タワマンの高層階はなぜ高い?エレベーターに乗っていたら、出世の意味が分からなくなった

タワーマンションへ行くと、エレベーターのボタンが妙に多いです。

3階。

17階。

28階。

42階。

50階。

同じ建物なのに、上へ行くほど部屋が高くなる。

もちろん理由はあります。

眺望がいい。

日当たりがいい。

外からの視線が入りにくい。

騒音の影響を受けにくい。

高層階は戸数が少なく、希少性もある。

実際、同じマンションでも高層階ほど高くなる傾向は昔から確認されています。東京都江東区のある50階級マンションでは、新築時に9階以下を100とすると50階以上の価格水準は177.8だったという分析もあります。もっとも最近は低層階との価格差が縮小している物件もあるようです。

なるほど。

高いところは景色がいいから高い。

これで終わりです。

でもエレベーターの数字を見ていたら、少し変なことに気づきました。

会社も同じなんですよね。

上へ行くほど高くなる。

部長も45階も「上」である

新入社員。

主任。

課長。

部長。

役員。

社長。

日本語では「出世する」を、

上へ行く

と言います。

上司。

上役。

上層部。

会社のトップ。

反対側には、

部下。

下っ端。

降格。

左遷。

があります。

会社には別に45階も46階もありません。

平屋の会社でも社長は「上」です。

これはちょっと変です。

組織図を横向きに印刷しても、社長は上にいることになっている。

どうやら人間は、

物理的な高さ

と、

社会的な高さ

を同じ言葉で処理しています。

社長室はなぜ地下3階にないのか

もちろん地下に社長室がある会社も探せばあるでしょう。

でも、なんとなく社長室は上にある感じがします。

最上階。

角部屋。

大きな窓。

街が見える。

映画でもだいたいそうです。

悪い大企業の社長が地下のボイラー室の横で、

「今期のROEは……」

と言っていると少し迫力がない。

なぜでしょう。

高い場所にいる人間を偉いと感じる。

これはタワマンだけではありません。

城。

宮殿。

神殿。

山頂。

演壇。

玉座。

人間は昔から、大事なものを少し上へ置きたがります。

子供に、

「偉くなったら下へ行くんだよ」

とはあまり言わない。

上を目指せ、と言う。

人生そのものがタワマンみたいです。

でも高層階に住むほど、地面へ行くのが大変になる

ここで話がおかしくなります。

45階に住む。

素晴らしい景色です。

ところがコンビニは地上にある。

電車も地上か地下にある。

道路も地上。

宅配便も地上から来る。

犬の散歩も最終的には地上です。

忘れ物をした。

45階へ戻る。

また降りる。

高い金を払って地面から離れたのに、生活するためには毎日地面へ戻ってくる。

東急リバブルもタワマンのデメリットとして、総戸数の多さによるエレベーター混雑や、高層階ほどエレベーター利用が不可欠になる点を挙げています。

つまり高層階というものは、

地面から自由になる商品

ではありません。

地面から遠ざかる代わりに、エレベーターへの依存度を上げる商品です。

これ、会社員にも少し似ています。

社長も地面から遠い

新入社員なら顧客と話す。

電話を取る。

商品を触る。

店へ行く。

クレームを受ける。

現場にいる。

部長になる。

報告を受けるようになる。

役員になる。

部長から報告を受ける。

社長になる。

役員から報告を受ける。

上へ行くほど、顧客という地面から遠くなる。

45階の住人がエレベーターを使うように、経営者は、

会議。

報告書。

KPI。

ダッシュボード。

管理職。

コンサルタント。

を使って地面へ降りる。

つまり会社にもエレベーターがあります。

本物のエレベーターではありません。

情報のエレベーターです。

そしてエレベーターの途中で、人が乗ってくる

現場。

「新商品、全然売れてません」

係長。

「新商品について一部改善余地があります」

課長。

「想定を若干下回っています」

部長。

「概ね計画線で推移しています」

役員。

「順調です」

社長。

「よし」

地上では火事なのに、45階には暖房くらいの温度で届く。

もちろん全部の会社がそうではありません。

たぶん。

でも「裸の王様」という話が何千年も残っているくらいなので、人間は昔から上へ情報を運ぶ途中で何かをやっているのでしょう。

タワマンならエレベーターに乗った荷物は、45階までだいたい同じ荷物のまま届きます。

会社のエレベーターは、途中で荷物が加工される。

マンションの方が優秀かもしれません。

タワマンは会社の組織図をコンクリートで作ったものなのか

ここでタワーマンションが急に変な建物に見えてきます。

上ほど高い。

最上階は特別。

下には大量の住戸。

上へ行くほど人数が減る。

最上部は少数。

下から上へエレベーターが情報と人を運ぶ。

会社の組織図そのものです。

社員1000人。

課長100人。

部長20人。

役員5人。

社長1人。

タワマン1000戸。

上層階100戸。

プレミアムフロア20戸。

ペントハウス数戸。

なんだこれ。

我々は会社で毎日見ているピラミッドを、休日になると何億円も払って家として買っているのでしょうか。

「最上階」という言葉だけで、少し欲しくなる

最上階限定。

ペントハウス。

プレミアムフロア。

この辺の言葉は強いです。

50階建てなら50階は絶対に一つしかありません。

51階を買おうとしてもない。

希少性があります。

ニューズウィーク日本版も地方都市のタワマンについて、最上階・角住戸・広い専有面積・特別仕様などが組み合わさることで「ナンバーワン住戸」となり、下層部より大幅なプレミアム価格になる例を紹介しています。

でもよく考えると、

最下階

も一つしかありません。

希少です。

なぜこちらにはプレミアムが付かないのでしょう。

「希少だから高い」だけでは説明できない。

上だからです。

どうも人間は、単なる希少性ではなく、

上方向の希少性

が好きです。

宝くじで「最下位賞」は嬉しくない

1位。

2位。

3位。

ランキングも上です。

偏差値も上げたい。

株価も上がってほしい。

年収も上がってほしい。

フォロワーも増やしたい。

会社も上場する。

天国も上にあるイメージがあります。

地獄は下です。

エレベーターで、

「地獄はこちら、B7階です」

と表示されてもあまり違和感がない。

人間の言語には、最初から垂直方向に価値判断が埋め込まれているのかもしれません。

だったらタワマンの高層階プレミアムの一部は、

眺望代

だけではない。

何千年も人間が使ってきた、

上=良い

という比喩に払っている可能性があります。

ところが山登りでは、上へ行ったら必ず下りてくる

富士山へ登ります。

3776メートル。

頂上。

達成感。

写真を撮る。

そして下山します。

誰も頂上へ着いて、

「成功したので、ここに35年ローンを組んで住みます」

とはあまり言わない。

山では上へ行くことはイベントです。

タワマンでは生活になります。

会社ではキャリアになります。

ここで「上へ行く」という行為が三種類に分かれます。

山は、上へ行って戻る。

タワマンは、上へ行って住む。

会社は、上へ行ったら戻りにくくなる。

最後が一番怖い。

部長になった人は、平社員へ戻りにくい

年収1500万円。

部長。

部下50人。

社内ではかなり上。

そこで、

「疲れたので来月から平社員に戻って年収600万円でお願いします」

と言えるでしょうか。

制度上可能な会社もあるでしょう。

でも心理的には結構難しい。

一度上へ行くと、

下へ行くことが「移動」ではなく「転落」になります。

これが不思議です。

タワマンなら45階から15階へ引っ越しても普通に生きられる。

景色は少し変わる。

でも会社では、

部長→平社員

と矢印を書くだけで悲しい話になる。

人間は高さに意味を付けすぎています。

上に行けば自由になると思っていた

出世する。

金が増える。

偉くなる。

裁量が増える。

自由になる。

確かにそういう部分があります。

タワマンも同じです。

高層階なら視界を遮る建物が減る。

開放感がある。

人の視線も入りにくい。

ところが上へ行くほど別の依存が増える。

タワマンならエレベーター。

会社なら組織。

社長になれば誰にも命令されないと思ったら、

株主。

銀行。

顧客。

社員。

取引先。

税務署。

がいる。

上に行けば行くほど空が広がる。

でも地面へ降りるための装置が増える。

飛行機のファーストクラスも、結局同じ空港に降りる

ファーストクラス。

エコノミーより高い場所……ではないですね。

飛行機の中なので前です。

ちょっと理論が崩れました。

まあいいです。

ただ、ファーストクラスに乗っても最終的には同じ成田へ着きます。

タワマン45階でも、朝になれば同じ道路へ降りてくる。

社長もコンビニへ行けば客です。

どれだけ上へ行っても、人間は完全には地面を捨てられない。

たぶんここが面白い。

ひょっとすると成功とは「上へ行くこと」ではない

ずっと、

上へ行く
=成功

だと思っていました。

でもタワマンを見ていると少し違う気がします。

上へ行くほど眺めは良くなる。

同時に地面から遠くなる。

会社も同じ。

上へ行けば全体が見える。

でも現場から遠くなる。

だったら本当に強いのは、

一番高い場所へ行ける人

ではなく、

高い場所と地面を自由に往復できる人

なのではないでしょうか。

社長にもなれる。

現場にも降りられる。

金持ちにもなれる。

3000円の居酒屋にも行ける。

東京にも住める。

地方にも行ける。

会社にも入れる。

会社からも出られる。

上へ行く能力より、

上下を移動できる能力。

こっちの方が自由に近い。

ここでエレベーターの意味が変わった

最初、エレベーターはタワマンの欠点でした。

高層階は毎日待たされる。

災害時には困る。

面倒です。

今は少し違って見えます。

高いところへ住むために一番重要なのは、高さではない。

地面との接続です。

エレベーターがあるから45階に住める。

なら、人生も同じかもしれません。

上へ行くことばかり考えている。

年収を上げる。

役職を上げる。

資産を増やす。

学歴を上げる。

社会的地位を上げる。

でも、上がったあと地面へ戻れる装置を持っているでしょうか。

役職を失っても生きられる。

年収が下がっても平気。

会社がなくても働ける。

肩書がなくても人と付き合える。

金持ちになっても、金がない頃に好きだったものを好きでいられる。

これが人生のエレベーターなのかもしれません。

タワマンで本当に高いのは部屋ではなく「上」である

タワマンの高層階が高い理由。

眺望。

採光。

プライバシー。

希少性。

特別仕様。

まずは普通にこれです。

でも、それだけなら低層階に猛烈に豪華な部屋を作れば、いつでも最上階を超えられそうです。

現実には「最上階」という言葉そのものが価値を持つ。

人間は、部屋を買っている。

景色も買っている。

そして少しだけ、

「上」

という概念まで買っているのかもしれません。

考えてみれば、会社でも同じものを何十年も買っています。

もっと上へ。

もっと上へ。

上へ行けば何かあると思っている。

タワマンなら最上階へ着けば終わりです。

ボタンがありません。

会社でも人生でも、いつか似たことが起きるのかもしれない。

上に着いた。

で、どうする。

そのとき必要なのは、さらに上へ行く階段ではなく、ちゃんと地面まで戻れるエレベーターだったりします。

高いところへ行く能力より、どこへでも戻れる能力。

タワーマンションについて調べていたら、成功というものが少し低く見えてきました。

悪い意味ではありません。

地面に近くなった、という意味です。


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。