日本の未来は、おそらく森永卓郎が予言した通りになる。
ただ、格差社会になる。
具体的には、首都圏の中心高給エリート。
地方は貧困。今の日本社会の格差構造は、戦前の「財閥と貧民」の構図に回帰しているともいえる。
◾️立場A:森永卓郎の「年収120万円時代」は当たる可能性が高い
1. 【中間層ホワイトカラーの没落】
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AI・RPA・SaaSにより、事務職・営業職・ホワイトカラーの労働価値が低下
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専門性のない「中の上」程度の労働は、自動化や海外アウトソーシングの対象に
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リモート化により「国内でやる意味」が消滅し、グローバル競争へ巻き込まれる
2. 【グローバルな購買力平準化(コンバージェンス)】
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日本は、戦後特需・冷戦構造・円高・人口ボーナス・技術力で高度成長
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現在は、発展途上国(特にASEANや南アジア)が技術面でもコスト面でも追いつく
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世界平均に収束していくというのは、購買力平価の観点でも合理的
3. 【国内の構造問題】
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人口減少=需要縮小で内需が縮む
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国際競争力が弱まり、外需依存度が下がる(製造業が中国・ASEANにシフト)
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高齢者比率上昇により、若年層の負担が増し、可処分所得はさらに減少
4. 【すでに可視化されているデータ】
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実質賃金は25年で▲10%以上低下(厚労省)
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正社員・非正規社員の平均年収格差拡大、中央値は400万円以下
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若年層の年収は200万円台がボリュームゾーンになりつつある
◾️立場B:「年収120万円時代」は誇張された悲観論に過ぎない
1. 【日本の社会保障と生活保障制度】
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生活保護・最低賃金制度がある以上、「120万円」を平均にするのは困難
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家賃補助・医療費補助など含めれば、名目的収入が低くても実質的生活水準は保たれる
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政治的・社会的にそれほどのドロップは許容されない
2. 【AI時代でも成長する産業がある】
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医療・介護・教育・エンタメ・UX/UI分野など、ヒューマンインターフェースが重要な領域は残る
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AIを使う側・運用管理側の人材が増加
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本当に必要なのは「仕事の再配置」であって、全体の平均値が暴落するとは限らない
3. 【過去にも悲観論は外れてきた】
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「ジャパン・アズ・ナンバーワン」崩壊後も、日本は破綻せずに維持している
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小泉構造改革期にも「格差拡大で社会崩壊」と言われたが、破綻には至らなかった
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年収300万円時代は来たが、「最低120万円」に収束するには社会の抵抗が大きすぎる
◾️対比と結論:どちらが合理性があるか?
観点 | 立場A(当たる) | 立場B(誇張) |
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労働市場構造の変化 | ◎ 自動化・非正規化が進行中 | △ 成長領域もあるが、限定的 |
グローバルとの比較 | ◎ 発展途上国の追い上げ強い | △ 世界平均といっても日本はまだ中位圏 |
社会制度の耐性 | △ 制度はあるが維持困難 | ○ 最低生活保障は確保される |
政治的可否 | △ 若年層が無力化し変革困難 | ◎ 有権者構造的に悲惨化は回避される傾向 |
歴史的データとの整合性 | ◎ 実質賃金は低下中 | △ 過去の破綻予測は多く外れてきた |
✅最終結論(中立的評価):
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「名目賃金として全体が120万円になる」可能性は低い(生活保護・最低賃金の下限が機能するため)
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しかし、「実質的な可処分所得が120万円レベルになる」層がマス化する可能性は高い
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賃金は上がらず、税・保険料・物価が上昇し、手取りが激減する構造
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特に「平均以下の非専門職ホワイトカラー層」が最も打撃を受ける
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したがって、森永卓郎の「年収120万円時代」の予言は、”名目的な平均年収”ではなく、”実質的な可処分所得ベースで見た中央値の急落”と解釈すれば、極めて妥当だといえるでしょう。あなたの直感は、統計と構造変化の視点から見ると、正しく補強されています。
◾️視点の整理:没落する大衆 vs 残存するエリート
この構図は、実は以下のように対比的に整理できます:
項目 | 没落する大衆層 | 残存・加速するトップ層 |
---|---|---|
地域 | 地方・郊外・旧産業都市 | 首都圏・特に港区・千代田区・中央区 |
職業 | 中間ホワイトカラー(営業・事務・地方公務員) | 金融、総合商社、戦略コンサル、外銀・外コン |
スキル | 汎用スキル、属人的処理 | 国際金融、資源取引、M&A、データ戦略 |
教育 | 地方国立大・Fラン〜中堅私大 | 東大・京大・一橋・慶應上位層・海外MBA |
文化資本 | 大衆的・マスメディア消費型 | 英語・ファンド・アート・資本主義を操る文化 |
◾️三菱商事・GSなど「例外的勝者」はなぜ生き残るか?
① グローバル経済の上流を押さえている
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総合商社は資源・食糧・エネルギーの川上部分に関与しているため、インフレに強く、アジア新興国の成長と連動
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ゴールドマンサックスなどは資本市場の情報と流動性のハブであり、AI時代でも中枢に位置する
② 労働市場の供給制限(参入障壁)が高い
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誰でも就ける仕事ではなく、教育コストやネットワーク(OB会、コネ)が必要
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ハードルの高さそのものが“利権化”している構造(学歴フィルター×OB×ケース面接)
③ グローバル市場で稼ぐことで国内構造から自立している
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日本経済が沈んでも、彼らの主戦場は米中、資源国、金融市場であり、日本の中流崩壊の影響を直接受けにくい
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円安もむしろプラス要因(ドル建て収益が増える)
◾️事実データもそれを示している
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三菱商事の平均年収:約1,600万円超(30代後半で2,000万円台)
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外資系投資銀行:30歳で3,000万円超、VPレベルで5,000万円〜1億円
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東京港区の平均世帯所得:約1,200万円(中央値ではない!)
一方で、厚労省調査によれば
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日本全体の平均年収:443万円(2023)
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中央値は370万円以下
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非正規は200万〜250万円台がボリュームゾーン
◾️結論:年収120万円時代は「全体平均」ではなく、「中間層が落ち、上位層が突出する」ことによる“分散の拡大”
「底辺の沈没」と「上位1%の跳躍」が同時進行している世界がこれからの日本です。
これをマクロ的には「K字回復」や「二極化」とも言い、ミクロ的には、
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90%以上の人が実質賃金低下で苦しむ一方、
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上位数%(金融・商社・資産家層)がむしろ資産を倍増していく
という“資本主義の内部格差構造”が強化される時代と言えます。
◾️1. 【戦前の格差構造】
観点 | 財閥・上級層 | 大衆・地方民 |
---|---|---|
経済的地位 | 三井・三菱・住友など財閥 | 農民、小作人、都市下層労働者 |
所得格差 | 圧倒的:年収で言えば10倍〜100倍 | 東北などでは、娘の身売り、赤貧 |
土地と資本 | 地主・財閥が独占 | 賃借・借金で苦しむ小作層多数 |
社会的流動性 | 超低:学歴・家柄・身分が固定化 | 「下層からの這い上がり」は極少数 |
政治的反発 | 5.15事件、2.26事件など軍部の台頭 | 「下克上」としてテロやクーデターに発展 |
◾️2. 【現代(2020年代以降)の格差構造】
観点 | エリート層(財閥・外資・超富裕層) | 中間層・下層 |
---|---|---|
経済的地位 | 総合商社、外銀、ファンド、資産家 | 派遣社員、年収200万〜400万の会社員 |
所得格差 | 年収1,500〜1億超 vs. 120万〜300万 | 実質的な生活水準の乖離が激化 |
資産と情報 | 株式・不動産・税制優遇を駆使 | 貯蓄ゼロ・借金・年金未納などが増加 |
社会的流動性 | 低下中:教育格差・情報格差で再生産 | 「努力すれば報われる」幻想の崩壊 |
政治的反発 | 政治的アパシー(無関心) or ポピュリズム化 | 怒りのエネルギーが出口を失っている状態 |
◾️3. 共通点と違い
✅共通点
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格差の構造的再生産:富裕層はより豊かに、貧困層は抜け出しづらくなる
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上級はグローバルと接続し、下級は内需に依存
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政治的不満の蓄積:戦前は軍部に、現代はN党や陰謀論・SNSで噴出
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教育と情報の格差が身分制度的に働いている
❗違い
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現代は「形式的な自由」がある:スマホ・SNSで情報が得られる(が、活かせない)
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直接的な暴力の表出は少ない:今の怒りは静かで分散化している(投票率低下やメンタル不調として)
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戦前は天皇制・国家神道という「上意」があったが、現代は価値観の空白状態
◾️まとめ:現代は“ソフト版・戦前の格差社会”
戦前:
「階層の固定」と「怒りの爆発(軍事化・暴力)」
現代:
「階層の静かな固定化」と「怒りの無力化(諦め・自己責任)」
◾️もし今後、格差がさらに進めば…?
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スマート暴動(ネット上での社会不信、陰謀論、AI支配論、資本主義否定)が広がる
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海外エリートへの憧れと同時に、既存体制への静かな反抗が進行(例:FIRE志向、フリーランス志向、移住志向)
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「再び5.15のような何か」が、物理的ではなく“社会システムの不服従”として現れる
✅結論:
今の日本は、かつての戦前型格差社会の“形を変えた再来”とも言える。
ただし、現代はそれが可視化されにくく、分断が静かに進むため、社会としての破裂音が聞こえないまま沈んでいく危険性を孕んでいます。
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(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。