なぜ、人口が増えているはずなのに、東京は廃れたと感じるのか ー「大量集客の消滅」としての集客分布のバーベル化ー

昔:

大衆
████████████████████
みんな同じテレビ
みんな同じ街
みんな同じ百貨店
みんな同じ会社
みんな同じ流行

現在:

巨大ヒット
██████████
TDL / USJ
巨大ライブ
超人気店
Netflix大作
巨大SNS
 無数のニッチ
██ ██ █ ██ █ █
推し活
小コミュニティ
専門店
Creator
趣味

真ん中が薄くなる。

これはメディアだけではありません。

商業施設。

繁華街。

コンテンツ。

ブランド。

YouTuber。

レストラン。

ホテル。

観光地。

ネットメディア。

全部で起きやすい。

「そこそこ有名だから人が来る」が一番苦しい。

一方で、

東京ディズニーリゾートへ行くために千葉まで行く。

好きなアーティストを見るためにドームへ5万人集まる。

SNSで見たラーメン屋へ1時間並ぶ。

は起きる。

つまり交通コストを超える明確なDestination Valueが必要になった。

 

 

「東京は人が増えているのに、なぜ寂しく感じるのか」

日本の人口は2015年の約1億2709万人から2025年には約1億2305万人へ、10年間で約400万人減りました。15~64歳人口も2015年の約7728万人から2025年には約7355万人まで減っています。特に街で消費し、働き、夜遊びし、新しい文化を作りやすい若年~現役人口の土台が細っています。

ところが東京だけを見ると逆で、住民基本台帳人口は2015年約1330万人から、2026年には推計約1430万人まで増えています。つまり地方→東京への人口集中が、全国の人口減少を東京では覆い隠している。

だから東京駅や渋谷へ行けば「日本のどこが人口減少なんだ」というくらい人がいる。しかし、東京全体の人口が増えることと、東京の全地点が賑わうことは全く別です。

むしろ東京内部では、

人口・企業・観光客は集中する

しかし行き先の選択肢はそれ以上に増える

人流が地点間で奪い合いになる

という現象が起きています。

汐留はかなり象徴的

これは感覚だけではありません。

東京都交通局の2016年公表資料では、大江戸線汐留駅の一日乗降人員はおよそ5.26万人でした。2024年度は約3.93万人です。単純比較で4分の1程度減っています。

汐留の街が消えたわけではない。

電通、日本テレビ、大企業、高層ビル、ホテルなどは存在する。

しかし2000年代の汐留は、

「新しい東京の巨大集積地」

そのものだった。

カレッタ汐留へ行く。

日テレを見る。

会社員が毎日通勤する。

仕事帰りに飲む。

人に会うために都心へ出る。

という複数の理由が一つの場所に重なっていました。

今はその一つ一つが剥離しています。

特に仕事です。2025年度の東京都調査では従業員30人以上の都内企業の64%がテレワークを導入済みで、2026年5月の月次調査でも43.3%の企業が実施しています。

週5日、

朝:会社員が来る
昼:ランチする
夕:買い物する
夜:飲む

という強制的に発生していた人流が弱くなった。

これはものすごく大きいです。

昔のオフィス街は、努力しなくても会社が毎朝何万人もの客を運んできてくれた。

テレワークは、その「自動集客装置」を壊しました。

お台場も「完全な衰退」ではない。もっと興味深い

お台場については数字が非常に示唆的です。

臨海副都心の年間来訪者は2015年が過去最高の5680万人、2024年は5110万人。約1割少ない。

一方、ゆりかもめ全体の一日平均利用者は2015年度約12.45万人、2024年度約12.99万人なので、交通利用だけ見ればほぼ回復しています。

それなのに「昔より寂しい」と感じる。

これはかなり重要です。

総人流と「街の賑わい感」は別物だからです。

お台場では2021~22年に、

MEGA WEB
Zepp Tokyo
VenusFort
大観覧車
旧teamLab Borderless

という巨大な集客装置が一気に営業終了しました。パレットタウンだけで23年間に延べ約4億人を集めていました。お台場大江戸温泉物語も2021年に終了しています。なお閉鎖理由には再開発や定期借地契約満了も含まれるため、「客が来なくなって潰れた」と理解するのは間違いです。

しかし結果として、

「ここへ来れば色々ある」という集積密度

が一時的に大きく失われた。

だから5000万人来ていても、昔のような「お台場全体がテーマパーク」という感じが薄くなる。

 

六本木も「消滅」より、東京における相対的地位の低下と考えた方がよい

2024年度でも東京メトロ六本木駅は一日約11万人、大江戸線も約8.3万人あり、前年比では回復しています。

ただ、2003年六本木ヒルズ→2007年東京ミッドタウンくらいの時期には、

「東京で今何が起きているかを見るなら六本木」

という文化的中心性があった。

今は、

渋谷再開発
虎ノ門ヒルズ
麻布台ヒルズ
東京駅・丸の内
銀座
豊洲
原宿・表参道
新宿
各種ライブ・イベント

へ分散しています。

実際、2024年度の東京メトロでは神谷町が前年比+21.4%、虎ノ門ヒルズが+25.3%と、新しく巨大投資が入った地域の人流が急増しています。

つまり、

六本木から人が消えたというより、「六本木でなければならない理由」が薄くなった。

これが相対的衰退です。

 

 

ここから一般化すると、かなり大きな社会変化が見える

昔の大量集客には、実は「選択肢の少なさ」がものすごく寄与していました。

テレビが典型です。

テレビ局が数局しかない。

国民が同じ番組を見る。

視聴率30%。

これは番組が現在より3倍面白かったからではない。

代替選択肢が少なかったことが大きい。

総務省調査では2017年時点でもリアルタイムテレビ視聴は平日159分、ネット100分でした。2025年度調査ではネット184分、リアルタイムテレビ156分となり、ネットが上回っています。しかもネットの184分は一つのサービスではなく、YouTube、SNS、Netflix、ニュース、ゲーム、検索などへ分裂している。

同じことがリアル空間にも起きています。

昔なら、

「週末どこ行く?」

新宿
渋谷
六本木
お台場
TDL

くらいだった。

現在は、

映画
Netflix
YouTube
TikTok
ゲーム
ライブ
推し活
サウナ
キャンプ
旅行
テーマパーク
カフェ
商業施設
スポーツ
オンラインコミュニティ
自宅配送

などが全部、同じ可処分時間を奪い合う。

オンラインとオフラインは別市場ではありません。

人間の一日は24時間しかないので、全部競合です。

だから消えているのは「人」より「同期」

これが私はかなり重要だと思います。

人口100万人がいても、

昔は土曜19時に30万人が同じテレビを見る。

現在は、

Netflix 5万人
YouTube 4万人
TikTok 3万人
ゲーム3万人
地上波3万人
外食2万人……

になる。

同じように東京に1000万人いても、

昔なら土曜日に新宿・渋谷・六本木へかなり集中した。

現在は無数の選択肢へ散る。

つまり社会全体で、

「同じ人が、同じ時間に、同じ場所にいる確率」

が低下しています。

人口減少以上に、この同期率の低下が「街が寂しくなった」「テレビが昔ほど盛り上がらない」「Webサイトへ大量アクセスが来ない」という感覚を作っていると思います。

 

 

ところが・・・・

ここを間違えるといけません。

2025年の訪日外国人数は4268万人で史上最高。

ライブ・エンターテインメント市場は2023年に6857億円となり、コロナ前2019年を8.9%上回って当時過去最高を更新しています。

ショッピングセンターも2025年の推計年間売上は33.1兆円で、既存SC売上も前年比+3.5%。

2025年の映画館入場者も約1.89億人です。

つまり、

人間は外出しなくなったわけではない。

ここから非常に重要な結論になります。

「何となくそこへ行く」は弱くなった。
「それを見たいからそこへ行く」は強い。

です。

これが2026年の社会です。

 

 

すると、お台場・汐留が象徴していることが分かる

2000年代型都市開発は、

巨大建物を作る
オフィスを入れる
商業施設を入れる
テレビ局を入れる
人が自然に来る
さらに店が集まる

という集積そのものが集客力になるモデルでした。

現在は、

巨大建物を作る

で止まる可能性がある。

「なぜ今日そこへ行くのか」が必要だからです。

だから最近の再開発は単なるオフィスビルではなく、

ホテル
高級飲食
アート
イベント
住宅
医療
ウェルネス
国際学校
巨大広場
展望施設

などを全部入れようとする。

建物ではなくDestinationを作らないと人が来ないからです。


少子高齢化はさらにこの現象を加速する

しかも人口減少は均等ではありません。

若い人が減る。

若い人ほど、

夜遊びする。

服を買いに街へ行く。

新しい街を探す。

恋愛する。

友人と集まる。

イベントへ行く。

という「目に見える街の熱」を作りやすい。

75歳以上人口は2025年時点で2100万人を超えています。

高齢者が消費しないわけではない。

しかし同じ100万円を消費しても、

20代10人が渋谷で遊ぶ消費と、

70代が医療・旅行・住宅・金融へ使う消費では、

街頭から見える賑わいが全然違う。

したがってGDPや東京人口がそれほど落ちていなくても、

「街から若々しい活気が消えた」

は十分起こり得ます。

 

 

2016→2026を最も圧縮すると

社会は、

「少数の共通選択肢へ自動的に人が集まる社会」

から、

「無数の選択肢の中から、強い理由を作れたものだけが人を大量に集める社会」

へ変わった。

だから大量集客は平均的には難しくなった

しかし上位だけを見るとむしろ巨大化している。

これが、

「全体は栄えているように見えるのに、個々を見ると廃墟が増える」

という2020年代特有の景色を作っているのだと思います。

 

 

 

失敗できないはずのオトナ起業家が陥る、大量集客KGIの罠 ーSGT&BD consultingー


===

西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。