うわ、予想以上に日本経済がわかってない

マジか。ちょっとびっくりしたわ。

橋下さんの考え方にびっくり。

 

38分25秒から。

石破茂:「株は高い、失業率も低い、であるが、なんで株が高いか。金融緩和をして、銀行が持っている国債を日銀が買ってくれる。そうすると、世の中のマネタリーベースが増える。野菜もコメも溢れると値段が下がる。市中に金が出回るだろうという予想が広がると、円安。日本で株を買ったり売ったりしてるのの7割は外国人。だから、円が安くなったってことは、日本株がお買い得になる。だから株が上がっている。団塊世代が一斉に退職して人手不足。だから、失業率が下がってる。今の所、起こるべきことが起こっている。人手不足だけど給料は上がってない。株は上がってるけれど個人は豊かになってない。総理が給料上げろって言っても、社会主義国じゃないから給料が上がらない。給料が上がらないとしたら、税金を下げてあげようか、となる。でも、そうなると社会保障が危ない。複雑な問題。」

完璧。素晴らしい。石破さんの経済観は完璧。

つまり、アベノミクスでの金融緩和への一定の成果は認めつつも、あくまで一時的であり、今世の中で言われている経済回復は、本質的には違うということ。

石破茂:「どこまでも金融緩和できれば、円安、株高は維持できる。どこまで国債を発行できるわけではない。国債を発行しすぎると、金利を上げられなくなる。国債の発行量は落としていかねばならない。金利はつけた方が良い。地方に行くと株で儲かった人はいない。株の取引は都心でしかやっていない。円が安くなって嬉しい人、地方では誰もいない。円が安くなるってことは海外の買い入れ品が高くなる。つまり、これも誰も得してない。金利が低くて困るって人は、あちこちにいる。地方では、今景気が良いよね、って言われても、誰もピンと来ていない。だから、アベノミクスで恩恵を受けている人はすごくいた。けれど、地方の普通の人たちはそうではない。」

本当にその通り。

ちなみにwikiを調べてみた。

1979年慶應義塾大学法学部法律学科卒業[3]。慶大2年在学中に、全日本学生法律討論会で第一位[3]

銀行員の頃[編集]

1979年三井銀行(現三井住友銀行)に入行[3]。石破の三井銀行入行に関して、三井信託銀行社長を務めた鳥取県出身の土井正三郎は、「昭和五十三年初夏の頃石破(二朗)さんから令息・茂君の就職について相談を受けたことがありました[6]。そのとき私は本人の志望会社を認められることを強調し、たまたま入社志望会社の人事担当役員が古くから親交がありましたので、石破(二朗)さんと一緒に訪ねたこともありました[7]。又、令息の学業、クラブ活動の成績等は極めて優秀、希望通り採用内定し、その通知を受けられた、ご両親のご安堵の程が察せられたことを想起しています[8]」と述べている。東京都中央区にある本町支店に配属[3]

衆議院議員[編集]

1981年、父・二朗が死去。父の死後、二朗の友人であった田中角栄から「おまえが(おやじの後に)出ろ」と薦められ、政界入りを志した[9]1983年三井銀行を退職し、田中角栄が領袖の木曜クラブ事務局に勤務する。1986年第38回衆議院議員総選挙自由民主党公認で鳥取県全県区(定数4)から出馬し、得票数は最下位ながら4位で初当選した。当時28歳で、全国最年少の国会議員であった[3]

元銀行員なんだ。

だからか。さすがだ。

 

問題はここから。

46分55秒から、橋下氏が日本の借金についてビックリ発言をする。

 

橋下徹:「報道なんかでも国の借金は1100兆円だとか、国民一人当たり700万円の借金があるだとか言うけれど、借金返せ、借金返せと脅しすぎ。地方の場合はお金の発行権限が無い。けれど国にはある。借金を見る場合、資産と、収益と、いわゆる財務諸表というものを見た中で、日本は確かに借金は多いけれど、資産はどうなんだ。普通、民間の会社でも、ソフトバンクにせよトヨタにせよ、借金ゼロじゃない。すごいある。だけれども、資産もあるし、収益もある、だから借金を背負っても良い。日本も、資産あるし、収益もあるし、その観点からいくと、借金はなんとでもいけるという考え方はできないか?」

・・・ということ。

マジでびっくりした。

意外なことに、あんまり、経済や財政についてわかっていない。

 

確かに、これは「日本の財政やばくない論者」の典型的な論法で、確かに、借金自体はニュートラルであり、資産と収益との関係で見ていかないといけないというのは、ファイナンス・経営の基本中の基本。これは間違っては無い。ただ、日本は資産たくさんある論の人たちが気付いてないこと。それは、その内訳である。政府が持っている資産というのは、実は売れないものばかり、収益を生まないものだらけだったりする。

・・・・と思ったら、石破さんがここで、的確な回答を。

 

石破茂:「借金もあるけれど、資産もあるよね、っていう時に。その資産の中で、本当に借金に見合う資産ってどのくらいあるのかな?ってことなんだよね。資産がたくさんあるって言っても、まさか皇居を売るわけにはいかない、高速道路もなかなか売りにくい、河川敷も売りにくい。あるいは、いろんなアクシデントのために準備しているお金も、それを手放すわけにはいかない。どれが本当に借金に見合う資産なのかというバランスシート論は冷静にやらないといけない。そしてもう一つは、これから先、日本はものすごい勢いで人口が減っていく。1億2700万人いる日本人は、2100年には日本人は5200万人になる、2200年代には1300万人台、2300万人台には430万人台。なんでこんなことになったのかというと、結婚しない人が増えている。1970年台は結婚しない率が2%ぐらいだったのが、いまや、男性24%(12倍)、女性は14%(7倍)、結婚する年齢も遅くなっている。初婚〜初出産が30前後、(70年代に対して)5年ぐらい遅くなってる。子供が生まれた時は、家庭・職場・地域での責任、負担が重くなるから、二人目、三人目の子供が難しい状況。どんどん人口減っていく。人口が減る中で、借金だけガンガン増えていく。今は良いけれど、次の時代のことを考えると、大変。」

すごい。

完璧。

パーフェクト。まさにその通り。

 

しかし、これについて、橋下氏がまた口を挟む。その内容というのが、イギリスにしてもフランスにしても人口は6000万人ぐらいだし、日本の歴史を見ても江戸ぐらいは3000万人ぐらい。明治もそんなに増えなくて、昭和ぐらいから一気に増えたという事実を持ち出し、今の1億2000万人の規模が適正か?人工知能やITを使ったりして、どんどん生産性を上げていけばなんとかなるのでは無いか?という話を展開する。

これには、問題がある。

まず、日本は内需依存国だということ。人口が減れば、マーケットは急速に収束する。連鎖的に潰れる事業も増える。そして、問題は、この人口が減る中で、現役世代は高齢世代を支えないといけないこと。これに加えて、過去の借金の問題がのしかかってくる。明らかに、ここから数十年先の未来は苦しい。

人の仕事をロボットやITが代替したとしても、その分、人間が減れば消費量が減る。この働き手に対して奉仕していた産業が消える。必要性が無くなる。いろんなことを効率化して、人間がいらない世の中に変えていくとしても、ここ20年のITテクノロジーの発展の中で、食えない・仕事に就けない人間がゴロゴロ増えて、食えない人間が増加して、その社会保障問題で苦労しているのである。そして、過去の清算もあるのである。いきなり、世界をガラッと急速に、人手いらずの世界に変えられない。

橋下氏の論理は、飛躍しすぎている。

 

例えば、氷河期世代なんかは、取り残されている。今の若い世代は職を得られるかもしれないけれど、取り残された世代がいる。彼らは、歳をとってしまい、相応のキャリアも積んでいないから、行く場所が無い。こうやって、対応しきれない人たちを放置している、あるいはその人たちの社会保障で圧迫されているのが今。また、それだけではなくて、これまでのITテクノロジーの激震によって淘汰されてついていけなくなった人、小泉竹中路線以降、薄給・不安定労働に押し込まれていった人たちは、ある意味、放置プレーされている。表には出てこないけれど、実質的な失業率であったり、不安定雇用の人、明日が見えない人、ワープア、ニート、こういう表面化しない取り残された人たちがゴロゴロいて、加えてお年寄りがゾロゾロいるのである。

そもそも、橋下氏自身が苦労したからよくわかるかもしれないけれど、既得権益とか、死んだ財政に巣食っているような連中を排除するのにも一苦労。それから、日本全体で、「本来なら潰すべき国」を潰さないやり方をやってきた国でもあるし(世界一成功した社会主義国だなんて揶揄されているし)、構造改革というか膿出しが下手である。弱者・底辺はスルーしたり、過渡期の苦しみを味わせながら、すでに規模が大きくなってしまったけれど未来があまり無い産業、国策的に潰せないようなところは過剰に支援してしまっているじゃないか。

もう、今の時点で、ITを駆使すればいらない仕事、効率化できる業務プロセス、たくさんあるのに、全然進んでない。働かないでも生きていけるような生き方なんてあちこちにあるのに、満員電車を使わないで良い、出社しないで良い方策なんてゴロゴロしてるのに、使われてない。ましてや、無駄の極みでしかない学校教育やら大学やらも残されている。

制度疲労した社会システム、破綻している財政、腐った事業、政治に深く絡んでしぶとく利権を獲得している人たち、こういうものを抜本的に改革できているわけでは無い。医療の分野もそうだけれど、あちこちですごい無駄があったりする。

何かを生む、付け足す、の前に「潰す」ができてない。足し算、掛け算の前に、引き算ができてない。

 

人工知能搭載の子育てマシーン、全自動介護ロボット、ドローン配送システム、自動運転、栄養カプセル、リモートワーク、全自動ITワーク、ベーシックインカム、Iot、こういうものが一気に普及して根本からガラッと変えてくれたらどうにかなるだろうけれど、それも進みそうにない。

というのは、例えば今のコンビニもそうだけれど、無人で運営できるようなテクノロジーはあるはず。でも外国人をゴソッと入れている。それで賄っている。もっと無人で運営できるもの、機械化できるもの、効率化できるものは、現在でもたくさんある。でも進まない。なぜか?システムや設備導入のための投資に関する経済性の問題、規制の問題、既得権益層の問題、反対する人たちの問題、色々ある。

水道光熱費にせよ、家賃にせよ、基本的な生活費に関しても、現状のテクノロジーをフル活用して、人件費だの、広告費だの、抜本的な見直しをすれば、人々が暮らしていくために必要な最低限のお金を大幅にカットできる技術はあるはずなのに。システムを組めるはずなのに。それでも進んでない。

 

昔から、飢饉が起こるとか、国民が食えなくなる、経済が崩壊すると内戦とか戦争とかに突き進んだりしていた。テロもある。今でも、貧困をきっかけとした犯罪はあるし、今の貧乏している人たちは本当にひどい状況にある。どんどん、あちこちで破綻が起きていて、上がらない給料、潰れる会社、無くなる仕事、増える貧困率、結婚できない人たち、養わないといけない年寄り、いろんな問題がある中、この先50年くらいの過渡期の対処を間違えると、全体的なショックが起こって、突然死しかねない、危機が起こりかねないというのが今の状況。

本来だったらもう、学校教育とかもぶっ壊して作り直すぐらいのことじゃ無いと間に合わないぐらいの状態だと思うけれどね。


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

「人生を変える」にフォーカスしたブランド
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。