5年刻みの未来予想図を2050年まで ホワイトカラー再考論・職業資本再配置西園寺 貴文 2026〜2030年――まだ景色は変わらない おそらく最初の数年間が、一番判断を誤りやすい。 AIは普及する。しかし東京のオフィス街はまだ混んでいる。人手不足も続く。給料も名目では上がる。ホテル代は高い。不動産価格も高い。企業業績もそれほど悪くない。 だから多くの人は考える。 「結局、AIで仕事なんてなくならなかったじゃないか」 たぶん、この認識は半分正しい。 会社はなくならない。 銀行もある。 (さらに…)
2040年、日本は「貧しくなる」のではなく、薄く、偏っていく ホワイトカラー再考論・職業資本再配置西園寺 貴文 2026年の東京を歩いていると、日本がこれから縮小する国だとはあまり感じない。 東京のオフィス空室率はわずか1%台。グレードAに限れば0.6%しかなく、賃料は前年より17%も上がっている。東京圏には2025年も12万人以上が流入した。地方では人手不足の会社が求人を出し続け、外国人観光客が街を埋めている。表面的には、東京一極集中も、人手不足も、不動産高も続いている。 ところが、その地下では全く別の変 (さらに…)
仮想弁護士A、仮想弁護士Bが、「弁護士の将来性」をディベートする ホワイトカラー再考論・職業資本再配置、転職・キャリア西園寺 貴文 争点は、「日本のリーガル市場は、法務需要の総量が弁護士供給ほど増えないまま、過払金・企業法務・相続・インハウス等へ配分が移ってきただけなのか。さらにAIでこの構造は悪化するのか」です。 弁護士A:総量・配分説 A「まず総量から見ろ。2000年に17,126人だった弁護士は、2025年6月には47,040人。約2.75倍だ。一方、企業内弁護士は2001年66人から2025年3,596人まで増えたが、 (さらに…)
今から弁護士になってはいけない理由をプロマーケター西園寺が教える 2026 西園寺帝国大学 政法経学部西園寺 貴文 結論を先に言うと、「法律需要そのものが弁護士増加に合わせて大きく膨張した」のではなく、長期的には「希少供給だった弁護士を政策的に大量供給し、その途中で過払金という一時的な需要山が発生し、その後は企業内法務・企業案件・相続等へ配分が移りながら、1人当たりの希少レントが低下してきた」と見る方が整合的です。AIはこの続きを「人数を増やさずに有効供給量を増やす第二の供給ショック」にする可能性があります。 (さらに…)
30代前半が運オジ世代というより、氷河期が「従来の就活システムを信じすぎ」、Z世代が「資産右肩上がりを信じすぎ」 つぶやき、ホワイトカラー再考論・職業資本再配置、転職・キャリア西園寺 貴文 30代前半が運オジ世代というより、氷河期が「従来の就活システムを信じすぎ」、Z世代が「資産右肩上がりを信じすぎ」 日本社会は、 あるシステムが強烈、絶対正解 そのシステムが崩壊、敗者に また別のシステムが強烈に立ち上がる ※(1)に戻る を繰り返す中で、「強烈システムの恩恵者」「強烈システムの敗者」「強烈システムをスルーした人」に分かれるのだが、世代別で見た時、どうしても、強烈システ (さらに…)
AI×ホワイトカラー・ブルーカラー激変時代の、「働きたくない」「社会不適合」 〜戦略的無職という生き方〜 転職・キャリア西園寺 貴文 無職は、仕事が奪われない。職がないから。 まるでトンチだが、これが今の時代、重みを増す。 AIにも、不同意性交にも、離婚にも強いからだ。 「働きたくない」 たぶん、世の中で最も大きい需要の一つだ。 朝起きたくない。 満員電車に乗りたくない。 上司に頭を下げたくない。 興味のない会議に出たくない。 くだらない社内政治に付き合いたくない。 飲み会にも行きたくない。 評価され (さらに…)
不都合な未来予測 ホワイトカラーサラリーマンはもっと嫌な場所になるかもしれない つぶやき、ホワイトカラー再考論・職業資本再配置、転職・キャリア西園寺 貴文 「AIが東大に受かるなら、もう学歴なんて意味がない」 たぶん逆だ。 AIが東大入試を解けるようになっても、人間は東大入試をやめない。 なぜなら大学入試の本質は、知識を証明することだけではないからだ。 人間に順位をつける。 上位者と下位者を分ける。 上位企業へ入れる人間を選ぶ。 そして、その最初の選抜結果を使って、社会人になってからもさらに人間を選別する。 この機能は、AIがどれだけ賢くなっても消え (さらに…)
日本で賢い人が集まってくだらない意思決定が繰り返される構図にAIは拍車をかけることになる 転職・キャリア西園寺 貴文 意外な結果として、AIが文学賞に応募しまくってそれが終了したり、数学者の仕事を奪おうとしている。クリエイティブワークもいち早く奪いつつある。やっぱりその意味では純粋な思索・創作ほど奪われそうである。つまり、人間の思考作業はハイレイヤーも全部奪われる。残る意思決定云々は、まさに「もはや内容としては無意味となりつつある学歴競争を潜り抜け、新卒カードで勝ち抜き、良い企業に入り、そこで下積みをして、選ばれ (さらに…)
占有と時効 西園寺帝国大学 政法経学部西園寺 貴文 占有法の全体構造 占有法の出発点は、「本当に権利を持っている人」と「現実に物を支配している人」が一致するとは限らない、ということです。 所有権:その物を支配してよいという法的な権利 占有:現実にその物を支配しているという事実状態 例えば、時計を盗んだ者は所有者ではありません。しかし、時計を手に持って支配しているので占有者ではあります。 なぜ泥棒まで占有者として扱うのか。占有という事実 (さらに…)
占有、所有権同士の衝突 西園寺帝国大学 政法経学部西園寺 貴文 占有の取得 占有の取得には、 物を事実上支配すること 自己のために占有する意思 が必要です。 ここでいう「自己のためにする意思」と「所有の意思」は別です。 例:賃借人は、借りた自転車を自分で使う意思があるので占有を取得します。しかし、自分の所有物だと思っているわけではないため、他主占有です。 相続による占有承継 占有者が死亡すると、相続人は、まだ現物に触れ (さらに…)