夢は、叶えたあとに捨てなければならない

種子島宇宙センターからロケットが打ち上がる映像を見ると、巨大な機体が、そのまま宇宙まで飛んでいくように見えます。

しかし、実際には逆です。

ロケットは上昇するほど、自分の身体を捨てていきます。

燃料を使い切ったブースターを切り離す。空になったタンクを捨てる。巨大だった機体は、最後にはごく小さな部分だけを残して軌道へ入ります。

地上から見れば、ブースターはロケットを宇宙へ運んだ功労者です。

数分前まで、それがなければ1メートルも浮かべなかった。

しかし、燃料を使い切った後は違います。

それは推進力ではありません。

ただの重量です。

どれほど重要だった部品でも、役割を終えた後まで抱えていれば、宇宙には行けません。

ロケットは、努力して宇宙へ行くのではありません。

努力したものを、順番に捨てることで宇宙へ行くのです。

人生にも一段目のロケットがある

人間にも、人生の初期に自分を強烈に押し上げる燃料があります。

貧乏だった人は、お金を燃料にします。

馬鹿にされた人は、成功を燃料にします。

親や教師に管理された人は、自由を燃料にします。

何者でもないと扱われた人は、肩書や実績を燃料にします。

異性から相手にされなかった人は、容姿や地位を燃料にします。

深夜2時のファミレスで、冷めたドリンクバーのコーヒーを飲みながら、誰にも読まれないブログを書く。

給料日の翌日に家賃とカード代が引き落とされ、ATMの残高を見て無言になる。

満員電車で他人のリュックに顔を押しつけられながら、「絶対にこんな生活から抜け出す」と考える。

そういう時期には、きれいな夢より怒りの方が役に立ちます。

「世界を良くしたい」より、

こいつら全員、いつか見返してやる

の方が、朝まで働ける。

「自由な人生を送りたい」より、

二度と誰にも命令されたくない

の方が、強い推進力になる。

上品ではありません。

しかし、ロケットの燃料も上品ではありません。

爆発するほど危険なものだから、重力に勝てます。

人生の最初の高度を稼ぐには、劣等感、怒り、恐怖、執着が必要になることがあります。

問題は、それが悪いことではありません。

問題は、高度が変わった後も、同じ燃料を燃やし続けることです。

成功した人が止まれない理由

お金がなかった人が、十分なお金を手に入れる。

会社に拘束されていた人が、自分で時間を決められるようになる。

誰にも知られていなかった人が、多くの人から評価される。

普通なら、そこで安心するはずです。

しかし、安心できない人がいます。

売上が増えても、さらに売上を追う。

自由になっても、仕事を減らさない。

評価されても、次の実績を作ろうとする。

休日に温泉旅館へ行っても、脱衣所でスマートフォンを開き、売上管理画面を更新する。

露天風呂から見える山より、Stripeの数字を見ている。

本人は向上心だと思っています。

しかし、本当に向上したいのでしょうか。

すでに敵はいないのに、砲撃を続けているだけかもしれません。

お金が欲しいのではない。

貧乏へ戻るのが怖い。

成功したいのではない。

再び無価値な人間として扱われるのが怖い。

自由を広げたいのではない。

もう一度、誰かの命令に従う自分を見るのが怖い。

表面では未来へ進んでいます。

しかし、心はずっと後ろを見ています。

本人を走らせているのは、目的地ではありません。

追手です。

夢は、非常口から刑務所へ変わる

夢は、人を救います。

「いつか独立する」

「いつかお金持ちになる」

「いつか有名になる」

「いつか東京へ行く」

そう考えることで、今日の苦しさに耐えられることがあります。

夢は、現在の生活から精神だけを先に脱出させる非常口です。

しかし、非常口から外へ出た後も、その狭い通路に住み続ける必要はありません。

ところが、人は夢を捨てることを恐れます。

その夢に10年を使った。

そのために友人と疎遠になった。

恋愛も、旅行も、若い時間も後回しにした。

だから、もう必要がないと認められない。

「この夢は役割を終えた」と認めれば、これまでの犠牲まで無意味になる気がするからです。

こうして、かつて自分を外へ逃がした非常口が、今度は自分を閉じ込める刑務所になります。

自由になるために始めた仕事を、自由を失うほど続ける。

幸せになるために稼ぎ始めたのに、幸せを感じる時間をすべて売る。

人から認められるために成功したのに、成功者として見られ続けるため、本音を一切言えなくなる。

夢を叶えた結果、夢の管理人になるのです。

「諦めない」は、常に正しいわけではない

世の中では、諦めない人が称賛されます。

夢を追い続ける。

努力を続ける。

昨日より高い場所を目指す。

しかし、ロケットが一段目のブースターを切り離さず、「このブースターには世話になったから」と抱え続けたらどうなるでしょう。

感謝はできます。

しかし、一緒に宇宙へは行けません。

人生でも同じです。

諦めてはいけない時期があります。

地面から浮いてすらいない時期です。

少し苦しいからと燃焼を止めれば、そのまま落下します。

一方で、諦めなければならない時期もあります。

燃料を使い切った目標を、アイデンティティだけで維持している時期です。

この二つを同じ「継続」という言葉で扱うから、人生がおかしくなります。

高度を上げるための継続と、過去を正当化するための継続は、見た目がよく似ています。

どちらも忙しい。

どちらも努力している。

どちらも周囲からは立派に見える。

違いは一つです。

前者は、続けるほど新しい景色が見える。

後者は、続けるほど同じ傷を確認する回数が増える。

目的は、一生守るものではない

人は「本当の夢」を一つ見つけ、それを一生追い続けるべきだと思っています。

しかし、これは少し奇妙です。

18歳の自分が決めた目的地に、38歳の自分まで従わなければならない。

貧乏だった自分が決めた金額を、豊かになった自分も追い続けなければならない。

不自由だった自分が作った自由の定義を、自由になった自分も守らなければならない。

それでは、過去の自分が現在の自分の経営者です。

しかも、辞任しません。

目的とは、人生の北極星ではないことがあります。

特定の重力圏から脱出するために、一時的に搭載した誘導装置です。

重力圏が変われば、目的も変わっていい。

年収300万円の時に必要だった目標と、年収1000万円を超えた後に必要な目標は違います。

誰にも評価されなかった時に必要だった野心と、十分に評価された後に必要な生き方は違います。

問題が変わったのに、答えだけを守る必要はありません。

捨てることは、裏切ることではない

かつての夢を捨てると、過去の自分を裏切ったように感じます。

しかし、逆です。

役割を終えた夢を永遠に酷使する方が、その夢を裏切っています。

あなたを地上から押し上げた夢には、それだけで十分な価値があります。

一生の目的でなくてもよい。

途中まで運んでくれたなら、その夢は失敗ではありません。

切り離されたロケットブースターを見て、「宇宙まで行けなかった敗北者だ」と考える人はいません。

一段目には、一段目の成功があります。

過去の自分にも、過去の自分の成功があります。

それを認めた上で、切り離す。

捨てるとは、価値がなかったと判断することではありません。

価値を使い切ったと認めることです。

あなたが守っているのは、夢か、燃料タンクか

今も追い続けている目標について、一度だけ考えてみてください。

それは、まだあなたを前へ押しているでしょうか。

それとも、過去の自分を否定しないために抱えているだけでしょうか。

その目標を達成した先に、本当に欲しい生活があるでしょうか。

それとも、「ここまでやったのだから」という理由だけで続けているでしょうか。

人は、夢を諦めた時にだけ人生を失うのではありません。

役割を終えた夢を諦められない時にも、人生を失います。

地上では、巨大なエンジンが必要でした。

しかし、宇宙空間で同じ炎を噴き続ければ、今度は軌道を外れます。

人生の高度が変われば、正しい推進力も変わります。

あなたをここまで運んだものが、これからもあなたを運ぶとは限りません。

夢は、一生背負うためにあるのではない。

必要な場所まで、自分を運ぶためにあります。

そして、本当に遠くまで行く人は、努力する人ではありません。

努力したものを、必要な高度で切り離せる人です。


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。