【ボツ企画】織田信長は本当に実在したのか?(2019)

ルネッサンスは腐敗した多様性であり、まさに今と似ている

↑このコンテンツも、ボツになった「嘘と言葉と歴史の本質(2019)」の一部です

 

織田信長は本当に実在したのか?

織田信長は当たり前のように教科書に載っています。伝記もあります。しかし、そんな大昔の人物が「本当にいた」と、どうやって判断しているのでしょうか?

歴史は常に修正されます。

日本最古の貨幣は「和同開珎」とされてきましたが、現在の教科書では「富本銭」となっています。大化の改心は645年から646年に、鎌倉幕府の設立が1192年から1185年に変更されているそうです。私は、昔から思っていることがあります。それは、「歴史はなぜ修正されるのか」です。そもそも、大昔のことをどうやって調べ上げて、あたかもわかったように歴史の教科書に載せてしまっているのか?です。

考古学の基本は、

  1. データの収集
  2. 年代の特定
  3. 総合的解釈

の流れです。

歴史の修正について、結論から言うと、まず代表的な理由は「新事実の発見」です。富本銭は新たに発見された新事実。発掘されたのですね。新しく発見された物的証拠(①人類がある目的を持って製作・加工したもの、②人類によって利用された自然界の物質、③人類の活動や行為によって自然界に生じた変化を示す物的証拠)は、年代測定によって時期が特定されます。年代測定は、放射線炭素年代法(放射線を放つ物体は時間の経過とともに放射線ビームを放ちながら壊れていく。放射性物質のもともとあった量から半分になるまでの時間を半減期と言い、呼吸や食事で炭素を摂取する生物の放射線崩壊を計測する)、熱ルミッセンス法(放射線をどれだけ被曝したかで年代測定)、言語年代(言語による単語の違いから、言語が分岐した年代を特定する)など様々な科学的手法があります。

それから、歴史研究家の間で、より最適な名称を考えようということの先に、名称が変更される事があります。また、解釈や諸説の変更もあります。これらは、歴史研究をしている人たちの偉いコミュニティで決まることでしょう。

じゃあ、「歴史研究は完璧なのか?」なのかと問いが湧いてきますが、そんなはずがありません。歴史研究とは違いますが、「過去の事実」を調べ上げていこうとする日本の警察捜査や刑事裁判ですら、冤罪が存在するくらいです。これも近い範囲の歴史研究でしょう。民事訴訟はどちらかというと、お互いの主張を証明ベースで戦わせる中で、最終的には「金の問題」で解決する世界です。お互いが納得して合意に至れば良いので途中で和解するパターンも多い。要するに、早い話が「大人の金の喧嘩」です。民事訴訟は、金で折り合いがつけば終わります。

対して、刑事訴訟は「真実の追求」を至上命題としています。ですから、刑事訴訟は歴史研究と性質が似ていると言えます。国が刑罰を下して、究極的には人の命を奪ってしまうので、「疑わしきは被告人の利益に」だとか、「真実の追求」に関しては厳格な態度をとります。

日本で、権力機関は「任意捜査」と「強制捜査」の二つを軸に活動しますが、逮捕する、家宅捜索に入るなどの「強制捜査」は、<1>証拠の採取<2>被疑者の逃亡防止·罪証隠滅の防止のために行われます。基本的に、証拠を軸にして回っている事がわかるでしょう。「事実の認定は、証拠による」というのが日本の刑事訴訟です。しかしながら、その事実を認定した後に、そこに対してどうやって法律を当てはめていくのか、量刑を決定するのかは、法律家(弁護士·裁判長·検事)の合議で決めていく事であり、しかも彼らが適用する法律は国民に選ばれた国会議員や、事務方(官僚)が決めていく事です。

おそらく、刑法·刑事系は世の中で最も厳密な手続保障、ロジックがあるはずです。それでも、冤罪などが存在します。限界があります。死刑囚の死刑執行が遅いのも、その期間で何かしら覆る可能性を考慮しているのかもしれません。

歴史研究においても、時間をかけて歴史研究をする人間たちがおり、各々がそれぞれに物的証拠調べをして、自説を証明しようとしている事でしょう。そして、それぞれの主張·学説を立てていき、これらが学会のようなコミュニティで侃侃諤諤、喧喧囂囂と議論されて、結局、最終的には人が決めている事が予想されます。それでも、時が流れると変わっていくのです。

西園寺さんは大学で、経営学、経済学、心理学、会計学などを学んでいましたけれど、やはり文系領域というのは様々な学説があって、それらを戦わせて、主流となる諸説が存在し、大きな流れを決めているコミュニティがあり、というのは共通しています。私が大学で文系をやっていて学んだのは、そういう文系コミュニティのお作法と、アカデミズムの縮図です。詳細な知識は忘れました。しかし、これで良いのだと思います。教養というのは、そういう「姿勢」を知るだけで十分でしょう。アインシュタインも、教育とは、教えてもらったことを全て忘れた時に残っているものだと言いました。僭越ながら、私が人に対して「教育」なるものを実施する際にも、「全てを忘れられた先に何が残るのか」を意識しています。

さて、ここからが応用です。

大人になって、現実を知れば知るほど、「裏の世界」だったり、「陰謀めいたもの」に触れる機会が多くなります。また、日本という国の外にある価値観に触れると、歴史観などはだいぶ違うものです。各国が歴史教育で揉めていることからもわかるように、歴史というのは常に自国にとって都合の良いように語られていたり、あるいはある国の特定の勢力によって都合の良いように語られていたりするのです。北朝鮮では、指導者を神格化するために、武勇伝が広められています。そもそも、結婚式でも「本当は出会い系で出会ったカップル」が「友人の紹介で知り合った」と紹介されていたり、デキ婚した芸能人が「あたかもしっかりとした手順を踏んだ」ように嘘の逸話が紹介されたりします。

歴史について詳しく知るためには、「王道の歴史教育」に真っ向から異議を唱えている陰謀論者の話を聞くと、より深く理解できます。彼らは、史料を漁りますが、比較的現代と近い範囲の歴史については、多面的な物的証拠から陰謀や史料の改ざんなどを疑うのです。

「織田信長がいたのは本当か?」ということについては、とりあえず、本当と言うほかありません。なぜなら、史料が相当数残っているからです。そして、その史料は国内のみならず、海外からやってきた人間が書き残したものもあるからです。そして、世の中の陰謀論者というのは、こういった史料を集める作業から始めていきます。

歴史の研究は、史料から始まります。

史料は、「その時」「その場所」「その人」を満たしたものを一次史料と呼び、これを満たさないものを二次史料と呼びます。史料の分析手法について、詳細は後述するとしましょう。

私が貴方に最初にお伝えしておきたいことは、

  1. 過去
  2. 現在
  3. 未来

の時間軸の中で、「過去」と「未来」はよくわからないということです。まずは、ここを理解して頂きたいのです。

そこには、嘘が紛れている場合もあるし、本人が自覚しない嘘をついている場合もあるのです。例えば、私たちは「学生時代は良かった」などと言いますが、本当に良かったのでしょうか。大人に子供扱いされて、何をやるにしても年齢制限があり、お金もなく、学校の先生に叱られたり、不自由な生活を送ります。自分でも、ついつい、無意識の嘘をついてしまうのです。その渦中にいて、辛かった気持ちを忘れていないでしょうか。大人は、「子供の頃に戻りたい」と思いますけれど、冷静に、はっきり·しっかり子供時代を思い出すと、それなりにしんどかったのではないかと思います。何より、過去に戻りたい·過去が良かったというのは、今がしんどいからこそ、相対的に昔が良く見えるということでしょう。そうすれば、「過去が良かったのではなくて、今が悪いだけでは」という視点だって得られるわけです。

テレビの動画やyoutubeの動画は編集されていますが、人間の記憶も編集されています。これに無自覚な人は、「過去の反省」を未来に生かすことができません。自分が自分の過去の記憶を改竄していることに自覚が無いので、同じような失敗を繰り返すのです。少なくとも、20年以上生きていたら、20年という分量の重いデータがあるはずなのです。まずは、それを丁寧に検証することから始まるはずです。上手くいかない、進歩がない、変化が無いと言う場合には、同じ過ちを繰り返している場合がほとんどです。

例えば私の場合、散々学習してきたのですが、「思い悩む量が多すぎて、相対的に行動量が少ないことで問題が増え、それでさらに思い悩む量が増え、感情的に苦しくなっていく」というパターンを人生で繰り返してきた節があります。これで数多くの失敗をしました。ですから、とにかく、何かをやっていないとダメになるというのが頭に叩き込まれています。だから、いつも何かやってしまいます。

自分の過去を理解する上でも、他人の過去を理解する上でも、こういった視点は大事です。今の話が、「Reading」「Hearing」の面だとしましょう。

Speaking」「Wrinting」の面では、過去を編集することでより良く見せることは可能です。まさに、インスタグラムなどがその極みで、人間の日常生活の中で、瞬間最大風速的に良く見えるものが切り取られ、形にされています。織田信長も、「多勢に無勢」を戦って勝ち上がった「桶狭間の戦い」であったり、「比叡山焼き払い」「父の葬儀で暴れた」ばかりがスポットライトを浴びています。不利な情勢でも逆転を狙って戦う、権力に楯突くなどのワイルドなイメージがあるでしょう。しかし、彼についてよく調べると、人生で不利な戦局に突っ込んだのは実はトータルで見るとほとんど無くて、おまけに若い頃は足利義昭の上洛要請に応えていたりするのです。もしかすると、後世の人間が面白がって、織田信長の人生の中から「印象的なもの」を抜粋した結果、信長のイメージが出来上がっているのかもしれないのです。

この考え方は、自分を売り込む時に使えます。

就職活動の面接でも、自分の過去を「編集」して上手に見せることは可能です。人間は多面的な生き物ですから、いろんな要素を持っています。この中のどれを取って、どれを捨てるのかによって、「ワイルドな人間」「繊細な人間」「知的な人間」「だらけた人間」のどの方向性にも見せることは可能なのです。これは嘘ではありません。事実をどう料理しているのかに過ぎないのです。

伝える順序にまで気を配れば、人の興味もグイグイ引けます。

そもそも、人は人の話をまともに聞いてません。話というのは、

「内容」×「伝わる度」

で相手に対するインパクトが決まります。良い内容を話していても、伝え方が悪いと「0(響かない)」ということがあり得るのです。何より、人は編集されていない話を聴くと退屈に感じる生き物なのです。そもそも元来、人生は退屈なものです。この世界の全ては退屈です。全ての事柄は、「人の手」が加わることで退屈さから抜け出すことができます。自分の話も、調理次第で面白くなるのです。

STORYHISTORYは、言葉が似ています。語源が重なっていますからね。貴方が、どれだけ面白いSTORYHISTORYを語れるのかは、相手からの印象や信頼を大きく左右するのです。STORY TELLING技術は、段取り力、物の運び力、事の進め方力、演出力、盛り上げ力ともそのまま繋がってきます。セックスをするときの事の運び方や、前戯の仕方だってそうです。結局、それは相手に伝わる印象を決めます。西園寺さんは、ここを考えるタイプなので、金も女も手に入っているのです。なんやかんや、面接も通るし、審査も通るのです。

過去から現在に至るまでのヒストリーやストーリーを丁寧に紡ぎ出すことができれば、人は「圧倒的な理解」「信頼」「共感」を寄せてくれるものなのです。その人の生い立ちや成り立ちがとてもよく理解できるので、考え方や、行動パターンも見えてきて、安心できるのです。

そして、未来について。

起業家はとにかく「未来」の話ばかりする連中です。そして、ビジョンを持っています。ホリエモンも、孫正義も、ジョブズも、イーロンマスクも、みんな未来の話ばかりしています。過去と未来を比較した時に、決定的な違いがあって、それは「過去は確定事項」「過去は変えられない」のに対し、「未来は不確定事項」「未来は変えられる」という事なのです。何より、人は未来に向かって生きています。全ての行動や買い物は、「未来を求める行為」でもあります。

未来は空白スペースであり、チャンスが大きくあり、物事が大きく動く世界です。起業家のように、「常に、全方位的に何かを売り込む仕事」にとって、未来は非常に使いやすいネタです。

英語で、未来形は

  1. Will
  2. Be going to

があります。

未来は存在しないものなので、話し手の意図や確度によって、使い分けをするのが英語ネイティブです。Be going toは、計画的要素や、原因や理由から考えた未来というニュアンスがありますが、Willというのは発話者の意志が強く関係しています。

未来とは、人間の意志で切り拓くものでもあるのです。

未来は実は、意志です。

西園寺さんが結婚できない·してない理由は、結婚についての「Be going to~」に関してあまりWANTを感じていないのもそうですが、「WILL」が弱いからです。結婚のようなことは、「結婚するんだ!結婚をうまくいかせるんだ!幸せな家庭を何がなんでも築くのだ!」という強い意志が必要です。

親が離婚して、周りの先輩が離婚して、友人が離婚して、結婚に関する現実のデータを腐る程見てきて、おまけに「結婚しない自由」を謳歌しまくっている私が結婚に関して強いWILLを持つわけがありません。

もうお分かりの通り、私は、押し付けるものはグイグイ押し付けるタイプでもありますが、意欲が無いものは全くありません。周りに流されるということもありません。

逆に言えば、私が結婚するときには、

  1. Be going to
  2. WILL

の2点で、良い未来が見えた相手と出会ったときか、私が見方を変えて意志を変えたときでしょう。

そして、これはそのまま、「セールス」の秘策にも繋がってくると思うのです。自分や、自分の売り出したものが買われるのかどうかは、買い手が、

  1. Be going to
  2. WILL

の二つで、良い未来を見出したときです。

そして、特に、「WILL」が大事です。この世界で最も重いのは、人の気持ちです。人は、自分の気持ちが高揚する相手や、自分の気持ちを動かす·変えてくれるような相手を熱狂的に歓迎します。知的に洗練されてる学者より、人の感情を動かすメロディーを奏でる音楽家がチヤホヤされてキャーキャー言われまくっているのには訳があります。

人は感情で動いて論理で納得するのです。

  1. WANT
  2. HAVE TO

で動きますし、極力「HAVE TO」で動くのは避けようとする生き物です。

なぜ、起業家や政治家のような、不確実なことを扱う人達が未来をテーマにして語るか、未来を売り込むか、自分の意志を情熱的に示すのかがわかると思います。

就職活動や転職、セールス、婚活などで「自分に自信がない」「売り込めない」という人は、過去の編集と、未来の売り込みを工夫して見ると良いでしょう。

結局、企業なんて、

  1. 仕事ができるか?
  2. 周りとうまく協調できるか?

を見ているわけですから、この2点を意識しながら、売る相手と自分の売り方をよく考えていって、上手に自分を仕立て上げればなんとかなるはずです。

長所と短所は紙一重です。どの文脈に置くのか、でしかありません。

ウィンドウズがアップデートされるように、世の中のシンガーソングライターが新曲を出すように、自分を売るにあたってもアップデートしたり、新しい売り出し方をしていくことは可能なはずです。

何より、過去の貴方を知らないという世界にシフトしながら、今この瞬間の新しく出会った人との付き合い方を変えることで、貴方は「その相手にとっては」全くの別人に見えるのです。あなたがどんな人なのかを知っている人は、あなたと、あなたとの付き合いが長い人だけです。仮にあなたがパブリックな存在であっても、時間が経てば忘れ去られるし、新しい世代が出てきます。新しい世代はあなたのことを知らないのです。

DAPUMPISSAのことを「ifの人」と言う人もいれば、「仮面ライダーの人」「USAの人」と言う人もいます。嵐の松潤は、日本国民全体で見ると知名度が50%ちょいしか無いのですよ。知っていましたか?

パブリックに、長く活動しているほど、年代によって「どんな人」という印象が違うのです。若い世代は松本人志を子煩悩の「娘溺愛」の人と思っています。結婚忌避だったことや、ずっと風俗の話ばかりしてたことを知らないのです。

これが、人生を変える方法、未来を変える方法のヒントです。そして、栄枯盛衰·諸行無常の理由でもあります。貴方が20代、30代であれば、今の10代は貴方が知っている人、知っていること、それらの多くをびっくりするほど知りません。40代くらいであればさすがにジェネレーションギャップに自覚があるでしょうけれど、25歳くらいの人は、すでに高校生とかなり「違い」が生まれていることをなかなか自覚できてないはずです。知ってることやわかってることが違うということは、何が流行った世界を生きてきたのかも違うというわけであり、感性も違うのです。LINEコミュニケーションで学生時代の全てを送ってきた年代は、電話に慣れておらず、「電話が怖い」と言っています。

 

 

 

 

類似の企画として、

「嘘」「言語化」「読解」 マスタークラス

言語化力は実績を凌駕する

があります。

 

 


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。