人生は「選択」で決まるのではない。「選択肢の母集団」で決まる――やりたいことより先に、見えている世界を増やせ

人生は「選択」で決まるのではない。「選択肢の母集団」で決まる――やりたいことより先に、見えている世界を増やせ

人生では、

どの会社を選ぶか。

誰と結婚するか。

どこに住むか。

何の仕事をするか。

何に投資するか。

何を勉強するか。

とにかく「正しい選択をしろ」と言われます。

だから人間は、一生懸命比較します。

A社とB社。

年収1000万円と1200万円。

東京と大阪。

営業とマーケティング。

会社員と起業。

そして、

「どっちが正解なんだろう」

と悩む。

しかし私は、もっと手前に重要な問題があると思っています。

そもそも、あなたの選択肢に何が入っているのか。

です。

人生を大きく分けるのは、「選択能力」だけではありません。

選択する前に、候補を何個発見できているか。

ここでかなり決まってしまいます。

メニューにない料理は注文できない

例えば、転職を考えたとします。

頭の中にある仕事が、

営業。

経理。

人事。

マーケティング。

エンジニア。

コンサル。

この6種類しかなければ、この6種類の中から人生を選びます。

どれだけ自己分析しても同じです。

一方で、

FP&A。

Treasury。

Pricing。

Trade Marketing。

Category Management。

Procurement。

Demand Planning。

Revenue Management。

Identity Management。

Sales Operations。

M&A Integration。

まで知っている人なら、最初から選択肢が違います。

重要なのは、

後者の人間の方が「頭がいい」とは限らないことです。

単に、

見えている世界が違う。

だから最終的な人生も変わります。

存在を知らない仕事について、

「自分に向いているだろうか」

と悩むことはできません。

存在を知らない街へ、

移住しようとも思いません。

存在を知らない商売を、

起業しようとも思いません。

存在を知らない生き方を、

理想にすることもできません。

つまり人間の選択には、その前に、

「発見」という工程

があります。

ところが、キャリア論でも人生論でも、ここがかなり抜けています。

「自分を知れば答えが出る」とは限らない

自己分析。

MBTI。

ストレングスファインダー。

価値観整理。

Will・Can・Must。

これらは基本的に、

自分側を調べる道具

です。

もちろん、自分を知ることには意味があります。

しかし、

自分を100%理解できたとしても、

世の中を10%しか知らなければ、

その10%の中からしか選べません。

これは以前書いた、

「MBTIで適職を探しても、仕事は見つからない」

という話ともつながっています。

INTPだから何が向いている。

ENFPだから何が向いている。

ISTJだから何が向いている。

その前に、

何と何の中から選んでいるのか。

という問題がある。

MBTIは選択肢を評価する道具にはなっても、

知らない職業を自動的に発見してくれるわけではありません。

だから、

自己理解

だけでは足りない。

同時に、

世界理解

が必要になります。

人間は「見た世界」に引っ張られる

これは単なる比喩でもありません。

2019年にQuarterly Journal of Economicsへ掲載されたBell、Chettyらの研究では、子どもの頃にイノベーションへ接触する環境が、後に発明家になる確率へ因果的な影響を持つことが示されています。しかも、特定技術への接触や同性の発明家への接触と、その後の発明分野との対応まで確認されています。

つまり、

「才能がある人間が勝手に自分の天職を発見する」

ほど人生は単純ではない。

何を見たのか。誰を見たのか。どんな世界が身近に存在したのか。

それによって、そもそも進路候補として認識されるものが変わります。

極端な話、

投資銀行という仕事を一度も聞いたことがない高校生と、

親戚も先輩も外資金融にいる高校生では、

18歳時点ですでに人生のメニューが違います。

本人の能力以前に、

選択肢集合が違う。

これはかなり大きな差です。

東京が強い理由も「年収」だけではない

これは東京について考えると、さらにわかりやすい。

東京へ行けば必ず成功する。

という話ではありません。

しかし大都市には、

会社。

業界。

専門職。

大学。

店。

文化。

コミュニティ。

イベント。

人間。

が大量に集積しています。

したがって、一つの重要な価値は、

人生の候補を大量に観測できること

です。

都市経済学でも、大都市ほど利用可能な職業の種類が多く、労働者と職業のマッチングが改善するという研究があります。Papageorgiouの米国データを使った研究では、大都市では小都市より職業選択肢が多く、それがより良い職業マッチにつながるメカニズムが示されています。 大都市で労働者と企業のマッチング効率が高いという別の実証研究もあります。

だから、

東京は給料が高い。

店が多い。

遊ぶ場所が多い。

だけではない。

もっと根本的には、

「こんな人生もあるのか」を観測する密度が高い。

これが大きい。

一度存在を知れば、その後東京を離れても構いません。

重要なのは、

自分の頭の中の地図に、

その世界が追加されたことです。

年収1000万円になっても人生が変わらなくなる理由

逆に、

年収1000万円。

大企業。

管理職。

東京勤務。

ここまで来ても、

妙に人生が停滞する人がいます。

これは能力不足とは限りません。

むしろ、

同じ選択肢集合の中で最適化しすぎた

可能性があります。

A社からB社へ転職する。

年収1000万円から1200万円になる。

課長から部長になる。

丸の内から六本木になる。

しかし、

大企業会社員。

同じ業界。

同じ職種。

同じ年収帯。

同じ人間関係。

同じ休日。

同じ情報源。

であれば、

人生の基本構造はほとんど変わりません。

これは、

「どのカードを選ぶか」

を変えただけです。

カードそのものは増えていない。

だから以前書いた、

「転職しても人生が変わらないなら、『会社』ではなく『世界』を変えた方がいい」

という話になるわけです。

現在トップページでも、このテーマの記事が入口として最上段に置かれています。

「やりたいことがない」は、選択肢不足かもしれない

人は30代、40代くらいになると、

「やりたいことがない」

と言い始めます。

しかし、

やりたいことがない

という結論を出す前に、

私はもう一つ確認した方がいいと思います。

あなたは、候補を何個知ったうえで「ない」と言っているのか。

仕事を20種類しか知らない。

住んだ街は2つ。

所属した会社は3社。

付き合った業界は1つ。

普段会う人間もほぼ会社関係。

情報源もX、YouTube、ニュースアプリくらい。

それで、

「人生には特にやりたいことがない」

と結論づけるのは、

少し早いかもしれません。

世界全体を見て飽きたわけではありません。

自分が見えている範囲を見終わっただけ

かもしれないからです。

だから私は、専門実務の記事を書いている

最近このサイトには、

Microsoft Entra ID。

Intune。

Jamf Pro。

HENNGE One。

Okta。

DivaSystem。

STRAVIS。

SAP Ariba。

Coupa。

NACCS。

B/L。

D/O。

SRI+。

SCI。

KSP。

Eagle Eye。

みたいな記事が大量に増えています。

現在のトップページにも、情シス、連結決算、購買、貿易、メーカーのマーケティング実務などの記事が並んでいます。

一見すると、

「急に専門サイトになったのか?」

と思うかもしれません。

違います。

これは全部、

世界を増やすための記事

です。

例えば、

DivaSystemを知る。

すると、

連結決算という世界が見える。

海外子会社管理が見える。

FP&Aが見える。

CFO組織が見える。

会計コンサルが見える。

そこからまた別の会社が見える。

SAP Aribaを知る。

すると、

購買部が見える。

Procurementが見える。

Supplier Managementが見える。

Spend Analysisが見える。

サプライチェーンが見える。

Entra IDを知る。

すると、

Identity Managementが見える。

セキュリティが見える。

情シスが見える。

SaaS管理が見える。

一つの固有名詞から、

知らなかった世界が枝分かれしていきます。

専門知識を暗記すること自体が目的なのではありません。

世界の裏側に入口を作っている。

そう考えてもらった方が近いです。

良い情報とは「答え」ではなく「枝」が増える情報である

私は最近、

情報にもかなり差があると思っています。

例えば、

「30代は自己投資しましょう」

という情報を読んでも、

人生の候補はほとんど増えません。

「転職では市場価値を高めましょう」

でも同じです。

わかった。

で、

何を見ればいいのか。

どんな仕事があるのか。

何を検索すればいいのか。

次の枝がありません。

一方、

「SAP Ariba」

という知らない言葉を一つ覚える。

すると、

そこから10個、20個と未知の言葉が出てくる。

私は後者の方が、

場合によっては人生を変える情報だと思っています。

なぜなら、

次の検索が発生するからです。

良い情報は、

読んで「なるほど」で終わらない。

その情報によって、

「これは何だ?」

「じゃあ、こっちは?」

「こんな仕事もあるのか?」

と、

次の世界が開く。

つまり、

情報の価値は、そこから何本の新しい枝が伸びるか

でも決まります。

人生戦略で最初にやるべきなのは「最適化」ではない

人間はすぐ、

最適解を探します。

どの会社が一番いいか。

どの資格が一番いいか。

どの投資先が一番いいか。

どの街が一番いいか。

どの仕事が一番向いているか。

しかし、

候補が貧弱な状態で最適化しても、

「知っている範囲で一番マシなもの」

が出てくるだけです。

だから順番としては、

まず世界を広げる。

次に候補を増やす。

その後で比較する。

最後に選ぶ。

です。

この順番を逆にしない方がいい。

人生に迷っているときほど、

いきなり答えを出そうとしない。

答えの候補を増やす。

知らない会社を見る。

知らない業界を見る。

知らない専門職を見る。

知らない街へ行く。

違う種類の人間と話す。

知らない学問を読む。

知らない固有名詞を検索する。

判断より先に観測する。

これだけでいい場合があります。

自由とは「何もしなくていいこと」だけではない

この話は、自由についても同じです。

金がある。

時間がある。

会社に縛られていない。

確かに自由です。

しかし、

選択肢を三つしか知らない人が、

三つの中から自由に選べる状態と、

100個の世界を知っている人が、

100個から選べる状態では、

同じ「自由」でもかなり違います。

だから私は、

自由を、

暇な時間の多さだけでは考えていません。

アクセスできる世界の多さ

も、自由の一部だと思っています。

知らないものにはアクセスできません。

知らない仕事には転職できない。

知らない土地には住めない。

知らない商売は始められない。

知らない人生は選べない。

金と時間があっても、

頭の中の地図が狭ければ、

行動範囲は意外と狭い。

逆に、

世界を知れば知るほど、

「ここがダメならあっちへ行けばいい」

という逃げ道まで増えます。

これも自由です。

西園寺.comでやりたいこと

だから、このサイトで扱うものは一見バラバラです。

年収。

転職。

東京。

MBTI。

マーケティング。

経営。

投資。

情シス。

経理。

購買。

物流。

人生。

しかし、私の中ではかなり一貫しています。

全部、

普通に生きているだけでは見えにくい世界を見えるようにする

という話です。

世の中には、

表から見える部分と、

裏で動いている仕組みがあります。

会社名だけを見るのではなく、

会社の中を見る。

職種名だけを見るのではなく、

実際の業務を見る。

商品だけを見るのではなく、

その裏側のマーケティングを見る。

給料だけを見るのではなく、

その給料でどんな人生が可能なのかを見る。

人生論だけを見るのではなく、

そもそも人生の候補がどこから生まれているのかを見る。

それをやっていきたい。

人生を変えるとは、メニューを変えることかもしれない

人生の重要な局面では、

「正しいものを選ばなければ」

と思います。

もちろん選択は大事です。

しかし、その前に、

メニューそのものを疑った方がいい。

本当にAかBなのか。

Cはないのか。

Dは。

Eは。

そもそも、

今いる店から出てもいいのではないか。

それまで存在すら知らなかった選択肢を一つ発見しただけで、

何年間も悩んでいた二択が、

突然どうでもよくなることがあります。

だから人生に行き詰まったとき、

すぐに答えを出そうとしなくてもいい。

まず、

知らない世界を増やす。

人生は、

与えられた選択肢から正解を当てる試験ではありません。

自分で選択肢そのものを発見して増やすことができます。

そして場合によっては、

何を選ぶか以上に、

何を選べる状態まで世界を広げたか。

そちらの方が、長い人生では重要なのだと思います。


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。