうだ。

TWICEが波に乗ってるうちに、できるだけ稼ぐ。

TWICEのために、事務所のために。

そしてTWICEのこの先のためにも、支持基盤を拡大して強固にしていく。彼女たちが歳老いた後のために。

これは彼女たちを守るためでもある。

潰しが効かないキャリアなら、とにかくその市場で圧倒的に成功させるしかない。

そして、サポーターとしての事務所の都合もある。

この世界では、難しいテーマが二つある。

それが、市場の理と組織の理だ。

一般的にあらゆる産業は、市場に対して組織で向かい合っているという構造を持つ。

ジャニーズは嵐クラスでも給料抑えられてるらしいけど、大所帯でジュニアの頃から無料レッスンとかあるから仕方ないんだよね。吉本も同じだけど、その代わり、事務所パワーで食いっぱぐれない。まあ、年功序列の大手企業みたいなもん。その代わり、事務所パワーは強い。歳を取ってもどこかで仕事がある。

TWICEも、事務所としては、TWICEの命運はもちろん、事務所の命運もかかる案件だという捉え方をするはず。そして、稼いだ原資は後輩の育成にあてられ、将来的に若いタレントとバーターで絡ませるなんてことをやるかもしれない。ジャニーズなんかは本当にそれがうまくて、ジュニアもシニアもセットで売り込んでくる。マッチみたいな中高年アイドルの後ろでバリバリ現役のスターからジュニアまでを並べてバーターで売ってくる。ジャニーズファミリーを売ってくる。

事務所の考えは、タレントよりも視野が広い。奥行きがある。業界と業界人の人生、そしてそのビジネスの視座から資本主義の現実を現実的に捉えてる。事業経営してる側の視点はそうだ。TWICEメンバーはパフォーマーだけれど、経営の視点は無いはず。

この前、GLAYのインタビュー見たんだけど、独立するために会社を立ち上げ自身の楽曲に関する版権を集めるのに時間がかかったと語っていた。実は出版産業もそうなのだけれど、例えば少年ジャンプの作家は専属契約を結んでいたり、版権を握ってたりするんだよね。アーティストはなんで、最初に事務所の力を借りるのかというと、やはりコネクションとか、販路とか、売り出しの資金力とかが、事務所所属だと違うわけだ。そもそも、原石の時代にスカウトされ、事務所に磨いてもらった結果デビューできたかとしれない。

だから、武井壮とかAK-69とかは強いんだ。そしてダウンタウンみたいな大御所はいつまでもメチャクチャ働いてるし、働かされている。浜田さんの本を読めば、どれだけ休み無い人生送ってきたんだってのがわかる。でもその代わり、後輩に活かされる部分もあるから、メリットデメリットある。

 

10年前、少女時代という黒船が来た。

スゴイブームだった。

その際、メンバーたちが口々に言っていたのが『私たちを愛して下さい』だった。まるで先行きを見通して不安になっているかのように。その後、さまざまなK-popアイドルが上陸したけれど、消えていった流れ星も数知れず。少女時代はパイオニアで、圧倒的な支持基盤があって、アーティストとしての基本パフォーマンスがしっかりしてるから(全員ダンスうまい、テヨンのボーカルは同じ事務所のBOAと同等、それ以上)強いんだけど、それでも時間が経ち、空中分解したりして、若い世代に押されてるように見える。若い頃、少女時代のメンバーは、ずっと少女時代として活動していたいと言っていたけれど、別の道に行く者もちらほら。

ただ、各々のメンバーたちは、歳老いて、ファンクラブ、ファンミーティングなどで直接ファンと顔を合わせた時に、ファンの顔に入ったシミとかシワを見て、過去の自分に感謝するはずだ。

そこから歴史を感じる。

過去の激務のおかげで、その当時から自分を見つけてフォローし続けてくれていたファンがいることに気付くから。

 

たぶん、TWICEのメンバーの中でも、各々の考えは蠢くはずだ。今後、歳をとればとるほど。

たとえばジョンヨンちゃんはかなりクールビューティーな顔してるから、女優とか、モデルとか、なんかわからないけれどそっち路線に対応できるはず。独特のオーラというか、ファッション関係映えする。本当に佇まいが凛々しいと思う。

ナヨンはバラエティ路線でも活躍できるはず。しかし、TWICEのメンバーの中にはTWICEにしがみつくしかなさそうな人もいるように見受けられる。そうなってくると、当然、意見が合わなくなってくる。何もない若いうちは良い。しかし、失うものが大きくなるにつれてメンバー間のベクトルは齟齬が生まれてくる。

加齢につれ、求めるものが多くなり、疲れがたまり、不平不満が募り、外の世界への野心や興味が膨らみ、欲望が生まれてきた時。そこからメンバーの思いが交錯する。これは最近のジャニーズでもよくあること。そして、事務所側は長年マネジメントしてるわけだから、そーゆーことも相当見越しているはずである。たくさんの人を扱ってきた組織に蓄積されたデータは凄い。ある意味統計的に処理されてしまう悲哀がそこにはある。大企業の就活もそう。

だからこそ、若いうちに、売れてるうちに、という考えもあるだろう。

空中分解しないうちに。

 

TWICEの彼女たちも、資本主義と組織の理に苦しめられている。

TWICEですら、資本主義と組織の理に苦しめられている。

 

ちなみに、私は普通にTWICEのファンで、ジョンヨンちゃん推しなんだけど、この子には男気というか、クールなもの、強さを感じる。自立心というか、リーダー気質というか。

いや、別にそこに惚れたわけじゃないです。歌唱力とか、ルックスとか、オーラというか、振る舞いが良き。

でもなんか、芯は感じる。

言ってみれば、反骨心とか野心みたいなもの。こだわりみたいな。ももクロの有安ちゃんとかはそーゆーのが感じられて離脱した気がする。でもほかのメンバーはフニャフニャしてて生粋のアイドルというか、変な野心が無い。嵐もそう。嵐のメンバーがすごいのは、全員、みんな、サラリーマン体質っぽいところが感じられること。だから仲良くやってるんだと思う。でも、赤西とか渋谷くんからはなんか、こだわりというか、頑固さが感じられる。

たぶん、今まだジョンヨンは20代前半のはずだけど、こうやって蓄積した不平不満が、彼女の将来的な進路に影響は与えると思う。

どうしたいか、だね。

そして何ができるか、だね。

どのポジションにいようと、どちら側だろうと、世の中のメカニズムがどうなっていて、自分が何に立脚していて、どういう立場なのかを理解しないと判断を間違える。いわゆる、KY、TYだ。空気読めない、立場読めないだと苦労する。

人は皆、華やかなサクセスに憧れる。

結果だけを見る。

しかし、サクセスのルートには本当に多様なパターンがあって、例えば何か外的なものに頼って得たサクセスは、その外的なものに苦しめられるようになることも少なくない。たとえば価格に生きる者は価格に死ぬという言葉があるけれど、安値で勝負すれば必ずそれを上回る安値が出てくるはずである。同じように、22歳の頃に就活で苦労し必至に企業社会にすべりこめば、その会社を辞められないだとか、失業してから再就職どうしようみたいなことに苦しめられる。

 

ところで、この動画にはたくさんのファンからコメントが届いていた。

休んでもファンはいなくならないよ!

とか、

ずっと応援してるよ!

とか、

その類のことである。でも、真実は多分、休めばファンが離れる。特にアイドルという性質上は。事務所はそれをわかっている。だって算盤弾いてるのは裏方だから。

ビジネスはやってみないとわからないことが多い。

持続させることは難しい。

事務所には事務所の視点があるはず。

果たして、ユーチューブにテキトーなコメントを書いてる層は本当に客なのだろうか?違法アプリでTWICEに金がいかないまま音楽を聴いてる中高生じゃないだろうか?

本当に離れないのか?

中高生が恋愛して言う、ずっと一緒だよ、の類じゃないのか?

ビジネスをやっていると、客じゃない外野、お金を落とさない人たちからなんやかんや言われるものであるが、これらはビジネス上、無意味な意見である。こちら葛飾区亀有公園前派出所が終わった時、『寂しいね〜、続けて欲しい』と無責任に言った人たちの中でどれだけの人がコミックスを買い続けていたのだろうか?(実際その点は、作中の中で両津勘吉が何度も指摘している点である)

 

たとえばだけれど、TWICEのメンバーがダイレクトにファンに訴えかけて、ファンの声を聞いて、事務所に反発して、金落とさないテキトーなファン層は面白半分かつ自分の境遇と重ねて事務所と戦う姿を応援しながら金は落とさず、、、、、ってなんやかんややってるうちに、芸能活動止まって、いつのまにか市場人気が消えていたらどうだろう。純粋に芸能活動に惚れてお金を落としてた人たちは、暇というか、困る。

実は、こーゆー内部紛争のパターンで、消えていった芸能人は数知れず。

もし、こーなった時に、TWICEは事務所を恨むのか?ファンを恨むのか?

 

魅力や輝きにファンがついている。

それは周りと共同でつくっている。

一生懸命応援してくれるファンがいるけれど、活動の切れ目が縁の切れ目になるかもしれない。

 

たとえば、どんなに愛を誓った夫婦でも、旦那が失業したりして愛想尽かれて、浮気されーの、その後の離婚とかはザラにある話である。その時、人は、『あんなに口約束したじゃないかーーーーっ』とか、『あんなに好きって言ってくれたじゃないかーーーーっ』とか、『浮気しないって言ってじゃないかーーーっ』とか、憤るのかもしれない。

でも、そこにあるのは、止められない人の気持ちだ。

 

魅力的なものに惹かれ、翻弄され、なびいていく。

 

びっくりするほどファンは残酷で、一見、全てを包み込むような愛でフォローしてくれているかと思いきや、そうでもないのである。

面白い話があって、性犯罪受けた女の子が警察に相談に行ったら、警察の対応が酷すぎてそっちで余計傷ついたみたいなセカンドレイプ的な話がある。それと、変な悪徳商法にやられて弁護士に相談に行ったらその弁護士からのカモられ方の方が悪徳だったみたいな話もある。旦那や嫁に愛想尽かして、浮気して、そっちに流れて離婚再婚して、そこでボロボロになる人の話もある。

問題の本質は何か?

それは、What stands for、Who will work for、How to see the world and societyのようなものだと思う。

己の自らの実存に対する問いだと思う。

 

たとえば、世界に、『無条件の愛がある』と思ってる信じてる人と、そうじゃない人では自ずと世界観、人生観、職業観が変わるはずじゃないか。親の愛を純粋無垢と思ってるかそうかに関してもだし、命とか生きることが無条件に確保されてしかるべきものなのか、それともハードな環境の中でもぎ取っていかないといけないものかについての視点。これも人それぞれ。

そして、何より、自分と自分を取り巻く世界だ。

 

稲盛和夫さんは、

考え方×熱意×能力

で人生は決まると言い、考え方だけはマイナス点もあるという。そして、考え方がマイナスだと熱意や能力がある分悲惨な展開になるという。

 

なんとなく言いたいことはわかる気がする。

 

頭の良さどうのこうの、知識どうのこうのの前に、Viewが重要だと思う。

観。

これ次第で幸せになれるかどうか、不幸になるかどうか、成功するかどうかも決まってしまうフシがある。

 

職業観、人生観、世界観。まずはこれを立ち上げるべきだし、それありきの生き方、働き方だと思う。

スティーブジョブズの下で働いてた人は、働かされすぎて家族を失ってたけど、嬉し泣きしながらジョブズと働けたことは財産だったって言ってた。

多分、人が仕事やってて辛い時って、単純労働量じゃ無いと思うよ。

 

だって、ジョンヨンちゃん、昔から悪い意味なくだけど、浮いてたもんね。

この子、ちょっと、合わないなーぐらいにポツンって。

 

うーん、人気アイドルも辛いね。

人気が落ちれば危機感ゆえに激務に駆り立てられる。

人気があれば人気ゆえに激務に駆り立てられる。


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。