「会社員に向いてない」の正体。嫌いなのは「仕事」か、「会社」か、「雇用」か

「会社員に向いてない」の正体。嫌いなのは「仕事」か、「会社」か、「雇用」か

「自分は会社員に向いていない気がする」

30代くらいになると、こう考える人が出てきます。

毎朝決まった時間に起きる。電車に乗る。上司がいる。会議がある。評価される。意味があるのかわからない仕事をする。会社の都合で異動する。気の合わない人間とも付き合う。

これを何十年も続けるのか。

そう考えると、

「会社員、無理かもしれない」

となる。

そして検索すると、

会社員に向いていない人の特徴。

フリーランスという働き方。

起業という選択肢。

転職して環境を変えよう。

みたいな記事が大量に出てきます。

しかし、私はここでいきなり、

「会社員を辞めるべきか」

を考えない方がいいと思っています。

なぜなら、

「会社員が嫌い」という言葉には、まったく違う3種類の問題が混ざっているからです。

嫌いなのは、

仕事なのか。

会社なのか。

それとも、

雇用されるという構造そのものなのか。

ここを間違えると、転職しても独立しても、また同じ問題にぶつかります。

1.「仕事」が嫌いな人

まず一番単純なのが、

今やっている仕事そのものが嫌い

というケースです。

営業なのに、人と話し続けるのが苦痛。

経理なのに、毎月同じ締め作業を繰り返すのが苦痛。

マネージャーなのに、人を管理することに興味がない。

企画職なのに、実際には資料作成と社内調整ばかり。

これは、

会社員が向いていないのではありません。

仕事が合っていないだけです。

ここを勘違いすると、

「会社員という生き方そのものが無理だ」

となります。

しかし、違う仕事をやったら普通に楽しいかもしれない。

例えば同じ「IT」でも、

問い合わせ対応をするヘルプデスクと、

Identity Managementを設計する仕事と、

セキュリティを分析する仕事では、

やっていることがかなり違います。

同じ「経理」でも、

請求書を処理する仕事と、

連結決算と、

FP&Aでは別物です。

以前、

「MBTIで適職を探しても仕事は見つからない。職種名が粗すぎる」

と書いたのもこのためです。

営業。

経理。

IT。

マーケティング。

という職種名だけで、

自分が仕事に向いているか判断するのは難しい。

さらに細かく、

実際に毎日何をやる仕事なのか

まで見ないとわかりません。

このタイプの人がやるべきことは、

会社員を辞めることではありません。

仕事の母集団を増やすことです。

世の中にどんな仕事があるのかを知る。

知らない部署を見る。

知らない専門職を見る。

知らない固有名詞を調べる。

その中から、

「これは面白そうだ」

という仕事を探す。

問題は会社員という制度ではなく、

配属されている仕事なのです。

2.「会社」が嫌いな人

二つ目は、

仕事そのものは嫌いではない。

しかし、

会社という組織が嫌い

というケースです。

例えばマーケティングは好き。

市場を調べるのも好き。

商品を売る方法を考えるのも好き。

しかし、

承認を取る。

上司に説明する。

役員に説明する。

他部署と調整する。

予算を取る。

会議する。

また会議する。

決まったと思ったらひっくり返る。

という会社組織の部分に疲れている。

この場合も、

「会社員に向いていない」

とは限りません。

単純に、

その会社に向いていない

可能性があります。

会社は驚くほど違います。

大企業。

中小企業。

オーナー企業。

上場企業。

外資。

スタートアップ。

プロフェッショナルファーム。

官僚的な会社。

営業主導の会社。

技術者主導の会社。

創業者主導の会社。

同じ仕事でも、会社を変えるだけで体験はかなり変わります。

例えば、大企業では一つの施策を動かすために大量の調整が必要でも、小さな会社なら社長に直接話して翌日から始められることがあります。

逆もあります。

小さなオーナー企業では社長の気分ですべてが決まり、大企業の方がルールが明確で働きやすい人もいます。

だから、

「会社の政治が嫌い」

「上司が嫌い」

「意味のない会議が嫌い」

という理由から、

いきなり独立する必要はありません。

会社を変えれば解決するかもしれない。

このタイプに必要なのは、

職業選択より組織選択

です。

3.「雇用」が嫌いな人

そして、最も厄介なのが三つ目です。

仕事を変えてもダメ。

会社を変えてもダメ。

仕事内容は面白い。

同僚も悪くない。

給料も悪くない。

それでも、

なんとなく苦しい。

なぜか。

この人が嫌っているのは、

雇用されるという構造そのもの

なのかもしれません。

毎月給料をもらう代わりに、

自分の時間を会社へ渡す。

いつ働くかを会社が決める。

何をするかを会社が決める。

誰と働くかを完全には選べない。

成果物も顧客も会社のもの。

勤務地も会社都合で変わることがある。

辞めれば収入が止まる。

この交換条件そのものが嫌い。

こういう人はいます。

すると、

A社からB社へ転職しても、

最初の半年くらいは新鮮ですが、

また同じ違和感が出てきます。

給料が上がっても、

会社がホワイトになっても、

リモートワークになっても、

根本は変わらない。

なぜなら嫌なのは、

会社Aではなく、「自分の生活の主要部分を他人が決める仕組み」

だからです。

このタイプになって初めて、

独立。

フリーランス。

起業。

資産形成。

複業。

小さな事業。

といった話が本格的に候補になります。

ただし「雇用が嫌い=起業向き」ではない

ここはかなり重要です。

会社員が嫌いだから、

起業すれば幸せになる。

とは限りません。

むしろ起業すると、

会社員時代には会社が代わりに処理してくれていた問題が全部自分に降ってきます。

顧客を取る。

売る。

回収する。

税金を払う。

契約する。

トラブル対応する。

外注を管理する。

資金繰りする。

商品を作る。

広告する。

クレームを受ける。

会社員なら、

「営業は営業部に頼もう」

「契約は法務へ」

「システムは情シスへ」

「請求は経理へ」

で済みます。

独立すると、

最初はその全部が自分です。

つまり、

人間関係が嫌だから独立。

責任を負いたくないから独立。

仕事をしたくないから独立。

という人は、

むしろ会社員以上に苦しくなる可能性があります。

一方、

自分で意思決定できないことそのものが苦痛

という人には、独立がかなり大きな意味を持つことがあります。

ここは似ているようで全然違います。

「上司が嫌い」と「上司が存在することが嫌い」は違う

ここをもっと具体的にするとわかりやすい。

今の上司が嫌い。

これは会社の問題です。

しかし、

どんなに優秀で人格的にも素晴らしい上司でも、

最終的にその人の承認を取らなければならないこと自体が嫌い。

これは、

雇用構造への違和感

です。

今の仕事がつまらない。

これは仕事の問題です。

しかし、

自分が面白いと思う仕事であっても、

「今日はこれをやれ」

「この案件を優先しろ」

と他人に決められること自体が嫌い。

これも雇用構造の問題です。

ここまで来ると、

転職を繰り返しても問題が消えにくくなります。

「働きたくない」にも種類がある

同じことは、

「働きたくない」

にも言えます。

例えば、

毎日8時間も単純作業をしたくない。

これは仕事内容の問題。

嫌いな上司の下で働きたくない。

これは会社の問題。

誰かに時間を売ること自体を減らしたい。

これは雇用構造の問題です。

全部、

「働きたくない」

という一言に圧縮できます。

しかし解決策は違います。

仕事が嫌なら、仕事を変える。

会社が嫌なら、会社を変える。

雇用が嫌なら、所得構造を変える。

ここまで分ければ、

かなり話がクリアになります。

年収を上げても解決しない人がいる理由

これが、

年収1000万円を超えても会社を辞めたい人がいる理由でもあります。

普通に考えれば、

給料が高ければ不満は減りそうです。

実際、お金は重要です。

しかし、

不満の原因が、

「金額」

ではなく、

「決定権」

にある人がいます。

年収500万円で、

会社に時間を拘束されるのが嫌だった。

年収1000万円になった。

でも会社に時間を拘束される。

年収1500万円になった。

さらに責任が増え、会社に使われる時間も増えた。

すると、

「俺は何のために年収を上げているんだ?」

となる。

これは所得の問題ではありません。

自由の構造の問題

です。

だから以前、

東京で年収1000万円になっても人生が変わらないなら、

会社ではなく世界そのものを変えた方がいい場合がある、

と書きました。

収入を増やすことと、

人生の決定権を増やすことは、

同じではありません。

会社員にも巨大なメリットがある

ただし、

会社員という仕組みを悪者にするのも違います。

会社員には非常に大きなメリットがあります。

毎月ほぼ一定の給料が入る。

会社が顧客を獲得してくれる。

会社が設備を用意してくれる。

会社がブランドを貸してくれる。

会社が仕事を分業してくれる。

大規模なプロジェクトに参加できる。

自分一人では触れない金額を動かせる。

専門家と一緒に働ける。

会社の金で経験を積める。

これはものすごい仕組みです。

例えば自分一人では、

数十億円の広告予算。

グローバルSCM。

巨大なERP。

M&A。

海外子会社。

数千店舗のPOSデータ。

数万人のIdentity Management。

などを扱う機会はなかなかありません。

大企業なら、

会社員という立場だから触れることができます。

だから、

「自由だから独立の勝ち」

という話でもありません。

重要なのは、

自分が何を嫌っていて、何を会社から受け取っているのか

を理解することです。

会社員に向いているかどうかより、何を交換しているかを見る

会社員という仕組みは、

ある意味、交換です。

会社から、

安定収入。

信用。

設備。

顧客。

ブランド。

組織。

専門家。

大きな仕事。

を受け取る。

その代わりに、

時間。

行動の自由。

意思決定権。

成果の一部。

を渡す。

この交換条件に満足しているなら、

会社員は非常に合理的です。

しかし、

「会社から受け取っているものより、渡しているものの方が自分には重要だ」

と思い始めると、

苦しくなります。

例えば、

年収1000万円より、

好きな場所で生活できることの方が重要。

会社ブランドより、

自分で仕事を選べることの方が重要。

安定収入より、

自分の時間の方が重要。

そうなった人に、

「もっといい会社へ転職しましょう」

と言っても、

問題が解決しないことがあります。

だから「会社員に向いてない」と思ったら、最初に3つに分ける

難しい適職診断をする前に、

一度だけ考えてみてください。

  • 仕事が嫌なのか――毎日やっている作業そのものを変えれば解決するのか。
  • 会社が嫌なのか――上司、文化、制度、政治、働き方を変えれば解決するのか。
  • 雇用が嫌なのか――誰かに時間・場所・仕事を決められる構造そのものが嫌なのか。

この3つは似ています。

しかし、

出口はまったく違います。

仕事が嫌なのに独立する必要はありません。

会社が嫌なのに職種を捨てる必要もありません。

雇用が嫌なのに転職を10回繰り返しても、永遠に同じ違和感が残るかもしれません。

30代から重要になるのは、「何が嫌か」を正確にすること

20代なら、

とりあえず転職する。

違う職種をやってみる。

別の街へ行ってみる。

でもいいと思います。

経験そのものが増えるからです。

しかし30代、40代になると、

給料。

役職。

家族。

住宅。

専門性。

これまで積んできたキャリア。

捨てるものも大きくなってきます。

だから、

「なんとなく会社員が嫌」

という曖昧な状態で全部を捨てるのは、あまり賢くありません。

逆に、

自分が嫌っているものが正確にわかれば、

捨てなくていいものまで見えてきます。

仕事は好き。

会社だけ嫌い。

なら、仕事を捨てる必要はない。

仕事だけ嫌い。

会社は好き。

なら、社内異動という方法もある。

仕事も会社も好き。

でも雇用構造が嫌い。

なら、

会社員を続けながら資産や事業を作り、

少しずつ会社への依存率を下げる方法もある。

いきなり0か100かにする必要はありません。

「辞めるか、我慢するか」の二択から出る

会社員生活が苦しくなると、

頭の中が、

辞める。

我慢する。

という二択になりがちです。

しかし、

その前にやることがあります。

何が自分を苦しめているのかを特定する。

仕事。

会社。

雇用。

ここがわかれば、

人生の選択肢は一気に増えます。

職種を変える。

部署を変える。

会社を変える。

働く時間を減らす。

複業する。

専門性を作る。

事業を作る。

資産所得を増やす。

独立する。

いろいろな中間形があります。

「会社員に向いている人/向いていない人」という単純な分類より、

こちらの方が現実に使えます。

そして、

何度会社を変えても。

何度仕事を変えても。

給料が上がっても。

ホワイト企業へ行っても。

どうしても同じ違和感が戻ってくるなら、

そのとき初めて考えればいい。

自分が嫌だったのは、会社ではなく「雇われる人生」そのものだったのではないか。

そこまでわかれば、

次に考えるべき人生はかなり変わってきます。

 

 


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




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(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。