20代で年収を追うべきか。会社を辞めた翌日に「何が残るか」で会社を選べ
20代になると、年収が気になり始めます。
同級生が、
年収500万円。
600万円。
外資に行って800万円。
コンサルに行って1000万円。
そんな話を聞く。
すると、
「自分も年収を上げた方がいいのではないか」
と思います。
もちろん、給料は高い方がいい。
同じ仕事なら、300万円より500万円、500万円より800万円もらった方がいい。
これは当たり前です。
しかし20代の会社選びでは、年収以上に見た方がいいものがあります。
私は一つだけ基準を置くなら、
「その会社を辞めた翌日に、自分の手元に何が残っているか」
を見るべきだと思っています。
年収は会社を辞めた瞬間に消える
例えば、
25歳。
年収700万円。
かなりいい会社に入った。
会社名も有名。
オフィスも綺麗。
福利厚生もいい。
毎月かなり給料が入ってくる。
素晴らしい。
しかし、5年後に会社を辞めたとします。
その瞬間、
会社の看板はなくなります。
会社の顧客も使えません。
会社の予算も使えません。
会社の部下もいません。
会社のシステムも使えません。
そして、
年収700万円も消えます。
そのとき、
自分自身に何が残っているのか。
ここが重要です。
例えば、
特定業界について圧倒的に詳しくなった。
巨大案件を動かした経験がある。
特定システムを実務で使える。
英語で海外拠点と仕事をしてきた。
数字を分析して意思決定できる。
営業先を開拓できる。
商品を売れる。
人を採用できる。
事業計画を作れる。
経営陣に説明できる。
特定業界に人脈がある。
こういうものが残っていれば、
会社を辞めても次へ持っていけます。
一方、
会社独自の社内システムに詳しい。
社内の誰に話を通せば物事が進むかわかる。
社内資料を作るのが速い。
上司から評価される方法を知っている。
社内調整が得意。
というものばかり残っていると、
会社の外へ出た瞬間、
価値が急激に落ちる可能性があります。
ここが、
20代の年収を見るときにかなり重要です。
「年収が高い会社」と「自分の価値が上がる会社」は同じではない
年収800万円の会社に入った。
だから、
自分は800万円の価値がある。
とは限りません。
会社には、
ブランドがあります。
資本があります。
顧客があります。
営業網があります。
商品があります。
技術があります。
組織があります。
過去から蓄積された信用があります。
その巨大な装置に乗ることで、
個人では到底生み出せない成果を出せます。
これは会社員の大きなメリットです。
しかし同時に、
会社の強さと、自分の強さを混同しやすい。
という問題があります。
例えば、
超有名企業のブランドで営業すれば売れる。
しかし、
無名企業へ移ったら急に売れなくなる。
それなら、
「営業力」の一部は自分ではなく会社にあったわけです。
逆に、
無名の商品でも顧客を開拓できる。
市場を分析できる。
提案を作れる。
契約まで持っていける。
なら、
会社を変えても比較的持ち運べます。
20代では、
会社の年収を見ると同時に、自分に何が移植されているか
を見た方がいい。
20代で会社から持ち帰るべきもの
では、何が残ればいいのか。
資格を取れ、
というだけの話ではありません。
もっと広い。
例えば大企業のマーケティングへ入ったとします。
そこで、
SRI+。
SCI。
ID-POS。
ブランド管理。
Pricing。
Trade Marketing。
需要予測。
広告代理店管理。
数億円単位の予算。
などに触れた。
これは残ります。
会社を辞めても、
「メーカーのマーケティングが実際にどう動いているのか」
という知識は頭の中に残る。
情シスなら、
Microsoft Entra ID。
Intune。
Jamf Pro。
Okta。
IAM。
MDM。
セキュリティ。
IT統制。
などを実際に扱う。
これも残る。
経理なら、
連結決算。
DivaSystem。
STRAVIS。
IFRS。
海外子会社管理。
FP&A。
管理会計。
が残るかもしれない。
購買なら、
SAP Ariba。
Coupa。
Supplier Management。
Spend Analysis。
契約。
価格交渉。
調達戦略。
が残る。
重要なのは、
これらの固有名詞を覚えることではありません。
その会社にいなければ触れられなかった「業務世界」を、自分の中へコピーできたか。
です。
これが20代の会社員生活の大きな価値です。
若いうちは「給料をもらいながら他人の金で経験する」ことができる
会社員の強烈なメリットの一つは、
自分のお金では到底できない経験を、
会社のお金でできることです。
例えば自分で、
数億円の広告を出してみる。
世界中に商品を輸出する。
巨大なERPを導入する。
会社を買収する。
数千店舗のPOSデータを分析する。
数万人分のIDを管理する。
海外子会社を連結決算する。
巨大工場の調達を担当する。
こんな経験を個人で買おうとしたら無理があります。
しかし会社員なら、
給料までもらいながら経験できる。
これはものすごいことです。
だから20代で会社員をやるなら、
単に、
「どこが一番楽か」
「どこが一番給料がいいか」
だけを見るのはもったいない。
どこなら、自分一人では絶対に買えない経験を会社の金で買えるのか。
これも見た方がいい。
だから20代では、年収100万円の差を逆転できることがある
例えば二つの会社があったとします。
A社。
年収600万円。
仕事内容はかなり限定的。
毎年ほぼ同じ業務。
会社独自のやり方が多い。
社外で使える専門性はあまり増えない。
B社。
年収500万円。
しかし、
優秀な人間と働ける。
顧客と直接話せる。
新しいプロジェクトに入れる。
数字を持たせてもらえる。
海外案件に参加できる。
専門的なシステムを触れる。
責任範囲が毎年広がる。
このとき、
年収だけならA社です。
年間100万円違う。
5年なら500万円違う。
かなり大きい。
しかし30歳になったとき、
A社では年収700万円。
B社で経験を積んだ人には、
年収1000万円の求人が来る。
あるいは、
コンサル会社。
外資。
事業会社の専門職。
スタートアップ幹部。
独立。
別業界。
いろいろな出口ができる。
なら、
20代の100万円だけでA社を選ぶのが必ずしも正解とは言えません。
もちろん、
「若いうちは低賃金でも修行しろ」
という話ではありません。
それは会社側に都合よく使われる危険があります。
そうではなく、
安い給料を受け入れるなら、その差額以上の何かを本当に持ち帰れているのか
を厳しく見ろ、という話です。
何も残らないなら、
ただ安く使われているだけです。
「成長できる会社」という言葉ではダメ
ここで企業はよく、
「若手が成長できる環境です」
と言います。
これは意味がありません。
成長とは何なのか。
具体的に見た方がいい。
3年後に、
何ができるようになるのか。
何というシステムを使えるのか。
どのくらいの金額を扱うのか。
どのくらいの顧客を担当するのか。
どんな意思決定に参加するのか。
どんな専門家と仕事をするのか。
どの業界から転職オファーが来るようになるのか。
ここまで落とす。
例えば、
「マーケティングについて成長できます」
では弱い。
3年後に、
年間10億円の広告予算を管理した経験。
POSデータを使った販売分析。
価格変更の意思決定。
代理店マネジメント。
新商品ローンチ。
ブランドP/L。
まで経験できる。
これなら具体的です。
会社を見るときは、
「成長」という形容詞ではなく、持ち帰れる名詞を見る。
この方がいい。
一番怖いのは「社内でだけ価値が上がること」
会社員を長くやっていると、
社内ではどんどん偉くなります。
主任。
係長。
課長。
部長。
給料も上がる。
社内の人間も自分を知っている。
重要な会議にも呼ばれる。
すると、
自分の市場価値も上がっているように感じます。
しかし、
ここには落とし穴があります。
社内価値と社外価値は別です。
社内価値とは、
この会社では非常に便利な人。
この会社の事情を知っている。
社内政治を知っている。
人脈がある。
経営陣から信頼されている。
社内プロセスに精通している。
一方、
社外価値とは、
別の会社へ行っても価値を出せる。
別の業界でも使える。
顧客が金を払う。
他社が採用したがる。
自分で商売にできる。
というものです。
理想は両方上げることです。
しかし若いうちから、
社内価値だけが猛烈に上がる会社にいると、
後から動きづらくなります。
給料は高い。
役職もある。
しかし外へ出ると、
同じ条件では雇ってもらえない。
すると、
辞めたくても辞められない。
20代のうちは、
この状態をできるだけ避けた方がいい。
20代の最大の資産は「まだ変更できること」
20代には、一つ大きな特徴があります。
まだ、
方向転換しやすい。
未経験転職。
業界変更。
職種変更。
海外。
大学院。
資格。
起業。
いろいろ試せます。
実際、転職市場でも20代はポテンシャルを含めて評価される余地があります。JAC Recruitmentの2024年実績では、同社を利用した20代の転職後年収は450〜650万円がボリュームゾーンで、ハイクラス転職成功者にも20代が一定割合含まれています。
つまり20代では、
「今の自分はいくらで売れるか」
だけでなく、
「30歳の自分を何者に変換するか」
を考える時間があります。
ここが30代以降との違いです。
20代で年収を上げるべき人
では、
20代で年収を上げることは重要ではないのか。
そんなことはありません。
むしろ、
積極的に上げた方がいいケースもあります。
例えば、
今とほぼ同じ仕事。
得られる経験も同等。
企業ブランドも同程度。
労働時間も大差ない。
それなのに、
A社500万円。
B社700万円。
なら、
B社へ行った方がいい。
また、
高い給料そのものが、
市場からの評価を示している場合もあります。
優秀な人材が集まる会社。
高い基準を要求される仕事。
巨大な責任を持つ仕事。
高度な専門性が必要な仕事。
結果として給料も高い。
なら、
年収と経験が両取りできます。
これが一番いい。
だから、
「20代は年収を気にするな」
ではありません。
正しくは、
年収だけを目的関数にするな。
です。
一番いい会社は「高い給料を払いながら、自分の価値まで上げてくれる会社」
理想は単純です。
高い給料。
高度な経験。
強いブランド。
優秀な同僚。
大きな仕事。
外で通用する専門性。
全部取る。
Googleでも、
外資金融でも、
大手商社でも、
トップコンサルでも、
一部の専門職でも、
人気企業が強い理由の一つはここにあります。
給料をもらえる。
会社ブランドも得られる。
質の高い仕事も経験できる。
優秀な人間にも会える。
転職市場からも評価される。
つまり、
現在所得と将来所得を同時に上げられる。
当然競争は激しくなります。
だから誰でも入れるわけではありません。
しかし会社を比較するときには、
この視点を持っておいた方がいい。
「年収が高いか」
だけではなく、
「給料をもらったうえで、何を持って帰れるのか」。
20代で一番危ないのは「居心地がいいだけの会社」
これは給料が安いブラック企業より発見しにくい。
給料そこそこ。
残業少ない。
人間関係も悪くない。
仕事も慣れた。
怒られない。
休日もある。
特に不満はない。
しかし、
3年前とできることがほぼ同じ。
扱っている仕事も同じ。
新しい知識も増えていない。
社外の人間にも会わない。
転職サイトを見ても、自分が何に応募できるかわからない。
こういう状態です。
不幸ではありません。
だから抜ける理由もない。
そして気づいたら、
30歳。
35歳。
40歳。
になります。
もちろん、その会社に一生いるなら問題ありません。
しかし、
「いつでも辞められる自由」
を欲しいなら、
辞めても価値が残る状態
を作っておく必要があります。
自由とは、
会社を辞めることではありません。
辞めても困らないこと
です。
20代の会社選びは「出口」から見た方がいい
会社へ入るとき、
普通は入口を見ます。
初任給。
福利厚生。
オフィス。
会社名。
勤務地。
仕事内容。
しかし20代なら、
出口も見た方がいい。
その会社の30歳は、
どこへ転職しているのか。
その部署のOB・OGは、
その後何をしているのか。
その会社で5年間働くと、
何ができるようになるのか。
どんな会社から声がかかるのか。
独立できるのか。
海外へ行けるのか。
経営側へ移れるのか。
専門家になれるのか。
つまり、
「入社後」ではなく「退社後」まで含めて会社を評価する。
これだけで会社選びはかなり変わります。
年収とは「現在の値段」、キャリアとは「持ち帰ったもの」
20代で年収400万円だから負け。
800万円だから勝ち。
そんな単純な話ではありません。
25歳時点では800万円だった人が、
35歳でも800万円かもしれない。
25歳時点では500万円だった人が、
その10年間で専門性、人脈、実績、顧客、知識を蓄積し、
35歳で2000万円になっているかもしれない。
逆もあります。
だから20代で見るべきなのは、
給料明細だけではありません。
毎年、
去年の自分にはなかった何が追加されたのか。
を見る。
扱える仕事。
専門知識。
実績。
人脈。
信用。
選択肢。
それらが増えているなら、
会社員として過ごしている時間が、
自分自身へ少しずつ移植されています。
逆に、
給料しか増えていないなら、
少し注意した方がいい。
給料は会社を辞めれば止まります。
しかし、
自分の中に移植されたものは、
次の会社にも、
独立にも、
起業にも、
人生の別ルートにも、
持っていけます。
だから20代で会社を選ぶなら、
年収を見る。
もちろん見る。
でも最後に、もう一つだけ聞いてみてください。
「この会社を5年後に辞めたとして、俺には何が残っている?」
その答えが具体的な会社ほど、
20代を投じる価値は高いと思います。
===
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。



