西園寺が占い師に、「貴方、太陽みたいな人ね」って言われた物語

占いというものに興味は無い。

だけれど、持ち前の好奇心と、リサーチャーとしての精神で占いを受けたことがある。もちろん、お金も払った。その時占い師に言われた言葉がやけに心に残っている。

「貴方、太陽みたいな人ね」って。

言葉の力を重んじている俺は、人の心に残る言葉を紡ぎ出せる人は何かあると信じているから、彼女のことを凄いと思った(そして、結婚はまだまだ先ねって言われたことも、俺の心を捉えるには十分だった。「よくわかってる」って)。

 

 

もちろん、ポジティブな意味らしい。「貴方には商売のセンスがあるわよ」なんてことも言われた。商売は人様のご縁があってナンボ。人を照らすことができて初めて、集客に成功する。人を温めるの、ってね。

だけれど、捻くれ者の私は、少し穿った解釈もしてしまった。

 

「僕は君の太陽」

「I will be sunlight in your universe」

だなんて、ロマンチックな音楽では、太陽がポジティブなメタファーとして引用される。だけれど、宇宙図鑑なんかを見ると違う視点が得られる。

太陽なんてのはヤバイものなんだ。

核融合で灼熱の炎が沸々としていて、人間が作った定量的指標で捉える測定値は、訳のわからない単位の数が並ぶし、なんとなくだけれど想像上において自然への畏怖の感触を得る。

そして、近づき過ぎれば、灼熱の炎で焼き尽くされる。何より、到達することができない。太陽に近づく前に焼失してしまう。

 

何より、重要な点はここ。

光があるのなら、影がある。

照らすのであれば、深い影を落とすことになる。

 

 

陰と陽。

最近は陰キャラ・陽キャラという言葉がある。陽キャラが輝けば輝くほど、陰キャラは強い影を落とすことになる。光があるから影がある。昔から考えすぎ、悩みすぎだと言われるんだけれど、こういう視点もある。

「明るく照らせば、深い影もできる」

 

逆に言えば、こうも言える。

「暗く曇って仕舞えば、影は消える」

そう、実は影を消そうと思えば、照らすのではなくて、暗くして仕舞えば良い。自分と他人の間に雲を挟んで、遮光して仕舞えば良い。カーテンでも日傘でもなんでも使ってもらって、遮光してもらえば良い。

でも、太陽の光が消えれば、影は消えても、だんだん温度も落ちていき、究極的には凍土と化す。氷河期がやってくる。

生物は全て死に絶えて絶滅する。

 

 

占い師は、そこまで深い意味で「太陽」と言った訳では無いと思う。

でも、実は、若い頃から面接の類を受けるたびに「君はいいね」っていつも言われてきた。

「仕事上、何人もの経営者と会ってきたし、若くて才能がある子もたくさん見てきたけれど、君はいいよ。何か凄く良い。」

って言われたこともあるし、直近の例を出すと、「仕事柄、たくさんの人を見てきたけれど、君は本当に良い顔と、良い目をしている。」って言われたことがある。

それはきっと、才能があるとか、天才だとか、頭がキレるね、とか、そういう意味じゃなくて、何かエネルギーを感じるってことを言いたかったのだと思う。

印象が良いってことなんだと思う。

この人たちも、俺のこと、太陽って思ったのかな。

 

 

ただ、このストーリー、実はオチがある。

太陽って言われて素直に嬉しかった。だけれど、多分、「俺はそれじゃない」ってのも感じていた。

加えて、面白いことに、その占い師さんが私のことを商売人だと知った後、「今期は史上最悪を記録するから覚悟しなさい」と言ってきた。だけれど、蓋を開けるとその期は、最悪どころか最高だった。

別に、その占い師を否定するつもりは無い。

そしてきっと、占い師さんは、俺のことを誤解したのだと思う。昔から、誤解されて、賛否分かれる人間なのはずっと変わらない。

 

人を温める力があったなら嬉しい。でも、人の心に温もりを与えているような人間では無い。

太陽は全ての生命の活力源であり、無くなれば氷河期がやってきて絶滅をもたらす。けれど、自分にはそんなパワーも無い。

何より、「影を作る」可能性は否定できないとしても、近づいてきた生物を灼熱の炎で燃え尽くすというのはちょっと違うと思った。

 

 

「太陽」の件を、ある人に話したらこう言われた。

西園寺くんはね、太陽ってより、月だよ。

That’s right.

上手いこと言う。それだよそれ。

 

光を放ってるとしたら、それは月明かりだ。

月明かりは太陽光を反射したものに過ぎない。

残念ながら人を温めることは無いし、できない。

 

現代の文明社会においても、太陽の存在価値は大きい。でも、月はどうだろうか。少なくとも、私は太陽を意識しても月はあまり意識しない。

熱の発源でも無いから燃え尽くすことも無い。もしかしたら影も作るかもしれないけれど、それはせいぜい、暗闇の色を濃くする程度。

何より、三日月、満月と姿を変えるコンセプトが自分らしいと思う。サイクルがある。波があるんだ。

そして、重力に影響を与えているという。うーん、ピッタリなコンセプト。多分これまで、人から褒められてきたのは太陽的な明るさじゃなくて、引力だったのだと思う。

引力のカラクリは、質量。前に科学者がわかりやすくそのカラクリを説明していたけれどね、樽に張った布の上に重たいガラス玉を置いて、その周りにビー玉を投げると吸い寄せられていった。これが引力。

 

月は、人類が地球外で唯一到達できた地球外天体。

この俺に太陽というコンセプトは似合わない。

 

北風と太陽という物語があったけれど、月を目指すのもアリだと思う。

月経を司りたいセーラームーン西園寺

(ドMも月に変わってお仕置きしたい)

 

 

PS.

『いやいや、違うよ、西園寺くんは冥王星でしょ』って女の子に言われた。

誰が、仲間ハズレや!


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

「人生を変える」にフォーカスしたブランド
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。