ポーターの言う「ポジショニング」と、アルライズ・ジャックトラウトはじめマーケ界隈で言われる「ポジショニング」は違いますよ

ポーター先生が言っているのは、マーケットシェアの観点から、 リーダー チャレンジャー フォロワー ニッチャー のそれぞれの立場にあわせて、適切な事業戦略を展開しなさいという話である。戦略は基本的にコストリーダーシップか、差別化か、集中か、ということになる。 他方、ジャックトラウト、アルライズはじめ、「マーケティング界隈」「広告界隈」で言われているポジショニングはこれとは違う。 後者はマインドシェアの観点から見たものである。どちらかというと、パーセプションマップに位置付けて考えるようなものであり、お客さんにどう認知されるかという話である。 私は広告界の伝説、デイビッド・オグルヴィが好きだが、彼は広告でたくみなポジショニングを描き出す天才だったように思う。 コカコーラもスタバもビクトリアズシークレットもappleも、ポジショニングがうまい。 === @西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男 (さらに…)

キャズムを超えるためには、マーケティングを変える(マーケは生き物)

ロジャーズの普及理論で言うところの、アーリーアダプターとアーリーマジョリティーの間には「溝=キャズム」があるとされる。 新たな技術や流行というのは、イノベーターに普及し、アーリーアダプターに普及し、その後「爆発的に」広がるものである。が、その「爆発」はキャズムを超えた後に起こる展開である。 つまり、先進的な客層と、大衆的な客層の間に断絶があるのだ。 キャズム理論を提唱した米国のマネジメント・コンサルタント、ジェフリー・ムーア(マッケンナ・グループで働いてたそうな)に言わせると、キャズムを超えて市場の主流になるためにはマーケティングを変えることが必要だと主張している。   マーケターとして、個人的な意見としては、私はキャズムを超えたくない。なぜならそもそも大衆層にあまり興味がない。私の携わるビジネスではそもそも大勢に対し数をさばく必要がない。それよりも、既存の客との関係性を重視して (さらに…)

VALSでセグメンテーション

スタンフォード国際研究所は「VALS(Value and Life style)」というセグメンテーションの枠組みを開発した。これは米国人の価値観やライフスタイルをもとに生み出されたものであるが、日本でも同様に当てはまると思う。 VALSは9つのライフスタイルタイプを提示している。 自己実現者 成功者 成功願望派 社会良識派 知性派 若手知性派 集団帰属者 生活維持者 生活困窮者 なるほどという感じである。たしかに、それぞれのライフスタイルによって、消費の性向であったり、価値観はまるで違っていることだろう。 書籍などのマーケティングにおいても、それぞれのライフスタイルを狙ったプロモーションや商品企画が行われているのは間違いない。 さぁ、あなたはどの層に属しているだろうか。 そして、どの層を相手にビジネスを展開しているだろうか。 === @西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男 &nbs (さらに…)

西園寺はインサイダー取引しかしない

金持ち父さんシリーズを熟読した貴方なら、私がこれから言わんとすることがよくわかると思います。 西園寺貴文は、基本、インサイダー取引しかしません。   おっと、誤解しないように。ここで言う「インサイダー取引」とは、金融商品取引法に抵触するような犯罪行為のインサイダー(内部者取引)ではない。 失敗する投資家というのは、基本的に「アウトサイダー」です。だから失敗をするのです。インサイダーとアウトサイダーでは握っている情報が違います。だからこそ、リスクも違ってくるのです。 投資家も起業家も、事業にコミットしている点では同じ。 リスクを減らすためには、その事業について「インサイダー」にならなければならない。要するに、投資対象について詳しくないといけないのです。   情報収集、学習、体験、経験こそが投資のリスクを減らす鍵です。事業の中に入るのです。事業を理解するのです。これによって (さらに…)

「比較優位」は経済の基本思想なのに、なんで不得意なことを頑張るの?

経済というのは、分業と価値交換によって成り立っている。 経済社会は、「みんなそれぞれ得意なことに集中して、自分のできないことは誰かに助けてもらったほうが世の中ってうまくまわるよね?」という発想で構造化されている。 自給自足生活と、現代的生活を比較すればよくわかるだろう。 水を運んできて、火をつけて、料理をつくって、家をつくって・・・とぜんぶ自分でやっていたら大変である。同じように企業も少ない人員で、経理もやって、法務もやって、物流もやって、人事管理もやって、といろいろやっていたら大変である。   自分の強みにフォーカスすればいい。自分の得意な分野にフォーカスすればいい。あとはさっさと捨てればいい。アウトソースすればいい。金を払って頼めばいい。 比較優位の思想、分業の思想、アウトソーシングということを理解できない人間はまず不幸になる。そして成功しない。24時間365日という誰にも等 (さらに…)

知識、情報が増えたあとの後悔は無意味。後知恵バイアス。

あの時、ああしておけば良かった。 人は、よくそんなことを考える。ただ、これには注意が必要だ。というのも、人間というのは時間が経つにつれて賢くなっていく。知識、情報が増える。そのため、後で知恵がついたあとに過去を後悔しても無意味なのである。過去の時点で知恵がなかったのだから。 あとあとになって過去の無知を後悔し、自身の選択/判断について悲観的になりがちな傾向を「後知恵バイアス」と言う。今、知っていることがその時点でわかっていたら同じことはしていなかっただろう、なんていうのはまったくもってナンセンスである。   過去の意思決定は、不完全な情報のもとに行われている。人生において、完全情報をもとに判断を下せる機会など永久に訪れない。実際に意思決定したときよりも、実行した結果を評価しているときのほうが通常はより多くの情報を持っている。そのため、人間は過去を常に後悔しがちである。 結局、いく (さらに…)

保護中: 西園寺的、ホリエモン情報との付き合い方(彼の人生戦略は基本的に◯◯)

このコンテンツはパスワードで保護されています。閲覧するには以下にパスワードを入力してください。 パスワード: === @西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男     "make you feel, make you think."   SGT&BD (Saionji General Trading & Business Development) 「人生を変える」にフォーカスしたブランド           Lose Yourself , Change Yourself.(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける (さらに…)

第1条:客観視 第2条:想像力 第3条:自律

西園寺貴文は、正当に選定された自己啓発における代表的原理原則を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが人生全般にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、自身の行為によつて再び暗黒時代の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が自分に存することを宣言し、この憲法を確定する。 そもそも自己啓発は、自身の厳粛な信託によるものであつて、その権威は自身に由来し、その権力は自身がこれを行使し、その福利は自身がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切のビジネス書、情報商品(デジタルコンテンツ)及びセミナーを排除する。 西園寺貴文は、恒久の心の平安を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、自由を愛する自身の公正と信義に信頼して、自身の安全と生存を保持しようと決意し (さらに…)