GDPは、
- 生産
- 支出
- 分配
の3面等価である。
そして、ここ数十年のうちに、取り分を増やしたクラスタが
経営者
と
株主
である。
労働者には分配されていない。
労働者の生産性は上がってるのに、分配されていない。
むしろ雇用が減ってる。
正社員から非正規へ。
そしてホワイトカラー削減へ。
結果として、一億総中流が崩れている。
格差が広がる。
この状況で、勝ち組は今の立場を失いたくない。
だからエゴに走る。
日産みたいな構図になる。
中流以下が没落する。
消費が回らない。
売上を求めて海外に出ていく。
そして、ますます国内経済が空洞化していく。
工場は海外。
市場も海外。
雇用も投資も、「外の世界」に向かって動く資本と、
それに取り残される国内の労働者たち。
つまり、こういう構図ができあがる:
資本家・経営層 → グローバル
労働者・中流層 → ドメスティック(国内)
この断絶が、日本を蝕んでいる。
一方で三菱商事みたいな会社は平均年収が2000万円を超える
会社そのものが投資機関みたいなもの(いろんなビジネスの収益を吸い取っている)、そしてグローバル展開しているから。
本来、GDPは
「生産」=誰かが価値を生み
「支出」=誰かがその価値にお金を払い
「分配」=そのお金が誰かに分けられる
という三位一体の関係にある。
でもいまや、「分配」の部分が機能不全に陥っている。
以下のような構造的な要因がある:
グローバル化 → 労働力がコスト競争に巻き込まれ、価格だけで評価される
テクノロジー化 → 労働の代替(AI・自動化)によって、ホワイトカラーすら削減対象に
規制緩和と非正規化 → 雇用の安定が失われ、可処分所得の中間層が消滅
企業にとっての最適戦略は:
コストの安い海外で生産
グローバル市場で利益を上げ
利益は株主や経営陣へ
これは資本主義のルールとしては“正しい”行動。
だがその結果、
- 日本の中流以下の労働者には、分配が回ってこない
- だから消費が冷え、内需が伸びない
- 結局、企業も国内で稼げなくなるので、もっと外に出る
という負のスパイラルが発生する。
「日産の構図」というのは
かつての“日本的経営”を破壊
海外資本・グローバル経営の導入
社員の処遇や文化よりも、財務指標と株主還元が優先
つまり、短期的利益の最適化のために、日本の中間層を切り捨てる構造。
これを国家レベルでやってしまっているのが、今の日本だ。
一方、トヨタは視座が高いので、
出来るだけ、国益にかなうように、
国内に雇用を残そうとしているし、
外貨を稼ごうと頑張り、
何より日産みたいな役員がいない
- 1980s 中間層・正社員 終身雇用と安心感
- 2000s グローバル資本・非正規雇用 所得の不安定化
- 2020s テック資本・外資系株主 労働市場の二極化
もはや「がんばって働けば豊かになれる」という物語そのものが崩壊している。
ということで、
どの企業がどこで稼ぎお金をどこにどう分配しているか
みたいなものを見る必要がある
例えば、
富裕層が豊かになると→百貨店で金使う(三越伊勢丹などが潤う)
中間層の所得が増えると→コンビニやファミレスで金を使う
ということになるだろうし、どこのどういう企業の業績が動いて、株価が動くかがわかるだろう。
層 | 所得 | 使う場所 | 恩恵を受ける企業 |
---|---|---|---|
富裕層 | 高 | 高級ブランド、外資系ホテル、百貨店 | ルイ・ヴィトン、三越伊勢丹、外資リテール、伊勢丹、ラグジュアリー系航空 |
中間層(減少) | 中 | コンビニ、ファミレス、家電量販店 | セブン、すかいらーく、ヤマダ、イオン(PB化) |
貧困層 | 低 | ドラッグストア、100円ショップ、中古市場 | ウエルシア、ダイソー、セカンドストリート |
私がいつもあちこちで言っているが、
今の日本では中間が下に引っ張られる引力が働き、
中間が没落して、二極化する傾向が強い。
だから、中間が厳しい。
アパレルで言えば、
- GU
- SHEIN
- ユニクロ
などに下に引っ張られて、
上の方が
- ヴィトン
- アークテリクス
- モンクレール
などが人気で、
中間が微妙なのである。
サラリーマンの平均年収は、ずっと変わっていないと言われるが、年代別に見ると、おじさんが下がって若者が上がっている構図だ。
おじさんから若者への金のシフトが起こっている。
実際、若い世代は、潤ってきている。
新卒の給与も上がっている。
昔だったら、
おじさん=金がある
だったが、今はそれが成立しなくなってきた。
2020年代においては、30代の豊かさと40代の豊かさがあまり変わらなかったりする。
そして、地方はどんどん沈んできた。
年集中は進んでいる。
つまり、
- 都市部
- 若者
- 資本家、経営者
に金が寄っている。
世界の中での日本の立ち位置は、
日本における名古屋の立ち位置と同じくらいである。
為替については、長期的には一物一価の法則に収束していく。
つまり、同じモノは世界中で同じ価格に近づくという理屈である。
この法則が成り立つと仮定すると、
通貨の価値は、その国の生産性と購買力に基づいて決まっていくことになる。
一物一価の前提は、賃金(労働力の価格)も世界基準に近づくことを意味する。
私が日本人がどんどん世界平均に近づくと予言しているのもこれが背景にある
日本では、ここ20年で労働生産性はそこそこ上がったにもかかわらず、
実質賃金がほとんど上がっていない。
経営者は株主の取り分は増えただろう。
世界の中で「日本人の働き」は安売りされている状態であり、
為替もまたその「安さ」に正直に反応している。
日本人の安売りは進んでいる
ドバイ案件こと海外売春もそうだし、ニセコもそうだ。
中国人が「日本人は安い」と日本に進出して日本の労働者を使う。
- 観光業は「安い日本」を全面に出してインバウンドを誘致
- 労働市場では、日本の給料がアジアと逆転し始めている
- 大企業ですら、日本人従業員を「割安な労働力」として使い始めている
つまり、かつての「ものづくり大国日本」「高品質の代名詞」だった国が、
いまや東南アジアの労働市場の下に沈み始めているということだ。
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。