会社員を20年やっても、社会の1%も見えていない――「知っている世界」が多い人ほど人生の選択肢が増える

会社員を20年やっても、社会の1%も見えていない――「知っている世界」が多い人ほど人生の選択肢が増える

会社員を10年、20年やっていると、自分はそれなりに社会を知っている気になります。

会社とは何か。

仕事とは何か。

営業とは何か。

経営とは何か。

だいたい分かったような気がする。

しかし実際には、自分が毎日働いている会社の中ですら、知らないことだらけです。

営業マンは、会社の銀行振込が裏でどう処理されているか知らない。

経理は、広告代理店がどう媒体を買っているか知らない。

マーケターは、海外からコンテナ1本を輸入するために何が必要なのか知らない。

人事は、退職者のMicrosoft Entra IDやSaaSアカウントがどう停止されるか知らない。

営業企画は、連結決算で内部取引や未実現利益がどう消されているか知らない。

そして全員、自分が見ている会社を「会社」だと思っています。

でも実際には、それぞれ巨大な機械の一部分しか見ていません。

会社は、知らなくても動かせるように作られている

これは会社の欠陥ではありません。

むしろ組織の強さです。

営業マンがNACCSを知らなくても商品は輸入されます。

マーケターがVALUXを知らなくても取引先へ金は振り込まれます。

人事がDivaSystemを知らなくても連結決算はできます。

経理がMarketoを知らなくても見込み客は獲得されます。

それぞれの専門家が、それぞれの機能を担当する。

だから会社全体を一人で理解しなくても、巨大企業は動く。

これが分業です。

しかし、個人の人生という観点では少し問題があります。

分業された世界で長く働くほど、

自分の専門領域については詳しくなる一方、社会全体については知らないままになる

からです。

「会社員を20年やった」と「社会を20年見た」は違う

例えば食品メーカーの営業を20年やった。

本人はビジネス経験20年です。

しかし実際に見てきたものは、

食品。

小売。

卸。

営業。

社内会議。

取引先。

くらいかもしれない。

一方、社会には、

M&A。

PEファンド。

航空機リース。

データセンター。

港湾物流。

企業信用調査。

資金決済。

証券化。

医薬品卸。

再保険。

半導体製造装置。

産業ガス。

不動産ファンド。

建設積算。

知的財産。

など、別の世界が大量にあります。

本人がどれだけ優秀でも、接点がなければ存在すら知らない。

つまり、

勤続年数は必ずしも世界の広さを意味しません。

同じ部屋に20年いれば、その部屋には詳しくなる。

しかし建物全体を知ったことにはならない。

固有名詞を知ると、突然「世界」が見える

私は最近、こういう専門実務をかなり細かく見ています。

NACCS。

VALUX。

SRI+。

DivaSystem。

SAP Ariba。

Salesforce。

Marketo。

Sansan。

FORCAS。

帝国データバンク。

東京商工リサーチ。

Locked Box。

NWC Peg。

ZEDI。

でんさい。

こういう言葉です。

別に用語を暗記したいわけではありません。

面白いのは、

一つの固有名詞の後ろに、一つの産業や業務が丸ごと隠れている

ことです。

例えばNACCSを知る。

すると、

通関。

B/L。

D/O。

フォワーダー。

船会社。

HSコード。

関税。

EPA。

CY。

CFS。

という世界が芋づる式に出てくる。

VALUXを知る。

すると、

総合振込。

全銀フォーマット。

法人EB。

資金管理。

入金消込。

ZEDI。

という世界が見える。

Salesforceを知る。

すると、

リード。

取引先。

商談。

キャンペーン。

MQL。

インサイドセールス。

MA。

ABM。

名寄せ。

が見えてくる。

一つの単語が、

社会の地下へ降りるマンホール

になっています。

一般論ばかり読んでいると、世界は永遠に粗いままである

「マーケティングとは顧客価値を作ることです」

「経営とは人・物・金を使うことです」

「キャリアでは自分の強みを活かしましょう」

こういう話はいくらでもあります。

間違ってはいません。

しかし抽象度が高すぎる。

それだけを100冊読んでも、

企業が実際にどう動いているかはあまり見えてきません。

例えば、

「企業は顧客を管理する」

では何も見えない。

SalesforceのLeadがContactへConvertされる。

Marketoで行動スコアが付く。

Sansanで法人名寄せされる。

FORCASでターゲット企業を絞る。

ここまで具体的になると、

「顧客管理」という言葉が初めて立体になります。

抽象概念だけではなく、

実際に使われている道具、帳票、システム、数字、役職、手続き

まで降りる。

すると社会の解像度が一気に上がります。

解像度が上がると、キャリアの選択肢も増える

これは単なる雑学ではありません。

例えば、

「今の仕事がつまらない」

と思っている人がいる。

知っている職業が、

営業。

マーケティング。

経理。

人事。

コンサル。

エンジニア。

くらいなら、その中から次を選ぶしかありません。

しかし企業の裏側を知っていくと、

Treasury。

FP&A。

Trade Marketing。

Category Management。

Revenue Management。

Corporate Development。

Procurement Transformation。

Identity Governance。

Marketing Operations。

Sales Operations。

Investor Relations。

Supply Chain Planning。

など、仕事がどんどん細分化されていきます。

同じ「経理」でも、

伝票処理が嫌いなのとFP&Aが嫌いなのは全く違う。

同じ「マーケティング」でも、

広告運用が嫌いなのと市場分析が嫌いなのは違う。

世界の分類が粗いと、

自分の人生まで粗く分類してしまいます。

「会社員が向いていない」

ではなく、

「この種類の会社、この種類の仕事、この種類の組織構造が向いていない」

だけかもしれない。

世界の解像度が上がると、自分自身の解像度まで上がる。

金を持っている人ほど「情報不足」がボトルネックになる

金がないなら、問題は比較的明確です。

稼ぐ必要があります。

しかしそれなりに稼げるようになると、別の問題が出てきます。

何に投資するか。

どの会社へ行くか。

会社を辞めるか。

どの業界を見るか。

何を勉強するか。

誰と付き合うか。

どこに住むか。

何を事業にするか。

つまり、

資源不足から判断不足へ問題が移る。

この段階では、金そのものより情報の方が重要になることがあります。

選択肢AとBしか知らなければ、その二つからしか選べない。

実際にはCからZまであるのに、存在を知らない。

金はある。

時間もある。

能力もある。

しかし世界を知らない。

これはかなりもったいない状態です。

「何がしたいかわからない」は、自己分析不足とは限らない

30代、40代になると、

「何がしたいのかわからない」

という人がいます。

そこで自己分析をする。

MBTI。

ストレングスファインダー。

キャリア棚卸し。

価値観分析。

もちろん意味はあります。

しかし、自分ばかり分析しても答えが出ないことがあります。

単純に、

世の中に何があるのか知らない

からです。

知らない料理を食べたいとは思えない。

知らない国へ行きたいとは思えない。

知らない仕事をやりたいとは思えない。

ならば内側を掘るだけではなく、

外側を広げる必要があります。

自己理解と同じくらい、

社会理解

が必要です。

だから私は、関係のない分野を意図的に見る

マーケティングだけを勉強する。

経営だけを勉強する。

投資だけを勉強する。

これもいい。

しかし、あえて関係ない業界を見ると面白い。

港湾物流を見る。

銀行決済を見る。

小売POSを見る。

企業信用調査を見る。

M&Aを見る。

連結決算を見る。

情シスを見る。

購買を見る。

すると、別々の世界に見えていたものが少しずつつながり始めます。

商品を売る。

売掛金が発生する。

信用管理する。

銀行から入金される。

会計へ載る。

子会社なら連結される。

一つの企業活動です。

部署によって切断されて見えていただけです。

世界を横断すると、

専門家には見えにくい全体構造

が見えることがあります。

専門家とゼネラリストは敵ではない

専門知識が浅くていいという話ではありません。

深さは必要です。

しかし深さだけでは、

自分の穴の中しか見えなくなる。

一方、広さだけでは、

Wikipediaを大量に読んだだけの人になります。

重要なのは、

一つか二つの深い専門を持ちながら、隣接する世界を大量に知っている状態

だと思います。

深さがあるから、他分野を見ても表面的な説明に騙されにくい。

広さがあるから、自分の専門を別の場所へ持ち運べる。

この組み合わせが強い。

会社で上へ行くほど、本当は広さが必要になる

若手なら、

与えられた仕事を深くやればいい。

しかし管理職になると、

営業。

人事。

予算。

採用。

IT。

法務。

在庫。

全部が関係してきます。

さらに経営者になれば、

マーケティングだけ詳しい。

財務だけ詳しい。

では会社を動かせない。

専門家を使いながら、

それぞれが何を言っているのか理解し、

どこをつなぐか判断する必要がある。

上へ行くほど、

専門知識そのものより専門領域間のインターフェース

が仕事になります。

これは会社員のキャリアでもかなり重要です。

本当に強い人は「知らない」ということを知っている

社会について少し知る。

すると、

自分がどれだけ知らないかが分かります。

海外物流を一つ調べただけでも、

船舶金融。

海上保険。

港湾運営。

コンテナリース。

通関。

国際条約。

まで広がる。

決済を一つ調べると、

銀行API。

全銀。

資金管理。

為替。

CMS。

Treasury。

まで広がる。

一個の穴を覗くたびに、

その向こうに100個の穴がある。

だから、

「社会はだいたい分かった」

という感覚は消えていきます。

私はそちらの方が健全だと思います。

世界は、思っているよりはるかに大きい。

西園寺総合商社で色々なことを書く理由

このサイトでは、

仕事。

キャリア。

マーケティング。

投資。

人生。

人間関係。

企業実務。

一見関係のないことをかなり書いています。

普通のSEOサイトなら、

テーマを一つに絞るでしょう。

しかし人間の人生は、一分野ではできていません。

給料は会社から来る。

会社は市場に依存する。

市場は景気に依存する。

景気は金融とつながる。

仕事は人間関係とつながる。

結婚は居住地とつながる。

居住地は仕事と所得とつながる。

投資は将来の自由とつながる。

全部つながっています。

だから、

「仕事だけ」

「投資だけ」

「恋愛だけ」

を切り離して考える方が、本当は不自然です。

私はむしろ、

社会と人生の見えない接続部分

を見たい。

NACCSの記事も、

東京で独身で自由な人の記事も、

私の中ではそこまで離れていません。

一方は会社の裏側。

一方は人生の裏側。

どちらも、

表から見えているものだけでは説明できない仕組みを掘っています。

人生の選択肢を増やしたければ、まず世界を増やす

会社を辞める。

結婚する。

独立する。

転職する。

投資する。

地方へ行く。

海外へ行く。

何を選ぶにしても、

選択肢を知らなければ選べません。

だから人生に迷ったとき、

すぐ答えを決めなくてもいい。

まず、

今まで知らなかった世界を一つ知る。

また一つ知る。

その繰り返しで十分です。

気付いたら、

「会社員を続けるか辞めるか」

しかなかった人生が、

10通り、20通りに増えているかもしれない。

人生の自由とは、

単に金と時間があることではありません。

自分が選べる世界をどれだけ知っているか。

これもかなり大きいと思っています。


===

西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。