「株で豊かになることはできない」という衝撃の真実を詳しく知りたい人は、以下、リンク先の本をまず手に取りましょう。間違った方向性で間違った希望を抱かないのは、人生成功のためには大切です。自己啓発本やらマネー本やらを読みまくり、いろんな意見をチャンポンした挙句、「会計士になって株で運用してお金持ちになる」、みたいな人生を志すのは「カレーうどんシチューチャーハン」みたいな意味不明な結論です。多分、不幸感MAXの人生を送ることになるでしょう。
株式や債券への投資は、蓄財には十分な戦略とは言えない。これらへの投資でお金持ちになることはできない。ーP23
確かに、世の中には株でお金持ち(?)になった人がいます。お金持ちっていうか億単位のお金を作りました、系の人。アベノミクス相場の恩恵を受けるなどして、運よく追い風を受けてお金持ちになる人は一定数います。不動産に関してもそうです。業者にしろ個人投資家にしろ、時期によって栄枯盛衰があります。何事も「時代の恩恵」というのはあります。ビジネス書界隈では神田以前、神田以後という言葉があるそうですが、投資の類もリーマン以前か?以後か?とか色々あるのです。就活も、氷河期か?バブル期か?とか色々ありますよね。
キャピタルゲイン系のものは、語弊のある表現ですが波というかバブルがあるので、その波に乗ることができればそれなりの金額が手に入ります。ですので、一定数、たまたまの成功者がいてもおかしくはないのです。また、成功した結果、まとまった元本ができてしまえば、その後は堅実な運用をしてればいかにもな投資家に見えます。勝者が歴史を作る、と言ったらアレですけどね。こういう人たちは、その真実を隠して色々喧伝をするので、大衆は騙されてしまいます。
言葉の定義を間違える、誤解することは全ての誤りの始まりですが、いわゆる投資として認識されている株式投資などを、厳密には投資ではないという意味で、「証券投資」と呼ぶことにします。
本来的な投資とはVC投資、MA、開業資金を入れること、自ら事業を起こす、金鉱を掘る、などいわゆる市場で流通される「証券」を買わないものです。ダイレクトに資産にアクセスしたり、生産しようとするものです。起業とか事業に近い。インサイドに近い。証券化されたものは、アウトサイド取引です。あれは初期の投資家たちや関係者たちが出口として儲けるためのものです。
直接金融、間接金融という言葉がありますが、これは経済の中心を担っている「企業」と「一般個人」の間における関係性を示す言葉です。企業が銀行を使うのは間接金融、株式市場を使うのは直接金融と言ったりしますが、要は、企業と一般庶民との関係で直接、間接と言っています。銀行に金を預けても我々は別に対した利息は得られませんが、セコセコと銀行に金を預けてますよね。これは銀行と企業に奉仕している状態ですが、株式市場に関しても同じです。証券会社や当の企業が儲かります。出口の提供です。ですから、株式市場で儲けるというのはカジノに参加するのに近いのです。インナーサークルメンバーは最初から儲けが確定しています。一定の規模になった会社の社長が、上場の魔力に取り憑かれて上場しようとしたり、周りの主幹事証券とかがワイワイガヤガヤしたりするのはワケがあります。ロバートキヨサキが言っていたように、株は売る方が儲かるのです。売るためのものです。
人は金持ちになりたいがために投資をしますが、基本的には金持ちは「より金持ちになるための投資案件」がアクセスできるようになっており、そうじゃない人間がアクセスするもの、特に証券投資の類は投機に近いです。「ファンダメンタルズ分析」などと言われるのも、あれは厳密には、ファンダメンタルを見ることが場合によっては無駄になります。逆に言うと、それに引っ張られて無駄な信奉を抱き、長期保有し続けることがギャンブルになる、人生破壊に繋がることもあります。まとまった資金が拘束されるわけですからね。それよりはプライスアクションとか、テクニカルとかそっち方面に走った方が良いですが、とは言え、かといって株式の場合はファンダメンタルズ要因を取り除くことができないので、それはそれで難しい。実は、ここが株の難しさなのです。
ここで、証券投資とは切り離して「トレード」という言葉を出してみますが、いわゆるトレーダーという職種は、出来高、板、値動き、為替に経済動向、要人発言など様々な要素から相場と向き合って、相場を直視し、利ざやを抜いていく技術を持った人間たちです。これは資産運用というよりは、それ自体が「job」になっているパターンです。基本的には証券投資の類で大きく儲けようとすると、このコースになります。既に述べたように、「価格は全てを織り込む」わけですから、値動きを軸に、相場を見つめてミクロ的に注視していくと、優位な条件、状況が見つけられます。これはハッキリいって職人技です。取引を重ね、利益を積み重ねると統計的にプラスの収益を出していくことができます。そういう職人技を磨くことはできます。マクロで見ると、ランダムに見えるが、ミクロで見ると法則性はある。これはまぁ、経済全般に言えることです。なんでもそうですが、カメラをズームアウトしてマクロにしていくとカオスに見えるものです。経済学者が大体外れるのにはワケがあります。引いて見ているからです。遠くから見ているからです。ミクロにはそれなりの規則正しいメカニズムがあったりする。実際、そうやって儲けている人たちもいます。
「本来の投資」であれば、ファンダメンタルズを分析して、素直に事業に資金を投下すれば良いわけです。自分で事業を起こすにせよ、ベンチャーに金を入れるにせよ、結局はビジネスのファンダメンタルズ要因を分析して終わりです。しかし、証券化されているものを買う場合には、「価格に織り込まれているのか?」といったことも考えねばなりません。おまけに、証券はコモディティ品であり、どれもが同質で移動流通コストがかからないため、経済学が定義する完全競争市場に最も当てはまりやすいマーケットです。よって効率的市場仮説の見地に立てば、「利ざやを抜く機会は無い」とされるワケです。これは概ね当たってます。トレードに関してはまた別ですが、ファンダメンタルズを分析して買っていくようなものに関しては効率的市場仮説は概ね当たっていると言えるでしょう。ですから、ピーターリンチ、フィッシャー、バフェット、ジムロジャーズなどのファンダメンタルズ界隈のスター達は、「どこでコンセンサスを外したのか?」がポイントになるわけです。インサイダー取引などの違法手段を使わず、いかにしてコンセンサスを外したか。実は結局のところ、合法的なインサイダーである、ということに気付くことができますが。ここで言う合法的なインサイダーというのは、市場コンセンサスが到達していない次元まで、事業のインサイドを掘る、ということです。
証券投資の類は二重プロセスを要求します。美人を買うのではなく「みんなが美人と思う人を当てる」という美人投票の例えは、この意味で用いられます。ここにある命題は、純粋に投資対象だけを見るのではなくてその投資対象が他人にはどう映っているのか、その総意としてどういうプライシングがされているのかを考慮に入れる必要があるということです。市場は民主主義ではなく資本主義なので、大資本の動向も重要になります。証券投資におけるファンダメンタルズ分析は、ババ抜きを想定しなければなりません。良い銘柄を見つけるだけでは足りません。バフェットがポーカーの例え、ギャンブルの例えを用いるのにはワケがあります。簡単に言うと、「ファンダメンタルズ」を考慮しながらコンセンサスを外さなければならない、という意味で実は競馬に似ています。オッズですね。バフェットが昔、競馬の予想新聞を書いて売っていたのは意外と知られていません。
株式は資産だ、と言う人がいます。株は投資だ、と言う人がいます。あれは嘘です。なぜなら、投資というのは厳密には資産を買うものを言うからです。証券を買うのは投資とは言いません。本質的に、投資というのはファンダメンタルズ分析だけで終わるものです。終わるはずです。しかし、証券となると話は別になってきます。証券でファンダメンタルズ分析をしようとすると、天邪鬼であることが一定程度求められます。クズ株でも価値があると見抜く、高評価されている銘柄でも「まだ過小評価だ」と見抜く、そしてそれらとファンダメンタルズ的要因を紐付ける目が必要です。良い企業だとわかっていても、みんながそう思っていて価格に織り込まれていれば意味がありません。その意味で、どうコンセンサスを外すかについては、不況時に仕込むとか、超長期を考えるとか、グレアム的なやり方をやるとか色々あるわけです。ご祝儀相場の例外を覗き、基本的には「他者を出し抜く」が欠かせないのです。
株式市場というカジノマーケットを運営している社会制度や、そこへの賭けを受け付けている会社や、背後に走っている法律には常に、「証券」という言葉が頻出します。ここに真実があります。資産を買うことと、証券を買うことには隔たりがあります。
さて。
よく、アメリカやイギリスのことを、「金融大国」と言ったりしますよね。金融ビジネスで大きく稼いでいる、と。これ、具体的にはどういうことなんでしょうか。基本的には、金融ビジネスというのは「貯蓄を引き寄せる」ものです。アメリカやイギリスは、金融ビジネスを拡大することで世界的に成功しています。少し株に詳しい人だと米国株を買うのが良いと気づいて購入してたりしますが、これはアメリカが外国の貯蓄を引き寄せることに成功した、ということです。こんな感じで、金融大国には世界中からマネーが集まっています。だから、何かショックがあると、金融危機は連鎖していきます。キャピタルゲイン系が危ない、厳密にはそれが投資ではない、と私が繰り返して言う構造的な理由というのは、経済の仕組みがわかれば自然と導かれる結論なのですが全部説明すると長くなるので、ここらで割愛。
最後に、投機について。あえてトレードと分離させてみましたがどっちでも良いです。ただ、「反復継続的に行う」という意味でトレードをトレードとして投機を分離してみました。投機は読んで字のごとく、「機に乗じる」ことです。一般大衆にも見える「機」というのは定期的にありますよね。最近だと仮想通貨なんかが記憶に新しいと思います。
「証券投資」について、長期で取り組むのを「長期投資」と読んで、あたかも堅実なように見せている危ないものはいっぱいあります。長期で取り組めば安全、というのは「30年間お笑い芸人を目指して修行してたら売れる」、というぐらい暴論です。なぜ長期か、が必要です。逆に投機の方が実は安全なものもいっぱいあります。トレードの方が安全なケースも多々あります。
長期投資は(相当)やばいギャンブルであることに自覚が無い人も多いです。長期投資は相当詰めていかないと、いい加減な投機よりよっぽどタチが悪いですからね。投機の方が、機に乗じて臨機応変に対処していく分、マシです。どちらかというと、投機家・トレーダーの思考回路は起業家のそれに近い。
私が(短期的な)投機によって失ったお金は、一度投資したらそのままにしておく、いわゆる投資家と言われる人たちによる巨額の損失よりも小さいものであると信じている。私の味方では(長期)投資家は大いなるギャンブラーである。彼らは、賭けたままそれを持ち続けるので、うまくいかないと、全てを失う可能性がある。ージェシーリバモア
I agree.
これだけ世の中が激変して、情報化社会に産業転換して、ビジネスのモデルもルールもガラッと代わり、アダルトVRだの人工知能だのドローンだのIotだのFintechだの、これまでの常識をガラッと覆しそうなものがたくさん出てくる世の中。10年先どころか5年先もわからない。グーグルがいつ出てきたのか知ってるの。amazonがいつ出てきたのか知ってるの。それに対して、P&Gとかコカコーラとかどのくらい歴史があるのか知ってるの。
総括ですが、投資にせよ、投機にせよ、マーケティングにせよ、起業にせよ、「お金の匂い」がする界隈では、本当に玉石混合というか、カオスの様相を呈しています。
ただまぁ、一貫して言えることは、「どこに向かいたいのか?そして現在地はどこなのか?」ということをよく考えることです。年収1000万円無いのに、株式市場に夢想していても意味ないケースはほとんどでしょう。ほとんど、宗教と化してドップリハマっている人もいますが、多分、脳みそを機械にかけて調べたらパチンコジャンキーのそれと大して変わらないはずです。
ただまぁ、ハッキリ言っておくと、人生にインパクトを与えるのは、間違いなく収入の多寡です。株式で成功するかどうかについても、振り分けられる元本がいくらあるのかというのがまず、大きな問題になってきます。地方の中卒が大前研一さんの本を読んでシンクロして興奮しても意味がないように、年収800万円以上稼いでいる人間の株式運用論を下層の人たちがありがたがって聞いてもあまり意味がないでしょう。
Webマーケティングの世界にドップリ浸かってきたので、金融産業がいかに高額なお金を出して、市場を盛り上げるために裏で動いているのか、とかもよくわかっています。
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"make you feel, make you think."
SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。