実るほど頭を垂れる稲穂かな (The boughs that bear most hang lowest.)

昔、「謙虚」って言葉を勘違いしていたように思います。 自己主張せず、自己PRをせず、静かに、奥手な感じに生きるのが美しい生き方だと。日本では「大人」とされる生き方だと。そんな風に感じていた時代がありました。謙虚って大事だな、って思っていた時代がありました。 そのあと、「謙虚の『け』の字もない人間」にキャラチェンジして生きてきたわけですが、歳のせいか、だんだん謙虚にまた回帰してきている自分がいるように思います。ただし、昔の自分と、今の自分では「謙虚」というものに対する捉え方が変わってきたように思うんですね。   こう、自分を抑えていると、伝わるものも伝わらない。言うべきものを言わないと、損をする場面もある。だけどそれによって、嫌われたり気持ち悪がられたりすることがある。トゲが立ってしまうこともある。難しいですよね。我を出すか、出さないのか、って。 今の私が思う謙虚というのは、 人は

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