Z世代に教えたい
情報商材屋とアフィリエイトの歴史
公認会計士制度は1950年代に始まったそうです。現在、2022年ですから、およそ70年経っていますので、その当時にハタチだった人が90歳になっていることになります。歴史の長い世界は上がパンパンになります。
これに対して、YouTuber。
やっと15年くらいの歴史かな?
ヒカキンが黎明期ユーチューバーに声をかけて、YouTubeテーマソングを作ったのが2012年です。
ここから2015年あたりまで、YouTube・Youtuber界隈を盛り上げていこうという動きが加速しました。
・UUUM設立(2013年)
・「好きなことで生きていく」CM(2014年)
日本に向けて「YouTuber」という職業の存在を知らしめることになったキャンペーン
・YouTubeFanFest第一回開催(2014年)
2012年あたりまでは黎明期で、2013年あたりが起点となって成長期に突入、2015年あたりから一気にブーストがかかったのがユーチューバーです。
ユーチューバーが流行る過程は、明らかにGoogleのゴリ押しが関係しています。
それまでは、よくある一過性の流行りと思われていたものが、YouTube(Google)が牽引して大規模広告を打ってみたり、やたらとYouTuberが稼ぎ始めて話題に。
街にどでかい広告が出たり、テレビCMが放映されたのはちょっと異質でした。この頃Googleはかなりお金をかけていたはずです。
好きなことで生きていくCMは、ヒカキンや、はじめしゃちょー、バイリンガールが出ていました。
そして彼らが羽原の良いリッチな生活を始めた。
これらの盛り上がりを見て、多くの後発が参入。ヒカル、ラファエルらが、『こいつらがこんな調子で稼げるなら俺ならもっと稼げる』という動機で参入したと語りますが、この頃はこういったように、多くの参入者を呼び込み、また、テレビなどのマスメディアで
YouTuberとはなんぞや?どういう仕組みなのか?いくら稼いでるのか?
という話題が取り上げられるようになりました。わかりやすい成長期でした。
・関根りさ・かわにしみき・さあや・しばなんチャンネル・水溜りボンド・カリスマブラザーズ・おるたなチャンネル・ボンボンTV・キッズライン・ヒカル・ラファエル・禁断ボーイズ・はなお・ねこてん・桐崎栄二・ブライアン・すしらーめんりく・ジョーブログ・北の打ち師達
ヒカルが大炎上したのが2017年。
2010年代後半はユーチューバーが急速に芸能人化していく過程でした。
芸能人ユーチューバー先駆けのカジサックは2018年後半参入、新人ランキング上位を芸能人が占めるようになったのは2020年あたりであり、2020年代は芸能人が入り乱れる乱戦状態。
そして、2020年代からはコムドットや、フォーエイト、ばんばんざいなどの新世代YouTuberが目立ち始めます。
これらを踏まえて、話を進めます。
アフィリエイトの歴史はまだ浅いです。1999年にあのAmazonが最初に始めました。アマゾンアソシエイトですね。2000年には国内最大手のアフィリエイトサービスプロバイダのA8が、2003年には楽天が始めています。
ちなみに、ブログは2002年あたりから国内で話題になり、2004年から爆発的な人気となっていきます。
2004年にブログを始めた眞鍋かをりというタレントがブログの女王として名を馳せていきます。
それまでは、HTMLを組める人など、ある程度のWeb技術がなければweb上に居を構えることはできませんでした。また、今では信じられませんが、昔はHTMLができるだけでweb制作でガンガン稼ぐことができ、その走りとなった人物はかのホリエモンです。
ブログはいわば情報発信の民主化だったわけです。
2003年にニフティやライブドアブログがサービス開始、その翌年となる2004年には、アメーバブログ、FC2ブログなどもサービスを開始。
環境が整うと一気にユーザー数も増加し、2000年代後半は、米Technoratiが「日本のブログ記事数は世界一」と発表するほどの一大ブログブームに。
2005年あたりまでは主婦アフィリエイター、主婦ブロガーなどが一部注目を集めることはよくあったのではないでしょうか。
2004年に日本初のSNS、mixiが登場。ただし、後に登場するTwitterやFacebookに一気に精力を奪われていきます。
ブログが爆発的に人気だったのは2002年、2003年あたりからの5年間だったと思います。ここではじめて、技術を持たない一般人が、2ch等の掲示板以外で、webにて自分の城を構えることができたのです。
なお、2chでの一般人の実話の書き込みを元に広がり、2005年にテレビ化された電車男という作品がありましたが、
https://youtu.be/dYRMGvCBz4g
2000年代前半には既に
『ネットで一般人ネタがバズる』
という現象が起きていたことがわかります。また、日本の中央でホリエモンが世間を騒がせなんやかんやしていたのが2005年頃です。
1990年代はまだテレビの黄金期で、多くの人は大人しくテレビからコンテンツを受けるだけの側でしたが、それと比べて、2000年代に入るとどうも、一般人界隈からワイワイ盛り上がるとそこから世間を飲み込んでいけるらしい、みたいな空気感が生まれました
これに乗るような形で、2005年にスタートしたakb48が、2007年には紅白歌合戦に出場します。2005年のAKB48オープニングメンバーオーディションに参加した峯岸みなみが、後に2022年、ユーチューバー東海オンエアてつやと結婚することになります。てつやは峯岸を憧れのスターだと語りますが、もともとAKBは『素人をかき集めて、客との距離の近さを売る』というスタイルでした。これまでのアイドル像をぶち壊す斬新性、選挙制度が受けて、2000年代終わりから2010年代の音楽シーンを席巻します。
芸能界に選ばれた人ではなく、
なんか一般人が世の中を騒がせることができるらしい、
という空気感は明らかに2000年代以降生まれたもので
これは加速します。
2003年、とある男が、探偵時代の経験等を生かして、探偵ノウハウ、マニュアルを販売して、大儲けしました。彼は、2006年に、この手の商材を販売するプラットフォームを立ち上げます。それがインフォトップです。菅野一勢氏のことです。
ダイレクト出版の創業が2006年、ネットで最も売れた情報商材であろう和佐大輔と木坂健宣のネットビジネス大百科のリリースが2007年。ダイレクト出版の創業者である小川氏は阪大卒、木坂氏は噂ではICU卒らしいですが米国からDRM系コンテンツを買い込んで影響を受けた点は同じです。そして木坂氏の影響を受けて弟子のように振る舞っていたみんてぃあこと新田氏は京大卒。この頃から、高学歴である人間が、情報商材超アングラ期によって耕された土壌の上に比較的まともなビジネスを立脚し影響を拡大していきます。
2002年、2003年あたりから、時代の空気感もあって、ヤフオクなどでよくわからないグレー、ブラックな情報商材がたくさんリリースされました。ホリエモンやら、電車男やら、ブログ文化やら、色々あって世の中がお祭り騒ぎで、
インターネットを使えばなんか儲かるんじゃないか?
という空気感があったのです。それに便乗して詐欺的な情報商材が跋扈する。ここに対して、比較的まともなコンテンツが差し込まれたのが2000年代後半。2005年あたりくらいまでは、なんとなくインターネット全体に『楽して大きく儲かる!』という淡い期待が注がれていたのだと思います。IT系の企業は話題になるわ、サービス出てくるわ、一般人からお小遣い稼ぎに成功する人が出てくるわ、ネットでバズった話がメディアに取り上げられるわ、、、。ただ、2000年代後半には、アフィリエイト、ブログでお手軽に稼げるというのは終わっていてやや飽和気味でした。このあたりから、『ここが稼げる』というより『ここで稼ぎ出す』という実力派が増えてくる。ちょうど、10年後のYouTuberと重なるでしょう。2003年、2004年のブログ、アフィリエイト界隈は、2013年、2014年のユーチューバー界隈と同じく、『なんとなくその世界に行けば儲かる』という淡い期待が抱かれていたのです。一方で実際は難しくなってきていて、2011年、2012年あたりにはもう『主婦がお気楽片手間副業』の世界ではなくガチガチに法人化してプレイする人たち、専業化して全労力を注いでいる人たちがたくさん出てきていました。webマーケティングやSeoを専門とするプロがいた。それでも多くの人は稼げていなかったのです。明らかに2000年代とはレベルが変わり、プレーヤーの質も入れ替わっていました。ちなみに、10代でアフィリエイトで数百万稼いでいたという青汁王子はこれよりはるか前であり、2005年頃のプレーヤーです。お気楽主婦副業の時代です。
2007年にはTwitter、2008年にはフェイスブックが誕生します。
今となっては
おじさんのツール
となってしまったフェイスブックですが、2008年〜2013年頃はナウでヤングな若者が熱中するツールであり、これをやってないと
え?時代遅れじゃん、おじさんじゃん
というように、今で言うインスタ、tiktokの扱いでした。
ネットで一般人が実名顔出しで活動する、という文化、空気感を始めて作ったのがフェイスブックです。それ以前は、htmlやプログラムを組めるギークだけが情報発信をしていた時代にせよ、2chに人が集まっていた時代、ブログで発信する時代にせよ、みんな匿名で顔を伏せるのがインターネットの空気感でした。さらに、インターネット、ケータイサイトで出会った人と直接会いにいくのは事件の香りがする、ネットはやばい空間、そんな時代でした。今ほどネットとリアルが融合していなかった。
そこで、ネットとリアルの垣根を溶かした、融合させたのがフェイスブックです。
こういう世相を見て育った当時の若者が第二次ブロガーブーム主導します。その筆頭がイケダハヤトでしょう。2011年あたりからフリーランスになった彼ですが、何が新しかったのかというと、『会社辞める』『東京おさらば』『自由に生きる』みたいなスタイルを実名顔出しでさらけ出したことです。早稲田卒という比較的良い学歴だったこともあるでしょう。
ちきりんのような、カタイキャリアを歩んできた人がコツコツ積みあげてきたブログも注目を集めます。昔のブログブームと違い、この時代からのブログは何かしらのキャリア、ネタ、話題性、情報価値があるのが特徴でした。
2008年〜2012年はブログ暗黒期で、SNSの台頭もあり、ブログはもう終わった!と言われていました。しかし、そこに対して、これまで匿名顔伏せが当たり前だったブログ界隈で、全てを曝け出してライフスタイルをコンテンツ化する珍種が波に乗り始めます。ちょうどYouTuberの台頭と同じ流れでもありました。高学歴や人たちの参入も増えます。2013年あたりから2016年あたりはちょこっとしたブロガーブームが起こりました。最初のアフィリエイト、ブロガーブームを見て育った若い世代が若者の感性と時代をとらえながら起こしたリバイバルだったと言えるでしょう。
2010〜2013年あたりには与沢翼のような珍種も台頭してきます。彼は、彗星のように現れ、情報商材ASP、インフォトップでランキングを総なめし、情報商材アフィリエイター、情報商材販売者として一気にのし上がった後、マスコミへの進出も果たして、『ネオヒルズ族』なるものを世間に売り込んでいきます。
インフルエンサー、ライフスタイル曝け出し発信者の先駆けはこのあたりからです。実際DJ社長やヒカルらはこの辺りを見て育ってきています。ヒカルなんかは、実際に情報商材を手がけていましたが、ゲーム実況に鞍替えして、祭りくじネタでバズった後に伸びていくことになります。
与沢翼は、早稲田卒に加え、もともとアパレル業界で起業しており、JAFCOから資金調達をして109に出店するなどしたが倒産したという、これまで情報商材業界にはいない強い経歴に加えて、かなりレバレッジ、博打を打った広告戦略、そして超絶グレーでうさんくさいセールスレター、時代の空気感、、、もあって一気に成り上がっていきます。しかし2014年には資金ショート。落ちるのも速かった。
それにしてもブロガー界隈は、YouTubeとどこで差がついたのか、それはやはりGAFAの莫大な資金力が背景にあったかどうかでしょう。YouTubeはある程度、初期は護送船団方式で育てられたのです。Google肝入りで育てられた。
2010年代後半インフォトップ、インフォマート、インフォカートらが手がけて耕したものが、note、brainなどにシフトしていき、最近は中小の決済プラットフォームが乱立しています。情報販売系は、動画系配信系と比べるとスケールが弱いようです。ベネッセが参画したことでも話題のUdemyもイマイチスケールしていないように感じます(リクルートがあの辺にタッチしないのはさすがかもしれません)。
2010年代後半からは、オンラインサロンや有料コミュニティを作ろうという動きが加速。与沢翼を筆頭とする情報商材界隈と同じラベルを貼られることを恐れて、『有料メルマガ』などでちまちま課金していた有名人層が、『オンラインサロン』という新しい枠組みに殺到。こうして、芸能人が大衆から月額1万円を取る、特別コンサルで10万円以上取る、というような行為が正当化されていきました(少し前は彼らが詐欺と糾弾していた行為)。
昨今はSNS、YouTubeを駆使して、『ナンパ師』として活動する人も増える。恋愛系情報商材は昔からありましたが、2010年代後半から出てきたのは、SNSを使った巻き込み型、動画配信を伴うリアル、コミュティスタイルです。ライフスタイルや活動内容をオープンにし、インタラクティブなやり取りを重ね、コミュニティを形成していく。あちこちでミニ芸能人、ファンができている。
国民総芸人、総配信者、総発信者時代。
さて、今、この手のブームはどこにあるでしょうか?個人的には、ライバーやらホストにあると思います。ユーザーと近い距離で、身近なアイドルになるビジネス。ここらが勢いづいてきているでしょうか。個人的には、ライバーやらホストにあると思います。ユーザーと近い距離で、身近なアイドルになるビジネス。ここらが勢いづいてきているでしょうか。
ただし、アフィリエイト市場も、自己啓発コンテンツ販売市場もずっと右肩上がりで伸びています。
2020年代は果たしてどういう時代になるのか。
2020年代後半にはまた明らかに何か抜本的な変化が起こることでしょう。
それは5年後であり、これは今の小学生や、中学生が社会的影響力を持ち始めるタイミング、そして今、時代の中心にいるキャーキャー言われるインフルエンサーが、少し落ち着いていくタイミングです。
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。