東京で年収1000万円、管理職。それでも「会社の外で何ができるのか」がわからない人へ
東京で働いている。
年収は1000万円を超えた。
部下もいる。
社内ではそれなりに名前も通る。
重要な会議にも呼ばれる。
数億円、数十億円単位の案件に関わることもある。
20代の頃から考えれば、かなり成功した側です。
ところが30代後半、40代くらいになると、妙な疑問が出てくる人がいます。
「会社を辞めたら、俺は何ができるんだ?」
です。
これが意外と難しい。
仕事ができないわけではありません。
むしろ会社では評価されている。
しかし、
独立する。
転職する。
副業する。
自分で商売する。
となった瞬間、
何を売ればいいのかわからない。
これは珍しいことではありません。
むしろ、大企業で順調に出世した人ほど起こり得ます。
会社で動かしている金と、自分が動かせる金は違う
例えば会社で年間30億円の広告予算を持っているマーケティング部長がいる。
広告代理店が何社も来る。
GoogleもMetaもLINEヤフーも媒体資料を持ってくる。
調査会社も提案に来る。
部下もいる。
広告を出せば数万人、数十万人に届く。
本人は毎年数十億円を動かしている。
しかし退職した翌日、
個人として30億円を動かせるわけではありません。
会社の30億円です。
同じことは営業にもあります。
大企業の営業部長。
年間100億円を売る。
大企業の顧客と商談する。
しかし、その商談が成立している背景には、
会社のブランド。
過去の取引実績。
製品。
価格。
物流。
与信。
法務。
カスタマーサポート。
請求システム。
大量の人員。
があります。
名刺から会社名を消した瞬間、
同じ100億円を売れるとは限らない。
当たり前の話です。
しかし長く会社にいると、
会社の能力と自分の能力の境界が見えなくなる
ことがあります。
会社は個人に巨大な「外骨格」を与えている
例えば一人の営業マンが新規取引先を見つける。
本人からすると、
「自分が取ってきた顧客」
です。
しかしその後ろでは、
審査部門が帝国データバンクや東京商工リサーチなどを使って取引先を調べる。
法務が契約書を見る。
物流が商品を運ぶ。
経理が請求する。
財務が入金を管理する。
システム部門がSalesforceやERPを動かす。
海外商品ならNACCSを通じた輸入実務があるかもしれない。
メーカーならSRI+やID-POSを使って市場を見ている人間もいる。
本人が知らないところで、
何十人、何百人という人間とシステムが動いています。
つまり会社員とは、
巨大な機械を一人で所有している人ではなく、その機械の一部分を操作する権限を与えられている人
です。
会社にいる間は、その外骨格が自分の能力を何倍にも拡張してくれる。
だから一人では到底できない仕事ができます。
これは会社員の大きなメリットです。
しかし同時に、
その外骨格を外したとき、
自分の肉体に何が残っているのか
は別に確認する必要があります。
「部長ができる」は能力名ではない
これは非常に重要です。
転職市場で、
「部長を5年間やりました」
と言う。
もちろん意味はあります。
しかし部長というのは役職であって、能力ではありません。
何をやっていたのか。
例えば営業部長なら、
50人の営業組織を管理した。
全国10拠点を見た。
年間100億円を売った。
大手法人営業をした。
営業KPIを設計した。
Salesforceを導入した。
代理店網を再編した。
価格体系を変えた。
採用した。
評価制度を作った。
ここまで分解すると、
ようやく何ができる人なのかが見えてきます。
さらに、
「100億円を売った」
だけでもまだ粗い。
既存顧客が90億円あったのかもしれない。
巨大ブランドのおかげかもしれない。
値上げしただけかもしれない。
業界全体が30%成長していたのかもしれない。
逆に、市場縮小の中でシェアを奪ったのかもしれない。
会社の看板なしでも新規顧客を作れるのか。
商品が変わっても売れるのか。
業界が変わっても再現できるのか。
ここまで行って初めて、
自分の能力と会社の資産を分離できる。
年収1000万円という数字にも同じ問題がある
会社から年収1200万円もらっている。
だから自分には年間1200万円の経済価値がある。
必ずしもそうではありません。
会社には社内給与体系があります。
役職があります。
勤続があります。
過去の評価があります。
社内政治もあります。
人手不足もあります。
簡単に解雇できない事情もあります。
反対に、市場価値が2000万円ある人が社内給与制度の都合で1000万円しかもらっていないこともあります。
つまり、
社内価格と市場価格は同じではありません。
これはモノでも同じです。
ある会社の社内では非常に重要なシステム。
しかし他社では全く使われていない。
逆に、その会社では大して評価されない能力が、別業界では高値で売れる。
だから重要なのは、
年収という結果だけを見ることではなく、
何に対して、その金が支払われているのか
を見ることです。
自分の仕事を「会社を消して」説明できるか
私はこれを一度やってみるといいと思います。
会社名を消す。
役職名を消す。
部署名を消す。
ブランド名を消す。
「部長です」
「大手企業勤務です」
「年収1200万円です」
を全部禁止する。
その上で、
私は何ができます
を説明する。
例えば、
「BtoB営業ができます」
ではまだ広い。
「年間単価1000万円以上の商品について、従業員1000人以上の企業を対象に、新規開拓から決裁者商談、契約まで作れます」
ならかなり具体的です。
「マーケティングができます」
では広い。
「月間広告費5000万円規模で、Google広告・Meta広告・代理店を管理し、CRMの受注データまでつないで媒体別LTVを評価できます」
なら違う。
「経理ができます」
では広い。
「海外子会社20社を含む連結決算で、内部取引照合、未実現利益、連結パッケージ回収まで回せます」
なら具体的です。
ここまで細かくすると、
自分の商品が見えてきます。
面白いのは、マニアックな実務ほど市場価値になることがあること
会社員は、
「自分は大したことをしていない」
と思っていることがあります。
しかし話を聞くと、
普通の人が存在すら知らない業務を10年やっていたりする。
NACCSを触れる。
VALUX周辺の銀行接続がわかる。
連結決算システムを運用できる。
SAP Aribaの購買業務を設計できる。
SRI+やSCIを使ったメーカー分析ができる。
M&Aでデューデリジェンスをやったことがある。
工場の生産管理システムを知っている。
金融機関向けのシステム監査をやっている。
こういうものです。
本人にとっては、
毎日やっているので普通です。
しかし社外へ出ると、
それを知っている人自体が少ない。
つまり、
会社の中で当たり前になりすぎて、自分が希少なことに気付いていない
ケースがあります。
逆もあります。
社内では花形。
肩書も立派。
しかし社外へ出すと、
実際に何ができるのか説明できない。
この差は大きい。
だからキャリアを考えるとき、資格一覧を見る前に会社の裏側を見た方がいい
転職を考える。
すると、
MBA。
英語。
簿記。
中小企業診断士。
資格取得。
という方向へ行く人がいます。
もちろん必要ならやればいい。
しかしその前に、
自分の会社の中に何の仕事が存在しているのか
を見た方がいいことがあります。
営業しか知らないなら、
審査部は何をしているのか。
購買部は何をしているのか。
財務部は何をしているのか。
経営企画は何をしているのか。
連結経理は何をしているのか。
物流部は何をしているのか。
情シスは何をしているのか。
M&A部門は何をしているのか。
調べる。
すると、
同じ会社の中なのに、
全く知らないビジネスが大量にあります。
しかも、それらの仕事にはそれぞれ専門企業があります。
帝国データバンク。
東京商工リサーチ。
インテージ。
NTTデータ。
SAP。
Salesforce。
DIVA。
各種FAS。
物流会社。
広告代理店。
金融機関。
つまり、
会社内部の一機能を掘ると、そのまま別の産業につながっている。
これを知ると、キャリアの選択肢がかなり増えます。
「会社を辞めたい」の前に、自分の会社を知らない可能性がある
会社員生活に飽きた。
この会社にはもう面白いものがない。
そう思う。
しかし実際には、
10年間同じ会社にいるのに、
営業本部しか知らない。
経理の仕事を知らない。
購買を知らない。
物流を知らない。
財務を知らない。
ITを知らない。
子会社管理を知らない。
会社という巨大な都市の、
一つの駅だけ知っている
状態かもしれません。
それなら、
会社がつまらないというより、
見えている範囲が狭いだけの可能性があります。
これは会社に残れという話ではありません。
むしろ逆です。
会社の中に何があり、
会社の外に何があり、
自分に何があり、
会社から借りているものは何なのか。
そこまで見た上で、
残る。
転職する。
独立する。
別業界へ行く。
と決めた方がいい。
会社の外へ出る前に「持ち出せるもの」を増やす
会社を辞めると、
会社名は置いていきます。
役職も置いていく。
部下も置いていく。
会社の予算も置いていく。
顧客データも持ち出せない。
Salesforceも置いていく。
会社契約のSRI+も使えなくなる。
会社の信用も置いていく。
では何を持って出られるのか。
知識。
判断基準。
問題解決能力。
業界構造の理解。
人との関係。
再現可能なノウハウ。
自分で顧客を作る能力。
自分で情報を集める能力。
自分で金を作る能力。
これらです。
私はキャリア後半になるほど、
会社の中で何を獲得したか
より、
会社の外まで持ち出せるものを何個作ったか
が重要になると思っています。
会社で成功するゲームと、自分自身を強くするゲームは少し違う
会社で評価されるには、
上司の期待に応える。
会社の目標を達成する。
社内ルールを守る。
組織を動かす。
重要です。
しかし、自分自身を強くするには、
会社がなくなっても残るものを増やす必要があります。
この二つは重なる部分もありますが、完全には一致しません。
例えば、
会社固有の承認手続きを誰よりも知っている。
社内では非常に頼られる。
しかし転職すると価値が消える。
一方、
会社で使っていた与信管理の考え方から企業分析そのものを覚える。
これは他社へ行っても使える。
SRI+の操作だけを覚える。
会社を辞めれば契約がなくなる。
しかし、
POSデータから売上減少を、
価格、
数量、
配荷、
リピート、
競合スイッチ、
に分解する考え方を覚える。
これは持って出られる。
つまり、
ツールそのものより、そのツールを通じて何が見えるようになったか
の方が重要です。
東京でそれなりに稼げるようになった人ほど、一度ここを考えた方がいい
20代なら、
年収を上げる。
昇進する。
良い会社へ行く。
それでかなり前へ進めます。
しかし年収1000万円、1200万円、1500万円と上がって、
ある程度会社でも評価されるようになる。
その頃になると、
「次の役職」
だけでは人生の差が小さくなってきます。
そこで初めて、
自分は会社という巨大なシステムを利用しているのか。
それとも、
会社というシステムがなければ何もできないのか。
という問いが出てくる。
これは結構大きな違いです。
会社を辞める必要はありません。
しかし、
辞めても困らない状態で会社にいる
のと、
辞めたら何者でもなくなるから会社にいる
のでは、
同じ年収1000万円でも自由度がまるで違います。
もし、
会社では評価されている。
金もそれなりにある。
生活にも困っていない。
それなのに、
「この先どうするんだ」
という感覚が出てきたなら、
次に増やすべきなのは肩書ではないかもしれません。
一度、
会社を全部消したとき、自分に何が残るのか
を棚卸ししてみる。
そこで何も残らないなら、それはかなり重要な発見です。
逆に、
思った以上にマニアックな知識や経験が残っているなら、
そこから次の人生を作れる可能性があります。
会社の外には、
自分が知らない仕事が大量にあります。
そして自分の中にも、
会社にいる間は気付かない商品が残っていることがあります。
===
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。



