ある小学校の帰り道。
気の強そうな顔をした女の子、亜米利加(あめい・りか)ちゃん12歳と、ガリガリの女の子、日乃丸桜(ひのまる・さくら)ちゃん11歳が、仲良さそうに歩いていました。
利加ちゃんは、小学生のくせにおませちゃんで、髪はまっきんきん。毎日コカ・コーラを片手に登下校をしているやんちゃな女の子。
桜ちゃんは、綺麗な黒髪に和服を着用した今時珍しい女の子で、周りの友達から「いいやつ」「糞真面目」と慕われています。
亜米利加ちゃん:「ねぇ、ジャップ(桜ちゃんのあだ名)。今日も私があんたのこと、いじめから守ってあげたよね?」
日乃丸桜ちゃん:「うん!!りかちゃん、いつもありがとう!!りかちゃんのおかげで、いつもいじめられないで済むよ!!」
利加ちゃんと桜ちゃんはとっても仲良し。
でも、この二人は、小学校低学年の時に大げんかをしました。激しい喧嘩の末、利加ちゃんが桜ちゃんをボコボコにしたのですが、それ以来、利加ちゃんと桜ちゃんの関係はとっても近くなりました。ズブズブです。
どれぐらい仲良いのか。
微笑ましいワンシーンを見てみましょう。
・・・・・・
利加ちゃん:「なー、今日桜んち泊まっていい?」
桜ちゃん:「えー、またぁ?」
利加ちゃん:「いいじゃん、頼むよ。私さぁ、自分の家にいたらいつも『うるさい!ヘリコプターかよ、お前は!!』とか家族に言われちゃってさぁ」
桜ちゃん:「わかった、いいよ。でも、うちに来て騒ぐんでしょ?笑」
利加ちゃん:「えへっ笑 バレちゃった?でも、桜って本当に優しくて、桜の思いやりにはいつも助けられているよ。桜って、本当に思いやりとおもてなしの人だよね!!」
桜ちゃん:「えっ、ありがとう」
利加ちゃん:「みんな言ってるよ?優しい、真面目、頑張り屋さん、おとなしい、行儀が良い、親切だって!!」
桜ちゃん:「ありがとう!!」
利加ちゃん:「さて。あれっ。やべー、金ないわー」
桜ちゃん:「どうしたの、利加ちゃん?」
利加ちゃん :「弟から金借りててさー、すげー借金あるんだよねぇ。」
桜ちゃん:「そうなんだ・・・・」
利加ちゃん:「妹がさぁ、すごい無計画にお金使うのよ。だから、妹にお小遣い渡すんだけど、足りなくなっちゃってそれで弟からお金借りたりしてさぁ・・・・。」
桜ちゃん:「妹にお金渡すために、弟から借りるんだね。」
利加ちゃん:「そうそう。弟もただでは貸してくれないから、私の大好きにしている007のジェームズ・ボンドのフィギュアを担保にして渡しているだけどね。ボンドの代わりに金借りてるの。・・・・・あっ、桜!、私、弟に新しいお洋服買いたいから・・・・・お金くれない?」
桜ちゃん:「ええっ!???」
利加ちゃん:「頼むよー。代わりと言ってはなんだけどさ、うちの弟に渡してるボンドのフィギュア、あんたに渡すからさ!!私、そのボンド、大事にしてるから、必ずお金で買い戻すから!つまりちゃんと返すから!!」
桜ちゃん:「えーーー・・・・・わかった。はい、お金。」
利加ちゃん:「恩に切るよー!桜って本当にお金持ちだね!!やっぱり、実家が成功した自動車工場だもんね!!金持ちの子は違うわぁ!!」
桜ちゃん:「いやいや、そんなことないって。家族総出で働いているんだよ。うちの家族はみんな、節約節約、過労過労でようやく成り立ってるだけだよ。しかも、パパもママも年寄りでボロボロ。私だってボロボロ。その代わりにちょっとお小遣いもらっているだけだから。でも、本当に働かされっぱなしだよ。うちはパパとママのしつけが厳しいし、家業の手伝いでめちゃめちゃ働かされるし、おまけに家業の将来もわかんないし・・・・・。」
利加ちゃんと桜ちゃんは仲良し。
いつも仲良し。
こんな感じで、楽しそうに会話をしながら歩いていたら、二人は桜ちゃんのお家に着きました。
桜ママ:「あら!利加ちゃん!!いらっしゃい!!(チッ・・・この悪ガキ、また来たのかよ・・・・・)」
利加ちゃん:「ちーっす!桜ママちーーっす!!今晩も泊まるっす!!よろしくっす!!」
桜:「ねぇ、利加ちゃん!私の部屋、先に上がっておいて!!私、ママと1階で話してから上がるわ!」
利加ちゃん:「オッケーーー」
・・・・。
桜ママ:「ねぇ、桜」
桜:「なぁに、ママ」
桜ママ:「あんた、この前、私からお金借りたじゃない。それ、いつ返すの。」
桜:「ごめん、ママ。もう少ししたら返す。それより、ごめんだけどまたお金貸してくれない?」
桜ママ:「またぁ・・・・・???」
桜:「うん、ごめんママ」
桜ママ:「あんた、そんなにお金借りて、返すあては?あるの?」
桜:「大丈夫。私、こう見えてたくさん資産があるの。ママにたくさん借金しているように見えて不安かもしれないけれど、私、たくさん資産があるの。だから破綻しないの。お金に変えられるフィギュアたくさん持ってるの。」
桜ママ:「ハァ。うちの家業も稼ぎが減って来て大変なのよ・・・・。仕方ないわねぇ・・・・はい、5000円!」
桜:「ありがとう!!ママ!!」
桜ママ:「結局、私たちの実家の家業がうまくいっているのも、利加ちゃんちのおかげだものねぇ」
桜:「そうだよ、ママ!!うちの家業って、亜米家に支えられているんだから!!」
桜ママ:「私たちの家庭は、そもそも独立してないものね」
桜:「そうだよ、ママ!亜米さんちに喧嘩でも売るつもりなの!!」
桜ママ:「そうね。一度、パパがフラフラに酔って来て顔中怪我だらけになってたことを思い出すわ。」
桜:「そうだよ、怖いよ!ママ!」
桜ママ:「『利加にお金を貸すのは、月一万円まで』っていう家庭内憲法があるんだけれど、仕方ないわねぇ」
桜:「『家庭内憲法』とか関係ないよ!ママ!亜米さん家の前では、無意味だよ!!そんなの!!!」
桜ママ:「そうね!あっ!!桜、そういえばこういうお話をするときは、外でする約束だったわね!!この前、私たちがこうやって話をしていたとき、物陰から利加ちゃんが覗いて、盗み見&盗み聞きしてたの忘れてたわ」
桜:「そうだよ、ママ!気をつけなきゃ!!」
桜ママ:「この前、パパの家に盗聴器もあったわよ」
桜:「・・・・・」
桜ママ:「・・・・・」
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。