あんまりこういうことを言わない方がいいのかもしれませんが。
サラリーマンとしての正解は、給料泥棒になることです。
いや・・・
「そうかもしれません」ぐらいに留めておきましょうか。
大方の人はある程度の年齢になると気付き始めますが、サラリーマンというのは上手にやれば実に効率良く食い扶持を確保できる稼ぎ方でもあります。
若いうちは、「業界の平均年収」とかに惹かれて就職をします。
しかし、高年収であることが知られている
- 広告業界
- コンサルティングファーム
- 放送業界
などは、めちゃめちゃ激務です。仕事に就くときには、その仕事が「給料が高いのかどうか」や「スキルが身につくのかどうか」に加えて、「その仕事が激務かどうか」という視点が欠かせません。
世の中の経営者は、給料条件や待遇、習得できるスキルについては積極的に語り、勧誘をしようとしますが「激務かどうか」についてはなかなか教えてくれません。その仕事がどういう待遇なのか、どういうスキルが学べ、どういう将来性があるのかに加えて、その仕事がハードかどうかというのは重要な視点です。
実は、世の中の仕事というのは、
- 高給だけどハード
- 高給だけど割とゆったり働ける
という風に、「激務かどうか」で区分できるのです。
高給だけと割とゆったりと働けるというのは、いわゆる
ホワイト企業
というやつです。
西園寺から言わせると、学校教育レース、高学歴レースの本当の勝ち組は、狭い門を潜って「ホワイト企業」に入れた人間たちです。
例えば、メガバンとか、旧国営企業、メーカー、ディベロッパー、たばこ産業などですね。既得権益を強固にしていて、労働生産性が高い業界です。
給料が高い業界というのは、なんで給料が高いのかというと、「労働集約型産業」であるからで、人材に高い給料は払いますが人材の知的能力やサービス力で利益を創出しますので、本当にカスッカスになるまで働かされるのが基本です。
なので、学生時代に頑張り、就職戦線で難しい試験をクリアして、厳しい競争率をくぐり抜けて、
- 公務員
- 元国営インフラ企業
- たばこ産業
- エネルギー産業
- メガバン
- メーカー
などに就職できた人は、本当の勝ち組と言えます。
公務員に関しても、国家公務員か地方公務員か、またどのタイプの公務員かによって事情は異なります。西園寺さんの知人に教員いますが、最近はニュースでも言われるようにすごい激務らしいです。しかし、西園寺さんの昔接点があった知人の自衛官は「めちゃめちゃ楽」と言っていました。その人、面白くて、「いや、マジでな、これ冗談抜きでめっちゃ楽なのよ!お前も入れよ!」みたいな感じで、若かりし頃勧誘された記憶があります。やっぱり、それぞれ労働環境には違いがあるみたいです。
給料が高ければいい、将来性があればいい、スキルが身につけばいい、世間的な評判が良ければいい・・・・・
など、みんなあらゆる項目を検討して、就職先を決めます。
しかし、実は「その仕事が激務か?」「その仕事は消耗するか?」「その仕事はハードか?」というところは全く持っておろそかにされています。
実は、ぶっちゃけた話、組織人として働くのであれば、「無能っぷり」を発揮しても、「めっちゃ手抜き」をしても、高い年収を稼ぎ出せるみたいな職場を見つけ、になんとかたどり着くと最高に良いです。その会社内での立場を死守すればかなり美味しい思いができます。まぁ、さすがにどんな仕事でも、無能すぎたり手抜きしすぎたりすれば問題はあるでしょうが、
どの業界・会社・ポジションで働くかで、仕事の楽さは全然違う
という、構造上の問題があることはわかっておいた方がいいです。
戦略的な位置取り次第で、楽に働ける場合とそうじゃない場合があるのです。
そして、西園寺から言わせると、エリートの人たちが若い頃からあれだけ必死になって、学歴の獲得などに精を出すのは、いわばそういった美味しい席を確保するためなんだと思います。実際、エリートの人と話をしても思いますが、一見社会的地位が高い・給料が高い世界にいる勝ち組に思えても、実はかなり疲弊・絶望しきっていて、今すぐにでも会社辞めたいってなっている人は結構多いんです。
さてさて。
ホワイト企業に縁がない人は、一体どうしたらいいでしょうか。
もちろん、どんな業界・会社でも、積極的に会社に奉公したり、上司を助けたり、働きまくったりすれば、将来的に美味しいポジションが見えてきたり、出世したり、転職が有利になることはあるかもしれません。
しかし、大方のサラリーマンがサラリーマン生活に絶望しているのは、
- 役職がついたところで給料は大して上がらず、責任と業務が増えるだけ
- 一生懸命会社のことを思って働いても、成果をちゃんと評価してもらえない
- どうあがいても、構造上、上に上がれないし報われない
- 働けば働くほど馬鹿を見る職場であり、絶望しきっている
というのが大きいのではないでしょうか。
実際、(ケースバイケースではありますが)程よく手抜きをしながら、上手にサボりながら、仕事を右から左に流すように省エネでこなし、給料を会社からもらい続けるという人生戦略にシフトし始める人は結構多いです。
若い頃は、情熱を持って会社のために働いたり、成果に貢献したり、上司のためにあれこれ走り回ったりしたけど、上に潰されたり、押さえつけられたり、正当な評価がもらえなかったりして、いつの間にか「死んだ目」になってしまっている人は多いはずなのです。
そして、どんどん新人が入ってきて、下から
「あの先輩、仕事しねーのに」
「あのおっさん、無能なのに俺らより良い給料・・・」
「あの人、本当に働かない・・・・」
とか思われるようになっていくわけです。いつの時代にも、会社組織というのはフレッシュな新人が入ってきて、その子が「やる気満々くん」「自信満々くん」だった場合には、下からいろんな提言だったり、アクションだったりがあるはずです。そして、若い子たちは、硬直的な上の人間たちを見て、居酒屋で愚痴をこぼしたりします。
しかし、そんな若い人たちも、いずれ、
この会社では省エネで働くことが大事
この会社ではいくら頑張っても報われないのだから手抜きすることが大事
この会社で出世したって意味がないのだから、淡々とルーチンをこなすことが大事
という風に、考え方が変わっていったりするわけですよね・・・・・・。
いつの時代も、「何もわからない若者」というのは、上の世代に対して無茶苦茶な批判を言ったりするものです。でも、その当人たちも、いずれ自分たちが嫌っていた大人になっていったりするものです。
当たり前ですが、その会社組織に長くいる人間は、長くいる人間なりの「やり方」「所作振る舞い」を身につけているわけです。何事も、長くやるというのはすごいことであって、大変なこと。最初の頃のエンジンの勢いをずっと持続できる人ってなかなかいません。気張りすぎたりすれば、続かないことだってあるはずです。会社組織に入ってきたフレッシュな新人にとっては、上の世代のおじさんたちが「枯れた人たち」のように思えるかもしれませんが、実はそういう人たちは戦略的に、その会社での「最適な振る舞い」を選択している可能性だって十二分にあるわけですよね。
人を批判するときにも、
人から批判されるときにも、
上記した視点はあるといいですね。
人を批判するときには、
わーきゃー言って、
実際自分がやる立場になってはじめて
「うわ・・・・そうだったんか・・・・」ってわかることってあると思います。
これは親子関係にも言えることでしょうけど。
また、人から批判されるときには、
わーきゃー言われているのをいちいち鵜呑みにしすぎたら、
これまで時間をかけて身につけてきたスタイルが崩壊して
調子崩したりスランプになってしまう可能性もあります。笑
年功主義的な考えを持ち上げるつもりはありませんが、
でも、人間にとって「長く生きる」「長く残る」というのは大いなる達成であり、
歳をとればとるほどバイタリティや熱量は減っていく反面、
老獪さ
を身につけていくものです。
年寄りには年寄りの戦い方というものがあります。
若い世代の無知に対抗する方法があるはずです。
会社の中で、がむしゃらに働けば、
- スキルが身につく
- 出世する
- 昇給する
- 転職の可能性が上がる
- 会社の中で評価が上がる
- 独立の予行演習になる
と言ったように、世間でよく言われているようなメリットがある反面、
ただただ消耗する・疲弊する可能性だってあるわけです。
起業してうまくいくかどうかがわからないように、
サラリーマンとして頑張っても
- 報われるか
- 報われないか
はわかんないところがあります。
そして、ある程度、高給が望めるサラリーマンはなるべく「ホワイトな業界」に転職する、
そこまで高給が望めないサラリーマンは、激務業界から「まったり業界」に転職する、
あるいは現場の会社組織の中で、
楽ができるポジションに移る、
程よく手抜きする、
省エネ運転を覚える・・・・・・
といったようなことも、案外大事なのかもしれません。
サラリーマン生活は長いです。
私が見る限り、サラリーマン生活で頑張りすぎた人は、消耗しすぎてぶっ倒れたり、鬱になったり、絶望しすぎてすごい元気を失ってたりします。
逆に、「会社をいいように利用してやる」ぐらいの感覚の人、それぐらい強かで要領が良い人ほど、上手に仕事をこなしていたり、長く働けてたりします。仕事に最初から大して希望など持たず、いかに省エネでこなすか、いかに会社から給料や経費を引っ張るか、いかに会社を利用して個人的な人脈を確保していくか・・・・・・
こういうことを上手に考えている人は多いものです。
残念なことに、日本社会は、
入口の時点でフィルタリングブロックがかけられている特権企業・業界であったり、
構造上成果を出しても報われない・正当な評価を得られない仕組みであったり、
そもそもバッターボックスに立たせてもらえなかったり、
あまりにも年功主義的であったり、
成果を全部上司に踏みにじられたり、
どうあがいても出世できなかったり、
出世すると余計不利になると思えるような環境だったり、
そういうところが「数多く」存在しています。
なので、
有能・無能の前に、本来のポテンシャルを発揮する気力もなく、どんどん会社に覇気を奪われていって、会社からいかに効率良く給料を引き出すのかという考えにシフトしている人も少なくないはずなのです。
で実際、現実的なことを言えば、
会社内であんまり頑張りすぎずに、
程よく上手に働くことがサラリーマンとしては正解な部分も多々あると思います。
実際、おじさんたちはそうやって
会社の中でしぶとく生き残っていたりするのです。
ベンチャー系に消耗企業が多いのは、
平均年齢が低すぎる企業が危ないのは、
若者特有の「情熱・やる気・向上心」の力で、
がむしゃらに働かせている職場が多かったりすることです。
そういう職場は確かに魅力的ですが、
長く続けられるかどうかという点では疑問でしょう。
また、プライベートが充実するのか
割りの良い稼ぎが得られるのかという点でも微妙でしょうね。
実際、めちゃめちゃスキルは身に着くけど、
社員の定着率は良くないみたいな、
人材の登竜門みたいなところになっている会社だってあるはずです。
一口に会社といっても、そのタイプは様々ですからね。
サラリーマン世界というのは、
RPGゲームのように、
「頑張れば・・・成果出せば・・・」
という世界ではないことが多く、クソゲーな場面も沢山あります。
残念なことに、上手な給料泥棒になった方が、
実は得するなんて場面も多々あります。
でも、後先の利益を考えずに
会社や上司に尽くしてそのあと道が拓けるタイプだっています。
これはもう、一種の賭けでもありますね。
サラリーマンになったとしても、その中で、ギャンブル的な場面というか、賭け的な場面はあるはずです。
でも、脱社畜を志向しているのであれば、
「楽に稼げる業界・仕事」などを探したり、
「バイト・フリーター」をやりながら、
脱社畜のための準備なり行動なりをしている方が実はよっぽど良い選択肢かもしれません。
手段の正当性は、目的との整合性で測られます。
これ、西園寺さんはいつも言っていますが、商標登録お願いします。笑
いいですか。
手段の正当性は、目的との整合性で測られます。
ニートやフリーターという「手段」を取り上げて、
それを絶対的に「悪」「良くない」と考えるのは、実は間違っています。
目的次第では、ニートやフリーターという手段が吉に出ることは多いです。
時間の融通も効きますし、
時間を使って何かできるからです。
キャリアアップをしてればいい、
高給な仕事にさえついていればそれでいい、
人気の業界に行けばいい、
スキルがつきそうな会社に行けばいい、
そんなのは「思考停止」です。絶対的に良い手段などないのですから。
「あの会社は、最新のマーケティングが学べて、たくさんの資料を学ばせてくれるし、給料も高いし、平均年齢若そうだし・・・」
みたいな、一見、良い項目ばかりが並んでいるように見えるものを
目的を意識せず選ぶ行為は、大概失敗します。
「よし、大学4年間の間で、TOEIC900とって、行政書士とって、日商簿記1級とって、中小企業診断士とって・・・」
とか考えている大学生と同レベルです。
あなたの目的はどこにありますか?
これをはっきりさせて、プライオリティをちゃんとつけられる人、ちゃんと手段を選べる人が目的を達成できるんだと思いますよ。
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。