資本主義は本来スローインフレーションであるといえる。物価は徐々に上がり、下がることは無い。ただ、各国それぞれに資本主義の発達状態が違うから、世界的にインフレーションが進行中、といわれているときでも、国によってインフレ進行のスピードが違う。つまり、インフレには速いインフレと遅いインフレがある。文明国ほどインフレーションのスピードは遅く、発展途上国ほど進行速度が速い。しかも日本は、インフレーションのスピードの速い国から原料を輸入している。そのため、日本へはね返ってくるスピードも速い。特に原料を輸入している場合は、外国のインフレーションを防ぎきることはまず無理だ。外国のインフレのスピードがあたかもコピーしたように、そのまま日本へ入ってくる。このように日本はインフレーションを自分でコントロールできないという弱点を持っている。とくに日本のインフレーションのスピードは速い。これは、日本のインフレーションが増幅されたものだからである。日本には文明国共通のインフレーションがある。そこへ輸入先の国のインフレーションが加わって、ただでさえ速いインフレーションが増幅されて、ますます速くなるのだ。(中略)そこへ行くとアメリカは違う。原料は国産であり、地下資源も自分のところでまかなえる。労働資源だってある。インフレーションを国内的に解決できる力がある。
外国の事情が転嫁される、という話。
このご時世、「海外事情は関係ない」ってドメスティック貫いている人の発想が私は信じられないのだけれど、日本で働く日本人の失業が海外と関係しているだとか、そういうことばかり思う私はもう。ね。経済詳しい人は為替に辿り着くし。為替が結果というより原因であることも多い。
学者の話、エコノミストの話はあてにならない。商売人の話を聞いた方が良い。たぶん、ロバートキヨサキあたりが「経済学者とサムウォルトンの話、どっち聞くんだ?」みたいな話をしていてやたら納得したのを覚えている。実際にお金を動かして、大量に仕入れたりして、物価に敏感な人間の方が社会情勢がわかるのである。私も昔、飲食の現場を通じて世界情勢を知れたもん。仕入れと国際情勢は関係してるからね。
インフレに関しては、政府統計をいじくり回されたりしている。そもそも経済学者なんて買収されてるのがオチだからマジで話にならない。実際にビジネスを回してない無責任な立場では物価について敏感にならない。
サムウォルトンみたいに小売でめちゃめちゃデカイ規模のビジネスをしていたり、マクドナルドのように巨大なビジネスをしている社長の見解の方があてになる。マクドナルドなんかは、例えば「これからこういう商品を出します」ってのが社外に漏れてしまったら、その対象商品に関係する材料が高騰してしまうほど。だから、この辺りは社外秘になる。こういうデカイビジネスの上でインフレを見ている人間は真剣。商売やってる人間は、みんな、インフレの真実に気づいている。だからこそ、資本主義社会では「前年比・・・」と言って馬車車のように働かされ、ストレッチを強要されるとも言える。藤田氏の見解にあるように、他国との競争関係というか、相対的なパワーバランスもあるのだ。
日本?資源無い、人間減る、政治的に弱い、軍事アウトソーシング。そんな中、新興国や後進国が伸びてきたり、外国の物価・人件費が上がってきたり、日本の職域を侵食されたり、円の値段が安くなったりすることを考えねばならない。円が安くなって対外的に輸出するものが安くなったら、人間や資本をこき使って儲けられるグローバルビジネスのオーナーあたりはウハウハで別に資本が目減りしても手元に人材とか技術があれば関係ない。泣きを見るのはコツコツ金融資産貯め込んでる奴らだけ、みたいになる。
今後、水とか食料が値上がりしたり、日本人の給料が安くなったり、日本の公共サービスが弱くなったり、日本の社会インフラを乗っ取られたりする可能性は考えなければならない。税金はまず間違いなく上がる。確定事項。財政悪いから。
今はLINEやカカオがあって、昔高かった国際通話は安くなった。これはテクノロジーイノベーションでコスト構造が改革されたから。でも、エネルギーとか食べ物とかに関係するものでは、そんなに抜本的な改革が起こってない気がする。多分、これからの未来は、テクノロジー領域では安くなるけど他はいろんなものが高くなったりすると思う。
現に、現代的にワープアは、狭い部屋、貧相な食事、車は持てず、レジャーや旅行行けないまま、ずーっと同じ場所に住み、というか実家暮らしをして、マイルドヤンキーを極めつつ、家にこもってネットフリックス、ユーチューブ、スマホゲームみたいな世の中になりつつある。
マクドナルドにはインフレーションを克服するためのノウハウがある。「売上を前年比より3割伸ばせ」というのもそのひとつだ。売上を3割伸ばせば、その3割分には家賃も人件費もかからないから、物価値上げ指数が15%程度のインフレーションなら、楽々とカバーできる。
さすがですね。15%という数字を持ち出してるってことは、8〜10%ぐらいのインフレーションを見込んでいる、と見てとってもおかしくない。アメリカの実業家の話を聞くと、「政府発表では2%だが、実際は8%〜10%の可能性がある」という話をする人もいる。
これがどんな意味か?10年で貯金が半減だよ。
まぁ、相対的貧困率15%、実質的な移民大国、年収中央値だだ下がり、20代の4割童貞、非正規社員4割、働く人が増えたのは女性と高齢者が駆り出されただけ、などなど、政府が表向きに発表するものだったりみんなが普通に思っていることと、実態が乖離あるみたいな話を聞いたことがある人なら水面下で物事は動くのはわかるはず。
若い頃に、「なんで、売上は現状維持だとダメなんだろう?」と思ったことがあったけれど、今ならわかる。物価統計は全体をならして出してるけど、人により、ビジネスにより、業界により、ビジネスモデルにより、インフレの影響の受けやすさには違いがある。そして基本的に資本主義はスローインフレだ。経済はつながっているからジワリジワリと侵食される。そして安倍ちゃんになってから円の腐り方は加速してるはずだ。ここ5年貯蓄してた人は負け組だね。きっと。
このおっさんが、「ファイナンシャルリテラシー」と昔からいい続けてたのにはワケがある。読解力が無い人は、「不動産買って悠々自適に暮らそう系の指導者」「マルチの人がよく読んでる本の著者」という捉え方してるんだろう。まぁ、頭悪い人間に何を読ませても仕方がない。
この人が言ってるのは、
- 企業に勤めて働き、「時間=人生」をゴッソリ盗まれて
- 一生懸命貯蓄してその貯蓄を「インフレ」で腐らせて
- 金融関係者に騙されて「投資(本当は投資じゃない)」ことやって金を無くして
- 「税金」でゴッソリとお金を取られて
- 企業社会から中高年で弾き出されたら「食って行けず」
- 「年金プランも破綻」しているご時世で
- 「学費が高騰する中、もはや古いといえる大学に通い続け」て
どうするんだ?という話で、基本的に発想の根底にあるのは、「起業しよう」とか「不動産しよう」とかそういう前向きな発想というよりも、何もしないでボーッとレールに乗せられていると権力者に人生も何もかも全部蝕まれていくという話。
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。