▼:銃・病原菌・鉄ならぬ、貿易・投資・イノベーション

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▼:銃・病原菌・鉄ならぬ、貿易・投資・イノベーション

最近、コオロギ食わそうとしてるトレンドありますが、

コオロギは少ないエサで育つので、

チキンよりタンパク質/エサの効率が良いんだそうです。

私、ネコ科の動物好きなので、

「チーターとか飼いたいなぁ」

と思うのですが、

ああいう肉食獣ってかなり、餌代がかかります。

人類は、

「手なづけられるかどうか」

「食えるかどうか」

「生産性が高いかどうか」

という観点から、長い歴史の中で、

・牛

・豚

・鶏

・馬

・羊

・ヤギ

を家畜として好んできました。

こういった家畜はユーラシア大陸に多くいて、

生産性の高い穀物もユーラシア大陸に多く、

それゆえにあの一帯が栄えた、というのがジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」という本での主張です。

地球上に植物の種類は膨大にありますが、その中で栽培に適した植物の数となるとかなり数は限られてきます。

肉食獣も同様。

これらが地理的に安定供給できる場所は限られる。

飯がしっかりしてると人口が増やせて、

人口が増やせると安定的な組織運営ができます。

また、家畜を飼っていると家畜から病原菌が移りますが、

短期的には悲劇でも長期的には抗体ができる。

(南米大陸の住人はこういう抗体が全くなかったためにスペインに攻められた時に持ち込まれた病原菌で、戦いよりも病気で多くの人が死んだと言われています。)

こういった理由によって、ユーラシア大陸勢が世界史でまず先行的な優位をとった。

地球を地理的な観点から見るとき、

「経度」より「緯度」が重要で、

例えば日本と緯度が離れたオーストラリアではクリスマスが夏であることからもわかるように、

緯度が変わると気候が変わってしまいます。

ユーラシア大陸は横に長いですよね。

同じような環境・地理条件が広大にあり、

そうなると競争とか切磋琢磨が激しくなって進化する。

ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」はそういう本です。

まぁ確かに。

地理的な要因は大事です。

世界史を見ても、

四大文明は川の近くで起こっています。

中国、インダス、メソポタミア、エジプト。

世界地図を気温と人口でプロットすると

明らかに気候要因が影響を与えているのはわかります。

おそらく、こういった要因で、ルネサンスとか産業革命あたりまでの優劣は決まったのだと思います。

世界史は、あの辺りまでは人類は特に何も進化していませんからね、経済的には。

ただ、

現代に目を向けると、

リークアンユーがシンガポールを成長させた事例や、

中東ドバイの成長の事例を見てもわかるように、

現代はあまり地理的な要因が影響を及ぼさないようになってきている。

人間は環境を改変する力を手に入れているからです。

日本でも、昔は、地理的な要因から東北より北は何の価値もない、と言われていた時代があったのですよ。

日本で関西が首都だったのは地理的な要因ですが、

あまり利用価値が無さそうだった関東を徳川が開拓・開発して行きました。

ヨーロッパが世界を取り始める頃から、世界を動かしてきたのは

・貿易

・投資

・イノベーション

です。

そして、この3つを制度的に採用してきた国家が栄えてきました。

これらを制度的にうまく活用した国が経済力を手に入れ、

軍事的な覇権も手に入れる。

世界三大発明と言われる「火薬」「羅針盤」「活版印刷術」はいずれも中国発祥ですが、それを取り込んでうまく活用したのはヨーロッパの方だった。

ユーラシア大陸の中で、

端っこであるヨーロッパの方が栄えたのは、

中央地帯が長きにわたって戦乱に明け暮れていたのも関係しています。

ローマ帝国のような巨大な帝国が

「なぜ崩壊したか?」

みたいなものは、

外的な脅威と戦争に原因を求める読解法が多いのですが、

実際のところは経済的な弱体化が原因だったりします。

米ソ冷戦も、ソ連が勝手に弱体化して終着しました。

国家は、「経済×軍事」で成り立っています。

ポールケネディの「大国の興亡」にある通り、

国家の命運は相対的な経済力で決まっています。

これが、現在の経済社会で成長率に躍起になっている理由でもある。

・貿易

・投資

・イノベーション

といった、経済を進化させるようなファクターを

制度として担保できた国が経済的に強くなり、

軍事的にも強くなる。

ここで「国富」とは何かを考えてみましょう。

土地が大きい、人口が多い、木材や鉱物が多い・・・

などの天然資源などに注目するような考え方はストック重視とも言えます。

ただし、富のストックは使えば減ります。

それだけでは成長可能性を測れない。

他の国より強いということは、他の国より多くの武器や兵士を生み出せることです。

日本が太平洋戦争を開戦した時、

軍艦などの軍事装備品をカウントして

「今なら米国より日本の方が優位だ!」

なんて考えていた人もいましたが、

米国の底知れぬ経済生産力によって後に圧倒されたのは周知の通りです。

大事なのは生産力。

経済力をどう評価するか、というのは歴史的な変遷があり、

1930年代の大恐慌の頃まで、

国家は貨物輸送量や株価などのKPIしか持っていませんでしたが、

サイモン・クズネッツがGNPを考案しました。

GNPとGDPの違いは、

GDPは国内にある外国資本の活動をカウントし、国外の自国資本の活動をカウントしないことです。

経済力をどう測るか、

経済成長をどう定義して要因をどう特定するか。

これは簡単なことではありません。

もちろん、GDPにも批判はたくさんあります。

現代はおそらく、

・GDP

・一人当たりGDP

・GDP成長率

の3つの指標を同時に見ていくことが大事です。

例えば、中国はGDPとGDP成長率でとっくに日本を凌いでいるので、

あとは一人あたりGDPが日本に迫れば完全に負けでしょう。

日本は2010年代に韓国に一人当たりGDPが抜かれましたが、

その頃から完全に韓国人のライフスタイルは見上げる対象になりましたよね。

昔は見下していたのですが、完全に日本人は韓国を「崇拝」するようになった。特に若者を中心に。

基本的に、

先進国が自分より後進国のアイドルに惹かれることはないですからね。

ハーバード大経済学者のラインハートとケネスロゴフによれば、

GDPに対する債務総額の比率が90%を超えた国は衰退への転換点を迎えるそうです。

米国は70%程度ですね。

以下は、IMFの2021年10月の世界経済見通しに基づく、GDP対債務比率の上位と下位の国々の一覧です。

上位10カ国(債務比率が高い順):

日本 – 266.8%
ギリシャ – 204.4%
イタリア – 155.8%
セーシェル – 132.4%
モンテネグロ – 102.2%
ポルトガル – 99.5%
エリトリア – 94.8%
リビア – 91.5%
セルビア – 86.2%
レバノン – 85.7%
下位10カ国(債務比率が低い順):

ブルネイ – 2.3%
エストニア – 8.7%
ラトビア – 9.9%
ルクセンブルク – 20.2%
パラオ – 23.8%
キルギス – 25.4%
チャド – 27.3%
パプアニューギニア – 28.2%
イスラエル – 30.6%
イラン – 31.2%

おーい、

「日本は何かあったら生活保護とかがあるからイージー」

とか言ってる連中、聞いてる?

日本は公的医療保険制度も維持できるんですかね。

___________

国家はどうして衰退するのか
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を考えてみてほしいのですが、

国の財政赤字ってのは大抵の場合、戦時中に増大します。

ところが、今の先進各国、特に日本は平時で増大している。

太平洋戦争の日本人死者が4年間で340万とかのオーダーなのですが、

今の日本は年間で65万とかオーダーで人が死んでいて、これが拡大する傾向にあるので、

まさに「戦時中」の勢いです。

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戦争に限らず、

少子高齢化も国家を破綻させる
____________

力が働くということです。

実は皮肉な話なのですが、

「今の日本は、太平洋戦争の時と似たような激しい勢いで人が死んでいっている」

という状況にあります。

米国も日本もそうですが、

過去、財政赤字の拡大は

「経済成長」

によって吸収してきた歴史がありますが、今はそうもいきません。

経済成長率を少子高齢化構造と社会保障負担が食い散らかしている。

人類の歴史を振り返ると、

大国の栄華というのは永久には続いておらず、

さまざまな要因で覇権国が入れ替わってきています。

「マルサスの罠」という有名な話があって、

生産性の向上によって経済水準が伸びても、

人類はそれを「人口の増加」で食い散らかしてきて、結局平均所得の増大につながっていない、という皮肉があります。

今の日本を見ても、そういう傾向はあって、

給料が上がってきた30代が結婚して子供を産んで

大学生の時より貧しい生活水準で暮らしているってのはよくある話です。

ただ、

結局のところ、

国家の衰退を決めるのは、

「技術的なフロンティアを押し上げられるかどうか」

です。

希少資源をめぐるライバルの台頭などは脅威ですがこれは決定要因ではない。

規模が大きくなりすぎたとか、

軍事支出と経済支出のバランスが悪くなったとか

そういうことではない。

「経済的生産性」

が大事なのです。

制度は経済的行動を制約する体系で、

例えばイギリスで産業革命が起こったのは、

1688年の名誉革命の結果、財産権が保障されたり恣意的な増税が禁止されたのが大きかった。

こういう環境のもとで、

イノベーターたちが活動するインセンティブが与えられたのです。

実際、

今でも経済成長できない国というのは

汚職がひどいです。

貧しい国は大体そうです。

ローマ帝国は税制改悪、貨幣改悪、独裁的な中央計画経済で衰退。

中国は宮廷関係者の腐敗、利益集団の存在、インフラ・法・警察などの未成熟、計量単位の非標準化などがあってヨーロッパに劣り、やられる。

スペインは銀によって栄えて銀によって滅び、しかもクラウディングアウトを発生させました。大きな政府が民間から金を吸い上げると民間で金利上がり経済活動が阻害されるのです。

大きな政府は労働者が起業に向かわず、「公務員」に向かうインセンティブになります。国民の多くが公務員を目指す国家はダメになる。

そもそも経済学では、

「資源の豊かさ」

は20年スケールで見ると

国の貧しさと創刊していると言われています。

ダイヤモンドや油田に恵まれたアフリカ、石油の豊富なロシア、ベネズエラ、イランを見てもわかりますよね。

 

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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




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(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。