副業は何から始める?――コンビニに「副業」は売っていない。会社の外で最初の1円が発生する仕組み
「副業を始めたいけれど、何をしたらいいか分からない。」
Googleで検索すると、ものすごい数の記事が出てきます。
Webライター。動画編集。プログラミング。せどり。ブログ。アフィリエイト。SNS運用。生成AI。Uber Eats。オンライン秘書。
たぶん、これを30個くらい眺めたところで余計に分からなくなります。
考えてみれば当たり前です。
スーパーへ行って、
「晩飯は何がおすすめですか?」
と聞いているようなものだからです。
カレーもある。寿司もある。肉もある。魚もある。
全部正解です。
そして全部、あなたが何を食べたいのか分からなければ答えになりません。
副業も同じです。
ただ、もっと根本的な問題があります。
そもそも世の中に「副業」という仕事は存在しません。
副業を探しても、副業は見つからない
厚生労働省の資料を見ると、企業側の副業容認率は2025年に64.3%まで上がっています。総務省の2022年就業構造基本調査でも、副業を持つ人は305万人、追加で仕事をしたい人は493万人いました。
副業は、かなり普通のものになりました。
ところが2026年のリクルートワークス研究所のデータを見ると、副業を希望している人は約3割いるのに、希望者が実際に副業へ移る割合は1割未満です。
つまり問題は、
「副業という制度がない」
ことではない。
副業をしたい人が、
「何を売ればいいのか分からない」
ことです。
ここで私は、「副業」という言葉自体が少し邪魔をしている気がします。
コンビニには「副業」という商品棚がない
例えばコンビニへ行きます。
店員が困っています。
外国人客が増えて英語対応に困っている。
Instagramの更新も止まっている。
アルバイト募集を出しても人が来ない。
夜になると廃棄食品が大量に出る。
Googleマップの口コミも悪い。
問題は大量にあります。
でも店長は、
「Webライターが欲しい」
「AI副業の人を雇いたい」
とは考えていないかもしれません。
欲しいのは、
外国人客への対応を何とかしてほしい。
Instagramから客を増やしてほしい。
人を採用してほしい。
廃棄を減らしてほしい。
悪い口コミを何とかしてほしい。
です。
世の中にあるのは「副業」ではなく、
誰かの未解決問題
です。
会社員は「仕事」を買ってもらっているわけではない
ここから急に会社員の給料の話になります。
例えば年収800万円のマーケターがいる。
本人は、
「マーケティングという能力に800万円払われている」
と思っているかもしれません。
でも会社側から見ると違います。
会議に出る。
広告代理店と話す。
資料を作る。
Excelを見る。
顧客データを分析する。
社内調整する。
キャンペーンを作る。
上司へ報告する。
部下を育てる。
毎朝決まった時間に会社へ来る。
これを全部まとめて年間800万円で買っています。
会社員の仕事は「詰め合わせ」です。
福袋みたいなものです。
中に大量の仕事が入っていて、全部まとめて「マーケティング部社員」という一個の商品になっている。
副業とは、会社員という福袋をバラ売りすることである
ここで見方が変わります。
会社では、
マーケター一人
=年収800万円
だった。
しかし市場へ出すと、
広告分析だけ5万円。
LP改善だけ10万円。
顧客インタビューだけ20万円。
CRM設計だけ30万円。
研修だけ15万円。
というように、一人の社員の中に入っていた能力をバラバラに売ることができます。
これは要するにアンバンドリングです。
会社という大きなパッケージの中に束ねられていた仕事を、一個ずつ切り出す。
だから副業を探すとき、
「おすすめ副業ランキング」
から始めるのではなく、
「会社で自分が普通にやっていることのうち、外の誰かが金を払う部分はどこか」
を見る方が早いことがあります。
会社の中では無料の能力が、外に出ると有料になる
これは結構不思議です。
会社でExcelを使う。
誰も金を払いません。
PowerPointを作る。
給料の中です。
広告を分析する。
当たり前。
採用面接をする。
当たり前。
ところが会社の外へ出る。
Excelの自動化に5万円。
資料作成に10万円。
広告分析に20万円。
採用支援に30万円。
値段が付く。
同じ人間。
同じ能力。
同じ作業です。
場所が変わるだけで値段が発生する。
考えてみると、奇妙です。
「能力があるか」より「誰の前に持っていくか」で価格が変わる
例えば英語が話せる人がいます。
日本の会社の総務部で英語をほぼ使わなければ、英語能力の値段は0円に近い。
外国企業との交渉をする部署へ移れば値段が付く。
海外M&Aを担当すればもっと付く。
同じ能力です。
だから人間の市場価値というのは、能力だけで決まっているわけではありません。
能力 × 場所
で決まる。
魚を砂漠へ持っていけば高く売れるかもしれないし、漁港へ持っていけば安い。
副業で最初にやることは、新しい能力を身につけることではなく、
「自分がすでに持っているものが高くなる場所を探す」
ことなのかもしれません。
すると「副業を何にするか」という質問がおかしくなる
副業ランキングを見て、
動画編集にしよう。
AIにしよう。
プログラミングにしよう。
と決める。
でも、これだと供給側から始まっています。
「私は動画編集できます。誰か買いませんか?」
です。
市場は逆です。
YouTubeを毎週出したいが編集する人がいない。
採用動画を大量に作りたい。
セミナー動画を短くしてSNSへ出したい。
問題が先にある。
そこへ動画編集という解決手段を持っていく。
だから、本当は、
副業
→ 能力
→ 顧客
ではなく、
顧客
→ 問題
→ 必要能力
の順番の方が自然です。
AIによって、この話はさらに極端になる
2026年現在、文章を書く、画像を作る、動画を編集する、コードを書く、資料を作る、といった仕事のかなりの部分にAIが入ってきています。
すると、
「私は文章を書けます」
だけではどんどん弱くなる。
文章を書くコストそのものが落ちるからです。
でも、
誰に何を売ればいいか知っている。
特殊な業界を知っている。
顧客を持っている。
検索流入を持っている。
メルマガ読者を持っている。
会社との取引関係を持っている。
信用を持っている。
という部分は、同じ速度では安くなりません。
AIが大量生産するほど、
「作れる人」
より、
「売れる場所を持っている人」
の価値が相対的に上がる可能性があります。
副業月収3万円は、本当に3万円の価値しかないのか
2025年のJob総研調査では、副業経験者の実際の副業月収は平均5.4万円、中央値3万円、最頻値1万円でした。
これを見ると、
「たった3万円か」
と思うかもしれません。
でも、私は会社員が最初に自力で稼いだ3万円には、3万円以上の意味があると思っています。
なぜなら給与明細に載っていない3万円だからです。
会社へ行かなかったら0円になる給料とは、発生経路が違う。
自分
↓
市場
↓
3万円
という新しい線が一本できた。
金額は小さい。
しかし構造はかなり違います。
給料しかない人には、一本しかパイプがない
会社員として月50万円もらっている。
副業で月3万円。
金額だけなら50万円の方が圧倒的です。
しかし収入経路を見ると、
会社
↓
50万円
の一本しかない。
副業を始めると、
会社
↓
50万円
顧客
↓
3万円
になる。
3万円しか増えていないのに、収入源は二つになっています。
これは少し株式投資のポートフォリオに似ています。
重要なのは金額だけではなく、
「何に依存しているか」
です。
ここで副業の話が、突然「自由」の話になる
会社が嫌いだから副業する。
給料が足りないから副業する。
もちろんそれでもいい。
でも、副業には別の意味があります。
会社の外にも自分の値段が存在するかを調べる実験です。
10万円売れた。
翌月も売れた。
違う客にも売れた。
値上げしても売れた。
ここまで来ると、
「この会社を辞めたら人生が終わる」
という感覚が少し変わります。
会社に残るかどうか以前に、
残るしかない
ではなくなるからです。
副業が大きくなると、ある日「副」が消える
副業で月1万円。
5万円。
30万円。
100万円。
社員を一人雇う。
法人を作る。
気づくと、それはもう副業ではありません。
事業です。
では事業とは何でしょう。
顧客がいる。
商品がある。
売上がある。
仕組みがある。
人がいる。
これが大きくなったものを、私たちは会社と呼びます。
つまり、
会社員
↓
副業
↓
事業
↓
会社
は、名前が違うだけで連続しています。
さらに変なことに、会社はゼロから作らなくてもいい
ここまで来ると、もう「副業おすすめランキング」からかなり遠いところに来ました。
会社を作る方法を考える。
普通は、
商品を作る。
客を集める。
売上を作る。
人を雇う。
と思います。
でも世の中には、すでに客がいて、売上があり、従業員までいる会社が売られています。
数百万円で買える小規模事業も実際にあります。
つまり、
副業を始める
という問いのかなり遠い先には、
既存の会社を買う
という選択肢まで存在する。
「自分で一から副業を作る」の反対側に、「すでに誰かが作った事業を引き継ぐ」という世界があります。
「副業を何にするか」から考えると、この世界は見えない
Webライター。
動画編集。
せどり。
プログラミング。
これらは悪くありません。
ただ、それを「副業の種類」だと思うと、そこで思考が止まります。
もっと大きく見る。
人間には問題がある。
問題を解決すると金が動く。
問題解決を繰り返せば事業になる。
事業が組織化されれば会社になる。
会社は作ることもできる。
買うこともできる。
売ることもできる。
会社員として毎日会社へ通っていると、「会社」は自分を雇う巨大な存在に見えます。
しかし少し外へ出ると、会社そのものが商品として売られている。
世界の見え方が逆になります。
副業とは「二つ目の仕事」ではないのかもしれない
副業という日本語は、
本業が一つある。
その横に小さな仕事をもう一つ足す。
という感じがします。
だから、
本業8時間。
副業2時間。
合計10時間。
になりがちです。
これだと、ただ忙しくなります。
でも副業を、
「会社を通さず、自分と市場を初めて直接つなぐ実験」
と考えると意味が変わります。
目的は、夜中まで働くことではありません。
自分の能力のどこに市場価格が付くのかを知る。
誰が金を払うのかを知る。
会社の外にも収入経路を一本作る。
そこから始める。
だから最初にやることは「おすすめ副業を選ぶ」ではない
副業を何から始めるか。
私なら、まず一週間だけ、
「自分の周囲で、誰が何に困っているか」
を見ます。
会社。
取引先。
友人。
知人。
近所の店。
自分が詳しい業界。
そこに金を払ってでも消したい問題があるかを見る。
その問題の中で、自分がすでに解けるものを一つ探す。
なければ、その問題を解くために必要な能力を覚える。
そして一人に売ってみる。
副業サイトに登録することから始めなくてもいい。
資格を取るところから始めなくてもいい。
人生を賭ける必要もない。
最初に確認するのは一つだけです。
会社の外で、自分に金を払う人間は本当にいるのか。
これが確認できると、昨日までの会社員生活と少しだけ違う世界が見え始めます。
月給50万円から53万円になったという話ではありません。
自分と市場の間に、会社を通らない線が一本引かれた。
副業の面白さは、たぶんそこからです
東京でそれなりに稼いで、独身で自由なのに、この先どうするのかわからない人へ
「会社員に向いてない」の正体。嫌いなのは「仕事」か、「会社」か、「雇用」か
===
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。



