2025年7月

「ロシュ限界の文明と親殺しのパラドックス」

人間という存在が、ロシュ限界――すなわち「重力で自壊しないギリギリの距離」の中で文明を営んでいると考えたらどうだろうか。 近すぎれば崩壊し、遠すぎれば離散する。その絶妙な間合いの中で、国家も思想も、そして家族すらも成立している。 この「限界線」を象徴するかのようなパラドックスがある。 親殺しのパラドックスだ。 時間を遡って自分の親を殺すと、自分が生まれない。 では、自分が存在している今とは何なのか (さらに…)

「ツングースカの鷲と半チャーハン ― 断片の宇宙に生きる私たち」

人間の歴史とは、巨大な「ツングースカ大爆発」のような事件の間を、細く繋いでいく微細な日常の連続なのかもしれない。 1908年のあの未解決の大爆発。正体は隕石か、それともタイムトラベラーの実験失敗か。誰も本当のところは知らない。ただ確かなのは、マウンテンゴリラたちの住む深い森のように、世界にはいまだ言語化できない“自然の領域”が残されているということだ。 その「語れなさ」は、まるでPCの文字入力で変 (さらに…)

日本人は『クズの集まり』説の系譜 三島由紀夫、小林秀雄、吉本隆明、宮台真司

  日本人は『クズの集まり』説の系譜 三島由紀夫、小林秀雄、吉本隆明、宮台真司 三島は日本人が物質主義に溺れて伝統を失う精神的な退廃を嘆いた なにあいつ みたいな指さされながら自殺 小林は、戦後の日本人が西洋の模倣に走り、自身の文化的基盤を見失っていることを『本居宣長』などで論じ、日本人の「自然な呼吸感」や「連続性」を取り戻す必要性を説いた 小林の批評は、しばしば日本人の「自意識の過剰」 (さらに…)

芸術を隠れ蓑にした社会不適合は個性を自己中心性と勘違いする。アートの巧さは「クラスの端っこで馴染めなかった時間」に比例している。

  芸術を隠れ蓑にした社会不適合は個性を自己中心性と勘違いする。アートの巧さは「クラスの端っこで馴染めなかった時間」に比例している。 イマジネーションフレンドという名のアルターエゴと遊んだ時間。 本を読まないということは、その人が孤独でないという証拠である。   ビルゲイツは音楽を聴かないらしい。 まぁ、馬鹿になるからだろう。 音楽もその人の孤独と比例する。社不指数のようなもの (さらに…)

ヒトラーの電動ノコギリ(グロスフスMG42機関銃)で教養がない人間の「個性」を撃ち殺してやりたいね。教養がある人間の「個性」が意味するものは違う

  教養がない人間は個性を作り出そうとするんだよね。 教養がある人間が考える個性とは全く違う。   ヒトラーの電動ノコギリ(グロスフスMG42機関銃)で教養がない人間の「個性」を撃ち殺してやりたいね。   これは結構大事なポイント。 そもそも、同じ言葉でも意味するものが違う。   自分勝手な芸術にある自己表現。そしてそのロシアンルーレット性。 それじゃあ、生 (さらに…)

桂馬の高飛び歩の餌食としてのライヒスタークの赤旗(レイプマン in ベルリン)

  第二次世界大戦の愚としてヒトラーの東西二面戦をあげられるけど歴史をよく学んでいた彼は、それはやっちゃいけないって実はわかっていたんだよね   シュリーフェン・プランの失敗、第一次大戦の塹壕地獄、ロシアの冬将軍――それらを知っていた彼は、本来なら西を叩いてから東、という「一面戦戦略」を取るべきだった。 でも彼は、時間との競争の中で賭けに出た。バルバロッサ作戦はその象徴で、短期 (さらに…)

経済戦争、貿易赤字が損なわけない

  日本はサウジアラビアから石油輸入してます。 一方で相手は人口も少ないし、そんなに輸出してません。 対サウジアラビアでは日本は赤字です。   では日本は負けですか? そんなわけないですね。   一方的に買い込んでるところに対して負け、という経済の捉え方は間違っています。   ましてやアメリカなんてドイツ、日本相手に赤字ですが、それは金使って日本人、ドイツ人 (さらに…)

「西園寺貴文さん、私のお師匠です。奇人ですが、コピーライティングの腕前は一級品です」って紹介されてて草

  「西園寺貴文さん、私のお師匠です。奇人ですが、コピーライティングの腕前は一級品です」 って紹介されてて草   頭悪いやつでも、見れば本物とすぐわかるスキルを提示できるって大事だよな   === @西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男     "make you feel, make you think."   SGT&B (さらに…)

廃人を生み出した2020年以降のナンパビジネスの宗教化は、『努力せず、投資せず、裏道を見つけてインスタントに生きろ』

  廃人を生み出した2020年以降のナンパビジネスの宗教化は、『努力せず、投資せず、裏道を見つけてインスタントに生きろ』のため、これによって、まったくもって生産的じゃない人間たちを生み出した   女性たちの醜悪化への対抗でもあったし、水商売女が溢れかえる中、構造不況を味方につけたものでもあった 何より、社会的底辺に希望を与えた   しかし、結果として生み出されるのは、 (さらに…)