ポーターの言う「ポジショニング」と、アルライズ・ジャックトラウトはじめマーケ界隈で言われる「ポジショニング」は違いますよ

ポーター先生が言っているのは、マーケットシェアの観点から、 リーダー チャレンジャー フォロワー ニッチャー のそれぞれの立場にあわせて、適切な事業戦略を展開しなさいという話である。戦略は基本的にコストリーダーシップか、差別化か、集中か、ということになる。 他方、ジャックトラウト、アルライズはじめ、「マーケティング界隈」「広告界隈」で言われているポジショニングはこれとは違う。 後者はマインドシェア (さらに…)

キャズムを超えるためには、マーケティングを変える(マーケは生き物)

ロジャーズの普及理論で言うところの、アーリーアダプターとアーリーマジョリティーの間には「溝=キャズム」があるとされる。 新たな技術や流行というのは、イノベーターに普及し、アーリーアダプターに普及し、その後「爆発的に」広がるものである。が、その「爆発」はキャズムを超えた後に起こる展開である。 つまり、先進的な客層と、大衆的な客層の間に断絶があるのだ。 キャズム理論を提唱した米国のマネジメント・コンサ (さらに…)

VALSでセグメンテーション

スタンフォード国際研究所は「VALS(Value and Life style)」というセグメンテーションの枠組みを開発した。これは米国人の価値観やライフスタイルをもとに生み出されたものであるが、日本でも同様に当てはまると思う。 VALSは9つのライフスタイルタイプを提示している。 自己実現者 成功者 成功願望派 社会良識派 知性派 若手知性派 集団帰属者 生活維持者 生活困窮者 なるほどという感 (さらに…)

西園寺はインサイダー取引しかしない

金持ち父さんシリーズを熟読した貴方なら、私がこれから言わんとすることがよくわかると思います。 西園寺貴文は、基本、インサイダー取引しかしません。   おっと、誤解しないように。ここで言う「インサイダー取引」とは、金融商品取引法に抵触するような犯罪行為のインサイダー(内部者取引)ではない。 失敗する投資家というのは、基本的に「アウトサイダー」です。だから失敗をするのです。インサイダーとアウ (さらに…)

「比較優位」は経済の基本思想なのに、なんで不得意なことを頑張るの?

経済というのは、分業と価値交換によって成り立っている。 経済社会は、「みんなそれぞれ得意なことに集中して、自分のできないことは誰かに助けてもらったほうが世の中ってうまくまわるよね?」という発想で構造化されている。 自給自足生活と、現代的生活を比較すればよくわかるだろう。 水を運んできて、火をつけて、料理をつくって、家をつくって・・・とぜんぶ自分でやっていたら大変である。同じように企業も少ない人員で (さらに…)

知識、情報が増えたあとの後悔は無意味。後知恵バイアス。

あの時、ああしておけば良かった。 人は、よくそんなことを考える。ただ、これには注意が必要だ。というのも、人間というのは時間が経つにつれて賢くなっていく。知識、情報が増える。そのため、後で知恵がついたあとに過去を後悔しても無意味なのである。過去の時点で知恵がなかったのだから。 あとあとになって過去の無知を後悔し、自身の選択/判断について悲観的になりがちな傾向を「後知恵バイアス」と言う。今、知っている (さらに…)

第1条:客観視 第2条:想像力 第3条:自律

西園寺貴文は、正当に選定された自己啓発における代表的原理原則を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが人生全般にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、自身の行為によつて再び暗黒時代の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が自分に存することを宣言し、この憲法を確定する。 そもそも自己啓発は、自身の厳粛な信託によるものであつて、その権威は自身に由来し、 (さらに…)