自分を変えたいのに変われない人へ――性格ではなく「毎日同じ自分が再生産される仕組み」を変える
自分を変えたい。
もっと行動できる人間になりたい。仕事を変えたい。収入を増やしたい。痩せたい。勉強したい。人間関係を変えたい。今までとは違う人生を送りたい。
そう思っているのに、半年後もほとんど同じ生活をしている。
すると、
「自分は意志が弱い」
「本気ではない」
「性格を変えなければいけない」
と思い始めます。
しかし、私はこの考え方そのものに問題があると思っています。
自分を変えたいのに変われないなら、最初に「自分」を変えようとしない方がいい。
なぜなら、今の自分は毎日偶然発生しているわけではないからです。
今の生活が、毎日同じ自分を作り直しています。
朝起きた瞬間から「昨日の自分」が再生産される
例えば会社員なら、朝起きます。
同じ家。
同じ時間。
同じ電車。
同じ駅。
同じ会社。
同じ机。
同じ上司。
同じ同僚。
同じ仕事。
昼休みには同じ店。
帰宅すると同じ部屋。
同じスマホ。
同じYouTube。
同じSNS。
同じ人間関係。
そして寝る。
翌朝、また同じ環境から一日が始まります。
これを何年も繰り返している。
その状態で、
「明日から全く違う人間になろう」
と思っても難しいのは当然です。
あなたの意志とは別に、生活全体が昨日と同じ行動を要求してくるからです。
人間は思っているほど「意思」で動いていない
心理学における習慣研究では、習慣は単に「よくやる行動」という意味ではありません。
ある状況と行動が何度も組み合わされると、その状況自体が行動を呼び起こすようになります。
同じ場所。
同じ時間。
同じ人。
同じ直前行動。
そうした環境上の手がかりによって、行動が半自動的に起こる。
だから悪い習慣を変えるとき、「もっと強く決意する」だけでは難しいことがあります。
研究でも、行動しようという意図をかなり強く変化させても、実際の行動変化はそれより小さいことが確認されています。
つまり、
「本気で思えば行動できる」
ほど、人間は単純ではありません。
「自分を変える」という言葉が大きすぎる
さらに問題があります。
自分を変える。
人生を変える。
性格を変える。
こういう言葉は大きすぎます。
例えば、
「自分を変える」
とは具体的に何を意味するのでしょうか。
朝7時に起きることなのか。
会社を辞めることなのか。
毎日1時間勉強することなのか。
副業で月5万円稼ぐことなのか。
10キロ痩せることなのか。
知らない人に会うことなのか。
世界一周することなのか。
全部違います。
人間は抽象的な人格そのものを直接操作できません。
操作できるのは行動です。
だから、
「自分を変える」
を、
「昨日とは違う行動を一つ増やす」
まで落とした方がいい。
性格が変わってから行動するのではない
例えば、
「もっと社交的な人間になったら、いろいろな人に会おう」
と考える。
しかし順番が逆かもしれません。
人に会う。
話す。
慣れる。
知り合いが増える。
行ける場所が増える。
その結果として、
「以前より社交的な自分」
が後から出来上がる。
同じことは仕事にも言えます。
自信がついたら独立する。
ではなく、
小さく商品を売ってみる。
一人の客から金を受け取る。
もう一度売る。
少し売れるようになる。
その結果、
「自分でも商売できるかもしれない」
という自己認識が生まれる。
自分が変わるから行動が変わる。
だけではありません。
行動が変わるから、自分についての認識も変わります。
変わりたいなら「人格」ではなく「入力」を変える
毎日同じ情報を見て、同じ人と話し、同じ場所にいて、同じ仕事をしていたら、考えることも似てきます。
だから自分を変えたいなら、内面を延々観察するより、外から入ってくるものを変える方が早い場合があります。
例えば今まで会社員としか付き合っていないなら、自営業者と会ってみる。
自分の業界しか知らないなら、別業界を調べる。
日本しか知らないなら海外へ行く。
ビジネス書しか読まないなら数学を読む。
文系ならプログラミングを触る。
営業しか知らないならM&Aや財務を知る。
自分の人生に存在しなかった情報を入れる。
すると、今まで思いつかなかった選択肢が出てきます。
人間は知っている世界の中でしか考えられないからです。
「環境を変える」は引っ越しや転職だけではない
環境を変えろと言うと、
会社を辞める。
引っ越す。
海外へ行く。
という大きな話に聞こえます。
しかし環境にはもっと細かいものがあります。
普段見るWebサイト。
YouTubeの登録チャンネル。
会う人。
休日に行く場所。
本棚。
スマートフォンのホーム画面。
仕事の受け方。
お金の使い方。
所属コミュニティ。
こうしたものも全部環境です。
つまり人生を全部壊さなくても、環境の一部分だけ交換できます。
むしろ最初はその方がいい。
人生を変えるには「旅行」が意外と合理的
旅行すると、少し人格が変わったような感覚になることがあります。
理由は単純です。
いつもの行動を発生させる環境が、一気になくなるからです。
知らない街。
知らないホテル。
知らない店。
知らない人。
知らない言葉。
何時に何をするかも決まっていない。
普段の生活を自動運転していた大量の手がかりが消えます。
その結果、何をするかをもう一度自分で選ばなければならなくなる。
だから旅行には、
「一時的に別の人生へ入る」
という作用があります。
海外旅行から帰ってきて、
「仕事辞めようかな」
「もっと違う生き方があるんじゃないか」
と考え始める人がいるのも、それほど不思議ではありません。
日常の外へ一度出たことで、日常を外側から見ることができるからです。
しかし帰ってくると元に戻る
問題はここです。
旅行中には、
人生を変えよう。
新しいことを始めよう。
もっと自由に生きよう。
と思う。
ところが帰国する。
月曜日になる。
いつもの電車。
いつもの会社。
いつもの上司。
いつもの仕事。
すると数週間で元に戻ります。
意志が弱かったからではありません。
昨日まで自分を作っていた環境へ戻ったからです。
つまり一時的な刺激だけでは足りません。
日常側にも何かを残さなければならない。
人生を変えるイベントより「帰ったあと何が残るか」
これはセミナーでも、本でも、旅行でも、転職でも同じだと思います。
刺激を受けた。
感動した。
決意した。
これ自体は悪くありません。
しかし、その翌週から生活が完全に同じなら、元の自分へ戻る力の方が強い。
だから重要なのは、
「その場で何を感じたか」
だけではありません。
帰ったあと、
誰と会うようになったか。
何を毎日見るようになったか。
何に時間を使うようになったか。
どこから収入を得るようになったか。
何を学ぶようになったか。
何をやめたか。
ここまで変わったかです。
「人生を変える大決断」をしなくてもいい
ここで極端になる必要はありません。
自分を変えたい。
だから会社を辞める。
離婚する。
海外移住する。
起業する。
こうなると失敗したときの損失が大きすぎます。
もっと小さくていい。
毎週一人、今までと違う世界の人に会う。
月に一度、知らない場所へ行く。
一つ副業を試す。
一つ商品を売る。
興味のある仕事を一度手伝う。
知らない分野の本を10冊読む。
3カ月だけ新しいプロジェクトへ入る。
変化を「人生を賭けた決断」にすると怖くなります。
小さな実験にすると実行できます。
自分を変えたい人ほど「自分を探しすぎる」
自分は何者なのか。
本当にやりたいことは何か。
自分の価値観とは何か。
自分の才能は何か。
もちろん考える意味はあります。
しかし何年もこれを続けているなら、一度逆をやった方がいいかもしれません。
自分ではなく世界を見る。
知らない仕事。
知らない産業。
知らない場所。
知らない人。
知らない文化。
知らない考え方。
そこへ接触する。
すると、
これは嫌い。
これは面白い。
これは簡単にできる。
これは異常に疲れる。
これはもっと知りたい。
という反応が自分から返ってきます。
その反応を見た方が、自分について多くのことが分かります。
以前「30代で天職が見つからない人へ」で書いた話とも同じです。
自分は、頭の中だけを掘って発見するものではありません。
世界へぶつけたときの反応からも発見できます。
変化には「追加」より「削除」が効くこともある
人生を変えたい人は、何かを足そうとします。
資格を取る。
本を読む。
英語を学ぶ。
副業する。
筋トレする。
早起きする。
しかし一日は24時間しかありません。
すでに24時間埋まっている人が何かを追加すると、当然続きません。
だから変えたいなら、
何を始めるか
と同時に、
何をやめるか
を決める必要があります。
毎日1時間新しいことをしたいなら、今使っている1時間をどこかから回収しなければならない。
これは地味ですが、かなり重要です。
自分が変われないのではなく、元に戻る仕組みが強すぎる
何度挑戦しても元に戻る。
そういう人は、
「自分はダメだ」
と考えがちです。
しかし、別の見方があります。
元の生活を再生する仕組みが非常に完成されている。
毎朝同じ時間に起き。
同じ場所へ行き。
同じ人に会い。
同じ仕事をし。
同じ情報を見て。
同じ時間に帰る。
これを何千日も繰り返している。
そこへ新年に一度、
「今年こそ変わる」
という意志をぶつけても、どちらが勝つかはかなり明らかです。
だから意志をさらに強くするより、仕組み側へ手を入れる。
本当に人生を変えたいなら、毎週一つ「昨日まで存在しなかったもの」を入れる
私はこのくらいから始めるのがいいと思います。
昨日まで知らなかった人。
昨日まで知らなかった場所。
昨日まで知らなかった仕事。
昨日まで知らなかった収入源。
昨日まで知らなかった学問。
昨日まで知らなかった会社。
昨日まで知らなかった考え方。
一週間に一つでもいい。
年間なら50個以上になります。
その中で何か一つ強く反応するものが出てくるかもしれません。
そこだけ深く掘る。
また試す。
合わなければ戻る。
これを続ける。
すると「人生を変える」という巨大で曖昧な課題が、
新しい選択肢を発見する
↓
小さく試す
↓
反応を見る
↓
残すか捨てる
という具体的な作業になります。
「新しい自分」を作るより「新しい人生が発生する条件」を作る
自分を変えたい。
そう思ったとき、理想の人格を頭の中に作る必要はありません。
もっと行動力がある自分。
もっと自信がある自分。
もっと社交的な自分。
もっと優秀な自分。
それを演じ続けるのは疲れます。
それより、
新しい行動が自然に起きる環境を一つ作る。
新しい人間関係を一つ作る。
新しい収入経路を一つ作る。
新しい場所を一つ作る。
そうすると、そこから別の行動が生まれます。
別の行動が続けば、結果も変わる。
結果が変われば、自分についての認識も変わる。
そのあと振り返ったとき、
「昔の自分とはかなり変わった」
となる。
自分を直接変えようとしなくても、自分は結果として変わります。
だから、自分を変えたいのに変われないなら、
「どうすればもっと強い人間になれるか」
より先に、
「なぜ毎日、昨日と同じ自分が再生産されているのか」
を見た方がいい。
そして、その仕組みを一つだけ壊してみる。
人生が変わり始める場所は、案外そこなのかもしれません。
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。



