#2 不思議な気持ちになる話
人間のことを「怖い」と思い始めたのは、小学校5年生ぐらいだったと思う。 それまで、バカなことしかやっていなかった周りの友達たちに、変化が起こる。 特に女子だ。 私は女として生まれたことが無い。だから彼女たちの不便さがわからない。生理の時はすごくイライラするらしい。同級生たちの陰湿さが目につくようになったのがその頃だった。 その当時の自分は、悪口なる概念も持っていなかった。 周りが悪口・陰口を言い始める。愚痴をネタにして、結託している様子を見て、なんか怖いと思い始めていた。 自分よりも、先に体が大人になっていく彼女たち。何か、同級生の女と触れ合う時は、年上のお姉ちゃんたちと話すような気がしていた。相手にされていないというか、見下されているような気がしたのである。 彼女たちは、群れて、クスクス、コソコソと話をしている。そして、なぜかいろんな情報の伝達と共有が早い。 (さらに…)