帝国データバンクの信用調査報告書を見ると、
「評点 48点」
「評点 57点」
「評点 68点」
などと書かれています。
100点満点だと聞くと、
「60点なら学校のテストでは普通くらいか」
と思うかもしれません。
しかし、この感覚で帝国データバンクの評点を見るとかなり間違えます。
帝国データバンクの評点は、学校のテストの100点満点とは分布が全く違うからです。
帝国データバンク自身、「40点台の企業が最も多い」と説明しています。過去に公開されたCOSMOS2の分布では最頻値が46点で、51点以上の企業は2割未満でした。つまり、60点は「60点しかない」のではなく、企業社会全体ではかなり上側に位置します。
では、
40点。
50点。
60点。
70点。
は、それぞれどの程度の企業なのでしょうか。
帝国データバンクの評点とは何か
帝国データバンクは企業を100点満点で評価しています。
現在公式に示されている主な評価要素は、
業歴
資本構成
規模
損益
資金現況
代表者
企業活力
です。
これらを総合して評点が算出されます。
さらに評点は公式には、
A:86~100点
B:66~85点
C:51~65点
D:36~50点
E:35点以下
という5段階に区分されています。
ここを見るだけでも、
50点と51点の間、65点と66点の間には一つの大きな区切りがある
ことが分かります。
40点台――実はここが日本企業の「ボリュームゾーン」
まず40点。
「40点しかない会社」
と考える必要はありません。
帝国データバンク自身、景気状況によって変動するものの、40点台の企業が最も多いとしています。
公式区分では36~50点はDです。
とはいえ、
「Dだから危険企業」
という意味でもありません。
日本企業の圧倒的大多数は中小企業です。
会社規模。
業歴。
資本力。
財務情報の開示度。
などでも評点は変わるため、小さい会社であること自体が高得点を取りにくくする場合があります。
実際、帝国データバンクも、評点が低くても問題なく取引できる企業はあると明記しています。
したがって40点台は、
「それだけで危険」
ではなく、
日本企業のかなり標準的な領域
として見る方が実態に近いでしょう。
50点――実務上かなり面白い境界線
50点付近になると意味が変わってきます。
帝国データバンク自身の過去の解説でも、
「51点以上か、50点以下か」
が大きな判断分岐だったと説明されています。
昔は取引先側でも、この51点以上/50点以下を取引判断の基準として利用する企業が多かったといいます。もっとも、帝国データバンク自身、現在ではその基準だけで機械的に判断すると保守的すぎ、商機を逃す可能性もあると指摘しています。
公式ランクでも、
50点=D
51点=C
です。
つまり50点前後は、
信用評価上の一つの峠
と考えると分かりやすい。
ただし、
49点だから危険。
51点だから安全。
と二分するものではありません。
評点は連続的な情報を一つの数字へ圧縮しているにすぎないからです。
60点――「60点しかない」ではなく、かなり良い
ここが一般人の感覚と最もズレるところです。
学校のテストなら60点は、
「まあ普通」
でしょう。
しかし帝国データバンクでは違います。
公式ランクでは51~65点がC。
しかも企業全体では40点台が最も多い。
過去の公式資料では51点以上自体が2割未満とされています。
したがって、
評点60点の会社は、少なくとも「普通の会社を100点満点で採点したら60点」という意味ではない。
かなり高い側です。
もちろん時点・業種・企業規模によって分布は違うため、「上位何%」まで固定するのは危険です。
しかし、
40点台=大量に存在する
50点超=一段上
60点=かなり強い
という感覚は持っておいていいでしょう。
66点を超えると公式ランクBになる
さらに分かりやすい境界が、
66点
です。
66~85点は帝国データバンク公式区分でBです。
したがって、
67点。
70点。
75点。
という会社になってくると、40点台中心の一般企業とはかなり違います。
大企業。
財務基盤が強い企業。
業歴が長い企業。
規模・収益・資金状態など複数項目で強い企業。
などが入りやすい領域です。
ただし注意したいのは、
「上場企業なら70点」などという固定対応表が公式に存在するわけではない
ことです。
ネット上では、
「60点なら優良企業」
「70点なら上場企業クラス」
のような説明も見かけます。
しかし、帝国データバンクの公式分類で明確に確認できるのは、
66~85点=B
というところまでです。
会社規模や上場・非上場だけで評点を決めているわけではありません。
70点――かなり高い。しかし「絶対安全」ではない
70点は公式区分Bの中です。
つまり企業評価としてはかなり上側です。
しかし、
70点なら絶対倒産しない
とは言えません。
ここは帝国データバンク自身がはっきり区別しています。
評点は企業の信用状態を総合的に評価した数字ですが、個別企業の倒産確率そのものを表した数字ではありません。
倒産リスクを見るなら、帝国データバンクは別途「倒産予測値」という指標を提供しています。
ここは重要です。
例えば、
評点60点。
でも最近急速に業績が悪化している。
評点48点。
でも長期間安定していて、取引条件も良い。
ということはあり得る。
だからプロの与信管理は、
評点という一枚の数字だけでは終わらない。
同じ60点でも、中身が違う
帝国データバンクも「同じ評点なら信用度も同じなのか」という質問に対し、一概には同じとは言えないと回答しています。
例えば同じ60点でも、
A社は、
業歴が非常に長い
資金力が強い
ただし成長性は低い
かもしれません。
B社は、
業歴が短い
急成長中
収益性が高い
経営者評価も高い
かもしれない。
合計すると同じ60点でも、
60点の作られ方が違う。
ここまで見るのが信用調査です。
さらに重要なのは「点」ではなく「変化」
例えば、
57 → 58 → 59 → 60
と上がっている企業。
一方、
67 → 64 → 60 → 56
と落ちている企業。
現在はどちらも60点前後です。
しかし、意味は全然違います。
帝国データバンク自身も、評点について単年度だけでなく、急激な変動や時系列推移を見ることが重要だと説明しています。
だから実務では、
「何点か?」
だけでなく、
「前回何点だったか?」
を見る。
これは株価を見るときに、
現在価格だけでなくチャートを見る
のと少し似ています。
評点は「企業の偏差値」なのか
感覚的には少し近い。
しかし完全には違います。
評点には、
業歴。
会社規模。
損益。
資金状態。
経営者。
企業活力。
など複数の情報が圧縮されています。
だから、
「企業信用力を一つのスカラーに圧縮したもの」
と考えた方がいい。
実際、帝国データバンクが評点を設けている理由も、企業同士や時系列で比較しやすくするためです。
何百項目もある企業情報を毎回全部比較するのは大変です。
そこでまず、
48。
57。
68。
と圧縮する。
異常があれば詳細へ潜る。
これが評点の便利なところです。
では実務では何点から取引するのか
ここには万能な答えはありません。
なぜなら、
100万円の商品を掛け売りする会社。
10億円の設備を納入する会社。
毎月数万円しか取引しない会社。
では、許容できる信用リスクが違うからです。
だから本来は、
評点
×
取引金額
×
回収条件
×
自社の許容損失
で考えるべきです。
例えば信用力の低い相手でも、
前金100%
なら未回収リスクはほとんどありません。
逆に信用力の高い企業でも、
巨額の売掛金を長期間持てばリスクは大きくなる。
つまり与信管理とは、
「良い会社か悪い会社か」を判定する仕事ではなく、「この会社に、いくらまで、どんな条件で信用を供与するか」を決める仕事
です。
ここまで分かると、帝国データバンクの評点の見え方が変わります。
40点・50点・60点・70点をまとめると
ざっくりした読み方なら、
40点台
日本企業で非常に多い領域。点数だけで「危険」とは言えない。
50点前後
重要な境界。51点から公式区分Cに入る。
60点前後
100点満点の感覚では普通に見えるが、実際にはかなり高い側。
66点以上
公式区分B。
70点台
かなり高い企業評価。ただし倒産しない保証ではない。
86点以上
公式区分A。極めて高い評価領域。
となります。
そして、本当に企業を見るなら、
評点だけでは足りません。
業績推移。
資金繰り。
取引先。
代表者。
登記。
担保。
支払状況。
業界環境。
倒産予測値。
などを重ねていく。
評点は、企業を見るための「答え」ではありません。
企業を見るための入口です。
そして会社員として普通に働いているだけでは、このような企業間取引の信用管理が裏側でどう行われているのかを知る機会は、意外なほどありません。
一つの会社を「57点」と評価する。
その数字を見て、
掛け売りするのか。
限度額を下げるのか。
前金を要求するのか。
取引を拡大するのか。
企業同士の取引では、こうした判断が毎日のように行われています。
普段見えている「会社」の裏側には、こういうもう一つの企業社会があります。
帝国データバンクの倒産予測値とは?――G1〜G10の意味、評点との違い、何グレードから危険なのか
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(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。



