米の後を追い、退職後生活を株式市場に賭ける中流階級日本人たち  #1【金持ち西園寺】 

ロバートキヨサキの本に書いてある、「退職後の生活を株式市場に賭ける人たち」がピンと来なかったが、最近になって非常によくわかる。日本という国は、アメリカの10年後ろを走っている。

良質な本は、「読んでいる時はピンと来ないが、時が流れてピンとくる」ものが結構ある。時代が追いつくのだ。

 

・・・・まさか、日本人が、老後の積み立てで株式市場にバカみたいに賭ける時代が来るなんて。

 

労働者は今、引退後の生活に自分で責任を持たないといけなくなっている。

産業時代には引退後の生活は会社と政府が見てくれた。今は違う。

そして、401k、NISA、個人退職年金、なんでも良いがそれらは株式市場と連動している。これほど悲劇的なことはない。株式市場は上がったり下がったりしている。そして今働いていている人たちの多くが、老後の生活を

賭けて

いるのだ。

 

恐るべきギャンブルの時代が到来した。

85歳になって、株式市場が暴落していたとしたらどうするのだろう。

 

アメリカにおけるベビーブーマー、そして日本における氷河期世代というボリュームゾーンがリタイヤしたらどうするのだろう。労働市場から退出したら、彼らをどうやって支えるのか。それは、公金であったり株式市場からの支えで成り立っているのか。

これは壮大なババ抜きの様相を呈している。

 

日本の新規出生は今、70万を割りそうだ。これは同じ年の人間が赤ちゃん世代はそのくらいしかいないことを意味するが、氷河期世代には同級生人口が200万いるという人たちがいる。

コンサバに見て同級生人数150万人×10年分で考えると1500万人。彼らに年間300万円の年金を約束すると、

45兆円

になる。現在の日本国の年間の総税収入の半額に値する。

これを政府予算だけで賄うのは無理だ。

じゃあ、株式市場を介して彼らの老後を賄うのか?

 

いや、無理だ。

これは騙し合いだ。壮大なババ抜きが行われている。

 

壮大な茶番を見せられているのだ。

この悲劇は果たしてどこへ向かうのか。

 

一般に財政破綻者は、

  • 女ならソープ
  • 男なら蟹工船

みたいなのは昔から言われていた。しかしそれは、「若ければ」の話だ。

使いものにならないジジイ・ババアたちはどうするというのだ。

 

現在、ジジイ・ババアたちはその人数の多さで政治家を支え、政治家が高齢者を優遇するという構図である意味で一蓮托生だと言える。氷河期世代・ゆとり世代・Z世代が爺婆になる頃に、彼ら・彼女らは特定の政治力を発揮して延命を図ることになるのだろうか?

歳を重ねていよいよ追い詰められると、犯罪を犯して刑務所に収監された方が楽だという話になってくる。こうして、高齢者の犯罪が増えてくる。犯罪者を刑務所に収容する。

  • 治安が悪くなる
  • 高齢者を刑務所という公的老人ホームで養う

のどちらかの方向性になる。

本当に財政が破綻すると、

うちの街では65歳以上が犯した懲役5年以下の犯罪については収監をしません(刑務所コストが勿体無いから)

なんてことを公的機関・自治体が宣言することがあり得る。

 

やがて日本の高齢者は、外国人出稼ぎ労働者によって介護される時代がやってくるかもしれない。しかしそれも、日本の国力に比して貧しい下の国があれば、、、の話であるが、2024年現在はもう、タイのような東南アジアの暮らしや暮らしにかかる水準が日本のそれと近づきつつある。

ここ最近のタイ・ベトナムの若い女のファッション・メイクを見て欲しい。そしてこのエリアから出てきたk-popアイドルの活躍もみてほしい。

 

数字と、簡単な推測が大事だ。

  1. 年寄りが早く死ぬ
  2. 経済が発展する
  3. 若者が多い

という時代に想定された社会構造に限界がきている。

会社に勤めて、働き、そのうちぽっくり死ぬ人間たちを政府・会社が支えるというシステムがもう破綻している。

そして年寄りは使いものにならない。

 

もちろん、今のマクドナルド・ケンタッキーで高齢者バイトがいる様子からもわかるように、将来はこの構図が酷くなることだろう。街のあらゆる簡素な仕事は年寄りに取って代わられるかもしれない。ただ、それは仕事があれば、の話だ。

 

 

やがてAIが飯を食わせてくれる

そんなのも、危険な発想だ。

仮にAIが社会を回すようにして、苦役から解放された人間が、好き勝手生活をするようになるとしよう。

すると、

  • セックスし放題
  • 中出しし放題

で子供が量産され、繁殖する。人間は資源を必要とする。数が増えれば環境を荒らす。だからこの路線は非常に危険だ、ということになる。

よって、いくらAIが進化しようと人間の繁殖には制限がかかることになる。

 

むしろ、今まで人間がやってきたことをAIが低コストで効率的にできるようになると、基本的には大多数の人間は「要らない」という判断になるだろう。

  • 資本家
  • 上流階級

が権力、マネー、AIなどを握る存在で締められ、下層は

  • 体を売る
  • 人間にしかできない芸をやる

みたいな役割の人間だけが欲せられる構図になるかもしれない。

 

ITが雇用を産まなかった、人々を養わなかったように、AIにもその可能性が十分にある。

 

 

紀州のドンファンはコンドームの訪問販売ビジネスで身を立てたが、彼曰く、日本では70年代頃から「計画出産」の風潮が生まれていたらしい。それまでの日本では、子供を産むこと・増やすことは、

  • 労働力を得ること
  • 老後補償

の意味合いがあったのだ。

つまり、大体の家は農家で、子供を増やせば労働力が増える。そして子供たちが将来の面倒を見てくれる。

一方で、日本が工業化が進むと、農村から都会に出てきて工業サラリーマンをする人間が増えた。農村では家族がバラバラにされた。もはや子供を家に縛り付けられなくなり、老後補償の意味合いも消えた。都会に出てきたサラリーマンたちは、自分の子供たちにも自分達と同じような立場を与えるために良い大学に行ってもらおうと教育を与える。

こうして子育ては教育コストがかかるものになった。

 

そしてこのモデルが今、限界がきているのだ。

都心でも、多くの人が、子供を育てられない。

 

  • 子供を育てるスペースを借りられない
  • 子供を養う財力がない
  • 自身の老後で精一杯

 

 

産業時代のモデルはもう崩壊している。

  • 三菱商事
  • 伊藤忠

みたいな会社に勤める上位層だけが旧来的な産業モデル家庭を築ける。

実際、伊藤忠の社内出生率は1.97だ。全国1.30にこれだから、東京はやがて、「エリートだけが繁殖する世界」になる。実際、そうなりつつある。若い世代ほど優秀で育ちが良い。

そもそも「早慶すら派遣就職だった」という氷河期世代によって大きく間引かれた。今、新卒・大学生年代は選りすぐりなのだ。選りすぐりで数が少ない。

 

工業型・産業時代のモデルはもう崩壊しつつある。

 

もちろん、目先のことを考えると。おじさん・おばさんの給与がカットされ、それが若い新卒年代に回るようになり、転職市場が活性化するようになっている。しかしそれは、20代〜30代の話だ。40代以上はある意味で地獄だ。完全に梯子を外されている。転職も厳しい、老後も厳しい。

つまり現代は、「40代以降に急激に地獄を見る」社会だ。

結婚も難しい、子供も難しい、年功社会は終わった・・・。

まさに中高年は居場所がない。

 

これまでは、「若い人はお金がない」「おじさんはお金がある」というモデルだったが、やがてそれは逆転し、おじさんは出世して立場がある人以外は本当に無用という時代が来るだろう。

姥捨のフェーズが早くなる。

 

ここで真剣に考えないといけないのは、

  • 老後も続けられる仕事
  • 加齢による給与低下率が低い仕事
  • 会社で雇われる以外の収入源の確保

ということである。

きっと、40代で考え始めても、定年退職の60歳までに間に合うのかわからない。危ないと思う。

 

山崎元は、「45歳が、セカンドキャリアと退職後の生活を考えるギリギリのライン」と言っていた。つまり、50歳、55歳から考え始めてももう遅いのではないのか、というゾーンだ。

 

 

 

老後のためにバイ&ホールドを続けなさい・・・・株式市場は平均して上がり続けるから・・・

 

もはや宗教だ。

来世利益に近い現世利益をちらつかせて、巧みに会社と政府が「責任逃れ」をして「自己責任」の構図を作っている。

壮大な社会的根回しの前段階に入っている。

老後、ダメになった奴らは「自業自得だ」とみんなで攻め合うのだ。そしてそいつらを社会的に無下に扱うための口実を作っている。

 

目先の

  • 年収
  • キャリア

に囚われて、私たちは大事なことを見失ってしまう。

そして人生時間は有限だ。もう30代にもなってくると「余生が危ない」。

 

そのうち、日本の良さであった

  • 治安の良さ
  • メディケア

も崩壊するだろう。

今のように2割負担、3割負担で回るはずがない。そして、政治も「このまま医者を甘やかしてはダメだ」となる。4割負担、5割負担になったり、自由診療の範囲が拡大して、やがて日本の医療も高くなるかもしれない。

 

本当にこのままで良いのか。

この生き方を続けて良いのか。

 

そういったことはよく考えなければならない。

 

昔、ユーミンこと松任谷由実が

私の楽曲が売れなくなるってことは都市銀行とかが潰れる時代が来るってことね

と発言したらしいが、実際にそういう時代になった。

国鉄に就職すれば安泰、銀行なら安泰・・・そう言われていた時代があった。

 

昔は薬局ビジネスも、「半径●の範囲には出店してはいけない」みたいな規制で守られていたために殿様商売であったが規制緩和が進んでドラッグストアのチェーン化が進んだ。

市場人気に根付かないビジネスの将来はどうなるかわからない。なんなら市場人気に根付いたものでさえ、将来の変化の煽りを受ける。

 

「大きな会社だから」

と考え、そこに縋り付いていれば人生は安泰だ、という考えは、せいぜい、官僚になるような人間にしか通用しないのではないか。

 


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

「人生を変える」にフォーカスしたブランド
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。